【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】
《将棋・・・24日、棋王戦5番勝負第2局が石川県金沢で行われ、藤井聡太棋王(八冠)との伊藤匠七段との同級生対決に97手で勝ち、1勝1分けとした。
プロの中でも研究家TOPと言われる2人は、角換わり腰掛け銀の戦型からお互いに勉強済みだったためか、かなり早いペースで中盤まで進んだのだが。一時、伊藤が優勢になったのも、藤井が終盤に一気に押し込んで早い決着となった。
今回の棋王戦は、富山、石川、新潟の被災地を回るため、藤井は「被災地の方にパワーを感じてもらえるような将棋をお見せできたら」との意気込みを示していったのだが。この日は、珠洲市で被災して妻を亡くした将棋ファンが、全壊した家から見つけた由緒ある駒が使用されることに。藤井は「特別な駒だと思うので。私自身も指していて、いい将棋にしたいという気持ちは強くありました」と語っていた。(・・)】
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前記事の『壊れかけの自民党ー政倫審の調整できず・・・』の続報を。
28日に開催予定だった派閥パー券裏金事件について開催される予定だった政倫審が、27日、与野党協議がもめたため中止になってしまった。
出席予定だった安倍派の西村康稔氏と二階派の武田良太氏が公開で行なってもいいと言ったため、2人が先に公開で行なうことで話が進んでいたのだが。
それをきいた安倍派の他の議員が「公開ならやりたくない」と言い出したとかで、西村が「安倍派として対応を合わせるため、自分だけ公開で応じることはできない」と出席とりやめを通告。これを受けて武田氏が「じぶんひとりなら、やらない」と言い出しため、28日の政倫審が開けなくなったのだ。
<TBSニュースでは、「西村は安倍派の重力にやられた」「グダグダの極み」「塩谷、高木が絶対に公開したくないそうだ」と自民党議員の声。>
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今朝も書いたが、岸田首相には議員たちに何かを命じて従わせるような権限も力もない。
しかし、このままでは衆院の予算成立の密偵がアブナくなってしまう。(-"-)
そこで、何と岸田首相は、自分が公開の政倫審に出席を申し込むという手に出た!(・o・)
岸田首相は、安倍派・二階派の派閥解散を求めるのに、まずは自派閥の岸田派の解散を宣言するというやり方をしたのだが。
上から他人に何かを命じて従わせる形はとらず(その形は苦手なので)、自分が「先頭に立って」先にやってみせて、それに従わせると・・・たぶん岸田氏なりのリーダーシップのとり方なんだろうな、と思う。(・・)
『自民党の派閥の政治資金事件をめぐる衆院政治倫理審査会の開催に関して、岸田首相は、自身が審査会に出席し、マスコミオープンの形式で説明を行う意向を表明した。
岸田首相は28日午前、記者団に対し政倫審について「与野党の駆け引きの中で開催の見通しが立たないことは極めて残念だ。私自身、政倫審というのは出席についても公開非公開の形式についても議員の意思が尊重されるものであり、こうしたルールの下で開催されると申し上げてきた。しかし今の状況のままではますます国民の政治に対する信頼を損ねる、不信がますます深刻になる危機感を感じていた」と述べた。
その上で「以上の点を踏まえて、私自身、自民党総裁として政倫審に出席し、マスコミオープンの場で説明責任を果たしたい」と表明し、党の国会対策委員会に手続きを指示したことを明らかにした。
また、他の議員に関しても「政治の信頼回復に向けて、志ある議員に政倫審はじめあらゆる場において説明責任果たしてもらうことを期待したい」と述べた。
これを受けて立憲民主党の安住国対委員長は、自民党から岸田首相の政倫審出席意向が伝えられたことを明らかにし、「拒むものではない」として申立書を見た上で対応を決める考えを示した。さらに、岸田首相が出席するのなら二階元幹事長や、安倍派で政倫審での説明に前向きな議員の出席も実現するべきだとの認識を示した。
