【将棋・・・15,16日に王位戦七番勝負の第4局が行われ、挑戦者で先手番の佐々木大地七段(28)が藤井聡太王位(21・七冠)を85手で下して1勝3敗とし、藤井の王位防衛に待ったをかけた。(^^)
何回も書いているのだが、佐々木は先手番が得意で、今季も11勝3敗。(藤井にも棋聖戦で勝っている。)佐々木は第2局同様、エース戦法である相掛かりにちょっと変化をつけた形で挑み、1日めはお互いに慎重にスタート。2日めも互角の展開が続いたのだが、佐々木が49手めに打った4五角を藤井が「ちょっと見落としていた」ようで、その後、多少、行き来はあったものの、終盤は佐々木がぐ~んと優勢に持ち込み、そのまま押し切った。<佐々木の師匠、深浦康市九段(51)が終局後、深浦一門の「X」(旧ツイッター)で、「弟子よ、良く頑張った」と投稿。ファンはうるうる。>
佐々木には好印象を抱いていることもあり、4連敗はしのいで欲しいとチョット応援していたので、AIが提示した13手詰みの5三角を佐々木が打った時には、他のファン同様、「よっしゃ」と思ったです。次戦は後手だけど、ガンバ!o(^-^)o】
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自民党の安倍派(清和会)は、いまや所属議員が100名に及ぶ党内最大の派閥。
しかし、昨年7月に会長の安倍元首相が他界してから、同派はいまだに次の会長をなかなか決めることができずにいた。^^;
自民党の場合は、派閥の会長同士でアレコレ協議して取り決めることも多いし、何より派閥の会長が総理総裁と閣僚や党役員人事の交渉を行なうことが多い。
この秋には内閣改造、役員人事、さらには解散総選挙まで行われるかも知れないだけに、このまま会長不在では安倍派に不利になってしまうおそれがある。
ということで、何とか今月17日の派閥の総会までに決着をということで、あちこちで何回も協議が行われていたのだが。結局、もめにもめた挙句、いわゆる5人衆などの幹部を中心に常任幹事会を作り、塩谷立会長代理がその座長(実質的代表)になるという中途半端な形しか決められなかった。
しかも、派閥の名称も当分は、「安倍派」のままにするという。(~_~;)
『新体制について、安倍派内からは「下村外しだ」「5人衆を支持している森元首相の言いなりだ」などの批判も出ています。(NNN23年8月17日)』
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先にちょこっと感想を書くなら・・・。まず、脱アベ路線を願うmewとしては、は超保守派&安倍盟友の下村博文氏が安倍派のTOPにならずに、本当によかった。<同様に安倍側近の萩生田光一氏が、とりあえず今回はTOPにならずによかった。(・・)>
また、安倍派はもともと主義主張が異なるグループがいて、まとまりにくいところがあるのだが。正直なところ、塩谷氏にはさほどの発言力はないし、派閥の幹事会の中心になる5人衆は次の総裁候補争いに必死でバラバラの状態なので、安倍派が一致団結するのは難しいだろうと思われ・・・。
安倍派の解体を願う&安倍・菅路線の新総裁を阻止したいmewとしては、中途半端な形が続いてくれた方が有難いかも、だ。(++)
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昨年7月に、安倍元首相が銃撃により急死し、安倍派の議員たちは途方に暮れた。
安倍氏は病気から快復し、意欲的に政治活動に取り組んでおり、まだ、これぞという後継者も決めていなかったからだ。(~_~;)
<安倍氏は生前、今後を期待する議員として、下村博文、松野博文、萩生田光一、西村康稔氏の名を挙げていた。(安倍四天王と呼ばれたりもする。)以前は、稲田朋美氏の名も挙げていたのだが、稲田氏が夫婦別姓やLGBTに理解を示して超保守派議員から批判が出たため、候補から外れたようだ。^^;>
一般的に考えれば、会長代理を務めている塩谷立氏(73・衆院10期)か下村博文氏(69・衆院9期)が、新会長に就任するところだろう。(・・)
特に安倍氏の盟友&超保守仲間の下村博文氏は、自分こそが安倍氏の後継者にふさわじいと思っていたはずだ。<下村氏は21年の総裁選にも出馬するつもりだったのだが、安倍氏に「今はそのタイミングではない」と待ったをかけられていただけに、やる気満々だった。>
しかし、下村氏は清和会の裏ボスである森喜朗元首相に嫌われている上、派閥の議員たちからもあまり慕われていない。
12年末から安倍首相の下で文科大臣を務めていたものの、週刊誌に「政治とカネ」の問題をいくつか報じられたため、15年夏に内閣を外れることになったし。昨年夏に、旧統一教会と深い関係があることが判明したため、派閥会長や総理総裁の道が遠のいたと言われていた。^^;
