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自民党の安倍派、二階派のパーティー券キックバック分の裏金化か大きな問題となり、東京地検特捜部が本格的な捜査を行なっているのだが。今回の件を「令和のリクルート事件」と呼ぶ人がいる。(@@)
<リクルート、ロッキードなど過去の重大事件はほぼ収賄事件。今回は派閥内で裏金作りをしていたという点で異質だし、ある意味で悪質性が高いと言えるかも。^^;>
そのリクルート事件はもはや35年も前のことゆえ、mew周辺では、あまり政治に関心のない人、40代以下の人は、ピンと来ないようだ。<マジで「政治家が就活コネに絡んだとか?」ときいた人がいた。「それは、常時」と心でつぶやく。^^;>
ちょっと衝撃的だったのは、大学生いわく「高校の日本史の教科書か資料集で見た」と。もう、そういう時代なのね。(~_~;)>
リクルート事件とは、超ざっくり言うと、リクルート社が1984年~86年にかけて、値上がり確実な関連会社の未公開株を有力政治家(ほぼ自民党)や官僚、NTT幹部などに賄賂として渡した汚職事件のこと。
1988年に発覚し、東京地検特捜部が政界・文部省・労働省・NTTの4ルートで大捜索を展開したのだが・・・。
先日、調べてみたら、何十人もの国会議員が未公開株を受け取っていたのに、、何と起訴されたのは自民1人、公明1人の2人だけだった。(゚Д゚)
2人とも後に有罪(懲役3年、執行猶予4年)が確定したのだが。無罪を主張していた自民党の藤波孝生元官房長官は、離党、復党を繰り返しながら、裁判中、有罪確定後も衆院選に出馬し続け、1回落選したものの、あとはずっと当選。^^;
<あと安倍晋太郎自民党幹事長の私設秘書、宮沢喜一大蔵大臣の公設秘書、加藤六月元農水大臣の公設秘書と政治団体会計責任者の計4人に対して政治資金規正法違反で略式起訴された。(たぶん、収支報告書に不記載とかそういうことね。)>
他の未公開株をもらったとされる首相や閣僚、国会議員も、ほぼ落選していない。(-"-)
<何と今でも現職議員の小沢一郎氏、鈴木宗男氏の名も。>
それどころか、(さすがは有力だと判断され賄賂を渡す対象になった議員だけあって?)、未公開株をもらった議員の多くは事件発覚後もどんどん出世。
宮沢喜一氏、橋本龍太郎氏、森喜朗氏、小渕恵三氏は後に首相になったし。伊吹は衆院議長にもなったし。他にも多くの人が、重要閣僚や自民党四役になっており、ほとんど損害はなかったと言っていいように思える。(-"-)
要は国民は、選挙でもこれらの議員の当選させ続けて、容認していたことになるし。世論としても、これらの議員が首相や重要閣僚になることを許容し続けていたことになるわけで・・・。
しかも、何年か立てば、誰が賄賂の未公開株をもらったかなんてことも忘れていると思われ・・・。<mewも詳しくは覚えていなかったけど。^^;>
これじゃあ、「政治とカネ」の問題はなくならないのも、致し方あるまい。(`´)
ここに、リクルート関連会社の未公開株を受け取ったとされる国会議員の名を挙げておこう。(・・) (wikipediaより)
自由民主党
【首相】 竹下登首相 中曽根康弘元首相
【大臣】 長谷川峻法相、宮沢喜一蔵相、橋本龍太郎元運輸相、梶山静六元自治相、森喜朗元文相、中島源太郎元文相、砂田重民元文相、塩川正十郎元文相、加藤六月元農水相、大野明元労相、栗原祐幸元労相、山口敏夫元労相、坂本三十次元労相
【長官】 小渕恵三官房長官、原田憲経企庁長官、小沢一郎官房副長官、愛野興一郎前経企庁長官、藤波孝生元官房長官、加藤紘一元防衛庁長官、渡辺秀央元官房副長官
【幹事長、議長、議員、代議士(=衆院議員)】
安倍晋太郎幹事長、渡辺美智雄政調会長、原健三郎前衆院議長、藤田正明参院議長、遠藤政夫参院議員、倉田寛之参院議員、鈴木貞敏参院議員
浜田卓二郎代議士、伊吹文明代議士、愛知和男代議士、大坪健一郎代議士、有馬元治代議士、野田毅代議士、堀内光雄代議士、鈴木宗男代議士、尾形智矩代議士、椎名素夫代議士、志賀節代議士
日本社会党 上田卓三代議士
公明党 池田克也執行部副書記長
民社党 塚本三郎中央執行委員長、田中慶秋国会対策副委員長
<戦前は、選挙で選ばれたのは衆院議員だけ(もう一方は貴族院)だったので、その名残で、今でも衆院議員のことを代議士と呼ぶ人たちがいる。>、
* * *
この中で、起訴(在宅起訴)されたのは、自民党の藤波孝生元官房長官と公明党の池田克也執行部副書記長の2人だけだった。^^;
他の国会議員の場合、利益や職務権限、請託の中身などなどを立証するのが困難だったようなのだが。
藤波氏は公務員採用時期を民間企業の就職協定の時期に合わせる旨の請託をリクルートから受けたとして、受託収賄罪で在宅起訴されることに。99年に最高裁で上告棄却され、懲役3年・執行猶予4年の有罪が確定した。
しかし、藤波氏は衆院選に出馬し続け、93年の日本新党ブームの時に一度、落選したものの、90年、96年、有罪確定後の2000年も当選を重ねた。<当時は執行猶予がついた場合、公民権停止にならず。この後で、法改正された。>
公明党の池田氏の場合は、細かいことがわからないのだが。(未公開株の売却益・1千万円を得ていたようだ。)こちらは多少抵抗したものの、党の公認を取り消され、離党&議員辞職をした。94年に懲役3年、執行猶予4年の有罪が確定。
つづきは、また後日に書きたいと思うのだが。
今回は、リクルート事件で賄賂をもらったとされる自民党の議員たちが、落選もせず議員を続け、かなり出世していたことを知ってor思い返していただきたいと。
そして、今回も同じことを繰り返していては、国民はナメられるだけだし。「政治とカネ」の問題がなくなるはずもないと、強く訴えたいmewなのである。(**)
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