まず、昨日12日、立民党が松野官房長官の不信任案を提出したのだが、自公多数により否決された。
本会議場の壇上でひとり所在なさげに座っていた松野氏なのだが、衆院議長の「否決された」という言葉をきいて、安堵の笑みを浮かべていた。
ただ、松野官房長官は、おそらく今日13日か明日14日に辞表を出す予定だと言われている。(-"-)
尚、この不信任案には、珍しく(ゆよ党の?)維新の会や国民党も賛成票を投じたという。<ここで反対や棄権をしたら、国民から反発を受けそうだもんね。^^;>
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ところで、12日のニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に自民党の参議院議員・青山繁晴氏とジャーナリストの須田慎一郎氏が出演。
須田氏は、『「なぜ安倍派がターゲットになっているのか」と考えると、おそらく安倍派の事務方が「完落ち」してしまったのです」と言う。
『須田)だからいちばん手厚く特捜部サイドに情報が集まっている。検察にとっては、黒川元東京高検検事長の麻雀事件も含め、(安倍派は)人事に手を突っ込んできた人たちなのです。「法務・検察人事に手を突っ込んできた清和会は許すまじ」というような怨念があるので、意図的なリークが始まったのではないでしょうか。(ニッポン放送23年12月12日)』
この件の報道が始まったのは、11月18日。当初は自民党の5派閥にパーティー券収入の過少記載があるとして神戸学院大の上脇博之教授が、各派閥の会計責任者を告発。それを受けて、東京地検特捜部が捜査を始めるという内容だった。
<関連記事・11月20日『自民5派閥を特捜が捜査。4千万円の政治資金を過少記載』>
告発状によれば、各派閥の過少記載額は清和政策研究会(安倍派)が約1900万円、志帥会(二階派)が約950万円、平成研究会(茂木派)が約600万円、志公会(麻生派)が約400万円、宏池会(岸田派)が約200万円だという。
<昨日、「岸田派にもパーティー過少記載の疑い」という報道が出ていたが。もし裏金ではなく、単なる過少記載の話なら、11月から出ている。(・・)>
特捜部は早速、各派閥の会計責任者など事務スタッフへの任意の事情聴取を開始したのだが。12月にはいって、実はこの件は単なるパーティー収入の過少記載の問題ではなく、キックバック&政治資金収支報告書の不記載による裏金作りの問題だったと。そして安倍派が組織的に行なっていたのではないかという疑いが浮上した。(@@)
安倍派の旧現・事務総長たちは、すっとぼけた返答をしてごまかしていたのだが。どうやら安倍派の会計担当者やスタッフが、特捜部に色々と話をしたようなのだ。<キックバック分のリストも存在するとか。^^;>
で、5日に『安倍派の会計は元・日本会議+安倍派の事務総長は、質問に答えず・・・』という記事を書いたのだが。
安倍派の会計責任者は、元NTT社員で、定年退職後、あの超保守団体・日本会議で活動をしていた「松本淳一郎」だという人だ。(・o・)
清和会のwikipediaによると『2018年、政治団体「清和政策研究会」の代表者ならびに会計責任者に、元NTT社員で日本会議杉並支部長を務めた松本淳一郎が就任。松本は事務局長として細田派の事務方を取り仕切った』とある。
青山氏らはこんな話もしていた。(・・)
『飯田)いまは会長不在のなかで、事務総長の名前などが取り沙汰されていますが、お金の流れについて把握しているものなのでしょうか?
青山)政治記者だった時代の経験も踏まえて言いますと、派閥の会長の性格によりますね。事務総長も政治家ですから、いつ寝首をかかれるかわからない。そのため会長が直接、事務方を動かすようなケースもありますし、必ず事務総長を通す人もいます。どちらかと言うと、会長自ら行う方が多いですね。
飯田)お金の根幹の部分は握っておかないといけないのでしょうか?
青山)ただ、お金が政の根幹だということ自体、はっきり言っておかしいですし、腐っていますよね。(ニッポン放送23年12月12日)』
そうなのだ。本来であれば、まずは収支報告書の記載の問題があるとされる18~22年の安倍派の会長が、説明や責任を問われるべきなのだが。
安倍派の場合、この時期の会長2人は、既に他界。その後、会長が不在なのである。14年~21年まで会長を務めていた細田博之氏は今年11月、21~22年まで会長だった安倍晋三氏は22年7月に亡くなっているからだ。(-_-;)
となると、会計については、18~21年の事務総長に話をきくしかないわけで。今日、臨時国会が閉会したら、松野官房長官や西村康稔経産大臣、高木毅国対委員長などが特捜部の聴取が始まる可能性が大きいという。<それで岸田首相は、13~14日にも、閣僚や党の要職を辞任してもらおうと考えている。^^;>
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ちなみに、安倍氏と関わりが深かった岩田明子氏は、安倍氏のことを擁護(&美化?)したいがためか、こんなことを書いていた。
『関係者に取材すると、細田博之前衆院議長がトップだった細田派時代(2014~21年)、現金で還流した分を政治資金収支報告書にどう記載するかについて、派として統一方針が提示されることはなかったという。
派内からは「このままでいいのか」と疑問の声が上がっていたが、細田氏側からは明確な指示は示されなかった。
安倍元首相が21年11月に初めて派閥会長となった後、翌年2月にその状況を知り、「このような方法は問題だ。ただちに直せ」と会計責任者を叱責、2カ月後に改めて事務総長らにクギを刺したという。
22年5月のパーティーではその方針が反映されたものの、2カ月後、安倍氏は凶弾に倒れ、改善されないまま現在に至ったようだ。(夕刊フジ23年12月12日)』
となみに、元NHKの岩田明子氏は「安倍氏に最も食い込んだ記者」として名を売っているらしいのだが。mew&周辺は「安倍氏に取り込まれた記者」と呼んでいる。(・・)
大体、首相から夜中に「眠れない」と電話がかかって来たとか、「XXで悩んでいる」と相談を受けたとか、記者と政治家がそうあっていいのか「???」だし。本当の記者、ジャーナリストは、そんなことをオモテで言ったりしないだろう。
いずれにせよ、彼女の言うことは、半信半疑(2信8疑ぐらい?)できいている。(-"-)
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今日13日から、特捜部の捜査が本格的に始まることから、どの議員が聴取を受けたのか、どこに家宅捜索にはいったのか、しっかりウォッチしたいところ。
また岸田首相が、安倍派のどの閣僚や党要職に辞めてもらう(実質的に更迭する)のか、誰を後任に選ぶのかも興味深くチェックしたいと思っているmewなのである。(@_@。
THANKS