【将棋・・・藤井聡太7冠は、あと王座をとれば8冠になる。その王座の挑戦権をかけたトーナメントの準々決勝が21日に行われたのだが。先手&新村田システムで優勢に立った村田顕弘六段が終盤、完全に優勢に立ち、90%以上勝利とAIが予想するところまで行ってたのに、苦しい顔を浮かべていた藤井が76手目にAIも上位予想にあげていなかった「ただ捨ての△6四銀」を指してたのをきっかけに詰めよを逃れて、一気に逆転。<藤井のAI優勢度が10%から90%に上がる瞬間を見てしまった。^^;ネット視聴者もビツクリ!コメントに「あの銀は毒まんじゅうか」って。^^;>準決勝の相手は羽生九段だ~。(・・)
ところが、昨日23日の棋聖戦第二局では、終盤になり藤井がほぼ勝ち(AI95%)という局面で、佐々木大地七段の必殺の五五角が炸裂し、佐々木の方が95%に大逆転。昨日は実況見られなかったのだけど、ネット視聴者は「おーっ」と驚嘆の声をあげていた&藤井も「まさかこんな手が」とショックを受けていたに違いない。これで棋聖戦は藤井、佐々木とも1勝1敗になった。(@@)】
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昨日6月23日は沖縄慰霊の日だった。<沖縄戦が実質的に終結した日。>
特に今年は、この沖縄の日を複雑な思いで迎えた日が少なからずいたのではないかと思う。
何故なら、今、沖縄は台湾有事や北朝鮮のミサイル対策を大義名分にされて、自衛隊基地、ミサイル施設などが次々と設けられ、どんどんと日本の国土防衛のために要塞化、軍事強化されているからだ。(-"-)
下手すると、戦後78年で「第2の沖縄戦」が最も近づきつつあるかも知れないのである。(`´)
<関連記事・1月3日『Dr.コトーの与那国島に戦車、ミサイル。台湾有事の本土・離島防衛という大義名分の犠牲に』など。>
先月には、北朝鮮が人工衛星(orミサイル)発射実験を行なうと発表した途端、防衛省は「破壊防止措置命令」を出すと共に、石垣市、宮古島市、与那国町などに航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット・PAC3を配備。一般の県民や観光客が利用するような場所に配備されているものもあるため、困っている状況だ。(-"-)
<石垣島では当初、岸壁近くに配備されたのだが、観光のクルーズ船が寄港するのに安全性が確保できないことから、とりあえず人工ビーチに移動。しかし、人工ビーチも来月には一般開放されるため、さらなる移動を要請している。^^;
ちなみに、東京では、以前、民間ビル群のド真中にある新宿御苑や市ヶ谷の駐屯地などにPAC3を配備する訓練を行なっていた。(-_-)>
陸上自衛隊の駐屯地が設けられた与那国島では、昨年、米軍と共同訓練が行われ、畑の中の道を戦車や武器を載せた軍用車が通って行く光景にギョッとさせられたものだが。
今度はミサイル部隊を設置する話が進んでいる。PAC3も常設する予定だという。(ーー)
日本は自分たちの安全を守るため、沖縄の島々に米軍基地だけでなく自衛隊の基地も含め、多大な負担をかけようとしているのだ。(**)
沖縄の玉城デニー知事は、慰霊の日を前に平和の願いを込めたメッセージを発表。そして、慰霊の日の式典で、沖縄の負担について語っていた。
『終戦から78年もの月日が流れたが、今なお、その傷痕は癒えることなく、戦争で犠牲になられた方々のみ霊に対する哀悼の念は、一層深まるばかりだ。
私たちは、沖縄戦をとおして、戦争の愚かさと平和の尊さを学んだ。この教訓を決して風化させることなく、次の世代へ正しく伝えるとともに、「命(ぬち)どぅ宝」という平和を願う「沖縄のこころ」を世界に発信し続けることで、平和な社会を築きあげることが、私たちの使命であり、大きな責務だ。
「慰霊の日」は、この冷厳な歴史を厳粛に受け止め、戦争による惨禍が再び起こることのないよう、人類普遍の願いである恒久平和を希求するとともに、戦没者の霊を慰める日として定められている。
県民の皆さまには、御家族や御友人と共に戦没者を追悼し、平和を誓う日としていただきたいと思う。(琉球新報23年6月23日)』
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『沖縄は23日、太平洋戦争末期の沖縄戦の犠牲者らを悼む「慰霊の日」を迎えた。一般住民を含む約20万人が命を落とした日米両軍の地上戦から78年。沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園で県と県議会主催の「沖縄全戦没者追悼式」が営まれた。玉城デニー知事は「平和宣言」で、反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有などを明記した国の安全保障関連3文書について「県民に大きな不安を生じさせている」と懸念を表明。対話や外交による緊張緩和を求めた。
