年始早々、ネットで立民党の小沢一郎氏が、4年ぶりに小沢邸で新年会を開いたという記事を見て、チョット驚いた。(゚Д゚)
<正直、「小沢って、まだこんなこと、やってんの~?」と親戚と言い合ってたりして。(・o・)
それこそ、小沢の自民党時代の親分・田中角栄氏がやっていた田中派の新年・目白御殿詣での名残りみたいなものだからね~。自民党はこういうことをして、(モチ代なども配りまくって)各派閥が勢力を競っていたのだ。^^;>
小沢邸での新年会は、さすがに昔のように100人以上の国会議員が集まって、座る場所もなく、2部制になったとかってという規模にはならなかったようだが。
それでも、50~60人の国会議員、地方議員が集まっていたという。(@@)
* * *
小沢氏は昨年来、非自公政党が共闘し、選挙区調整を行なって、政権交代を実現すべきだと主張。この新年会でも、「『日本維新の会は嫌いだ』などと言っていてはいつまでも自民党の腐敗政治を許してしまう」と熱く語っていたという。^^;
『立憲民主党の小沢一郎衆院議員は1日、東京都内の私邸で4年ぶりに開いた新年会であいさつし、自民党の派閥パーティーをめぐる政治資金問題について「まさに権力の思い上がりそのものだと思う」と、批判した。
同僚議員ら集まった50人以上の出席者を前に、小沢氏は、裏金疑惑も指摘される政治資金問題について「まさに長期権力は必ず腐敗するという昔からのことわざ、言い伝えがある。あり得ないような行為が公然と当たり前のように続けられてきた。本当に驚きであり、まさに権力の思い上がりそのものだと思う」と指摘。「さすがに世間からも批判が出て、自民党そのものにこのような問題が起きているにもかかわらず、党内からこれといった動きが見られない。まさに政府自民党もその活力、エネルギーを失ってしまっている。本来の政治、政治家としての責任感とはかけ離れてしまった権力の遊びの中にある」とも指摘した。(日刊スポーツ24年1月2日)』
「確かに!」って思うけど。でも、その長期権力の中枢にいたのが、小沢一郎氏なわけで。それは覚えているのだろうか?<リクルート事件の時も、内閣官房副長官として重視され、未公開株を贈られていたし。^^;>
小沢氏は議会制民主主義などについて、自分なりの政治的理念や思いがあるし。背景には権力闘争があったとはいえ、自らの理想を実現するために、思い切って自民党を集団離党して、細川8党連立政権による政権交代を実現したのかも知れないのだけど。
ただ、mewの目には、小沢氏のやって来たこともまた、「本来の政治、政治家としての責任感とはかけ離れてしまった権力の遊びの中にある」ように見えることがある。(-"-)
『小沢氏は、自民党を離党後、立ち上げに関わった1993年の細川護熙非自民連立政権を振り返り「我々が自民党を出て細川内閣をつくり、短命で終わりましたが、そこから(2009年の)民主党内閣になるまで十数年かかっている」と、政権交代の間には十数年の期間があったとした上で「(2012年に民主党が政権を失ってから)この十数年がむだになっているわけではないが、そろそろ限界だ。野党もこのままでは、崩壊を待つのみだ」とも主張した。(同上)』
『小沢氏は「野党はバラバラと言われるが、我々もその他の(野党の)皆さんも、なんとかしないといかんという思いを、心の片隅で思っているはずだ」とした上で「国民のためにどう行動すべきか、みんなで力を合わせて今の政権、政治を変えるという結論に達するのは、そう難しいことではないだろうと、私は思います」と述べた。
「私は常に、政治に私情をまじえてはならないと言ってきた」とした上で「(立民には)維新が嫌い、維新は自分の選挙にとってどうこうとかいろいろ(思いが)あると思うし、維新の方も私たちと一緒にやりたくないという気持ちを持っている人も大勢いると思うが、そんなことを言っていたのでは、いつまでたっても自民党のおごり高ぶった腐敗政治を許していくことになる」と主張。「野党第1党の立憲民主党が大きな大きな心と目的を持ち、野党の皆さんと協力をし合うような年にしなくてはならないと思います」と話し、立民が主導して野党各党との連携を目指すべきとの認識を示した。(同上)』
