さあ、4月23日の衆参院補選&統一地方選(後半)まで、あと5日。
気になる衆参院補選の情勢は、と言えば・・・。
『読売新聞社の衆参5補欠選挙の情勢調査では、衆院山口4区以外で、与野党の候補が激戦を繰り広げていることが明らかになった。各党は、岸田首相(自民党総裁)の襲撃事件が選挙戦に与える影響を注視しつつ、終盤の戦いぶりが勝敗を決するとみて、テコ入れを図る考えだ。
衆院山口2区は、曽祖父が元首相、父は前防衛相の自民候補と、無所属候補がデッドヒートを繰り広げている。調査では、世襲を制限すべきだと「思う」が42%で、「思わない」は45%だった。
千葉5区と山口2、4区の衆院3選挙区は、自民が選挙前は議席を押さえていた。自民内には「議席を維持できないと、岸田政権には痛手だ」との見方がある。
衆院和歌山1区は、自民と、日本維新の会の候補が競り合う。同区は現和歌山県知事の岸本周平・前衆院議員の地盤で、自民は昨年の知事選で岸本氏を推薦した。情勢調査によると、2021年衆院選で、国民民主党から出馬した岸本氏に投票した人のうち、自民候補支持は27%にとどまり、40%が維新候補を支持している。
維新共同代表の吉村洋文・大阪府知事は15日、和歌山市で街頭演説し、「自民に正面からぶつかっていく」と力を込めた。(読売新聞23年4月17日)』
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残念ながら、安倍晋三氏が出ていた山口4区は、後継候補の吉田真次氏がリードしているようなのだけど。昨日の記事で取り上げた和歌山1区は、やはり自民候補と維新候補の支持が拮抗している様子。
でも、何が嬉しいって、安倍・甥の岸信千世氏が出ている山口2区で、立民系のMYごヒイキ・平岡秀夫氏が接戦を演じていることだ。(^^)
<mewは10年ぐらい前から次の民主党代表は長妻昭か平岡がいいって、言い続けていたのよね。(・・)>
山口2区では、岸信夫氏が病気のため議員を辞職。後継候補に長男で元フジTV社員の信千世氏(31)を擁立することにした。
まさに「世襲による選挙区地盤の譲渡」を行なおうとしているのだ。(-"-)
岸陣営は当初、衆院補選は楽勝だと考えていたようなのだが。信千世氏の評判が低下しており、勝利が危うくなっているというのが実情だ。<しかも、以前も書いたように山口県は選挙区が一つ減るので、補選で票数が少ないと、比例候補に回される可能性が大きい。^^;>
『信夫氏を支えてきた岩国市議会の桑原敏幸議長(75)は「みこしを担ぐ周りの人がちゃんとせないけん。楽勝な選挙と高をくくっとった」と顔をしかめる。(読売4.14)』
先月3月26日の記事にも書いたのだが。<『世襲・岸信千世、家系図を批判されHP閉鎖。野党は平岡で対抗、問題提起を』>
岸信千世氏は、選挙公報のために作ったHPに、岸信介、安倍晋三など元首相や閣僚を務めた親族の名だけ記した家系図をアップ。
これに対して「世襲アピールか」政治家以外は無視か」「男尊女卑か」などの批判が飛び交い、ついにはHPを削除するに至った。(~_~;)
しかも、信千世氏がまだ当選もしていないのに、先月27日に東京で盛大な政治資金パーティーを開いたことも判明。これも批判されることになった。
『パーティーが開かれたのは、永田町にある高級ホテル「ザ・キャピトルホテル東急」。マスコミはシャットアウトされた。食事もアルコールも出されず、出されたのはソフトドリンクだけだったが、会費は1人2万円。それでも会場は満員だった。出席者はざっと500人。1000万円近くの収入があったはずだ。
ゲストも豪華。参加者によると、最初の挨拶は、安倍派の会長代理をつとめる塩谷元文科相。2人目は麻生副総裁、その後、松野官房長官、加藤厚労相、西村環境相……と現職大臣が続いた。(日刊ゲンダイ23年3月28日)』
叔父の安倍晋三氏倣って、「国を守る」「憲法を改正する」などと勇ましい話もしているが、見た目がボンボンっぽい(話し方もイマイチらしい)こともあってか、保守派の支持者からの熱狂的な支持が得られていないようだ。(~_~;)
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それに確かに山口2区の辺りは、古くは佐藤家、岸家が牛耳っていたところなのだけど。小選挙区制になってからは、山口4区はずっと佐藤、岸家が守っていた選挙区地盤とは言えないのだ。(**)
96年は佐藤家の次男の信二氏が当選したのだが。00年、03年は民主党の平岡秀夫氏が当選。05年の小泉総選挙の時に、自民候補に負けたものの、08年補選、09年は平岡氏が取り戻している。
平岡氏が当選していたのは、山口2区の選挙区内には、岩国基地や米軍施設などもあるため、平和・リベラル志向の強い住民が少なからずいたからだ。(・・)
ところが2012年、安倍自民党が政権を奪還した衆院選の時に、安倍氏が実弟で参院議員だった岸信夫氏を衆院に鞍替えするために、山口2区に擁立。民主党への批判が集中していた時期でもあったことから、平岡氏は岸氏に2回続けて敗れることに。
でも、重複比例では当選し、5期も衆院議員を続けていたわけで。もともと「平岡秀夫の地盤であった」とも言えるのである。(**)
平岡氏は17年以降は選挙に出ず、弁護士+個人的に政治活動を行なっていたのだが。今回、岸信夫氏が山口2区を長男の信千世氏に世襲で譲り渡そうとしているのを見て、「ちょっと、待った~」と。(ねるとん風。知ってるかな?)