政府は近年、軍事的活動を活発化させる中国などを念頭に、沖縄・鹿児島両県に連なる南西諸島の防衛体制を強化してきた。鹿児島県の奄美大島や沖縄県の宮古島、石垣島に陸上自衛隊駐屯地を開設し、ミサイル部隊を配備。沖縄本島や日本最西端の与那国島(沖縄県)にも新たなミサイル部隊の配備を計画する。
2022年12月に閣議決定した安保関連3文書では、相手国のミサイル発射拠点などをたたく反撃能力の保有を明記。その手段となる長射程のミサイルが今後、南西諸島に配備される可能性もあり、沖縄では「攻撃対象になる」と反対の声が上がる。玉城知事も6月9日、反撃能力を持つミサイルなどを県内に配備しないよう政府に要請した。
この日の平和宣言でも、玉城知事は安保3文書の改定に言及し「苛烈な地上戦の記憶と相まって、県民に大きな不安を生じさせている」として、対話による平和外交を求めた。全国の米軍専用施設面積の70%が県内に集中する状況についても、改善を訴え、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設計画は断念するよう求めた。(毎日新聞23年6月23日)』
しかし、そんなことはよそに、東京では自民党が中心になって「防衛装備移転三原則」の見直しを企てている。
これは5月6日の『日本を武器商人にしたくない~殺傷能力ある武器の輸出を要望する自民保守タカ派&経済界』の関連記事になるのだが・・・。
日本政府は「殺傷能力のある武器は輸出しない」と決めているのだが。自民党+αの保守タカ派は、日本が外国に殺傷能力のある武器も輸出できるように、またFー15などの殺傷能力のある戦闘機の部品も輸出できるようにしようとしているのだ。(-"-)
<もちろんそのバックには、武器の製造や輸出で利益を得ようとしている防衛産業や財界が。いわゆる政官財癒着で、日本を戦争や武器で儲ける国にしようとしてるのね。(>_<)
『防衛産業強化を目指す自民党の議員連盟のメンバーは20日、首相官邸を訪れ、防衛装備移転三原則の運用指針見直しを求める提言を岸田文雄首相に提出した。
救難など5分野に限定している輸出可能な装備品の類型について、廃止もしくは拡大を要望する内容で、首相は「装備移転促進は大事との認識を共有する」と応じた。
提言は「防衛産業の衰退危機は、世界的に極めて厳しい自己規制を課してきたことが原因だ」として、輸出拡大が不可欠と指摘。輸出は「日本の安全保障に資するか」の観点で判断するよう求めている。国際共同開発した装備品の輸出制限緩和や部品の輸出制約撤廃も盛り込んだ。(時事通信23年6月23日)』
『政府は、防衛装備品の生産などに関する基本方針案をまとめた。
有事の際に戦い続ける「継戦能力」を維持するため、装備品は「国産による取得を追求する」と明記。装備品の輸出は、望ましい安全保障環境を創出する「重要な政策的な手段」と位置付け、官民一体で推進する方針も盛り込んだ。(略)
国産の防衛装備品の取得が困難な場合、同盟国・同志国との共同開発・生産を推進する。米軍や同志国の軍隊と装備品の規格を統一し、相互運用を図る方針を盛り込んだ。
産業基盤強化法では、事業継続が困難になった防衛産業の製造拠点を国有化し、別の企業に委託する仕組みが創設された。方針案は国有化した製造拠点が老朽化している場合などには、国による新規建設を認めた。(時事通信6月20日)』
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自公与党による防衛装備品の輸出ルールを巡る実務者協議の会合も始まった。ここは、殺傷能力ある武器の輸出には反対している公明党に頑張って欲しいところ。(++)
『公明党の北側一雄副代表は22日の記者会見で、防衛装備品の輸出に関し、殺傷能力のある武器は対象から除外すべきだとの考えを示した。「日本の平和主義の立場からすると、殺傷能力のある武器を海外に移転するのはいかがなものか。基本は武力紛争を助長するような移転は慎重でなければいけない」と述べた。(毎日新聞23年6月22日)』
しかし、最近のTVのニュースやワイドショーを見ていても、日本が戦争に向かうor武器商人化することへの危機感を示すような番組はほとんどないし。TVを見ていないネット民(特に一般の若い人)は、危機感を抱くきっかけさえないかも知れず。日本がどんどんアブナくなっているよ~~~と、わめきたいような気持ちになっているmewなのだった。(゚Д゚)
THANKS