(FNN24年2月28日)』
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与野党はこの岸田首相の申し出を受けて、協議を再開。
今のところ、29日に自民党岸田総裁と二階派の武田良太氏(事務総長)が、公開で政倫審を行なうことに。
そして、2日めに安倍派の4人が行なうことになったという。<まだ詳細は決まっていないが、公開にせざるを得ないのでは?>
mewは岸田首相が、自分なりの「先頭に立つリーダーシップ」を見せたことは評価したい。
政策的な面でも、脱アベ・スガ路線を進めて欲しいし。派閥の解散もそうだが。mewは、岸田氏が独裁的かつ誤った方向に進んでいた自民党をいい意味で壊して行くことに大きな期待を寄せているのである。(・・)
ついで、というわけではないのだが。前記事の最後で触れた高市氏と石嵜氏が行なった勉強会の記事も載せておきたい。
高市早苗氏は21日、3回めの勉強会を開いた。
高木氏は、安倍シンパとして超保守・新自由主義的な理念を継承せんとする立場。今回も岸田経済政策に対抗して「アベノミクス」の勉強会を行なったという。>
『高市早苗経済安全保障担当相を中心とする自民党内の勉強会「『日本のチカラ』研究会」は21日、発足から3回目となる会合を国会内で開き、高市氏を含めて19人が参加した。党総裁選への立候補に必要な推薦人数の20人には届かなかったが、昨年12月の前回会合は大きく上回った。
この日の会合では、安倍晋三元首相の経済政策「アベノミクス」に携わった本田悦朗元内閣官房参与が経済や金融をテーマに講演した。(略)この日の会合には積極(財政派でつくる「責任ある積極財政を推進する議員連盟」に所属する議員も多く参加し、参加者は前回会合の10人からほぼ倍増した。(産経新聞24年2月17日)<全文は*1に。>
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石破氏は27日に、8か月ぶりぐらいに勉強会を開催したという。
『自民党の石破茂元幹事長は27日夜、国会内で石破グループ(水月会)の政策勉強会を開き、総合的な防災対策の司令塔である「防災省」を新設する意義について講演した。政策勉強会の開催は昨年6月以来となる。石破氏は今国会の会期中、勉強会を継続的に開く方針を示しており、この日は計15人が参加した。
石破氏は会合で、「別に何のよこしまな意図があるわけでもなく、38年もこの仕事(=衆院議員)をやっているが、『これ知らなかったな』『これ分からなかった』みたいなことがたくさんある。先生方にお知恵を借りられたらありがたい」とあいさつした。党派閥のパーティー収入不記載事件を受けて全6派閥のうち4派閥が解散する中、独自の存在感を示す狙いがありそうだ。
石破氏は会合で、能登半島地震の避難所の状況について、「被災者は雑魚寝状態だ。101年前に起きた関東大震災の時から変わっていないのは、一体どういうことか」と疑問視した。3月上旬にも被災地を訪れたい意向も示した。
石破氏は、同じ地震多発国であるイタリアで、発災から48時間以内にトイレやキッチン、ベッドが被災地に届けられることを指摘。それぞれのアルファベットの頭文字を挙げて「TKBというそうだ。イタリアでは常にTKBの備蓄が義務付けられている」と強調し、平時から支援物資を十分に確保する必要性に言及した。(産経新聞24年2月27日)』(出席者を*2に)
mewは、この石破氏の防衛省案(特に自然災害への対策の面)は、賛成の立場だ。
<ただ、もともと防衛族の石破氏は、戦争に備えたシェルター作りなどの整備なども主張している。(・・)>
何か自民党内では、ポスト岸田をにらんだ議員の動きが次々と出て(解散派閥の議員の取り込みとかも始まって、ますますグダグダになりそうな感じがしているmewなのだった。_(。。)_
THANKS