【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】
岸田首相を見ていると、少数派閥の悲哀を感じることがある。<自民党では小さな派閥出身の首相は大変だな~と。>よほど支持率が高いとか選挙に強いとか言うことがない限り、他派閥からアレコレ言われて、自分のやりたいことがなかなかできないんだな~と痛感させられることがある。
<それこそ支持率が低いとサンドバッグ状態。さらには「XXおろし」のアツもあるしね。(~_~;)>
昨日25日には、衆参の代表質問が行われたのだが、自民党の代表質問の厳しいこと。ふつうは、与党の代表質問は首相ヨイショが多いものなのだけど。参院の世耕弘成氏(安倍派)など、下手すると野党よりビシビシと攻めていた感じがある。^^;
《自民党・世耕参院幹事長「支持率が向上しない最大の原因は、国民が期待するリーダーとしての姿が示せていないということに尽きるのではないか。残念ながら、現状において岸田総理の『決断』と『言葉』には、いくばくかの弱さを感じざるを得ません。》
《自民党・世耕参院幹事長「この『還元』という言葉がわかりにくかった。自分で決断するのではなく、検討を丸投げしたように国民には映った。給付なのか、減税なのか、はたまた両方なのか。総理が何をやろうとしているのかまったく伝わりませんでした」、「総理、『言葉』の重みと発信のあり方について、どのようにお考えか、率直に意見をお聞かせください」》 (FNN23年10月25日)
<衆院でも、稲田朋美氏(安倍派)が、憲法改正や防衛強化(原発防護)などを強く訴えた上、『寛容で謙虚であるべき保守の在り方が揺らいでいると指摘し「総理は保守のあるべき姿を示し、国家国民のために邁進を」』と強く要求していたりして。^^;(福井新聞10.25)>
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岸田首相が属する岸田派は第4派閥(46人)。岸田文雄氏は、第2派閥の麻生派(55人)、第3派閥の茂木派(54人)の支持を得て総裁選に当選したため、麻生会長を副総裁、茂木会長を幹事長に起用し、彼らの協力を得て(彼らの要求もきいて)、政権を運営している状況にある。(@@) <派閥の人数には、1~2名の変動があるかも。>
安倍派は99人の議員を擁する党内最大派閥ゆえ、岸田内閣の支持率が落ちているのを見て、本来であれば、真っ先に「岸田おろし」に走るところなのだが。同派閥は、安倍元首相が昨年亡くなってから、いまだに新会長も決められず。岸田首相に代わる新首相(総裁)候補を立てる人がいないのである。^^; <今、誰か1人に強引に決めようとしたら、派閥内で対立、分裂が起きる可能性がある。>
世耕氏や稲田氏が所属する安倍派は、今はとりあえず、岸田氏を首相として支える代わりに、安倍派の言うことをきいて、安倍元首相が行なっていた政策を継承、実行しろと迫っているのだけど。岸田首相が「コストカット経済(アベノミクス的政策)を転換」とか、安倍元首相が敵視していた「韓国や中国との関係改善」とか言っているし。憲法改正などを積極的に進めようとしていないため、イライラしているのだ。(>_<)
実際、世耕参院幹事長は、9月にこんなことを言っていた。<世耕氏は安倍派5人衆のひとりで、自らも首相の座を目指している。>
『9月3日、自民党の世耕弘成参院幹事長は大分市内で講演し、2024年秋の党総裁選で安倍派(清和政策研究会)として、岸田文雄首相の再選を支持する考えを示した。
首相が安倍晋三元首相の進めた防衛力強化や経済政策を維持していると評価。「路線をしっかり引き継いでいる。それをさらに伸ばしていくのであれば、再選してもらいたいというのが派のコンセンサスだ」と述べた。
安倍派の会長については、「1年やそこらで決めるわけにはいかない。これから2、3年かけて、本当の会長を絞り込んでいくことになる。私も、しっかりそれを目指して精進したい」と述べた。(Smart Flash23年9月4日)』
<安倍派座長の塩谷立氏も同じ方針だ。『自民党の最大派閥・安倍派の塩谷立座長は19日、来秋の総裁選で岸田文雄首相の再選を支持する考えを示した。2021年総裁選で安倍派(当時細田派)は意見集約ができず、首相と高市早苗経済安全保障担当相の2人の支援に割れたことから、早めに方向性を打ち出すことで分裂を防ぐ狙いがある。(朝日10.19)』
