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13日、臨時国会が閉会した。(・・)
この日は立民党が、内閣不信任案を提出。自公与党などの反対多数で否決されたものの、維新や共産党、国民党、れいわの各野党は賛成した。
<維新が内閣不信任案に賛成するのは2016年8月のの党名変更後、初めてだとか。いつもは、立民党が不信任案を出すのは国会期末の行事だとか、パーフォーマンスに過ぎないと批判しているのだが。<維新は日ごろから、政府与党案に賛成することも多いしね。今回は補正予算に賛成してたぐらいで。>今回の内閣不信任案に賛成しないと、国民から批判を受けると考えたのだろう。^^;
『閉会後は東京地検特捜部による捜査が本格化する見通し。立民や維新など野党6党の国対委員長らは13日午後に国会内で協議し、閉会中も政治倫理審査会や予算委員会の開催を求めていく方針で一致した。(時事通信23年12月13日)』
ここは野党で(ゆよ党も?)協力して、真相解明を行なうと共に、ザル法になっている政治金規正法の改正案などについても積極的に議論して欲しいと思う。(・・)
また、昨日は、国会閉会に伴い、岸田首相が恒例の記者家憲を行なった。本来は、臨時国会で成立した法案や今年全体(特に後半)の経済、外交政策などについて話す会見なのだが。国政の諸政策については、ほとんどニュースになっていないかも。^^;
岸田首相は、自民党の派閥の政治資金の問題についても謝罪し、「国民の信頼回復のために、火の玉となって自民党の先頭に立ち取り組んでまいります」と力強く語っていた。
何か上滑りっぽい表現だけど、もしここでリーダーシップを発揮して、しっかりと自党の問題解明、公明党や野党と協力して政治資金規正法の改正などを実行できれば、内閣支持率も少しは回復するかも知れないし。自民党にとっても、日本の国政や国民にとってもいいことなので、ここは開き直って、党内の抵抗勢力に負けずに頑張って欲しい。(@@)
* * * * *
さて、今日14日から東京地検特捜部が国会議員に対する事情聴取や各所への家宅捜索などの本格的な捜査を開始すると見られている。(@@)
自民党では安倍派以外の派閥もパーティー券の収入の一部を政治資金収支報告書に記載していないところがある。<岸田派もしかり>
また他にもキックバックを行なっている派閥はあるのだが。二階派で一部の額に不記載の疑いが持たれているほかは、今のところセーフのようだ。^^;
特捜部が安倍派をメインのターゲットにしているのは、パーティー券のキックバック分を政治資金報告書に記載していない議員が数十人、金額も全体で数億円と多額であることに加え、個々の議員の判断ではなく、派閥ぐるみで&派閥の指示で行なっていた悪質な行為だからである。
<しかも、ひとり1000万円~5千万円と多額の不記載の疑いを呈されている議員が10人以上いる。(-_-;)>
昨日、議員への本格的な捜査が始まる前に、何と安倍派の議員のひとりが堂々と記者団に対して、実態を告発した。
防衛副大臣を務めていた安倍派の宮沢博行衆院議員(静岡3区→比例東海4回)が、自らぶら下がり会見を行ない、パーティー券キックバック分を収支報告書を記載しなかったのは「派閥の指示があった」から、また議員たちが説明できないのは、「しゃべるな」とかん口令が敷かれているからだと語ったのだ。(・・)
『自民党・安倍派の政治資金パーティーをめぐる問題で、宮沢博行防衛副大臣は、派閥から受けたキックバックを収支報告書に記載しないよう指示があったことを明らかにしました。
自民党・安倍派 宮沢防衛副大臣「派閥のほうから、収支報告書に記載しなくてよいという指示がございました。正直に申し上げます。大丈夫かなとは思いました。大丈夫かなとは思いましたけれども、これで長年やってきてるんだったら(不記載は)適法なのかなと思いました。はっきり申し上げます。(派閥から)しゃべるな、しゃべるなってこれですよ。ここまで私がしゃべってしまったら、 もう派閥から追い出されるかもしれませんけども、指示はございました」
宮沢副大臣は安倍派からの指示で直近3年間で140万円のキックバックを不記載にしたとした上で、派閥からかん口令がしかれていると明らかにしました。
