【千葉県東方沖を震源とする群発地震が26日から発生している。2日未明までに、震度4が3回、震度1以上の揺れが20回以上起きている。(東京でも1~2の揺れが何回か感じた。いまだに余震が続く能登半島&周辺の方々は、本当に大変だと思う。)
この地域の群発地震は何年か1回に起きるようなのだが。南関東の住人は、念のために、万一の大震災に備えておきましょう。(・・)】
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今回は、2月29日に行われた衆院政倫審に出席した自民党の武田良太氏(二階派・事務総長)の審査の話をメインに。
二階派(志帥会)は、派閥の政治資金パーティーの収入のうちノルマ超過分の計約2億6400万円を政治資金収支報告書に記載せず、議員にキックバックを行なっていたことが判明。元会計責任者が政治資金規正法違反(虚偽記入)の疑いで在宅起訴された。(・・)
<二階派の会長・二階俊博氏(78)個人は、派閥からのパーティー収入計3526万円を記載しなかったとして、秘書が略式起訴され、100万円の罰金刑が既に確定した。ただ、現行法は連座制を認めていないため、二階氏は公民権停止にはならない。>
武田氏は55歳。衆院7期(福岡11区)で国家公安委員長を務めた経験がある。近時は、麻生副総裁のお膝元の福岡県で勢力を拡大しており、両者でやり合う機会も増えている。^^;
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武田氏の弁明や質疑を見ていて、二階派がまるであの類の組織であるかのような昔ながらの派閥であることを認識させられる部分があった。
野党は、二階派の会長・二階俊博氏にも政倫審に出席することを要望していたのであるが、武田氏は「二階氏は会計について、何も関与していない。知らない」と強調。「親分はオレが守る」と言わんばかりに、擁護をしていたからだ。(~_~;)
『二階派 武田元総務大臣「志帥会(二階派)の会長・二階俊博代議士は紛れもなく派閥の象徴であります。しかしながら一切、事務また経理等に関わることはなく、象徴として若手の指導等、政務に励んでこられました」(ANN2.29)』
<「象徴」という言い方が何とも。^^;結構、金権と剛腕を武器に、アレコレ発言したり動き回ったりしているけどね~。(・・)>
そして、「この(裏金問題の)事案が発生し、数々の作業に携わったのは私だった。一番、説明責任がつくのは私だと思い、出席させていただくこととなった」と語った。(朝日2.29)
じゃあ、事務総長の武田良太氏が説明責任を果たすべく、このパー券裏金化のシステムなどについて国民にきちんと説明してくれるのかと言えば、そうではないのだ。(@@)
そう。困った時には、事務職員や秘書のせいにする・・・これが昔ながらの派閥や国会議員の鉄則なのだ。(-"-)
『Q 本当に二階会長、武田事務総長は派閥の会計処理には携わっていなかった?
「全く携わっていません。」
Q ノルマの決定は、どなたがされていたんですか?
「誰が決めたのかどうなのか、すべて(志帥会が結成された)25年前から実務を担当している事務局長に委ねていたわけで、我々はその流れに従ってきたというのが正直なところであって。それは裁判等の今後のことで明らかになっていくと思いますが、決して私、また二階会長がそうしたルールを決めたり、ノルマを決めたり、制度システムを決めたりすることは全くしていない。」(FBS福岡放送24年2月29日)』
『武田氏「全部、25年間務め上げた事務局長が掌握していた。本当に我々、存じ上げないことだらけなんです。裏金作りをするなんていうことは毛頭考えてもないということはご理解頂きたいと思います」(RKB毎日放送24年2月29日)』
一体、武田氏が何度、「事務局長が~」とクチにしたことか・・・。^^;
<1日に政倫審に出席した安倍派の幹部4人も、「事務局長が~」と繰り返していたけど。(-_-;)>
しかも、自分の事務所の不記載に関しては「秘書が~」なのだ。(-"-)
『武田氏「政治資金パーティーの販売を担当していた秘書が、志帥会の政治資金パーティーの売上のうちノルマを超える額については同秘書の判断で関係政治団体主催の事業収入のパーティー収入として収支報告書に計上し、同政治団体の計上経費ならびに政治活動費として使っていたということでありました」(同上)
親分の前に立ちはだかって、守ろうとするのであれば、もう少し気概を見せて欲しいものだが。結局、背中を向けて、逃げっぱなしなのは、かなり情けない感じがする。_(。。)_
この武田氏の弁明や答弁をきいて、元・二階派の衆院議員だった金子恵美氏が、こんな話をしていたという。
『元衆院議員の金子恵美氏が1日、TBS・CBC系「ゴゴスマ~GoGo Smile」で、2月29日に行われた政治倫理審査会での二階派事務総長だった武田良太議員がパーティー券のノルマなどは事務局長が行っていたという趣旨の発言をしていたことに「正直、ええ?って思った」と語った。金子氏は議員時代は二階派に所属していた。
番組では前日行われた政倫審について議論。金子氏は「昨日、二階派の武田さんの質疑、審査を見てお?と思うことが正直ありました」と切りだした。
それは武田議員がパーティー券のノルマについて発言した部分で、武田議員はノルマを決めていたのは「事務局長に委ねていた」となどと発言。これに金子氏は「正直、え?と思った。事務総長ってそんな名ばかりのものだったんですか?って思ったんです」とコメントした。
金子氏は「新人の時に、会長がいてその下の事務総長が意を受けて考えているから、困ったら事務総長に相談せよと私たちは教わってましたし、事務局長はあくまで事務作業をする人」だと振り返り、二階派の事務局長について「私が知っている限り、どの議員にも腰が低く、事務方に徹する方なんで、そんな権限はなかったはずだと私は聞いていて。ノルマの設定まで、それはないだろうと」と同情した。
議員の中でも「事務局長が不憫だねという風に言っています。そこは武田さんの審査を見て、同じ気持ちの二階派の人はいる」ともコメント。「(事務総長が)そんな名ばかりだったはずははない。私たちは何についていってたんだ、と思う」と怒りをにじませていた。(デイリー24年3月1日)』
でも、翌日、政倫審に出席した安倍派の事務総長たちも、みんな「自分は知らない」の一点張りだったんですよね~。<しかも、裏ボスの森元首相を守るのも一緒!(-_-)>
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ジャーナリストの後藤謙次さんが「むしろ、きょう(1日)午前中の2人のやりとりを聞いていて、逆に疑惑が深まったという点では、安倍派、二階派をめぐる裏金問題の底知れぬ“ドス黒さ”みたいなものが浮き彫りになったような気がします」と言っていたのを見て、「確かに」と。(ANN3.1)
正直なところ、今回の政倫審は真相解明にはほとんど役に立たないと思うけど。
この政倫審が、旧態依然とした自民党の大派閥の弊害がいかに大きいものか、そして何十人もの議員を率いて来た派閥の幹部たちがいかに無責任な政治家たちなのかを再認識するには、いい機会になるかも知れないな~と思ったmewなのだった。(@_@。
THANKS