この他にも、『「国民が望んでいるのは、野党が手を携え合い力を合わせて国民のための政治を実行しようという姿だ」とした上で、民主党が2007年の参院選勝利でねじれ国会を実現し、2009年衆院選で勝利して政権交代を実現したことに言及。』『また「いい子ちゃんぶって、お利口さんぶっていては、権力は取れない。本気になって戦って初めて、権力は取れる。』と政権交代への思いを熱く語っていた。(同上)
『今年が辰(たつ)年で、明治維新が起きた1868年も辰年だったことに触れ「今年は令和の維新を成し遂げよう」とも、呼びかけた。(同上)
<個人的には、こういう時に「明治維新」の話を、いかにも政治革命ロマンっぽく持ち出す人と気が合わない。そんなに「維新」したいなら、維新の会に移って下さってもいいんですよ、って言いたくなっちゃう。(~_~;)>
* * *
違うよ、小沢くん。維新が好きか嫌いかの問題じゃないんだ。維新と根本的な政治理念が合うかどうかの問題なのだ。(**)
<追記・尚、小沢氏はもともと保守二大政党制、改憲推進派、地方分権&新自由主義派なので、維新の会とはベースとなる政治理念が共通している。>
そして、小沢氏は、(政治理念を実現するためにも)まずは、ともかく「政治権力をとらないといけない」「そのためには数の力を集めなくてはいけない」という考えが強い。<さらに、自分が自民党を出た以上、自民党から政権を奪わないと気が済まない。それは今も変わらない。>
そこで、多少の考えの違いは目をつぶるべきだと。「いい子ちゃんぶって、お利口さんぶっていては、権力は取れない。本気になって戦って初めて、権力は取れる」と、まさに権力闘争のようなことを言ってしまうのである。(-"-)
でも、重要な基本理念が合わずに、数合わせで権力をとりに行くと、細川政権の時も民主党政権の時もそうだったように、結局、短期で政権が壊れてしまう。小沢氏には、その認識がないのだろうか?<もしや周囲が自分の言うことをきかなかったから政権がダメになったって、ず~っと思っているのかな。^^;>
しかも、ただ、短期政権で終わるだけでなく、国民の自民党以外の政党や政権交代への不信感を強めることにもつながるのだ。<今、立民党の支持が上がらない最大の理由もそこにあると思う。>
じゃあ、何故、短期政権で終わってしまうのか。小沢氏は、権力をとるまでは、剛腕を発揮しつつも、多少の考えの違いも包み込みながら、全体をまとめようとするのだけど。権力をとった後は、政権内で周囲が自分の思い通りに動かないと気にくわず。内部で対立を起こして、中から政権を壊してしまうのである。(-"-)
もし小沢氏が、そんなに「私情をはさまない」、「考えが違っても大きな心で」と言うなら、10年に菅直人氏と代表選で争って負けた後、党の方針に合わせればよかったのに。菅氏を好んでいなかった&消費税などで意見が違ったから、自民党と組んで「菅おろし」に走ったり、野田陣営とぶつかって自分の意見を通して、集団離党をしたりしたわけでしょ。
よく言えば、小沢氏らは「自分の政治信条を貫いた」のかも知れないけど。逆に言えば、政治理念や信条が違うと、一緒に政権運営はできないってことになる。(・・)
<もし維新が「憲法改正や軍事強化は進めない」と合意するなら、連携を考えてもいいけど。それじゃあ、維新の存在意義がなくなっちゃうだろうし。絶対、合意しないでしょ。・・・この件は、改めて。(・・)>
* * *
もちろん小沢氏としては、「このままでは終われない」「最後に一矢報いたい」という気持ちが強いのだろうし。そのために(数をそろえて政権交代するために)敢えて立民党に再合流したのだろうけど。
立民党の少なからずの議員も支持者も、もう小沢氏の数合わせの権力ごっこには付き合いたくないし。「国民が望んでいるのは、野党が力を合わせて国民のための政治を実行しようという姿だ」と言うけれど、果たして国民の中に、立民党と維新が力を合わせることを望んでいる人がどれぐらいいるだろうか?(@@)
立民党から出て行って欲しいとは言わないが。(出て行ってくれても、構わないけど。)もし立民党にいるのであれば、いわば指南役として大人しく後方に待機しておいて欲しいと。どうか少しずつ立ち直りかけている立民党まで壊さないで欲しいと、お願いしたいくらいのmewなのでだった。(**)
THANKS