立民党の泉、突き上げの話を書こうと準備してたら、トンデモないニュースが出ていたので、そちらを優先することにする。(++)
岸田首相が、米国の「TIME」(タイム)誌の次回号の表紙を飾ることになった。
ところが、あらぬことに、その表紙の写真の横に「日本の選択 岸田首相は何十年にもわたる平和主義を捨てて、日本を真の軍事大国にしたいと望んでいる」と記されているというのだ。(゚Д゚)
<表紙の写真は、コチラ https://nordot.app/1029128826551780247?c=899922300288598016
JAPAN'S CHOICE PRIME MINISTER FUMIO KISHIDA WANTS TO ABANDON DECADES OF PACIFISM-AND MAKE HIS COUNTRY A TRUE MILITARY POWER と記されている。>
これはマズイでしょ~。(@@)
どうやらこの号には、岸田首相のインタビューが掲載されるようで、それをもとに、このキャプションを作ったようなのだが。
安倍元首相や超保守仲間がそう書かれるならともかく・・・。よりによって自民党内でもかなりハト派の岸田首相がそのように書かれるのは、本人や周辺も心外だろうし。<G7で平和外交や核廃絶を唱えて、首脳らを広島の平和記念公園や原爆資料館などに招こうとしているのだから、尚更に。(・・)>
それに、米国民や国際社会に、日本がそのような国に変わったと思われるのは、日本の国民として大心外だ。(`´)
岸田内閣も、さすがにこれは放置できないと考えたようで、外務省を通じて異議を唱えたという。(-"-)
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『岸田総理が、アメリカの雑誌「TIME」の次回号の表紙を飾ることになりました。題名は「日本の選択」。「日本を真の軍事大国にしたいと望んでいる」と紹介しています。
松野博一官房長官「表紙の写真は4月28日、TIME誌によるインタビューの際に撮られたものと承知しています」
表紙では、「日本の選択」とのタイトル で、「岸田氏は数十年にわたる平和主義を捨てて、日本を真の軍事大国にしたいと望んでいる」と書かれています。また、記事の中では、日本の防衛費増額について「世界第3位の経済大国に見合った軍事力のある大国にしようとしている」と分析しています。
一方で、岸田総理は記事の中で「世界の非核化に尽力し、岸田政権は核武装について議論することはない」とも語っていて、TIME誌は、安保政策の転換が“岸田総理の理念と相容れないとの見方がある”と紹介しています。
これについて松野官房長官は会見で、記事の「結論部分では、世界の分断を防ぐ歴史的な役割を担う主導者との論調となっている」としたうえで、「全体を見れば岸田総理の説明が反映されている」との見解を示しました。(TBS23年5月11日)』
『記事では岸田氏が19~21日の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で、中国やロシア、北朝鮮といった国々に立ち向かうため民主主義国の団結を狙うと説明。防衛費の増額で「世界3位の経済大国に見合った軍事的影響力を持つ国にしようとしている」とした。
一方で「核兵器のない世界」を目指す岸田氏の理念と防衛力強化が矛盾するとの意見があると指摘。経済的な結び付きが強い中国との向き合い方など、課題も抱えていると分析した。
エマニュエル駐日米大使はツイッターで、岸田氏が外交などで「指導力を発揮している」と述べ、表紙を飾ったことに祝意を示した。岸田氏は4月28日に首相公邸でタイムの取材に応じた。(共同通信23年5月11日)』
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岸田首相の最大の政治的な目標は「核のない世界」を作ること。(・・)
今月19日から行われるG7広島サミットの際には、各国首脳に平和記念公園や原爆資料館を案内して、世界に核兵器の恐ろしさ、廃絶の必要性をアピールしたいと考えている。<首脳夫人は、裕子夫人が案内する予定だとか。>
今回のインタビューでも、その思いを懸命に語っていたようで。本人としたら、表紙ではそちらの方を扱って欲しかったところだろう。(~_~;)
