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<今日は4分割で。ちょっとだけ短め。^^;>
19日から岸田首相の地元の広島で、G7サミットが始まった。(・・)
岸田首相が、広島でのサミット開催にこだわったのは、(地元PRの目的もあるとは思うが)、これを機に自分のライフワークでもある「核兵器のない世界」の実現を、国内外にアピールしたいという思いがあったからだ。
19日朝には、米英仏加伊独とEUの首脳が広島記念公園に集合。岸田夫妻の出迎えを受けた後、全員で原爆資料館を40分ほど視察し、原爆体験者の話をきいた。
その後、平和記念公園で献花を行ない、そろって写真撮影を行なった。
mewは、今回、岸田首相が議長を務めるG7サミットで、この広島記念公園、原爆資料館訪問に最も期待していた。(**)
ロシアによるウクライナ侵攻が長期化し、核兵器使用への警戒感が強まっている。 また日本周辺で言えば、核兵器を開発したと言われる北朝鮮のミサイル発射実験が多発、さらに核兵器を所有する中国の覇権主義的な言動、台湾有事への危機意識も高まっている。
世界の政治学者の中には、第三次世界大戦が始まる可能性が大きくなっていると予測する者も少なくない。(-"-)
こんな時に、日本の首脳が「ウクライナへの武器供与」「対中戦争の準備」を唱えたり、それこそ「核共有」の提言や協議などをしたら、日本国民としては目も当てられないというか、失望感しか抱けないのだが。(/_\)
そんな中、日本が議長国としてリードする形でG7全体で「核兵器不使用」「核兵器廃絶」を世界中に訴えること、日本が「平和」や「核なき世界」の実現を強く願っていることを国内外にアピールすることには、本当に大きな意味があると考えるからだ。(++)
<日本でも近時は、Z世代だけでなく、下手すると30~40代の中にも、8月6日、9日に何が起きたか知らない(忘れている)人、平和主義の大切さを認識しない人が増えているので、尚更に。>
原爆資料館への滞在時間が短かった、他国の首脳がコメントも出さず、形ばかりの慰霊だったなどの批判があったのだが。核保有国の米英仏では、とりわけ広島に原爆を投下した米国では、原爆資料館を訪問すること自体に強い反対論や抵抗があり、調整が大変だったという。
16年にオバマ大統領(当時)の資料館訪問が10分だけだったのも、米国内で反対意見が強かったからだ。<この時、オバマ氏の広島招致に力を入れ、自ら案内したのは、当時外相だった岸田氏だった。>
それを考えると、G7首脳が全員そろって、記念公園や資料館を訪問したこと、その光景が世界に流されることだけでも、大きな意義があると思うし。<どの首脳も資料館を出た時には、かなり神妙な表情をしており(特に伊首相はショックを受けていた感じに見えた)、核兵器の恐ろしさを少しでも知ってもらえたことには大きな意味があったと思うのだ。(**)
<米首脳が米国では少しハト派の民主党・バイデン氏だったことや各国がロシアの核兵器使用をけん制する必要性があると考えたのも大きかったかも。
米大統領が「核のボタン」を日本にも持って来ているのは、哀しい現実だけど。(-_-;)>
昨日は、芸能系で大きなニュースがあったため、ニュース・ワイドショーがサミットのことを取り上げる時間が減ってしまったのは残念ではあったのだが。<維新・梅村発言やLGBT法案のことも、一部を除き、ほぼ全く報道されなかった。(ノ_-。)>
mew的には、初日の広島記念公園、原爆資料館訪問がきちんと実現できたことだけでも、このG7サミットは大成功だったと思っている。"^_^"
今日20日には、ウクライナのゼレンスキー大統領も来日するようで、広島サミットへの注目度はさらに高まりそうだ。(@@)
話は変わって・・・。18日、国会に2つのLGBT法案が提出された。
