今日は76回めの憲法記念日だ。(*^^)v祝
何度も言うように、mewは「憲法改正絶対反対」の立場ではない。いわば、「憲法改正容認派」である。(・・)
日本国憲法において、最も重要な柱は「国民主権」だと考えている。主権者である国民は、憲法を改正する権限もあるのだ。
実際、憲法自身も96条に改正条項を設けて、自らが改正されることを認めている。
だから、もし国民が本当に憲法を改正したいと望むなら(&自分たちの利益になると考えるなら)、私は憲法を改正してもいいのではないかと考えている。(++)
ただ、わが憲法は硬性憲法である(改憲発議には衆参各議院の総議員の2/3以上の賛成が要件としている)ことを考えると、国民も国会議員も本当に慎重に改正について考えたり、議論したりする必要があると思うし。
何より政府や国会主導ではなく、一般国民が主導する形で、改正の議論や動きが行われるべきだと考えている。(**)
<また個人的には、憲法改正に関しては、政党単位で決めるのではなく、国会議員個々の意思や意見を重視すべきではないかと。個々の議員がもっと自由に発言したり、改憲発議でも政党の拘束を外すべきだと考えている。この件は、また機会があれば、書きたい。>
いや、十何年前にも書いたような記憶があるのだが。もともと私は、憲法改正の積極派だったのだ。(@@)
子どもの時は、「自主憲法制定」という言葉にひかれたりもしていた。
現憲法は非常に優れた内容で、誇りに思っているのだが。少し残念なのは、米国のスタッフも加わって作られた部分がかなりあるということだ。
それで、安倍元首相らの改憲推進派は「米国の押しつけ憲法だ」「現憲法は本当は無効だ」などと主張している。mewは、押しつけ憲法とか無効だとは思わないけど、日本人だけの力でもう一度、優れた内容の憲法を作り直すことができれば、もっと誇りに思えるのではないかと考えたのだ。(・・)
また、原案を和訳したこともあってか、現憲法の条文は日本語として表現に違和感を覚える部分、わかりにくい、または曖昧な部分がある。
個人的には、格調高い前文は大好きだし、文語的な文体でも構わないのだが。何十年も前、私が子ども頃から「何言ってるのかわからない」と言い合ってたぐらいで、今の若者や子どもたちには、ほとんど「???」だろう。^^;
既に、憲法に次ぐ国の基本法である刑法、民法、商法、訴訟法などが改正され、国民にわかりやすくすることを意図して、現代語に書き換えられているのだが。憲法もそうする必要があるように思う。
<現代語に置き換えるだけでも、各条文の解釈の議論が必要なので、大変だと思う。>
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実を言うと、私は9条改憲論者でもあった。(^^ゞ
私は、国民が自衛隊を国防に必要な組織だと認めるなら、9条に「自衛隊」の存在を明記してもいいと考えていた。<今の条文では、素直に読むと「違憲」の存在だし。国民を騙しながら、作ったものなので、本当は一度、解体して、改めて憲法で認めた上で、作り直すべきだとは思うけど。それはあまりにも時間や手間がかかって、非現実的なので。>
ただ、その代わり、自衛隊が行使できる自衛権の範囲を自国の領土、領海、領空の防衛(個別的自衛権)に限ると明文化することが必要だと。できれば、他国との集団的自衛権は認めないことを示す文言も入れて欲しいと考えていた。<今も思っている。>
他にもいくつかあるのだけど。最近、話題になっているものでは、LGBTQや同性婚のことを考えると、24条の「両性」を「個人」に書き換えた方がわかりやすい&もっと差別されにくいと思うし。<改正しなくても、両性は男性、女性両方を指すと解釈すればOK。>本当は「憲法裁判所」も設けた方がいいと考えていたりもする。
それは、国民の「基本的人権の尊重」に資することだと思うからだ。(・・)
そして、もし一般国民が、自分たちの人権を強化するために、国民主導で憲法改正を要望したならば、多くの国民が各所で議論したり、集会やデモ、署名活動など(ネット活用もあり)に参加したりして、国政選挙でもその意思を反映しようとしえちたならば、私も喜んでそこに加わるに違いない!(@_@。
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でも、私は歳をとるにつれて、改憲慎重派になっている。_(。。)_
