1月1日、元日だというのに、午後4時10分頃、石川県能登地方のごく浅い地域を震源にするM7.6、最大震度7の大地震が発生。新潟、富山、石川など北陸全般で震度5~6の揺れを観測した。<東京でも長期周波のユラ~ユラ~とする震度3の地震があった。>
気象庁は「令和6年能登半島地震」と命名したという。(・・)
最初に、被災された方々、地域にお見舞いを申し上げたい。朝が近づき明るくなるにつれ、被害の状況が明らかになって行くと思うのだが。せめて人的被害が最小で済むようにと祈るばかりだ。(-人-)
国内での震度7の揺れは、18年9月6日に北海道胆振地方を震源とする地震で、厚真町で震度7を観測して以来。
ただ、石川県能登地方では、07年3月に最大震度6強の地震が発生。20年12月以降に地震活動が活発化し、22年6月に最大深度6弱、23年5月にも6強の地震が起きている。
専門家いわく、いわゆる逆断層型の地震で、広い範囲の岩盤がずれたおそれがあるとのこと。それもあって、能登から佐渡付近までを震源とする大きな余震が数十回、起きている。震度4~5レベルのものも多い。(-"-)
午後4時半頃には日没を迎え、暗くなってしまったことから、被害状況が確認でできない状況にあるのだが。能登半島やその周辺では、複数の道路が亀裂、家屋の倒壊(傾いたビルも)、塀や墓石の倒壊、液状化現象なども見られる。また輪島市内の市場のある周辺で、大規模の火災が発生。深夜になっても消えず、燃え広がっている様子が見られる。
まだ死傷者の数は不明だが、心肺停止になった高齢者が複数人いると、また倒壊した家屋の中や下に閉じ込められている人がいるとの情報が出ている。病院には負傷者が多数、運び込まれているという。
ただ、能登周辺では3万戸以上が停電しているとのこと。病院の中には、非常用電源を使用して、かろうじて治療に当たっているところもあるという。
また北陸新幹線をはじめ、周辺の鉄道などはほぼ全休の状況になる。(-_-;)
地震直後から、3~5mの大規模な津波警報が発出ほか、夕方から未明にかけて北海道から九州の日本海沿岸の広い地域に津波警報、津波注意報が繰り返し出されており、実際、0時を過ぎてからも北海道や九州に数十cmの津波が到達したとの情報が流れている。(-_-)
岸田首相は、年末年始は公邸で過ごす予定だったため、震災が起きた後、午後5時15分頃には首相官邸に赴き、林官房長官らと官邸の危機管理センターに対策室を立ち上げ、情報収集に当たった。
首相は官邸で、記者団に「住民の皆さんには引き続き、強い地震の発生に十分注意していただかなければなりませんし、津波が予想されている地方においては一刻も早い避難をお願いしたい」と述べた。(朝日1.1)
また夜11時半に、官邸を出る時にも記者団の取材に応じ、「すべての被災者に心からお見舞いを申し上げるとともに、内閣総理大臣である私自身が陣頭指揮をとり震災対応にあたってまいります」として、特定災害対策本部を非常災害対策本部に格上げして、地震が本部長を務める方針を明らかにした。(・・)
昨年12月、官房長官が同じ宏池会で長年の間、共に議員活動をしている林芳正氏に変わったことから、安倍派の松野博一氏が官房長官を務めていた時よりは、お互いに情報や意見のやりとりをして、協力して問題に取り組みやすくなっているのではないかと察する。(・・)
こういう時にこそ、日本の行政TOPとして、しっかりとリーダーシップをとって災害対策に当たって欲しい。(++)
<尚、残念ながら、災害対応を担当する村田隆内閣危機管理監は、体調不良で入院しているため首相官邸に出勤しなかったとのこと。体調不良であるなら致し方ない面があるが、どうも岸田内閣は、肝心な時にコトがスムーズに行かない感じがしてしまう。^^;>
* * *
そして石川県の馳浩知事(東京五輪招致のため内閣官房機密費でアルバム土産を作ったと発言しちゃった人)は、元日は東京の自宅に帰省中だったとのこと。(石川県内と両方に自宅があるらしい。)
すぐに石川に帰ろうとしたのだが、交通手段がないため、いったん首相官邸に出向き、情報収集を行なったほか、自衛隊の災害派遣を要請したという。(・・)
<どうやら夜になって、自衛隊のヘリを使い、石川県金沢市に戻ったようだ。>
石川県内には、自衛隊の基地もあるし。人命救助、避難所への支援物資の配送、や倒壊した建物や道路の対応などなどで貢献してくれることを願っている。(・・)
心配なことが、いくつかあった。(-"-)
その一つは、昨夜11時5分に気象庁が、石川県能登地方で最大震度7の地震が発生したと発表したのだが。それが誤報だったということだ。(@@)
現地を生中継をしていたカメラの映像がほとんど揺れていないこと、東京で震度3と出たのに全く揺れを感じないことから、「おかしいね~」と言っていたのだが。
気象庁は、10分後ぐらいに震度7を3に訂正。各地の震度も誤報であったと発表した。(-"-)
気象庁は、深夜0時から会見を開いたものの、原因は不明だとのこと。このような重要な情報の誤りは、最もあってはいけないことなので、しっかりと原因を究明し、2度と起きないように対処して欲しい、(・・)
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もう一つは、原発の問題だ。(@@)
北陸地方には、原発が6カ所、計15基が存在する。それこそ、今回、最大震度7を記録した石川県志賀町にも原発があるのだ。(-"-)
政府は、原発には特に問題が起きていないかのような情報発信をしているのだが、気がかりなニュースがいくつか出ている。
『原子力規制委員会などによりますと、最大震度5強の揺れを観測した停止中の石川県の志賀原発は、1号機の使用済み燃料プールでポンプが一時停止したものの、1日午後4時39分に再起動しました。(略)
変圧器で一時、火災が発生したものの、消防隊が消火して午後5時30分現在、鎮火しているということです。(ANN23年1月1日)』
『東電によると、午後6時45分頃に1~7号機の燃料プールを確認したところ、2号機で約10リットル、3号機で約0・46リットル、6号機で約600リットル、7号機で約4リットルの水があふれていた。水は放射性物質を含んでおり、現在放射能レベルを測定している。(読売新聞23年1月1日)』
こういうニュースを見ると、地震大国の日本は、やはり脱原発に向かうべきだと。そうしないと、近い将来、トンデモない被害をもたらすのではないかと懸念してしまう。(-_-;)
最後に、NHKで地震の直後から、女性アナが大津波警報が出たのを受けて、「テレビを消さなくていいです!可能な限り逃げて下さい。高いところへ逃げること!」「今すぐ避難!今すぐ避難!東日本大震災を思い出して下さい!」などとかなり強い言葉で懸命に訴え続けていて、その必死さが耳と心に残った。
どうやらネットでも評判になっていた様子。アナウンサーの名前は山内泉さん。17年に入局。最初の赴任地が金沢放送局だったという。災害時に、ひとりでも多くの国民の生命を救おうと、しっかり(&心から)自分の役割を果たすアナがいるのは心強いと思ったmewなのだった。(@_@。
THANKS