【将棋・・・8、9日、名人戦七番勝負第3局が行われ、藤井聡太名人(八冠)が豊島将之九段を95手で下し3勝0敗となった。
出だしは豊島が雁木。藤井はこどもの頃から得意だったという棒銀を採用。<mewでもわかるぞ。(・・)>久々にじっくり指せたのがよかったのか、藤井は自分のペースで進め、初日から優勢に。2日めには攻撃の軸を変えたB面攻撃がうまく行って、AI評価がどんどん右肩上がりになり(藤井曲線と呼ばれているらしい)、豊島も流れを変えることは困難と思ったか、やや早めに投了の決断をしたため、2時間近くの考慮時間を残しての完勝となった。
今回の対局は、羽田空港の第一ターミナルで行われたのだが。そもそも「何で空港で?」と思ったし。防音室とはいえ、飛行機の音がきこえる&飛行機が頻繁に離発着する光景も見えるということで、「落ち着かないんじゃないの?」と案じていたのだけど。
藤井くんは、乗り物好きゆえか、対局中に「飛行機が見えてリラックスできた」とのこと。「やっぱ超人は、チョット違う」と思った。(@@) 豊島は次はカド番になってしまうが、先手を活かし、一矢を報いて欲しい。2人ともガンバ!o(^-^)o】
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自民党のパー券裏金不記載事件についての初めての刑事裁判が、10日に東京地裁で行われた。
清和会(安倍派)の会計責任者&事務局長だった松本淳一郎被告(76)の初公判だ。(・・)
松本は、清和会が2018~22年度分の清和会のパーティー券売り上げのうち、13億5千万円以上を議員に還流し、還流分の金額を政治資金収支報告書に記載しなかったとして、政治資金規正法の虚偽記載の罪で在宅起訴された。
松本は起訴内容をほぼ認めたものの、参院議員が事務所を通さずにパーティー券の売り上げ額を直接得ていた、いわゆる「中抜き」分(18年の1300万円、21年の2600万円)に関しては認識していないと、関与を否定したという。(-"-)
<尚、検察側は冒頭陳述で「中抜き」についても松本被告が、「派閥の職員から聞くなどして存在を認識していた」と主張している。>
mewとしては、検察側が清和会のパーティー券還流&裏金不記載のシステムをいつ誰が作り、これまでどのように運用されていたのかなどについても調べて、この裁判の冒頭陳述(犯罪に関するストーリー)で公表してくれるのではないかと期待していたのだが。
実際、裁判を傍聴していないので、詳細はわからないが。複数の報道記事を見る限りでは、そこまでの話は出ていなかったようで、残念に思う。_(。。)_
松本淳一郎は、もともとNTTの社員。退社後に元社員らでつくる政治団体の代表を務め、北方領土問題などに関して超保守団体の日本会議などと共に政治活動を行なっていた。
19年2月、同じくNTT出身で清和会(安倍派)の幹部で、日本会議のメンバーでもある世耕弘成・前参院幹事長(自民党離党中)が紹介する形で、清和会の事務局長に就任し、会計責任者も担うことに。それまで、議員秘書や党職員の経験はなかったという。(@@)
『ある安倍派関係者は、松本被告について「選挙や政治資金のあり方に精通した『政治屋』ではなく、事務屋だ」と指摘。その被告が巨額の政治資金を還流させ、政治資金収支報告書への虚偽記入を実行できたのか、という疑問がくすぶっていた。(読売新聞24年5月10日)』
検察側は、松本が『キックバックについては2019年の1月から2月ごろに前任者から引き継ぎの中で説明を受けた』と。また、『中抜きに関しても会計責任者になってほどないころ事務局の職員から聞いていたと主張。』(NHK5.10)
しかし、『派閥幹部らの関与については「収支報告書の作成は事務局職員が行っており、会長や座長、幹事、事務総長などに就任した議員が関与することはなかった」と述べ』た。(~_~;)(同上)
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『検察側は冒頭陳述で「収支報告書の作成に国会議員は関与しなかった」と明言。松本被告が部下の事務局職員に原案作成を指示した上で、内容を確認・了承し、内容が真実だとする宣誓書にも押印していたと指摘した。
さらに、松本被告が会計責任者になる際、前任者から還流や虚偽記入の仕組みを説明されたとし、かねて行われていた裏金化が引き継がれたと言及。「被告は虚偽記入になると認識していたのに、発覚しなかったために継続した」と非難した。(読売新聞24年5月10日)』
また、『検察側はこの日の公判で、松本被告の捜査段階の供述調書も読み上げた。虚偽記入を続けた理由について、「大きな問題になったことはないということだったので、深く考えることなく続けてしまった」と述べたとし、「会計責任者として深く反省している」と謝罪したことも明かした。
松本被告は捜査を受けている間も派閥の業務に追われ、東京都千代田区にある派閥事務所に出勤していた。在宅起訴後も解散が決まっている派閥の残務整理などを淡々と続けているという。安倍派は現在、中堅・若手議員らによる実務チームが解散手続きを進めているが、解散の時期は未定だ。(同上)』
<これも何か、ヒドイ話じゃありません?^^; 無罪推定の原則があるとはいえ、政治資金規正法違反で起訴されている(&本人も犯罪を認めている)人が、残務整理とはいえ、いまだに清和会の事務や会計を担っているとは?(゚Д゚)>
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安倍派の議員や識者も、mew同様、今回の検察の冒頭陳述には、疑問を覚えているようだ。
『派閥側の指示で自身の政治団体の収支報告書に計数百万円の還流分を記載しなかったという安倍派の衆院議員は「なぜ派閥があのような指示を出したのか知りたかったが、何も明らかにならないまま初公判が終わってしまった。国民も納得しないだろう」と語った。
6月18日の次回公判では被告人質問が予定されており、別の安倍派若手議員は「松本さんには真相をぶちまけてほしいとの思いはある」と漏らした。ベテラン参院議員の秘書は「事務方の松本さんが一人で虚偽記入を決断できるはずがない。派閥幹部の指示が本当になかったのか、法廷で包み隠さず語ってほしい」と話した。
日大の岩井奉信名誉教授(政治学)は「検察側の立証は機械的で、事件の全貌(ぜんぼう)は見えないままだ」とした上で、「大規模な違法行為が、なぜ平然と続いてきたのか分からなければ『政治とカネ』の問題の抜本的な解決にはつながらない。今後の公判で明らかになることを期待したい」と話した。(同上)』
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まあ、今回の裁判は、あくまで18年~22年の報告書不記載を対象にしたものではあるのだが。一般的に何か犯罪が起きた時には、検察は、その犯罪行為に至る経緯を捜査して、冒頭陳述で説明するものだし。
事務屋の松本が、議員などの指示や確認も得ずに、単に事務の引き継ぎだけで十億円以上のパー券還流を継続できるのか、検察も疑問に思ってしかるべきだとも思うのだが・・・。
もしかして、東京地検は、本当の意味で、この事件の真相解明をする気はないのではないかと、疑いたくなっているmewなのだった。(`´)
THANKS