【将棋・・・2日、叡王戦五番勝負第3局が行われ、伊藤匠七段が藤井聡太叡王(八冠)に146手で勝ち、2勝1敗とリード。今までタイトル戦で藤井に連勝した棋士も、カド番に追い込んだ棋士もおらず、それだけでも快挙と言えるかも知れない。(@@)
藤井と同学年の伊藤は、小学校の時に藤井に勝って号泣させ、17歳でプロに昇段し(誕生日の差とはいえ)当時の最年少棋士に。藤井に劣らぬ才能やセンス、技術の持主なのだ。しかも、この1年でタイトル挑戦権を3つもとっているし、前タイトル戦では持将棋で引き分け、前局では初めて勝利し、自信もついて来ていることだろう。
第三局は先手の藤井が得意の腰掛銀角換わりで始まったのだが、午前中には、お互いにもう次の手がわかっているような早いテンポで54手まで進むことに。中盤にはいり、藤井がジワジワ押してAI評価7:3ぐらい優勢になったのだが。93手めで藤井が一択の手を誤り、伊藤が逆転。一分将棋にはいって判断が難しい中、藤井がどんどん攻めて再逆転を狙ったものの、伊藤がミスなく対応して、逃げる藤井の玉をしっかりと捉えた。
初めてカド番に立った藤井は、「開き直って頑張る」とのこと。チャレンジ精神旺盛の伊藤も応援してるし、藤井にも八冠を守って欲しい気持ちがあるし。ちょっと複雑な心境ではあるけど、次局もいい将棋を見せて欲しい。o(^-^)o】
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私は、いつも書いているように憲法改正に絶対反対の立場ではない。ざっくり言えば、憲法自身が、改正条項を設けている以上、主権者たる国民が望めば、改正してもいいと考えるからだ。(・・)
ただ、いつも書いているように、あくまでも一般国民が主体になって改憲すべきだと考えている。国民の間で、憲法のXXを改正したいと望む声が増え、集会や勉強会が行なわれたり、アチコチで様々な議論がなされたりして、それを国会が吸収してさらに慎重なる議論を重ねた上で、改憲が必要だと考えれば条文案を示し、国民に意見をきく。(修正すべき点があれば、修正する。)
その上で、国会に発議し、2/3の賛同が得られれば、今度は国民が十分に内容を理解したり、考えたりする機会や時間を設けた上で、国民投票を行なう。
憲法改正を行なうには、そのようなプロセスが必要だと思う!(**)
でも、現状はそうではない。憲法改正を強く望み、急いで改憲実現をすべきだと訴えているのは、一部の国民や団体、そしていわゆる改憲推進派の一部の議員だけだ。(~_~;)
憲法改正に賛成か反対かと問われれば、賛成だと答える人が半分ぐらいいるのだけど。(mewも賛成と答えるかも。)でも、だからと言って、どの条文をどのように改正すべきかとか、いつまでに改正すべきかとか、具体的に考えている人はそんなにいない。<今も、改憲案が出ている4つの事項が何か、知らない人が多い。まあ、9条ははいっていると思うだろうけど。^^;>
憲法改正を行なう環境、状況、機運が全く調っていないのだ。_(。。)_
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以前にも書いたが、私は中高時代は、むしろ憲法改正に積極的だった。(@@)
mewは現憲法が愛しているし、評価もしているのだが。条文の原案の多くはGHQが集めた識者などが作ったと知り、がっかりした部分があったのだ。
当時は2000年代になる頃には、日本人の憲法への理解や民主主義、人権尊重も進んでいるだろうから、自分たちの手で、現憲法に負けないようないい憲法を作れるといいな~と考えていたのである。(・・)
9条に自衛隊の存在を明記してもいいと考えていた。(今も条件次第でOK。)
あの条文を読む限り、日本が武力組織、軍隊を持つことは、憲法違反になる。それがわかっていたからこそ、「あれは、軍隊ではなく警察だ」と国民を欺いて、武力組織を作り、長い間、曖昧な状態を続けているのだろう。^^;
本当であれば、あれは違憲な存在なので、1回、全面的に解体して、国民の支持を得た上で、憲法9条を改正し、最初から作り直すべきだと思うのだが。実際問題として、今、そんなことをしている余裕はない。
それゆえ、このまま憲法9条を改正して、自衛隊の存在を明記してもいいと思うのだが。日本が2度と戦争をしない、対外的に武力行使をしないという平和憲法の精神を守るために、あくまでも自国の領土、領海、領空の専守防衛を目的にするという自衛権の範囲(個別的自衛権)も明記する必要があると思うのだ。
<ここら辺は、書き方が難しいのだが。集団的自衛権を認めない、他国の領土で武力行使をしないことを明らかにするような文言の条項が望まれる。(・・)>
