昨日12日、東京都の小池百合子知事が、都議会定例会の最後に発言の許可を求め、3選がかかる次の都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に出馬することを正式に発表。
『「東京大改革3.0を進めていく、その覚悟をもって7月の東京都知事選挙への出馬を決意いたしました。これからも都民のために都民とともに、もっともっと都政の発展へと全力を尽くしてまいります」
小池氏は、これまでの都政での8年間を「新型コロナウイルスとの闘いや東京オリンピック・パラリンピックの開催など、歴史に残る数々の都政に文字通り全身全霊をかけて取り組み続けた日々だった」と振り返ったうえで、「様々な分野で東京に確実な変化をもたらした」と、その成果を強調しました。(TBS24年6月12日)』
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小池知事は簡単なぶさら下がり会見で応じただけで、多くを語らず。現職としての公務があるため、公約も後日、発表するという。
『過去2回は会見を開き、大々的に出馬を表明。初挑戦となった2016年は、当時所属していた自民党の了解を得ずに出馬の意向を示し、党都連を「ブラックボックス」と揶揄(やゆ)。新型コロナウイルス下だった20年は、告示直前の6日前に表明する“後出しジャンケン”でインパクトを与えた。それに比べて、静かな船出となった。
当初、定例会初日の5月29日の表明を検討していたが、その2日前に立憲民主党の蓮舫参院議員(56)が出馬を電撃表明。お株を奪われる形となり、見直しを迫られた。(スポニチ24年6月9日)』
『政治評論家の伊藤惇夫氏は「これまでは、自民党や党都連など自分よりも巨大な敵に挑むジャンヌ・ダルクを演じてきた。しかし、今回は3選を目指す現職として挑戦を受ける形。横綱相撲を取ることになる。議会で穏やかに表明することで、そうした構図を鮮明にしようとしたのではないか」と指摘。“受けの選挙”となり「これまでのように激しいパフォーマンスはせず、ガラリと戦い方を変えてくると思う」とし、“シン・小池”誕生の可能性を示唆した。(同上)』
確かに昨日は、これまでと違い「チャレンジャーを受けて立つ女帝」という感じがあったかも。
BSフジの番組で蓮舫氏についてきかれた時も、「チャレンジされる方が、どういう政策なのかもよく存じ上げませんし、国政と都政は違いますし、都民のニーズも違う。中身がよくわからないので、なんとも言えない」と交わしていたという。^^;(FNN24年6月13日)』
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小池陣営は、過去2回同様、無所属でどの政党の支援も受けずに、選挙を戦うという。(オモテ向きはね。)
ただ、既に小池氏が創設した都民ファーストだけでなく、公明党(東京)が小池氏に出馬要請を行なっているし、自民党都連の萩生田会長も10日に小池氏を支援すると明言している。(・・)
『自民党東京都連は10日、東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)に3選出馬の意向を固めている小池百合子知事を支援する方針を決定した。萩生田光一会長は都連の会合後、党本部で報道陣に「出馬するなら、支援する方向だ」と述べた。
萩生田氏は「この4年間の小池都政と自民党との歩みを確認した」とし、支援に関しては「知事サイドの考えもあると思うので、今後執行部に一任していただく方向で了解いただいた」と述べた。
昨日の都議会後、小池氏は各会派の都議の部屋を挨拶に回ったのだが・・・。
『支援を打ち出している自民党の都議団が、「これからはご一緒にですね、都政改革3.0の実現に向けて、力を合わせていきたいと思います」と述べたところ、小池都知事は「ありがとうございます」と会釈し、握手は交わさず退出した。
自らが特別顧問を務める「都民ファーストの会」には、小池都知事が「東京大改革をリードしてくださり、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いします」と会釈したところ、議員団から「頑張れ」という声ともに拍手が起こり、それに何度も会釈で答えた。(FNN24年6月12日)』
『同じく支援を表明している公明党。拍手で出迎え、それぞれの議員と握手も。最後も拍手で見送られました。
一方、立憲民主党を訪れた際は…。
東京都 小池百合子 知事「すみません、お待たせしました。いろいろありがとうございました。特にないみたいね、はい。ありがとうございました、お世話になりました。これからも都民のために頑張ってまいります」
あいさつは、わずか15秒ほどでした。(TBS24年6月12日)』
<映像を見たら、入り口のところ早口で挨拶して、とっとと後ろを向いて帰ろうとしていたので、笑いそうになった。(~_~;)>
10日に『自民、隠れ蓑の団体を作って、小池を応援か+維新ビミョー。国民党は蓮舫を支持を拒否?』という記事を書いたのだけど・・・。
報道では、自民党や公明党が確認団体を作って、党名を出さない形でステルス応援をするのではないかと報じられていたのだが。小池氏側が既に団体を作っているという情報が出ていた。(・o・)
『≪「東京をもっと!よくする会」設立≫小池氏側が政治団体「東京をもっと!よくする会」を設立していたことも判明。都知事選立候補に伴い、政党に準じた選挙運動が可能な「確認団体」として届け出る。自民や公明の都議らが参加するとみられる。小池氏は本会議後の取材で「もっとよくなる、もっとよくする東京を皆さんとともに進めていきたい」と話していた。(スポニチ24年6月13日)』
この確認団体に関しては、今後、新たな情報が出たら、改めてお伝えしたいと思うのだが。メディアも、しっかりと小池氏のバックに自公の支援がついていることを伝えて欲しいと願っている。(**)
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他方、蓮舫氏は昨日12日、立憲民主党に離党届を出した。<尚、参院議員は、都知事選に立候補した時点で、自動失職する。>
『蓮舫氏は記者団に対し「この20年間、民主党から立憲民主党までお世話になり、いろいろな思いがある。都民のために無所属という形を選び、党派を超えて支えていただきたい」と述べました。そして、来週はじめにも公約を発表したいとした上で「20年間の国会議員としての経験をいかし全力で臨みたい。東京はもっとよくなると考えていて、子どもたちの育ちや学び、それに働く人のやりがいなどの分野で都政はもっとアップデートできる」と強調しました。
また、小池知事の立候補について「とにかく私は挑戦者だ。現職の余裕や強さを学ばせてもらいながら挑戦していく立場だという思いを新たにしている」と述べました。(NHK24年6月12日)』
ふだんはあまり都政のことは書かないのだが。(東京ローカルの話だし。)この都知事選の結果は(仮に蓮舫氏が負けても、どれくらい詰め寄れるかによって)今後の日本の国政や衆院選などにも大きな影響を与えることは間違いない。
また、神宮外苑再開発+αなど、自民党の利権が絡む問題も争点に上がる可能性が大きいことから、そのような方向からも記事を書いていきたいと思っているmewなのだった。(@_@。
p.s 他にも50人近い候補者が出る予定なのだが。小池氏、蓮舫氏以外には、ほとんど触れる機会がないと思う。ご容赦を。m(__)m
THANKS