自民党は13日、党所属国会議員らに行なった政治資金に関するアンケート調査の結果を野党に提示した。
対象は議員374人と次期衆院選の候補予定者である選挙区支部長10人の計384人で、アンケートの質問は2問だけ。
・派閥による政治資金パーティーに関して、収支報告書に記載すべき収入の記載漏れがありましたか、ありませんでしたか。 なかった、あった
・「あった」に〇をされた場合、過去5年間の記載漏れ金額をご記入ください。
<意図的な感じの「不記載」ではなく「記載漏れ」と表現。それに、○をつけるところが、ふつう「あった、なかった」の順だと思うのだけど。何故か「なかった、あった」になっている。^^;>
政治資金パーティー収入のキックバック(還流)などで不記載や誤記載があったのは85人(議員82人、支部長3人)だった。記載漏れの総額は約5・8億円に上った。
<東京地裁に起訴され、党を離れた大野泰正(安倍派)5154万円、池田佳隆(安倍派)4826万円、谷川弥一(安倍派)4355万円 の3人は、アンケートの対象外になっている。>
とりあえず、*1に85人の不記載額の一覧。
こちらに、リスト。https://news.yahoo.co.jp/articles/5773196c3320be72f42f74a9931370c030afd2b5/images/000
<ここに記載できそうな&見やすい順位表を見つけるか作って、後日、資料としてアップする予定。>
TOP3は、二階俊博(二階派)の計3526万円。三ツ林裕巳(安倍派)の計2954万円、萩生田光一(安倍派)の計2728万円。
<起訴されなかった議員では、二階俊博氏がTOPに。東京地検が起訴する議員の不記載額を4千万円超にするという基準にこだわらなければ、二階氏や萩生田氏も起訴された可能性が十分あるのよね。(-"-)>
尚、自民党はアンケートに加え、85人と8つの派閥・グループの責任者への聞き取り調査を行なっており、この結果を週内にも公表して、党則に基づく処分を検討する予定になっている。
野党側は、このアンケートの内容に納得せず、強く批判。14日の衆院予算委員会の集中審議で追及する。
また、野党4党の国対委員長が会議を開き、政倫審を開催をして安倍派・二階派幹部に聴取の実施を要求することで一致した。
政府・自民党は今月22日に、今年度の予算案採決の前提となる中央公聴会の開催を目指しているのだが。野党は、政府与党は十分な審議や政倫審の開催などを行わない場合は、中央公聴会などの国会日程に応じられない姿勢を示している。(・・)
与党の公明党・山口代表も政倫審の開催に理解を示す発言を行なっていた。
予算をスムーズに成立させるため、岸田首相は政倫審の開催に応じる考えでいるものの、果たして二階派、安倍派の幹部が政倫審出席に応じるかどうかは不明だ。(~_~;)
<尚、松野前官房長官が、官房機密費の支出に関して政倫審で説明してもいいと言っているらしい。(・・)>
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『調査結果は、議員らの氏名と各年の記載漏れ額と総額が羅列され、還流分などの使途や不記載の経緯は明らかにされていない。野党側は「裏金の使い道を調査しておらず、アリバイ作りだ」(立憲民主党の山井和則・衆院予算委員会野党筆頭理事)と反発している。(読売新聞24年2月13日)』
『野党は13日、調査内容を一斉に批判した。立憲民主党の泉代表は党会合で「分からないことだらけ。自民は真相解明に後ろ向きだ」と強調。共産党の小池書記局長は記者会見で、「調査の名に値しない極めて不十分な内容だ。裏金が何に使われたのかという一番大事なことが欠落している」と指摘した。国民民主党の玉木代表も記者会見で、「裏金の経緯と使い道が出てこなければ、調査の意味がない」と語った。(同上)』
『立憲民主、日本維新の会、共産、国民民主の野党4党は13日の国対委員長会談で、自民の調査では真相究明は望めないとして、安倍、二階両派幹部から弁明を聴取するための政倫審の開催を求めることで一致。この後、野党の代表者が衆院政倫審の田中和徳会長に開催を申し入れ、田中氏は「重く受け止める」と応じた。
自民は24年度予算案採決の前提となる中央公聴会の22日開催を目指している。立民の安住淳国対委員長は記者団に、自民が政倫審に応じなければ「中央公聴会の日程の話はできなくなる」とけん制。同時に「嫌なら参考人(招致)や証人喚問に切り替えざるを得ない」と語った。(時事通信24年2月13日)』
『公明党 山口那津男 代表「国会の政治倫理審査会を活用するかどうか、ここも説明責任を果たす一つの場でありますので、それをどう生かすかということも含めて、その説明責任の果たし方について、より積極的に検討していただきたい」
公明党の山口代表は、政治倫理審査会の必要性についてこのように話し、開催に前向きな考えを示しました。(TBS24年2月13日)』
『自民党派閥による裏金事件を受け、岸田文雄首相(党総裁)は、野党側が求める国会の政治倫理審査会(政倫審)の実施に応じる意向を固めた。自民への批判の高まりを踏まえ、疑惑を抱える議員本人の国会での説明は避けられないと判断。安倍派幹部「5人衆」らの出席を想定し、近く自民幹部が野党側との具体的な調整に入る。(朝日新聞24年2月14日)』
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ところで、昨日『松野前長官、辞任直前に4600万円を官房機密費を支出。不透明な使途、監視が必要』という記事を書いたのだが。
林官房長官(現)は、松野前官房長官に機密費を支出したことは認めたが、松野氏個人への支出ではないと説明した。(・・)
『林官房長官は衆議院予算委員会で、松野氏が去年12月1日から事実上更迭される去年12月14日までの2週間で、官房機密費4660万円を使っていたことを明らかにしました。
使い道については「国の機密保持上、明らかにすることは適当でない」としたうえで、“松野前官房長官個人に支出した事実はないと申し上げておきたい”とも強調しました。
松野博一 前官房長官「歴代内閣においても報償費(官房機密費)の支出先は全て官房長官になってます。公益・国益に則った使用がされているということです」
松野氏は記者団に対し、“自分のために使ったわけではない”と強調しました。(TBS24年2月13日)』
『野党側は、松野氏の衆議院の政治倫理審査会への出席を求めていますが、松野氏は「依頼があれば考えたい」と話し、招致される理由や対象次第では出席を検討する考えを示し』たとのこと。(同上)
<機密費の件で政倫審に出席するのはいいが、安倍派のパー券裏金化の件はダメとか言うんじゃないでしょうね。(-"-)>
安倍派・二階派の幹部に説明責任を果たさせるために、野党だけでなく、公明党もメディアも、そして国民がもっと強く圧力をかけて行く必要があると思うmewなのだった。(@_@。
THANKS