安倍晋三氏がハチマキ姿で主張する愛国心の中身は? <教育の憲法に「愛国心」は必要なのか?(2)>
2006年 04月 18日
おそらく今の自民党の内閣の中で、この教育基本法の改正(特に愛国心の明記)に
最も熱心なのは、次期総理候補№1の安倍晋三官房長官なのではないかと思われる。
そして、先に是非、書いておきたいことがある。
安倍氏にとっての「国を愛する心」の中には、「国を守ること」「国に貢献する
ことの尊さ」という内容が含まれているということである。
彼は「国を守ること」をマイナスのものとして教えて来た教育に問題性を覚え、
「家族のきずなを大切にする、地域のために頑張る、国に貢献することの尊さを教える
ための教育改革を行いたい」との発言をしているからだ。
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安倍氏は政界のサラブレッド、プリンスと呼ばれ(*1)、その甘いマスクやソフトそう
な雰囲気で人気があり、早くから注目を集めていた。<最近、やや政治家的ブルちゃん
顔になりつつあるような気もするが。^^;>
私の周辺にも、彼にいい印象を持っている者が少なくない。「愛妻家であり、やさし
そう」「家族や教育(少子化問題含む)、社会保障の問題に熱心でよい」、「拉致問題
で頑張っている」などの声がきかれる。
しかし彼が、いわゆるタカ派的要素も強い議員であることを話すと「え~?信じられ
な~い。そういう風には見えないのに~」と驚く人が少なくない。
コチラに04年11月に開かれた「教育基本法改正を求める中央国民大会」で安倍氏
がハチマキ姿で行なったスピーチの映像があるので、興味のある方は是非ご覧頂きたい
のだが・・・。
彼は、その中で「今の教育基本法はアメリカの占領下の下で作られたもので、それに
基づいた教育の問題がこの60年の間に出て来ている」と指摘した。それは「何でも
損か得かを考えるようになった」ことであり、彼がその例として出したのは「友人や
家族」のこと、そして「国を守ること」をマイナスのものとして教えられて来たという
ことであった。
また自民党案の「国を愛する心」と公明党案の「国を大切にする心」は全く違うと、
どうしても「国を愛する心」を表記することは譲れないと強調した。
<ちなみにこの演説で彼が使った例えが素晴らしい。
「私は家内を愛しているから、大切にする。」だが、「鉛筆や消しゴムを大切にしろ」
とは言うが、「消しゴムや鉛筆を愛せよ」とは言わない。(公明党案のように「国を
大切にする」と記すのはいいが、「国を愛する」と記すのはいけないとなれば)
「国家は消しゴムや鉛筆並み(のもの)なのか?!」
・・・会場からは拍手喝采・・・ (「わかんねぇ~~~! 」by 私) >
安倍氏は、その外観のイメージとは異なり、若い頃から「タカ派」的であると言われ
ている。
確かに彼は愛妻家であることが知られており、男女参画社会や家族や少子化問題、
社会保障などにも力を入れているのも事実である。<社会保障制度は祖父の岸信介元
首相がその基盤を作ったことから、思い入れが強いのかも知れない。ただ、もし彼が
言うように、小泉改革(新自由主義的経済政策や小さな政府化)路線を継承する気なら、
社会保障の充実をどのように行なって行くのか・・・難しいところであろう。>
だが、彼は早くから憲法や教育基本法の改正に強い意欲を示しており、歴史解釈や
教科書問題にも力を入れている。<「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」
の顧問を務めているようだ。>
拉致問題に一生懸命取り組んでいる点は評価できるが、北朝鮮への経済制裁を強く
主張しており、「北朝鮮なんか核爆弾ぶち込んで、ぺんぺん草も生えないようにして
やる」などの発言をしたこともある。近時は歴史認識や靖国参拝に絡んで、中国、韓国
に対する過激な発言も多い。
また05年には、NHKの女性国際戦犯法廷に関する特集番組の内容を修正するよう
に圧力をかけたと報道された。<ただし、本人はそれを否定しているようだ。>
ちょうど昨日(17日)には、衆院イラク復興支援特別委員会で、集団的自衛権に
関する政府解釈について「憲法の制約の中で何が可能か、時代が変わっていくなかで、
常に検証し研究していくことが大切だし、そうしていくべきだ」と述べた。「国際法
上、権利は有しているが憲法上、行使できない」とされる現行解釈について再検討の
必要があるとの認識を示したものだ。「(集団的自衛権を認めない政府解釈は)世界
でも極めて珍しい立場」とも指摘。「国際社会で他の(国から)派遣された軍隊と行動
していくときに、問題が起こってはならないし、自衛隊員が窮することになってはなら
ない」として、現行解釈の検証、研究が必要との認識を示した。<産経新聞17日>
*1 安倍氏の父方の祖父は安倍寛衆院議長、母方の祖父は岸信介元首相である。
また、佐藤栄作元首相は、岸信介氏の実弟(安倍氏の大叔父)になる。
父親の安倍晋太郎氏は外務大臣や自民党幹事長などの要職を歴任するが、残念
ながら首相になるタイミングを逃してしまっている。<彼が、中には時期尚早という
声もありながら、次期首相に名乗りをあげたいと考えている背景には、父親が首相に
なる機会を逃したことがあるという話もある。>また岸家に養子に行った実弟の
岸信夫氏も04年に参院議員に当選した。
<つづく> THANKS
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個人的には「この人が次期首相になったらこわいなぁー・・」と不安になってます。
だけど今イチバン国民に支持されてるみたいだから・・・なっちゃうのかなぁ。
もうイメージとかいうような曖昧なもので支持され国民が盛り上がるのだけは
何度もいうようでしつこいんですがいい加減やめて欲しいなと心配です。
私も みなさんの意見に同感です。
今の自民党は右よりの人が多いんじゃないかと心配です。