『同誌は首相が幼少期、祖母の膝の上で聞いた原爆体験が「核兵器のない世界を追求する私の原動力になっている」などのインタビュー内容を載せた。(共同5.11)』
『広島の親族や人々の被ばく体験を聞いた経験にも触れ、岸田氏の「言葉では言い表せない惨状は、私の記憶に鮮明に刻まれた」「これが、核兵器のない世界を追求する私の大きな原動力」などの言葉も紹介。その上で記事は「日本の防衛力強化が、核のない世界を目指して努力するという岸田氏の長年の公約と矛盾すると考える人もいる」とも書いている。
また、岸田氏はG7広島サミット(19~21日)で、ロシア、中国、北朝鮮などに立ち向かうため民主主義国の団結を訴えるなどと指摘。岸田氏が「自分の唯一の目標は広島のような悲劇が再び起こるのを防ぐこと」「今日のウクライナは明日の東アジアになる可能性がある」などとも話したとしている。記事は、岸田氏のこれまでの歩みや政策、現在の日本の問題点なども詳しく紹介している。(日刊スポーツ23年5月11日)』
<本当は米バイデン大統領を長崎の記念公園等にも案内する計画があったのだが。バイデン大統領は、米国がデフォルト(債務超過)の危機にあることから、下手すると広島のサミット会場にも来ず、オンライン参加になるおそれが出ている。(~_~;)
尚、長崎では、13,14日に「G7保健大臣会合」が行われる。(・・)>
ただ、軍事増強、安保政策改定は安倍・菅政権の置き土産だったとはいえ、それを首相として実行に移したのは岸田氏ゆえ、表面だけを見ていたら、誤解されるおそれが大きいわけで・・・。
国際社会にも国内にも間違ったメッセージを与えないためにも、ここからでも、しっかり平和志向であることを発信する必要があるだろう。(・・)
政府は、このTIME誌の表紙の記述を不服に思い、同誌に異議を唱えたとのこと。
TIME誌の電子版では、記述が差し替わっているという。<雑誌の印刷に間に合うのかな~。>
『岸田文雄首相の記事を掲載した米誌タイムに対し、外務省が見出しと中身が異なっているとして異議を伝えたことが分かった。政府関係者が11日、明らかにした。10日午前の同誌電子版の見出しは「岸田首相が平和主義だった日本を軍事大国に変える」だったが、11日午後の時点で「平和主義だった日本に、国際舞台でより積極的な役割を与えようとしている」に差し替わっている。
政府関係者は「修正を求めたわけではないが、見出しと記事の中身があまりに違うので指摘した。どう変えるのかはタイム誌の判断だ」と説明した。(共同通信23年5月11日)』
まあ、報道の自由との兼ね合いがあるので、記述の修正を求めることは難しい&望ましくないかも知れないが。書かれっ放しにするのではなく、内容が違うと主張することは重要なことだと思う。
日本も「言うべきことは言う」国にならないと!(++)
で、それをベースに平和外交を築き、諸問題の平和的解を目指すことが大事だと思うのよね。(・・)
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「言うべきこと言う」という点では、林外務大臣が中国政府への発言に抗議したことも、「あり」だと思う。(・・)
『林外相は10日の衆院外務委員会で、中国の呉(ウー)江(ジャン)浩(ハオ)駐日大使の台湾情勢を巡る発言について、「極めて不適切だ」と述べ、外交ルートを通じて厳重に抗議したと明らかにした。
呉氏は4月28日の記者会見で、日本国内にある「台湾有事は日本有事」との危機認識を批判し、「日本の民衆が火の中に連れ込まれることになる」と述べた。
林氏は「台湾海峡の平和と安定は、我が国の安全保障はもとより、国際社会の安定にとっても重要だ」とも語り、平和的な解決を促した。(読売新聞23年5月11日)』
中国が好戦的な言動をする機会が増えているので、困ったものではあるのだが。
こういう時には「売り言葉に買い言葉」になって、対立をエスカレートさせないように、それこそ岸田政権らしい(安倍元首相ではできなかったような)平和外交を展開して欲しいと願っているmewなのである。(@_@。
p.s. そう考えると、NATOの日本支部を作るのはいかがなものかと思うんだけどな~。この件は、また近いうちに。_(。。)_
THANKS