昨日26日は衆院の予算委員会に、立民党の野田佳彦元首相が登場。体形とか話し方もあってか、何か野田氏の方が貫禄あるように感じちゃいました。(~_~;
『質疑は政倫審について。公開を指示すべきだと迫ります。
立憲民主党 野田佳彦元総理大臣「説明責任は誰に果たすんですか。国民のために果たすんでしょう。当然、公開すべきじゃないですか。完全公開すべき」
岸田文雄総理大臣「国民に向けて説明する大変重要な場であると思いますが、適切に国会でご判断されると考えています」
立憲民主党 野田佳彦元総理大臣「指示するかどうか。それだけ答えてください」
岸田文雄総理大臣「指示という言葉の定義ですが、私自身、従来からもこれからも、本人に対して、あらゆる場を通じて説明責任を果たすこと、働き掛けを続けてまいります」(ANN24年2月26日)』
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知人が「岸田さんは公開しなくてもいいと思っているの?公開するように命令できないの?」と怒っていたのだが。
おそらく岸田首相個人は、本当は公開で開催することを望んでいるのではないかと察する。<浜田国対委員長なんかとも協議してたしね。^^;>
それは、昨日の国会の答弁からも伺える。
『政倫審は原則非公開だが、本人の了解があれば公開は可能で、先例もある。過去9回開催された衆院政倫審で、議員にも報道陣にも公開されなかったのは1996年の1例のみ。岸田文雄首相は26日の衆院予算委員会で、政倫審の公開の是非について「完全な非公開というのは過去長い歴史の中でも1件しかない。説明責任を尽くす観点から、最良の方法が取られることを期待している」と述べた。5人に対しては「しっかりと説明責任を果たしてもらいたい」と述べた。(毎日新聞24年2月26日)』
ただ、(野田氏もそれはわかっていると思うのだが)一般論から言えば、岸田首相は行政府(内閣)の長なので、その立場からは立法府(国会)の運営に関して指示を出すことは望ましくない。<むしろ、本来は、すべきではない。>
実際のところは、党の運営については、実質TOPの茂木幹事長が指導力を発揮すべきだと思うのだが。茂木氏の言動は全くと言っていいほど報じられておらず、存在が見えない。
また岸田氏も、自民党総裁としてであれば、本人も言っているように、党の議員に公開にしたらどうかと「働きかけ」をすることができるが。岸田総裁には、もともと安倍派や二階派の議員をコントロールする力もなかったし。今も彼らを翻意させるほどの求心力、指導力はないというのが実情だろう。(-"-)
裏では微妙な駆け引きが続いている。(@@)
自民党は、昨日の午後になって、マスコミには公開せず、議員の傍聴のみ認める妥協案を出して来たものの、野党側はこれを拒んだ。
『26日午後、与野党の幹事が対応を協議したが、公開をめぐって平行線だった。
その後、自民党は、マスコミには公開せず、議員の傍聴のみ認める妥協案を示したが、完全公開を求める野党は「まったく理解できない」と一蹴した。
立憲民主党・寺田筆頭幹事「たとえその議員傍聴を認めたと言っても、国民の皆さんに1ミリも何も直接説明する機会にはなってません」(FNN24年2月26日)』
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昨日、自民党の石破茂元幹事長も『政治倫理審査会の開催形式について「議員が説明責任を果たす場だ。なるべく公開した方が大勢の人に対して説明できる。非公開にする合理的な理由はなかなか見当たらない」と述べ、公開が望ましいとした。国会内で記者団に語っ』ていたのだが。(産経2.26)
自民党内にも、同様の意見の人が少なくなからずいるようだ。(・・)
一部報道によれば、衆院の政倫審に出席する予定の5人のうち少なくとも2人は公開でもいいと言っているのだが。1人は「公開するなら出ない」と頑なに拒んでいるとのこと。
