【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】
aera.dot15日の記事『「安倍派」元秘書らが語るパーティー券の怪しいさばき方 「“桜を見る会”とセットにして売っていた」』の中にいくつか興味深い話が載っていた。
https://dot.asahi.com/articles/-/208994
中でも最も印象に残ったのは、安倍派議員の元秘書がパーティー券を売る時に、「桜を見る会へのご招待」とセット販売をしていたことだ。(@@)
『安倍派で閣僚経験のある国会議員の元秘書・A氏はこう打ち明ける。
「議員へのキックバックについては、事務所内でも、会計を担当する秘書と議員本人以外には公然の秘密のようになっていました」・・・議員はキックバックの存在を知っていたのか。A氏は「100%、全部知っている」と断言する。』
『「基本的に、安倍派は紙の振込用紙を使っていました。振込先の口座は安倍派の事務局だから、議員個人の事務所に直接お金が入ってくるわけではない。派閥の事務局にいったん金が集まることで、そこからキックバックされるというシステムが生まれたんです」・・・
「2万円のパーティー券をそれなりの枚数売るのは実は簡単ではないんです。だから『5枚以上買ってくれたら<桜を見る会>に1人ご招待します』とお願いして買ってもらったこともあります」』
* * *
そうだったんだ~。(゚Д゚)
まあ、この秘書の話が安倍政権の時のことかどうかはわからないのだけど。
ただ、「桜を見る会」が問題になったのは、安倍二次政権になってから、急激に招待者数や予算が増えて来たからなのである。
06年~10年は出席者が約1万人だったのだが。安倍二次政権になって、13年に1万2千人、14年に1万4千人、以降、1千人ずつ増え、19年には1万8200人とほぼ倍層。毎年、1766万円の予算を計上していたものの、支出額は14年に3千万円超、19年には5500万円超に達していたのだ。^^;
で、野党やメディアがこれを問題視して色々と調べたところ、いわゆる首相枠、自民党枠などの政治家枠の招待客が増えており、安倍首相(当時)の地元の後援会員が850人も招待されていた(ホテルで安倍首相出席の格安の前夜祭まで行なわれていた)ことが発覚。しかも、内閣が招待客に関する重要書類を全てシュレッダーにかけて破棄してしまったため、隠ぺい工作をはかったことも問題になった。(-"-)
もしパー券を売る時に、「5枚で1人、桜を見る会にご招待」とかやっていたら、それは出席者もどんどん増えるよな~。
それにしても、パー券裏金の問題が桜問題とつながるなんて・・・。(@@)
<検察サイドは、安倍官邸が強引に検事総長人事に介入しようとしたことを不快に思い、安倍派に報復しようとしていると言われているのだが。モリカケ桜の問題で、安倍官邸の圧力が強かったため、思うように捜査や起訴などができなかったことも、根に持っている人がいるという話もある。^^;>
もうひとりの安倍派議員の元秘書B氏も「キックバックは議員も知っていただろう」「私も相当パー券を売りましたが、全体の管理は会計担当の秘書と議員本人がやっていました。安倍派が問題になっているのは、パー券の枚数が桁違いだからでしょう。検察が動くには金額のラインがあり、安倍派は金額が突出しているということ。5億円もの裏金となれば、レベルとしては、派閥解消ものじゃないですか」と話していた。(同上)
今回、検察サイドが(東京・大阪地検特捜部などを含む)が、安倍派の捜査に躍起になっている要因には、安倍官邸が検察をコントロールしたいがために、黒川高検検事長を検事総長にしようと画策したことに不快感を抱いたことや、モリカケ桜の捜査を押さえたことがあるのではないかと言われている。(・・)
昨日、森友学園問題に関して、大阪高裁が財務省の佐川宣寿元理財局長に対する賠償責任請求を退ける判決を出したのだが。裁判官は、佐川氏の謝罪や事件の説明を強く求めていた原告の赤木稚子さん(この件で自殺した職員の妻)に「道義的責任に基づき、一人の人間として誠意を尽くした説明や謝罪があってしかるべきとも考えられるが、法的義務を課すことは困難だ」と語ったという。(-"-)
* * *
森友学園問題では、安倍首相(当時)が国会で、「私や妻が関係しているとなれば、総理も議員も辞める」と答弁したため、財務官僚や近畿財務局の職員などが巻き込まれ、財務省内にある安倍夫妻の関与を示す資料を改ざんすることに。
当時、近畿財務局の職員だった赤木俊夫氏が改ざん作業に追われた上、自責の念にもかられてか、うつ病を発症し、自殺をする。
しかし、安倍首相や麻生財務大臣などは関与を認めず、責任もとらず。全ては佐川宣寿理財局長の指示の下で行われたとして同氏を懲戒処分にしたのだが、大阪地検特捜部は、佐川氏を含む財務省関係者を不起訴処分にした。(-"-)
<その後、文書の不開示に関して告発するも、東京地検も不起訴処分を決めた。>
詳しい経緯は省くが、桜を見る会の問題も含め、一国民から見ると、安倍政権下での検察機関は、安倍首相らを守るために存在しているようにしか見えないところがあった。_(。。)_
* * *
赤木俊夫さんの妻・稚子さんは、この財務省の文書改ざん事件の真相を解明したい、裁判での供述を通じて事実を知りたいと考え、国と佐川宣寿氏を相手取って、損害賠償を請求する民事裁判を提訴した。
しかし、何と国は最初から「認容許諾」をして、全く争わず。約1億円の賠償金請求をそのまま認めたため、裁判の場で何も説明することはなかった。^^;
佐川氏は、一度も裁判所に出廷せず。説明をきくことはできないまま、大阪地裁が公務員への賠償責任は認められないとして、請求を棄却。昨日、大阪高裁も賠償責任は認めない判決を下した。<公務員個人への賠償は認めない判例に従っているので、不当な判決とは言い難い。>
ただ、稚子さんは賠償金が欲しかったわけではなく、佐川氏に事実の説明、謝罪をして欲しかったのだ。
『雅子さん側は、佐川氏には改ざんの経緯を説明し、謝罪する義務があるとも主張していたが、この日の判決は「道義的責任に基づき、一人の人間として誠意を尽くした説明や謝罪があってしかるべきとも考えられるが、法的義務を課すことは困難だ」』と判示した。(毎日12.19)
<尚、9月には、稚子さんらが関連文書を開示しない国側を提訴したところ、大阪地裁は「(文書の有無を明らかにすると)捜査の内容が推知され、将来の事件捜査に支障が及ぶ恐れがある」と述べ、不開示決定は適法だとの判断を出している。
何だか裁判所まで一緒になって、安倍官邸や財務省の問題の真相解明を妨げているような感じに見えてしまう。(-"-)>
安倍政権時代も含め、「政治とカネ」の諸問題は、検察の捜査や処分が甘かったり、裁判で真相が解明されず、有罪もなかなか得られなかったりするのであるが。
どうか、今回の安倍派+αのキックバック裏金事件に関しては、東京地検特捜部に国民が納得行くような捜査や処分をしてくて欲しいと強く願っているmewなのだった。(@_@。
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