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他の派閥に関してもアレコレあるのだが・・・。岸田首相は、人気総裁候補の河野太郎氏、小泉進次郎氏と共に活動している菅義偉元首相の主張にもかなり配慮している。<岸田陣営は「菅おろし」をしたので、リベンジを恐れている部分も?^^;>
岸田首相が、今回の所信表明で、ライドシェア検討を入れたのも、菅氏らへの配慮だと思われる。
『菅義偉前首相(衆院2区)は13日、国会内の議員会館事務所で岸田文雄首相と約30分にわたり会談した。菅氏は周囲に「内閣に対しライドシェアの実現を求めていく」と話しており、政府関係者によると同日の会談でも岸田首相へ対応を促したという。(神奈川新聞23年10月13日)』
<菅氏は安倍内閣の官房長官の時代から、はマイナカードを含め行政のデジタル化の普及にも力を入れていたので、それもしっかり取り組まないと煽られそう。^^;>
mew的には、あまり他派閥(特に安倍派)のことを気にせずに、できるだけ岸田氏らしい平和・リベラル志向の政策(=脱アベ・スガ路線)を進めて欲しいのだけど、内閣支持率が飛躍的に上昇しない限り、難しいだろう。(-"-)
話は変わって・・・。昨日、東京の渋谷区在住の知人が、新聞に「立憲・国民 渋谷区議団」のチラシがはいっていたと言っていて「へぇ~」と。
実は、渋谷区に限らず、全国の多くの地方議会では、立民党と国民党の議員が同じ会派を組むなどして一緒に活動している。(・・)
<地方議会は、改憲、原発政策などが直接、争点になりにくい地域が多いので、住民の生活重視、リベラル志向の政治理念が重なっていると共に活動しやすいのかも。>
しかし、国会の方では、両党の関係に亀裂が生じるような事態があった。国民党の玉木代表が、立民党の泉代表らとの面会を拒否したのだ。(@@)
立民党が23日に共産党と次の衆院選で連携することに合意したという報道を受けてのことだ。
『国民民主党の玉木雄一郎代表は24日の記者会見で、立憲民主党の泉健太代表から面会を希望されたものの拒否したと明らかにした。「野党全体で自民党を倒すために『政策は脇に置いて、選挙を一緒にやれば何とかなる』という考え方に我々は立たない。会っても実りあるものにはならないので断った」と語った。(毎日新聞23年10月24日)』
『「もう少し中道政党に戻さないと政権を担えないし、このまま『立憲共産党』といわれるような状況を続けるのであれば、いわゆる『ネオ55年体制』が確立するし、二大政党的な政権交代は消滅したと言わざるを得ない。」・・・政策が左に左に行ってしまったことが今の分裂(状態を招き)、ついていけない保守派の人が離党したり自民党に行ったり(した)」(産経新聞23年10月24日)』
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一番驚いたのは、玉木氏が自民・維新の「バX」議員やネトウヨが使う「立憲共産党」という立民党ディスりの言葉をクチにしたことだ。(゚Д゚) <ネオ55年体制って言い方も何だかね。^^;>
玉木氏の是々非々論は理解できる部分もあったし。もう少し知性や品格のある人かと思っていたのだけど。今回の言動はガッカリだった。_(。。)_
あと中道の概念については、また機会があったら書きたいと思うのだが・・・。
玉木氏は、自分や国民党が「中道」だと勘違いしているのだけど、中道は、左右の真中に軸足を置いていないとね!国民党は、9条改憲、安保強化に賛成の右側ばかりに立っている「ふつ~の保守」の政党だと自覚すべきだろう。<だから、自民党や維新との連携、合流を考える人がいるんでしょ?(-"-)>
まあ、別に旧民主党時代からキミたちに関しては「早く他の政党に移ればいいのに」と思っていたので、今さら立民と国民に合流して欲しいとも思わないのだけど。
小選挙区制においては、もし本気で自公与党と対峙したいと思えば、(本当の)野党同士が協力する必要があると思うし。それを批判する政党は「ゆよ党」と揶揄されても仕方がないと思うmewなのだった。(@_@。
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