でも、憲法9条で自衛権を歯止めをと考える人が7~8割いないと、実現するのは難しいだろう。(-"-)
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あと個人的には、今の憲法の崇高な感じがする前文などが好きではあるのだが。その前文も含めて、憲法の各条項の文章の表現(言い回し)、文言などはかなりわかりにくいし、馴染みにくいように思う。<今の子供たちや若い人たちは、尚更に、そう思うことだろう。^^;>
戦前に作られた法律は、漢字とカタカナを使って文語体で記されており、文言も古くて難解なものが多かった。<何か漢文の書き下し文を読んでいる感じ。>
そこで、90年代以降、法律の口語化が次々と実施されることに。漢字とひらがなを使って、日常使う表現で記されているため、とても読みやすく、わかりやすくなった。<95年に刑法、96年に民訴法、04年に民法、19年に商法が口語化。>
ただ、条文によっては法解釈が分かれているものもあったので、専門家によって議論され、書き換える言葉や表現を決めるのに、時間がかかったものもあるときく。(~_~;)
日本国憲法は、戦後に作られたので、ひらがなを用いて口語体で記されているのだが。文語体の時期から間がなかった上、翻訳的な表現の部分があるため、非常に読みにくい&わかりにくい。<オトナでさえ、前文(特に専制と隷従の部分)を読むのは抵抗がある。何を言っているかさっぱりわからないという人が多い。^^;>
そこで個人的には、近い将来、憲法を「改正する」というよりは、もっと平たくわかりやすい言葉に書き換えることを考えた方がいいと思っているのだが。各条項の解釈の仕方があまりに違うと、難しくなってしまう。
ここまで改憲推進派と慎重派の憲法観が違うと難しいけど。いつか専門家や国民の間で、共有できるような憲法観、納得行くような解釈に基づいた書き換えができるようにと、ひそかに願っている。(-人ー)
私は、これも前から書いているように、「政党」なるものをあまり重んじていない。<どの議員が自分と考えが合うかということを優先して考えている。>
また、憲法改正に関しては、政党による党議拘束は外して、国民の代表である議員個々に賛否を委ねるべきではないかと思っているのだが・・・。<現憲法も、政党については、一言も記していないし。^^;>
ただ、残念ながら、今は選挙も国会活動も、政党単位で行われることが多いし。憲法改正も、各政党の考え、方針を意識せざるを得ない。(・・)
で、アレコレの考えが重なる部分を検討した結果、やはり立民党が一番、自分と考えが近いかな~と。
まあ、立民党の場合、100人以上も議員がいるし。改憲推進派に近い人から、絶対反対派に近い人もいるのだけど。とりあえず、党としては、改憲には絶対反対の立場はとらないけど、慎重に議論すべきだという方針に共感する。(・・)
公明党も、議員によって少し幅があるのだが。一応「平和と福祉の党」ですからね。
支持団体の創価学会が、もともとは護憲の立場だったし。昨年亡くなった池田名誉会長は、特に9条改正に大反対だったし。そんなに積極的に改憲賛成をすることはなさそうだ。
今の山口代表は、かなりの慎重派。2日に行なった街頭演説でも、「参院では十分に議論が進んでいない。議論を深めていくことは重要だが、まかり間違っても改正のための議論をすること(が目的)ではない」(時事5.2)、『議論を深め、国民の理解が進み国民がそれを求める環境が成熟することによって、要件の厳しい憲法改正の道が開かれていくものだ」(FNN5,2)と訴えていたという。
この考え方に賛同する。(++)
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個人的には、近い将来、自公与党、野党の多くの党の議員がガラガラポンで再編成して、保守タカ派系と平和志向ハト派系の2つの大きな塊に分かれるといいと思っている。
経済・社会政策に関する考え方まで入れると複雑になってしまうのだけど。憲法改正や安保政策の転換点に直面している今日、憲法改正に対する考え方をメインに、分かれると、ある種の引力がきいて人が集まりやすい&内部対立も起きにくいし、国民にもわかりやすいのではないだろうか。(・・)
もっとスッキリとした政治体制が築かれれば、国民も政治参加しやすくなって、民意も反映されやすくなるし。もっと民主主義を実感できる社会が作れるかも知れず。もう少し安心して世の中を見られるようになるのにな~と思うmewなのだった。(@_@。
THANKS