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【地方競馬・・・船橋競馬場で騎手として活躍し、今年6月に厩舎を開業したばかりの左海誠二調教師(48)が20日に急性心筋梗塞のため急逝したことがわかった。心からお悔やみ申し上げる。
4年前まで、南関には3人のサカイという騎手がいた同時に活躍していた。大井の坂井英光(JRA瑠星騎手の父)、川崎の酒井忍(JRA学騎手の兄)、そして左海だ。3人とも苗字の漢字が違う上、それぞれ個性的&魅力的な騎乗をする人気騎手だったのだけど。19年に坂井が、そして22年に左海、23年に酒井が調教師に合格して次々と引退してしまったので、ちょっと寂しい感じがしていたのだが。今度は3人のサカイが調教師として競うのを楽しみにしていた。
左海は、騎手として通算2176勝し、東京ダービーもとっているのだが。個人的には、02年に溺愛馬・トロットスターと同じ父・ダミスターのヒミツヘイキ(船橋・岡林厩舎)に乗って、JRAのユニコーンSを制した光景が何より思い出深い。<当日は東京競馬場でナマ応援&大喜びしていた。>
まだ48歳と若く、今年6月に厩舎を開業、7月に初勝利をあげたばかりで、まさにこれからという時だったし。色々なプランや夢もあったと思うので、昨日、ニュースを見た時は、あまりにショックで、信じられないという気持ちの方が強かったのだが。<開業して頑張り過ぎたのかな。(ノ_-。)>
騎手時代を含めて、本当におつかれさま&ありがとう。ゆっくり休んで下さい。m(__)m】
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政府は、今年8月中にも福島第一原発の処理水を海に放出しようとしているのだが。
岸田首相は20日に福島を訪問。21日には全漁連の幹部と会談を行なったのだが、その姿勢にはあまり誠意が感じられないように思う。(-"-)
先に言えば、mewは「汚染水」と呼んでいたのだが。先日から「処理水」に変えた。(++)
いや、正直、心の中では「汚染水」だと思っているのだが。私と同じく放出反対派の知人が、もし日本人の私たちまでもが『汚染水』と言い続けたら、風評被害を煽ることになりかねない」と言ったのをきいて、「確かに」と思ったからだ。(・・)
この手の問題に関して専門的な知識のある人にきいても、「海洋放出以外にも方法はある」「政府や東電がベストを尽くしたとは思えない」と言っていた。
<処理水を蒸発させて空気に放出する方法や、トリチウムを取り除く方法があるらしい。ただ、さらなるコストや研究時間などがかかるので、海洋放出を選んだのではないかという。>
mew周辺では「もし海洋放出せざるを得ないのだとすれば、たとえコストがかかっても、処理水を全国各地に運んで、全国の海で放出するのはどうか」という案も出ている。<それぐらい東京電力が被ればいいと。>
そうすれば、福島の漁業だけが風評被害に合うという事態は避けられる。全国でその不安や苦悩を分かち合った方がいいと思うからだ。(**)
<環境省は、福島の汚染度は全国各地で分かち合うことを検討。新宿御苑その他で実証実験を行なうほか、全国の知事会にも働きかけをしている。いい案だと思う。(・・)>
2011年の福島第1原発の事故によって、地元の漁業者は一時操業自粛を余儀なくされるなど大きな打撃と損失を受けた。
そして、政府と東京電力は15年、福島県漁業協同組合連合会に「関係者の理解なしには(処理水の)いかなる処分も行わない」と約束していたのである。(**)
実際のところ、処理水の海洋放出をする案は、もう安倍、菅政権の頃からほぼ決まっていたのだが。地元の反対が強かった上、彼らは世論の批判を受けるのを気にしてか、最終判断を先送りにして来た。^^;
しかし、もう現地では貯蔵タンクを置く場所はほとんど残っておらず。来春には満杯になってしまうことから、この夏にも放出開始をという要請が強まっていた。(-"-)
そんな中、今年、ちょっと風向きが変わったことがあったのだ。22年春ぐらいまでは、全国の世論調査で「処理水の海洋放出に反対」という人の方が50%を超えていたのだが、23年から「賛成」が50%を超えるようになったのである。(-_-;)
<電気代高騰や脱炭素社会化の影響もあるのか、原発再稼働に賛成の人も増えている。(~_~;)>