残念ながら、今、世の中で、憲法改正を求めている人たちのほとんどは、いわゆる戦前志向の(超)保守思想の持主や参戦や軍事強化を求めるタカ派思想の持主であることがわかったからだ。
本当はもっと平和志向、人権志向の改憲議論があってもいいと思うし。前述したように、憲法を現代語表現に変える必要もあると思うのだが。本当に残念なことに、今の日本は、そのような政治的、社会的状況にない。
今の憲法改正の論議や動きに関しても、他人事のようにとらえていて、ほとんど関心を持っていない国民が少なからずいる。^^;
変な話、mewの周囲には、立民党の小西洋之氏の「サル発言」がやたらにネット・ニュースで扱われている(叩かれている?)ことから、それを見て初めて「憲法改正の議論が国会で毎週、行われているらしい」「憲法改正の動きが本格的に始まっているらしい」と気づいた人が何人かいたほどで・・・。^^;
「え?憲法改正って、もう国会で議論しているの?」「もう憲法改正はされりと決まってるの?」「何でテレビやネットで、そのことをきちんと伝えないの?」「国民に憲法改正の議論の中身を知らせるために、毎回TV中継すべきじゃないの?」などなどの疑問や意見を耳にした。
小西氏の表現は不適切だと思うが、あの「サル発言」を機に、政治に関心のない国民が、憲法改正の動きに気づいたとしたら、チョットは社会貢献につながったかも知れない。<立民党にとっては、本当に痛手だったけどね。(ノ_-。)>
mewは、今、自民党が主導して行なっている(維新、国民も意欲的に参加している)改憲の議論や動きには、反対の立場だ。(**)
今、憲法審査会で自民党が改憲案として挙げているのは「9条の自衛隊明記」「緊急事態条項の創設」「教育環境の充実」「参院合区の解消」の4つの事項なのだけど。
自衛権の範囲を定めずに9条に自衛隊を明記するのは、平和主義(戦争の放棄)の原則を損ねるような危険かる問題のある改正だと思うし。緊急事態条項や議員定数、教育の無償化等の問題は、憲法に明記する必要はない、法律で決めればいいことだと考えるからだ。(・・)
それに今の改憲推進派の多くは、一般国民のために改憲を実現しようとしているわけではない。むしろ一般国民そっちのけで、議論を進めている感じさえある。(-"-)
彼らは、自分たちの保守的な思想を愚見かするため、また改憲を望む特定の支持団体、支持者の声を反映するために(その支援を受けるために)活動しているのだ。
また、国会議員など政治家や識者が国民に改憲の必要性を伝え、改憲の動きを主導することは当然のことだと考えている。
<もっと多くの国民が動くことを期待して、各地域やネット上で草の根活動なんかもやって来たのだけど。あまり「何が何でも改憲を」という国民が増えないのよね。^^;>
また、「何の条項でもいいから1回は改憲を行ないたい」「それで米国の押しつけ憲法に穴をあけたい」「1回、国民に改憲を体験させれば、抵抗感がなくなってどんどん改憲できるはず」などという邪悪な野望は潰さなければなるまい。(-"-)
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幸いにして、今、国民はあまり憲法改正に積極的ではない様子。
毎日新聞の世論調査では『岸田文雄首相の在任中に憲法改正を行うことについて尋ねたところ、「賛成」との回答は35%で、「反対」の47%を下回った』とか。(毎日5.2)
共同通信の調査では『憲法改正の機運に関し、国民の間で「高まっていない」が「どちらかといえば」を含め計71%に上った。国会での改憲議論を「急ぐ必要がある」は49%、「急ぐ必要はない」は48%で賛否が拮抗した。」とか。(共同5.2)
読売新聞の調査では改憲賛成が60%いたものの『戦力の不保持を定める9条2項を改正する必要が「ある」は51%(前回50%)で、「ない」は44%(同47%)。戦争放棄を定めた9条1項については、改正の必要は「ない」が75%(同80%)となった。憲法に自衛隊の根拠規定を明記する自民党案に「賛成」は54%(同58%)で、「反対」は38%(同37%)だった(読売5.3)』ようで、ウクライナ進行や台湾有事を利用しての煽りにもめげず、9条改憲に賛成の人も思ったほど増えていないようだし・・・。
本当は、国民にもっと憲法や国政に対する関心を持って欲しいところではあるけど。正直なところ、改憲機運が高まっていないことに、少し安堵させられたmewなのだった。(@_@。
THANKS