まあ小泉さんほど無責任でいいかげんではないと思っているので、心配な面も多々ありますが、次期首相に大反対と言う訳ではありません。
愛国心問題については、いろんな方のブログを読んでいますと、賛成する人も反対する人もそれなりに国の将来に対する不安、強引に言い換えると、どちらも愛国心から発言されてると感じます。
どうとでも解釈できる愛国心というあいまいな言葉は明記しない方がいいのではないかというのが最近の思いです。
千葉7区の自民党の選挙応援の仕方を見て、ガッカリでした。
武部氏は、ふざけた感じの候補者名のアピールをしていますし。
タイゾ~くんも来て、集まった人にキャ~キャ~言われて、一緒に
写真をとったりしているし。^^;
本当に早くその候補者の政策や人望などを考えて、投票されるような
選挙が行なわれるようになって欲しいですね。
安倍氏・・・私は支持できませんが。小泉氏ほどの魅力もアピール性も
ないですし。党内でもついて来てくれる人が少ないような気がしています。
はじめまして。ようこそいらして下さいました。m(__)m
自民党には、意外に平和主義者の人もいるのですが、今は影を
ひそめてしまっている感じもします。
小泉氏が退任して少しすれば、様子も変わって来るかも知れません。
安倍氏は小泉氏の半分の魅力もアピール力も演説の力もないように
思います。
小泉氏ほどは、国や党を引っ張ってはいけないように思うです。
愛国心に関しては、今度ブログに私の見解も書きたいと思いますが。
としさんが書かれているように、まさに内容が多様かつ曖昧なことが
問題なのではないかと思います。
議員や国民それぞれによって、解釈が違うような言葉は、法律に明記
すべきではないように思うです。

ここの文、上のHPの人と違う? まあ、訪問したので、コメントを残していきます。政治家、舌禍がおおすぎますし、昔をそんなにしりませんが、最近の安倍さんは過激なコメントをさけ、官房長という役職をやっているように見えますが。愛国心については、結局穏便な所に落ち着いたように見えますが・・・中国、韓国の人みたいに国の政府の正統性から教育されるなら問題のように思えますが、そこまでの内容は含んでいないし、国土を愛するや、隣人を・・・となっていて健全な国の愛し方だとおもいます。
私は上述のURLのブログには、TBもコメントも残していないので、
他の人と間違えられているのではないかと思います。
安倍氏は確かに官房長官になってから、少し発言がおとなしくなって
いますが(たぶん首相になることも想定してのことでしょう)、彼の考え方
には、そう大きな変化はないように思われます。
また、安倍氏がどう思うかは別としても、「愛国心」の意味内容は人それ
ぞれ異なる部分があるので、法律に明記したり、その学校でその指導を
行なうことには、問題が多いように思います。