政府は2021年4月、菅政権の時に、IAEAのALPSの処理水の安全性に関するレビューを依頼していたのだが。今年7月、IAEAが処理水放出の計画は「国際的な安全基準に合致している」と発表したことから、政府は夏のうちにも放出をという方針を決めるい至った。(-"-)
* * * * *
しかし、福島の地元の漁業関係者の多くは、いまだに処理水の海洋放出には反対の立場だ。(**)
全漁連(全国漁業協同組合連合会)が6月に特別決議を採択。「信頼関係を積み重ねる対応を行ってきたことは、重く受け止める」とし、7月に西村経済産業大臣に「反対には変わらないが、「科学的な安全性に関しては一定程度理解できた」と述べた。
岸田首相は、これを受けてか、今月7日に記者団に「漁業者との信頼関係は少しずつ深まっている」と語っていたのだが。
福島県漁連の野崎哲会長は首相発言に対し「何を捉えて理解が進んでいるとおっしゃっているか分からない」「廃炉が終わった後も漁業者が福島に存続して、(初めて)理解したという立ち位置に立てる」と反発を示した。(-"-)
全漁連は全国の漁業協同組合の連合であって、地元の福島の漁業関係者が直接関わっているわけではない。福島漁協はそのごく一部であって、他の人たち、特に福島かた離れた地域の人たちには、他人事とまでは言わないが、当事者としての危機の意識が乏しいかも知れない。(-"-)
<だから、冒頭にも記したように、全国各地の海に処理水を放出することを提案するのだ。科学的に理解できるなら、各都道府県の漁業関係者を説得して、各地で放出すればいい。>
それでも、岸田首相が20日に福島の現地に行くと言うので、mewは当然にして、首相は、地元の漁業関係者に「自分が責任を持ってやるから」「風評被害がないように最善を尽くすから」と、形だけでも懸命に説明やお願いをするものだと思っていた。
ところが、岸田首相は20日、福島第一原発の処理水の状態を視察した後、東京電力の幹部と会っただけで、地元の漁業関係者と会わずに帰ったという。
岸田首相は翌21日に全漁連の幹部と会って、協議をしたというのだ。(゚Д゚)
『岸田文雄首相は20日、東京電力福島第1原発(福島県大熊、双葉両町)を視察し、同原発の処理水の海洋放出に向け、安全性の確保と風評対策に万全を尽くすよう東電幹部に要請した。(産経新聞23年8月20日)』
『視察を終えた首相は記者団に「海洋放出は廃炉と福島の復興を進めていくために決して先送りができない課題だ」と強調した。
だが、視察先は第1原発敷地内で、意見交換も東電幹部と行ったのみ。地元の漁業者らの話を聞くことがないまま帰途に就いた。
「まず地元の漁業者に説明すべきではないか」。福島県いわき市にある江名漁業協同組合の加沢喜一郎組合長は憤りを隠さない。
同県漁業協同組合連合会は水産物の放射性物質濃度について国より厳しい基準を設けて市場に出さないように努めてきた。加沢組合長は「風評が出たらこれまでの努力も水泡に帰してしまう」と不安を漏らす。(毎日新聞23年8月20日)』
岸田文雄首相と西村氏は21日午後、首相官邸で全国漁業協同組合連合会(全漁連)の坂本雅信会長らと面会した。
『「(処理水の海洋放出に)全漁連としては、依然として反対であるという立場は堅持させていただく」。会談の冒頭、西村氏の発言を受けた直後に、坂本氏はこう強調した。(産経8.21)』
『坂本氏は「全国の漁業者、後継者が子々孫々まで安心して漁業ができるように長期にわたり国の全責任で対策を講じ続けることを強く求める」と述べ、漁業者へのフォローアップや風評対策に関する予算措置を要望した。
首相は「必要な予算措置について、たとえ今後数十年の長期にわたろうとも政府全体で責任を持って対応する」と述べた。坂本氏は具体的な放出時期について面会では「そういう話はなかった」と語った。
政府は月内にも放出を始める方針で、22日に西村康稔経済産業相らと関係閣僚会議を開き、放出時期について最終判断する。(毎日新聞23年8月21日)』
全漁連はとりあえず反対する姿勢は見せたものの、(メディアの伝え方にもよるが)政府の方針に妥協したような感じになってしまった。
政府は23日にも閣僚会議を開いて、月内の海洋放出を決めるとのこと。結局、政府の「関係者の理解なしには(処理水の)いかなる処分も行わない」という約束ははぐらかされてしまったわけで。大きな怒りと哀しみを覚えているmewなのだった。_(。。)_
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