立民党は共産、社民党と共に、21年に超党派で作った法案(原案)を提出。自公は、今月にはいって、自民党内で作られた修正案を提出した。(**)
岸田首相は、サミット議長国として、広島サミット前にLGBT法案を成立させることを目指しており、自民党に法案提出の準備をするよう指示をしていた。
G7諸国の中で、LGBTの差別を禁止する法律がないのは日本だけだったため、国内外から法律を作るべきだという意見、要望が(圧力も?)強かったからだ。(・・)
国会内では21年、東京五輪の前に、国際社会にLBGT差別禁止の姿勢を示すため、自公を含め与野党の議員がLGBT法案を作成し、合意も得ていたのだが。安倍元首相をはじめとする自民党の超保守派が強く反対したため、国会提出に至らずに終わっている。
既に法案は出来上がっているので、超党派議連は、その法案を議員立法として国会に提出し、サミット前に成立させることを考えたのだが。
今回も、自民党内の超保守派が強く反対したため、21年の法案が大幅に修正された上、サミット前の成立は間に合わず。とりあえず、形だけ、サミット前に修正案を国会提出したような感じになった。^^;
<何か報道を見ると、「性自認」が「性同一性」、「差別が赦されない」が「不当な差別があってはならない」(安倍発言を引用)ぐらいしか変わっていないような感じなのだが。15日の『自民にズタズタに修正されたLGBT法案・・・』に書いたように、重要な「目的」の部分や学校教育の部分などがバンバン削除、変更されており、大幅な修正になっている。(-"-)>
『立民など3党は、共同提出した対案を同時に審議するよう要求。立民の長妻昭政調会長は記者団に「自公案では、今より差別が深刻な状態になる」と批判し、超党派合意案の内容が適切だと強調した。(東京新聞23年5月18日)』
自公幹部は、サミット終了後、速やかに国会で審議して今国会中に成立させたい意向を示していたのだが。今でもLGBT法案を作ることに反対している自民党内の超保守派は「安倍さんに申し訳ない」「とりあえず国会提出しただけでよい」「さらに議論が必要だ」として、今国会での成立を回避させる(阻止する?)構えを見せている。(~_~;)
ところで、維新、国民党、れいわは、どちらの法案提出にも加わらず、態度を保留している。
れいわは、21年の超党派議連には参加しておらず。昨年、野党で作った「LGBT差別解消法案」を成立すべきと主張。自民党に配慮して作られた「LGBT理解増進法案」は、審議を経て賛否を決めたいということだった。(・・)
でも、確か維新と国民は、LGBT差別禁止には賛成の立場で、21年の法案作りにも参加していたように思うんだけどな~。(ーー)
『維新の馬場伸幸代表は会見で、超党派議連での合意以降、トランスジェンダー女性(生まれつきの性別は男性、性自認は女性)のトイレ使用などの問題が顕在化したことに言及。今後は審議の推移を見極めつつ「一般女性の懸念を解消できる」(幹部)内容の対案を検討する。
国民民主の玉木雄一郎代表もトイレや風呂の使用問題を挙げて、「普通の女性が恐怖を感じることが現に起きている。マジョリティーの理解が得られないとマイノリティーに敵意が向き、結果として性の多様性が確保されなくなる」と指摘。法案修正や付帯決議も視野に、審議に臨む考えを示した。(産経新聞23年5月18日)』
この意見って、自民党の戦前志向の超保守派の主張とほぼ一緒ですよね。<まあ、馬場氏はもともと安倍元首相と同じ日本会議系超保守派なんだけど。(~_~;)>
国民の中には、橋下徹氏や吉村洋文氏が与えるイメージも手伝ってか、維新が未来志向の改革を目指した政党だと思い込んでいる人が少なからずいると思うのだけど。
もっと多くの人が、維新の根底にある時代錯誤の超保守的な本性に気づいてくれるといいのにな~と、強く願っているmewなのだった。(@_@。
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