それでも、下村氏は何とか派閥の長になれないものかと、森喜朗氏に頭を下げて頼みに行ったようなのだけど。<9日の『日大の副学長は元検事、警察より自分で捜査+下村が森に土下座か、安倍派会長争いで負ける』を参照。>
森氏に受け入れられなかったため、今回は会長になるのをあきらめ、5人衆を上から抑えられるように、塩谷氏の支援に回ることにした。(・・)
<5人衆がTOPになって世代交代しちゃうと、自分が派閥の長や総理総裁になるチャンスがなくなっちゃうものね。^^;>
そこで、昨年8月、塩谷立氏が新たに会長の座につこうとしたのだが、若手・中堅議員から反対が多かったため、新会長を決めることができずに終わった。
塩谷氏は人柄がよく、派閥のまとめ役には向いているものの、世間的に知名度も低いし、党内での発言力や政治的な腕力が乏しいため、清和会の新会長にはふさわしくないと見られていたのだ。(~_~;)
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一方、清和会を大派閥に仕立て上げたことで、今でも派閥に強い影響力を持つ裏ボスの森元首相は、次世代の幹部に期待した。(@@)
どうやら最終的には萩生田光一氏を会長にしたいようなのだが。(以前にも書いたが、神宮外苑のプロジェクトで協力したりもする。)
すぐに会長になるのは時期尚早ということで、まずは5人衆による集団指導体制をとることを提案したという。
5人衆とは、高木毅氏(67、衆8、現・国対委員長)、松野博一氏(60、衆8、現・官房長官)、西村康稔氏(60、衆7、現・経産相)、萩生田光一氏(59、衆6、現・政調会長)、世耕弘成氏(60、参5、現・参院幹事長)のことだ。(・・)
森氏をバックにつけた5人衆は、まずは、目の上のタンコブである塩谷、下村氏に退出してもらうことを考え、安倍元首相の一周忌までにきちんと今後の派閥の指導体制を決めた方がいいと主張。5人での集団指導体制をとることを提案したのだが、この形も塩谷、下村氏や一部議員から反対されて、決まらなかった。(-"-)
しかし、冒頭にも書いたように、自民党の場合は、派閥の会長がいないと、他派閥との協議もしにくいし、総理総裁と閣僚や党役員人事の交渉を行なうことも難しいため、不利益になることが多い。
そこで、塩谷氏が5人衆と何度か会合を行ない、5人衆中心の幹事会を作り、塩谷氏が座長として代表役を務めるという形を提案。5人や森氏の了解を得たので、これで決まるかと思いきや、下村氏がなかなか了解せず。
お盆前から何度か話し合ってもダメで、最後は総会前日の16日、当日の17日朝まで、「塩谷氏が座長でなく、会長になるべきだ」と主張し続けたという。<どこかの記事に、「まだ納得していない」って書いてあった。(>_<)>
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実際、派閥内には、座長とか集団体制とかいう中途半端な形をとらずに、きちんと会長を決めた方がいい(座長では弱い)という意見も少なからずあったようなのだが。逆に、塩谷氏が会長になって「塩谷派」という名称になるのはイヤだと強く反対する声もあったとのこと。<なるほど、それで会長でなく、座長になることにしたのね。>
で、最終的に塩谷座長&常任幹事会の集団指導体制をとるということに決まったのだという。(・・)
『新体制について、安倍派内からは「下村外しだ」「5人衆を支持している森元首相の言いなりだ」などの批判も出ています。
また、「常任幹事会」のメンバーや人数がまだ決まっていないため、顔ぶれによっては対立が再燃しかねず、今後に火種を残した形です。(NNN23年8月17日)』
『実態は集団指導体制であり、塩谷氏のリーダーシップや選挙・人事面での交渉力に期待する声は乏しい。会長ポストや党総裁候補を巡る暗闘も想定され、党最大派閥の力を発揮できるかは不透明だ。(産経新聞23年8月17日)』
『若手議員は「これは『乱闘』だ。1年かけて下村氏が外れ、次は塩谷氏や5人衆の誰かが脱落するといった争いだ」と話した。空席となっている新会長選びの際に、5人衆らの綱引きになることも考えられる。(同上)』
<実は、今は大人しくしているのだが。安倍派の中には、清和会を作った福田赳夫元首相の孫である福田達夫氏(56)も控えており、いざとなれば、非安倍仲間の若手議員と組んで派閥を割るかもという見方もある。^^;>
でもって、安倍派解体こそ脱アベ路線の国政を進める大事な要素になるだけに、安倍派が「乱闘」や「分裂」をひそかに期待しているmewなのだった。(@_@。
THANKS