まずは、安倍派のパーティー券キックバック裏金問題の新しめの情報を。
東京地検特捜部は、いよいよ安倍派の幹部議員(5人衆)の事情聴取を始めることに。
報道によれば、松野博一氏(元官房長官)、高木毅氏(元国対委員長)、世耕弘成氏(元参院幹事長)、萩生田光一氏(元政調会長)の4人に任意の事情聴取の要請をしたという。
松野氏は元事務総長、高木氏は現事務総長で、世耕氏も含め、それぞれ5年で1000万超の収支報告書不記載分(裏金)があると言われている。萩生田氏は数百万円。<参院改選議員はパー券売り上げ全てを裏金としてもらっていたという情報があるので、世耕氏はその辺りもきかれるかも。>
5人衆のうち、元事務総長の西村康稔氏だけ呼ばれていないのは不思議。報告書に不記載の金額は少なかった(100万程度?)と言われているのだが。事務総長の経験者だし、問題のある政治資金パーティー(勉強会)を行なっていたなどの報道も出ているし。あとから、ゆっくり呼ぶのだろうか。^^;
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そして、12日の『安倍派の元事務総長S、なぜか捜査対象として名前が出ず。情報提供者の疑いまで』の続報を。
安倍元首相の盟友だった下村博文氏は、我こそが安倍晋三の後継者だという自負を抱いて、安倍派の会長や次の総裁選出馬を目指していたのであるが。
安倍派の裏ボスと言われる森喜朗元首相に嫌われているためか、この夏の人事で、幹部グループから外されて、顧問というお飾り役職についている。^^;
下村氏は、18年から安倍派の事務総長を務めていたのだが。今回の安倍派パー券裏金問題のニュースが出てから、一度も裏金の疑いがある者や捜査対象として名前が出ておらず。もしかして、メディアや検察に情報を提供しているのではないかという疑いまで呈されていた。(~_~;)
『事務総長を務めていた下村さんは“無傷”の状態なんです。そもそもキックバックについては、派内で別台帳まで作って管理していたわけで、内部関係者の告発がなければ特捜部といえども捜査は難しい。そのため、下村さんが特捜部の情報源になっているのではと疑っている安倍派の議員は多いのです」(FLASH23年12月20日より)』
その下村博文氏は18日、安倍派への捜査が進む中、何と下村氏の政治団体が共済した「博文会 博友会 クリスマス会」に参加したという。(@@)
『この日のクリスマスパーティで、下村氏からは驚きの発言があったという。前出・後援会幹部がこう話す。
「挨拶のために登壇した下村さんは、情報源と疑われていることを自ら切り出したうえで、“疑惑”をきっぱりと否定していました。また、事務総長だった下村さんに捜査が及んでいないことについても、時効にあたるためだと話したのです。一方で、2018年まで遡って自らの事務所でも調査したところ、『2019年と2020年に計18万円のキックバックがあった』とも壇上で明かしました」
さらに、こう言うのだ。
「問題の渦中に後援会パーティを開けば批判が集まることは、下村さんはもちろん承知していました。じつは後援会の内部では、下村さんは次回の総選挙には出ないで引退するのではという噂で持ち切りなんです。そうなれば、今回が最後のパーティということ。下村さんも憑きものがとれたような、いいお顔でしたよ」(同上)』
下村博文氏が安倍派の事務総長を務めていたのは、18年1月から19年8月。今回、捜査対象になっているのは、18年~22年度の政治資金収支報告書の記載なので、時効にはかかっていないと思うんだけどな~。(-_-;)
まあ、下村博文氏は、かなりの戦前志向の超保守派で、文科大臣時代には、当時の安倍首相と組んで学校教育の学習要領や教科書の内容を強引に変えようとした人。実際、教科書検定基準で「閣議決定およびその他の方法により示された政府の見解」を記載するように決めるなど、アブナイ教育を推進しようとしていたのだ。
これは2013年の記事だけど。『15日、下村文部科学相が閣議後の会見で明らかにしたもの。小・中・高校の教科書検定基準を変えて、歴史認識などで政府の統一見解や確定した判決がある場合はそれを記載すること、また、通説がない場合は見解を並列して記載するなどして、よりバランスが取れた記述にすることを求めるという。
下村文科相「中国や韓国から批判されるようなことをことさら大きく書こうということが教科書改革実行プランではない」(日テレ13年11月15日)』
そういうアブナイ超保守系議員が引退して、ひとりでも減ることは、mewにとっては望ましいことだ。(・・)
下村博文氏と言えば、旧統一教会とズブズブの関係にあったことでも知られているのだが・・・。
その旧統一教会が、パー券裏金問題で叩かれている安倍派の擁護に走っているという。
自民党内で、旧統一教会と関わりのあった議員は、安倍派が一番多かったのであるが。次の選挙に不安を抱える安倍派議員を取り込むためだろうか?(@@)
『旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の友好団体が発行する「世界日報」(18日付)が、〈安倍派報道の屈辱に負けるな〉とのコラムを掲載。安倍派に“エール”を送っているのだ。
コラムは、〈連日、「安倍派の裏金」とメディアが報道することは、国内だけでなく国際社会にも少なからぬ衝撃を与えている><多額の政治資金不記載を「安倍派の裏金」と書かれる日本政治は、これが国際社会にいかなる国の損失をもたらしているか>と、メディアの「安倍派裏金報道」を牽制したうえで、安倍元首相を持ち上げ、岸田首相をこき下ろしている。
安倍元首相の政策により〈日本の国の伝統、誇り、家庭の価値観を再認識することができた〉〈対外的には日本の存在感は質的にも高められていたのだ〉とする一方、岸田については〈自己の危機管理能力の欠如、また保守の政治勢力を貶め、政治に対する国民の信頼を失った責任を痛感すべきだ〉と批判。
さらに、裏金問題で揺れる安倍派に対し、〈安倍元首相と安倍派の名誉にかけて、その遺志を受け継ぐ有志らによって再起し、日本国のために立ち上がらなければならない〉と、叱咤している。
なぜ、このタイミングで安倍派を応援するコラムを掲載したのか。旧統一教会問題の取材を続けるジャーナリストの鈴木エイト氏が言う。
「解散命令の請求以降、統一教会は岸田政権批判を強めており、その主張に沿った内容です。また、裏金問題で安倍派が弱体化されては困ることから、“援護射撃”のつもりなのかもしれませんが、むしろ、逆効果ではないでしょうか」(日刊ゲンダイ23年12月22日)』
何か言ってることが、一部の超保守系(orウヨ系の)の政治家や識者とほとんど一緒なんだけど・・・。(~_~;)
もし安倍派の議員が、選挙その他の支援を受けるため、また旧統一教会に頼ることになったとしたら、本当に「終わってるな」と言いたくなってしまうmewなのだった。(@_@。
THANKS