【将棋・・・28日、王座戦の挑戦者決定トーナメント準決勝で藤井聡太七冠と羽生善治九段が対戦し、藤井が123手で勝利し、決勝に進出した。(・・)
藤井はこの対局で負ければ、王座戦の挑戦権が得られず、今期の八冠獲得はアウトに。他方、羽生はタイトル通算100期をとる大チャンスなので、是非、ここで挑戦権を得ておきたいところ。先手をとった藤井が有利かと思いきや、羽生もあの手この手で攻め、ほぼ互角で終盤まで進んだのだが、藤井が、解説者いわく「打たせて取るピッチングのような」受けをして最後はしっかり優勢に。羽生は「藤井七冠は、いろいろな手を指されていて、非常に勉強になった一日だった」との感想を述べていた。
藤井は決勝戦で渡辺明九段と豊島将之九段の勝者と対戦する。実力者勢ぞろいですね!準決勝、決勝とも楽しみだ。o(^-^)o】
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このブログには18年前から書いていることなのだが・・・。
mewは小選挙区制導入に反対だったし、今でも中選挙区制に戻した方がいいと真剣に考えている。(**)
最大の理由は、小選挙区制になると多数の死票が生じ、国民の意思が国政や国会に反映されにくくなるということにある。<逆に言えば、中選挙区制の方が(自民党内の勢力争いも含めて?)様々な政党の議員が当選しやすく、多様な民意が反映できる。日本にはまだ特定政党を支持する意識、文化のようなものが根付いていないので、尚更に。>
25日の『小沢、政権交代を目指して動くも、壊し屋の強引な動きは、党内対立、分裂につながりかねず』の中で、『小沢氏は、この目標実現のために94年に強引に小選挙区制に変えさせて、二大政党制を導こうとしたのだ。でも、いまや野党がどんどん分立するという皮肉な結果に。(-"-)>』と書いたのだが・・・。
多数の野党が分立している現状では、尚更に、国民の意思が国政に反映できず。大失敗ではないかと考えている。(-"-)
ただ、私個人の考えは、ちょっと横に置いておくとして。<近いうちに書く予定。>
実は今、衆議院の選挙制度の抜本的な見直しに向けた議論を行なうため、与野党の実務者による協議会が開かれているのだ。(++)
mewとしては、是非、これを機会に小選挙区制、何かしっくり来ない比例制(重複比例の是非も含む)を見直して欲しいと。できるなら、昔の中選挙区制に戻して欲しいところだ。(@@)
自民党内では、以前から、小沢一郎氏、羽田孜氏、石井一氏らが、政権交代な可能な議会制民主主義を実現する&金権政治を打破するような政治改革を行なう必要があるとして小選挙区制度導入を唱えていた。
彼らは93年に自民党を離党し、同じく政治改革を訴えていた細川護熙氏を担ぐ形で非自民・非共産の8党連立政権を樹立。河野総裁率いる自民党とも協議を行なった上、94年に公職選挙法を改正し、小選挙区比例代表並立制の導入を実現した。
で、この与野党協議会は、今の小選挙区比例代表並立制が導入されたいきさつを把握する必要があるとして、94年にこの選挙制度の導入を行なった際に与野党側の代表であった細川護熙氏(当時は7党連立政権の首相)、河野太郎氏(当時は野党自民党の総裁)を招き、それぞれに話をきいたのである。(・・)
<実際に小選挙区制導入に主導者(首謀者?)は小沢一郎氏ではないかと思うので、小沢氏も呼べばいいと思うのだけど。小沢氏の考え(発言)は、また後日に載せることにする。>
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河野氏、細川氏への聞き取りは非公開で行われたため、詳しい発言内容はわからないのだが・・・。
NHKの記事を引用したい。
『自民 河野元総裁 衆院選挙制度“当時の想定と現状にギャップ”
衆議院選挙の小選挙区比例代表並立制の導入に関わった、自民党の河野洋平元総裁が、選挙制度をめぐる与野党協議会に出席し、当時の想定と現状にギャップを感じていると明らかにしました。
衆議院の選挙制度の抜本的な見直しに向けた議論を進めている、与野党の実務者による協議会は、今の小選挙区比例代表並立制が導入されたいきさつを把握する必要があるとして、19日、自民党の河野洋平元総裁を招いて、聞き取りを行いました。
河野氏は、自民党が野党だった平成6年に、細川護熙元総理大臣との党首会談で、中選挙区制度から今の制度に変更することで合意しています。
出席者によりますと、河野氏は「政治とカネの問題などによる政治不信の高まりを打破するために、今の制度の導入を決めた。小選挙区制は、有権者が政策本位で政党中心に投票することを想定していたが、現在そうなっているかギャップを感じる」と明らかにしました。
また、小選挙区と比例代表の重複立候補を認めていることについて「国民に支持されているのか、世論とよく向き合う必要がある」と指摘したということです。(NHK23年6月19日)』
『細川元首相“小選挙区導入 成果あった 政治とカネの問題改善”
衆議院選挙の小選挙区比例代表並立制の導入を進めた細川護煕元総理大臣が、選挙制度をめぐる与野党協議会に出席し、政治とカネの問題が改善されたなどとして、制度導入の成果があったという認識を示しました。
衆議院の選挙制度の抜本的な見直しに向けた議論を進めている与野党の実務者による協議会は、今の小選挙区比例代表並立制が導入されたいきさつを把握する必要があるとして、先週の自民党の河野洋平元総裁に続いて、26日は、細川護煕元総理大臣から聞き取りを行いました。
細川氏は、総理大臣を務めていた平成6年に、野党だった自民党の河野元総裁との党首会談で、中選挙区制度から現在の制度に変更することで合意しました。
出席者によりますと、細川氏は「当時の中選挙区制度と比べ、政治とカネの問題で状況が大きく改善されたことは確かだ」と述べ、小選挙区比例代表並立制導入の成果があったという認識を示したということです。
また「実際に政権交代が起こるなど、民意に沿った穏健な多党制の政治となっており、おおむね想定どおりの状況にある」と現状を評価したということです。(NHK23年6月26日)』
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おかしかったのは、国民党の玉木代表が細川氏の発言内容を受けて、文句を言っていたことだ。
『国民民主・玉木代表、細川元首相発言に「二大政党制は無理だと確定」
■国民民主党・玉木雄一郎代表(発言録)(小選挙区比例代表並立制の導入などの政治改革に合意した細川護熙元首相が、「緩やかな多党制を目指した制度で、二大政党制を目指したものではない」と発言したことについて)椅子から転げ落ちるような話だ。連立の組み合わせを想定した制度だと言っていたのは衝撃的だ。今の制度で二大政党制は無理だということだ。
であれば、連合も含めて二大政党制を目指す前提がガラガラと崩れたのではないか。(制度の)創設者である細川さん自身が言ったということは、この30年は何だったんだということになる。二大政党制を目指してやってきた人たちからすると、天地がひっくり返る話で、もう無理だということが確定したのではないか。(記者会見で)(朝日新聞23年6月27日)』
そもそも英米みたいな(ほぼ完全な)二大政党制を目指す必要もないと思うんだよな~。(・・)
これを機に、国会内ではもちろん、国民の間でも選挙制度見直しについて考える
流れができるといいな~と願っているmewなのだった。(@_@。
THANKS