民主党時代から、平岡氏と長い間、共に政治活動をしている議員や県連の関係者などが改めて平岡秀夫氏を担ぎ出し、急遽、出馬することになったのだ。(++)
平岡氏は、『岸田政権の安保3文書による敵基地攻撃能力や大軍拡に反対する』『脱原発をめざし、原発の新増設に反対する。上関原発の建設は中止を求める』『旧統一教会、世襲、地方の衰退などの問題に対応』の3つを重要政策に掲げ、市民連合の支持も得ているし。
何と共産党も、予定していた候補者をおろして、野党共闘体制で支援してくれるとのこと。無党派層の支持も得ているようだ。(・・)
<平岡氏の脱原発の主張に、連合山口の電力労連が反発したこともあり、立民党の公認をとれなかったのだが。却って野党共闘体制ができて、よかったかも。"^_^">
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岸信千世氏の出陣式には、安倍派の塩谷会長代理が出席。(安倍派は幹部や秘書を投入して支援。)塩谷会長は「こんな立派な系図はない。その血筋を継いで日本のため、世界のために頑張るのが信千世だ」とヨイショ。
信千世氏も、超保守系の安倍・岸支持者を意識してか、「先人たちから受け継いできた大切な山口県、誇り高き日本を、より良い形で次の世代に伝えていく」とか言っていたのだけど。(「 」は読売4.14)
結局、そういうことを前面に出しちゃうんだな~。あとは若さだけ?ほかに、あまり売り物がないんでしょ~ね~。_(。。)_
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平岡陣営の選挙応援には、民主党時代からタッグを組んでいる菅直人元首相をはじめ、平和非戦、脱世襲、脱原発を訴える政治家が、次々と訪れていという。(@@)
平岡氏は菅直人氏らが出席した出陣式で「日本の政治は危うい方向に向かっており、今の政権を見過ごしたまま止められなかったら、日本はとんでもないことになる」と強調。<日本はアブナイってことよね。(・・)あの戸倉さんも来てた。>
『「東京電力福島第一原発事故と同じような事故が起これば、瀬戸内海は死の海になる」と危機感をあおった。世襲にも「利益集団に結びつき、偏った政治が行われる」と批判の矛先を向けた。(読売4.14)」
『「もし日本が敵基地を攻撃したら、その反撃が岩国にくる。福島と同じような事故が上関で起これば瀬戸内海が死の海になる。そんなことはさせてはならない」。平岡氏は岩国市での出発式で、反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有などを進める岸田政権を批判した。(毎日4.11)』
『米軍岩国基地や上関原発建設計画、統一教会問題を指摘して「政治を変え、暮らしを豊かにし、子育て環境を向上させる新しい政治を皆さんと共に実現させたい」と訴えた。(日刊新周南新聞4.13)』
もう平岡氏や、応援にはいった菅氏などの演説記事を見ていて、「mewが言いたいことを、全部言ってくれてる」ので、ほんと嬉しくて。<これぞ、庶民の代弁者、代議士のあるべき姿だよね。>
自民党は最後の何日かで、とんでもてこ入れをそて来ると思うけど(水面下でエサ、バラマキもありそう?)、何とか平岡氏が勝てないものかと、陸上で念を送りたいmewなのだった。o(^-^)o
THANKS