宮沢副大臣はまた「不記載は大変申し訳ない」と謝罪した上で、「各議員の判断で動く段階に来ている」と述べました。(NNN23年12月13日)』
<本人は5年間で140万円の不記載分があるとのこと。もともと正直で正義感あふれる人なのかも知れないが。派閥に対してかなり怒り感じている&情状を狙った部分もあるかも。
本人は21年に小選挙区で落選し(比例復活)、次の選挙がアブナイのだが、今回、防衛副大臣になって張り切っていたところ。それが、今回、派閥の指示のせいで、犯罪の容疑がかけられるし、副大臣も短期間で辞任せざるを得ないしで、踏んだり蹴たりの状況にあるのだ。また、不記載が少額ゆえ、積極的に事実を明らかにすることで、検察や有権者に情状アピールをしている部分もあるようにも思えた。>
* * *
特捜部は既に、多数の議員の秘書に事情聴取を行なっているのだが。彼らも「派閥の指示で」と説明しているという。
『特捜部はこれまで議員秘書や会計責任者らから任意聴取。秘書らは「キックバック分を収支報告書に記載しないよう派閥から指示を受けた」などと説明しているという。
安倍派の大半の議員側が裏金としてキックバックを受けていたとされ、収支報告書の不記載・虚偽記載罪の時効にかからない2018~22年の5年間の総額は5億円規模に上る可能性がある。(時事通信23年12月14日)』
週刊新潮が、ある安倍派議員の秘書が、ホテル・ニューオータニで特捜部の聴取を受けた様子を記事にしていた。<議員だけでなく、秘書もホテルで聴取を受けるのね。^^;>
https://news.yahoo.co.jp/articles/cdf791e7bc2346e657c2010346ab62db3de3c308
『「最初に“黙秘権があります”と言われたので、“いや、大丈夫です”と。それから“今日の内容はマスコミと先生には言わないで”とも言われ、“先生とは?”と聞き返すと、“議員先生です”との答えでした」
聴取を受けた秘書はみな、議員との情報共有を禁じられ、自民党の顧問弁護士への報告のみ許されているようだ。』
『「“いつ違法なことだと認識したのですか?”と聞かれたので、“今回の報道があって初めて認識しました”と答えました。全ては派閥の指示でやっていたので、本当に悪いことだと思っていませんでしたからね。ただ、検事さんはそうした答えに納得していなかったようで、“本当ですか?”などと言って何度も同じ趣旨の質問をしてきました」
議員からの指示があったのかどうかを問う質問も繰り返されたという。
「“チケットを売るのに先生の指示はあったのか?”といったことは何回も聞かれました。ただ、ウチは代々、私設秘書を含めて大勢の秘書たちがチケットをさばいていたので、“先生の指示はない”と答えました。聴取はその日の1回で終わらず、数日後に2回目の聴取日程が設定されました」 』
『「みっちり3時間、取り調べでしぼられました……」
と、その秘書は嘆息する。
「派閥からキックバックされたパーティー券代金について、“受け取った後どうしたのか?”と聞かれて、“覚えていない”と答えてしまったんですよ。あのお金は自由に使える裏金なので正直、ありがたかった。だからこそ、すぐに使ってしまい、使途を覚えていないのです。そう話した時の検事さんの反応は、すごく険しかったですね……」
執拗(しつよう)を極める特捜部の事情聴取。裏金の実態は着実に丸裸にされつつあるのだ。しかも、、別の代議士秘書はこんな、これまで報じられていない“秘密ルール”を明かすのだった。
「参院議員の場合、6年ごとの自分の選挙の年はパーティー券のノルマが解除され、売った分を全額自分のものにできる。やはりこれも収支報告書に記載しないのが慣例で、衆院安倍派はそのことをうらやましがっていた」』(デイリー新潮23年12月13日)』
なるほど~。・・・何か昔に比べて、議員先生も秘書さんも、マスコミに話をしてくれる人が結構出て来るかも?(・・)
目を皿のようにして(古語)、この件の報道をチェックせんと張り切っているmewなのだった。(@@)
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