だったら、公開してもいいという人だけでも、公開にすればいいのにと思うのだけど。自民党内で調整をつけるのが難しいらしい。(-"-)
『自民としては早々に政倫審開催の道筋をつけ、来年度予算案の週内の衆院通過を確実にしたい思惑がある。ただ、「非公開を大前提に出席者に根回ししてきた」(自民国対関係者)こともあり党内調整が難航。自民の中堅議員は「執行部が5人をグリップできていない」とため息を漏らす。
政倫審に出席の意向を示している自民議員の1人は「公開にしても次は(強制力があり、追及が厳しい)証人喚問が待ち構えているだけだ」と語り、自民国対への不満を口にした。(産経新聞24年2月26日)』
いや~、政倫審を非公開で行なったら、野党や国民から「証人喚問を」という声がもっと強く出ると思うんだけどな~。(・・)
もしかしたら議員たちの中には「公開した方が、選挙に不利。できるだけ真相は隠しておいた方が選挙に有利だ」と思っている人がいるかも知れず。
彼らの選挙区の有権者が「政倫審を非公開で済ませて、不信感を募らせるようなことをしたら、投票しないぞ」というムード(圧力)を醸し出すようになれば、民主主義が成熟するのにな~と思うmewなのだった。(++)
話は変わって・・・。昨日26日、国民党が急に、衆院補選(4月28日)に東京15区から立候補する予定だった公認候補の出馬を取り消すと発表した。(@@)
『国民民主党は2月8日に、元フリーアナウンサーで外資系ITコンサルティング会社社員の新人、高橋茉莉氏(27)を擁立すると発表していた。高橋氏は2016ミス慶応とミス日本のファイナリスト、セントフォース所属のアナウンサー、アクセンチュア社員という経歴で注目されていた。(よろず~24年2月25日)』
<父親の会社が倒産したため、私立の大学付属の学校を退学。奨学金で大学に進学したが、生活保護を受けた時期もあり、安心して暮らせる社会を実現したいとも言っていた。>
国民党が8日に突然、高橋氏の擁立を発表し、立民党に選挙協力を要請したこと自体もちょっと驚いたのだが。<ただ、何かブログで扱う気になれず、スル~してたんだけど。>
国民党がたった20日で、公認を取り消したことにはもっと驚いてしまった。(@@)
『高橋氏は25日未明、SNSで党から立候補を断念するよう迫られたとし「理由は、ラウンジで働いていた過去があるからです」と投稿。インスタライブでも「一時期生活保護を受け、お金に困っていた時期があります。その時期に、ラウンジという夜のお店で、一生懸命働きました。私のこのような過去や、自身のセクシャリティー、生い立ち、不安に…ご相談した上、体調不良を理由に、辞退しろと指示を受けました」と語った。(よろず~24年2月26日)』
一方、国民党の浜野喜史選対委員長は、26日の会見でこのような説明を行なった。
『23日までに高橋氏から数回聞き取り調査を行い、25日夜の両院議員総会で、公認取り消しを正式決定した。浜野氏は「東京都連より、本人に聞き取り調査を行ったところ、本人が発言した過去の行為の中に、党として看過できない、法令違反に該当する可能性がある行為があったため、(都連から)公認内定取り消しを行いたいとの申請があった」と述べた。(同上)』
ただ、放映違反の具体的な内容については、「本人のプライバシーに関わることなので」と説明を避けた。(-_-;)<ラウンジで働いていたことは、直接の要因ではないという。>
この東京15区も含め、次の3つの衆院補選は、野党が勝ち越しをして自民党を追い詰めるチャンスだと個人的に期待しているのだけど。<立民などと別に、全てに候補者を立てる維新を野党側と言えるのかは「???」だが。^^;>
この国民党の出馬取り消しには、ちょっと出鼻をくじかれたような感じがしたmewなのだった。_(。。)_ <立民が新たな候補者を擁立するのかな?(・・)>
THANKS