千葉7区補選に応援演説で
「私は、ここで一体何を喋っていいのか分かりません!・・・・・・・・・でも、ここに来た僕の気持ちを分かって欲しいのです!」
こんな議員は米国などの他国ではこんな議員は生まれないなってふっと思ったらなんだか哀しくなってきました。
おそろしい(苦笑)情報を有難うございます。
実は私は他国の影響もあるかと思っています。
アメリカでは、男性候補者が整形やメイクをしたり、コーディネーターを
つけて衣服に気を遣ったり。選挙民の考えを調査して、それに合わせた
話し方やふるまいをするように、脚本や演出を担当する人がいたりする
ことがあります。
また、イタリアで女性候補者がセクシーな衣装で(胸を出したり)して
選挙活動したこともありました。
それらを見て、「おかしいんじゃない?」と思っていたのですが。
日本もそういう外見とか話題性とか、いかに選挙民にウケるかということ
がどんどん重視されてしまうようになっているのかも知れません。
D通などの広告会社が選挙で活躍する時代ですから。^^;
国民が、そんなイメージ戦略に安易に乗らないように、しっかりしないと
いけないな~と思うです。


あれは広告会社「電通」のでっちあげた,虚偽の調査結果ですよ(笑) 朝日新聞の調査結果で安倍が高い時の,前の日の夕刊と調査が載った朝刊の広告を全部見てみると,「電通」が扱った広告が圧倒的に多いことが分かります。
つまり,敵はマスコミの財源である「広告料」を握っているのです。住宅展示場なんかも,広告局が管轄している重要な「広告」源です。マスコミを「企業」として見ないと,騙されますよ。

もしお時間と調査する機会があれば,日本の4大新聞(日経・朝日・毎日・読売。産経はブロック紙なので除外)へ広告を出している広告会社の株価だとか業務内容を調べてみると面白いですよ。(^o^) とりあえず,ヒントだけ。
# 電通については以前,田原総一郎が朝日文庫から暴露本を出してたけど。
世論調査は、もともと対象人数が少ないものが多いですし。電話など
では、面倒でぱっと思いつきで答える人も少なくないようです。
<みんなが答えそうなものを選ぶ習性もあるらしい?>
ただ、私の周辺できいてみると、特に女性や若い人は、安倍氏しか
知らないという人が多いんですよね。
麻生氏や谷垣氏は名前さえ知らない、名前はきいたことはあるが、
顔やどういう人なのかは知らないという人が7割ぐらいいます。
だから、安倍氏がいいと言うより、他は選べないという人も多いのでは
ないかと思うです。
全く誘導や操作がないとも言えないかも知れませんが・・・。(・・)
知人に広告関係者が何人かいるので、あることないことあること(?)
をきく機会があるのですが・・・。う~む、です。
マスコミや広告会社に、どこのお宅の子女がはいっているかも、
おもしろい話だったりします。
業務内容、株式の所有関係も興味深いところですね。

コメントどうもありがとうございます。その通りですね。マスコミは「企業」ですし、いうまでもなく透明な媒体ではありません。「国家のイデオロギー装置」として見なすこともできる。特に「電通」という企業はその起源を含め、世論操作と世論調査の面でも注視しなければいけないと思っています。ただ、「でっちあげ」「虚偽」と形容するのは難しいことではないでしょうし、株価の変動との問題を指摘することも難しいことではないのでしょうが、こうした「裏情報」的な表現にとどまると、なかなか違う立場の人々や浮動層の人々からスルーされてしまいやすい。mew-run7さんへのヒントも参考にいろいろ調べてみたいと思っていますが、すでにkaetzchenさんがこの件について行われた調査ないし論評、あるいは参考になるまとまった書籍/論文などありましたらご教示ください。