昨日18日、衆院選政倫審に、安倍派の元会長代理だった下村博文氏が出席。
下村氏派は古くから清和会(安倍派)にいて、これまでの経緯や事情も知っているし。森喜朗氏や五人衆とは敵対しているだけに、mewだけでなく、野党やメディアも、これまでの安倍派幹部とは異なった、国民に役立つ情報を提供してもらえるのではないかと期待したのだが・・・。
残念ながら、完全に肩透かしに終わった。_(__)_
<下村氏は、一体、何を話すために、政倫審に出席したいと望んだのか。もはや「謎」でしかない。(-"-)
* * *
12日のブログ記事に『自民党幹部の1人はこれまで、下村氏が「出席すれば派閥の色々な話をして収拾がつかなくなる」などと慎重な姿勢を示していました。それが、12日になって「本人が話せる範囲で話すと言っているので大丈夫と判断した」と出席する見通しであることを明らかにしました。(NNN24年3月12日)』というネット記事を載せたのだけど・・・。
おそらく衆参政倫審に出た他の安倍派幹部らと、発言内容に矛盾が生じないように、うまく調整したのでしょうね。(~_~;)
<下村博文氏は、暴露されたら困るようなネタもあるし。もし今後も議員を続けたいと思えば、公認確保のために執行部に逆らうのは避けたいだろうし。^^;>
* * *
もう一つ、mewが昨日、思ったのは、「これは森喜朗と安倍派幹部のしがらみ」 「森喜朗vs.岸田陣営との戦い」の問題だということだ。(**)
そう言えば、森氏(85)は前日の17日にも自民党の党大会に来て、最前列に座っていた壇上を見ていたとのこと。
『森氏はこの日、最前列で党大会の様子を見守った。来賓紹介の際に、来賓の近くに着席した森氏の姿が、会場の大型ビジョンに映し出されるシーンもあった。(日刊スポーツ24年3月18日)』
『森氏は事件の渦中にある安倍派(清和政策研究会)の元会長。演壇に立つ場面はなかったが、関係者によると、会場で顔を合わせた党幹部に「苦労をかけている」などと話し掛けていたという。(共同通信24年3月18日)』
この「苦労をかけているよ」とは何を意味するのか、つい考えてしまうところなのだけど。
森氏は挨拶などは行わなかったものの。この党大会の場に顔を出すことで、自分の存在感を党内の幹部や議員に認識させ、自分が提言したことを壊さないようにっと、睨みをきかせているようにも思えた(@@)
このブログでも、森氏は安倍派の「裏ボス」だという話をよく書いているのだが。
昨日の政倫審でも、立民党から質問に立った寺田学氏が、森氏がいかに安倍派幹部への影響力が大きいかを指摘。<下村排除、五人衆の人事厚遇などへの影響とかもね。^^;>
そして、安倍元首相の意向によって一度は一度は廃止したパー券裏金を復活させたは誰かと言うことが問題になっているのだが。寺田氏は、それも森氏の意向によるものではないかと示唆する発言をしていたのが、かなり印象に残った。(++)
寺田氏は、森氏が下村氏を幹部から排除して、五人衆を中心に安倍派を作ることを計画していたことを、具体的な事例も用いながらバシバシ指摘。
『“派閥からのキックバックが不記載になっていることも知らず、違法性の認識もなかった”と強調した下村氏。
キックバックは安倍元総理が亡くなった後、安倍氏を除く幹部らであらためて集まり、その後、復活することになります。
野党は、かつて派閥の会長を務め、安倍派に影響力をもつ森元総理が派閥の運営にも関わっていたのではないかと追及しました。
立憲民主党 寺田 学 衆院議員「実質的には(安倍派)5人衆と塩谷さんと森さんの中で物事を決めていく、それが派閥運営だったのでは」
自民党・安倍派 下村博文 元文部科学大臣「(キックバック復活が)その後決まった中で私自身がそれに立ち会ったとか、関与したとか、会合に出たことは全くございません。どこでどんな形で決まったか、私自身は全く分からない」
森元総理との確執から、下村氏が森氏についてどのような発言をするのかが注目されましたが、下村氏はキックバックの復活について「いつ、誰が、どのように決めたか知らない」と述べるに留め、森氏の責任などについては言及しませんでした。(TBS24年3月18日)』
* * *
困ったことに、安倍派の中には、もともと森氏にお世話になって来た議員も少なからずいるわけで。
それこそ五人衆は、次期首相候補になりたくて、森の言いなりになっていそうな感じがあるし。
14日に政倫審に出席した橋本聖子氏などは、「森喜朗元首相に説明をするように言われてはどうか」との質問に対して、「政治の道に勧めていただいたのも森氏であり、大変大きな存在だ。この問題については、根拠のない中でお話をすることができない状況だ」などと回答。
とても、森サマに何かを問うなどできない様子なのである。(~_~;)
ただ、岸田陣営も、さすがにこのままでは、真相解明や国民の信頼回復は全く進まないことがわかって来た様子。
岸田首相はついに、森元首相を国会招致することに抵抗を示さなくなって来た。(・o・)
『岸田首相は15日の参院予算委員会で、裏金問題をめぐる関係者の聴取に言及した際、共産党の小池晃書記局長から再三、森氏を聴取するのかどうかを問われ「森元総理をはじめ関係者がおられるが、その関係者の中でどなたに実態を解明するための聴取するか判断します」「関係者の中に森元総理も入ると認識している。その上で対応を判断します」と、森氏の聴取の可能性に踏み込んだ。(日刊スポーツ24年3月18日)』
* * * * * *
また、森喜朗氏は、1月に議員が党内処分されるという情報を得て、議員会館に襲来。麻生副総裁などの党幹部に、五人衆に処分を科さないように直訴しに来たという。
しかし、岸田首相は、もはや森氏にも、政倫審の説明に非協力的な安倍派幹部にもキレかかっているとのこと。何と80人規模、一斉処分を行なう可能性が出て来たという。
『自民党は派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、安倍、二階両派の議員計80人規模を4月上旬にも一斉処分する方向で調整に入った。党が定める処分で最も重い「除名」と、それに次ぐ「離党勧告」は見送る。岸田文雄首相(党総裁)は役員会で政治資金収支報告書への不記載額や役職歴、説明責任の果たし方などを踏まえると言明。派閥幹部には厳正に対応する方針で、「党員資格停止」や「選挙での非公認」を科す案が浮上している。複数の関係者が18日、明らかにした。(共同通信24年3月18日)』
もう岸田首相にしてみれば、この戦いがラストチャンスになることだろう。
こうなったら、もう中途半端なことをせず、森氏とも安倍派との正面から対峙して、やり合って欲しいと。それが何よりも「解体出直しに」つながると思うmewなのだった。(@_@。
THANKS