維新の会で、内紛が起きているという。(@@)
大阪維新を束ねている共同代表の吉村洋文氏(大阪府知事)が、今国会で政治資金規正法改正案を巡り自民党と交渉した維新会のやり方や幹部の言動に納得しておらず、馬場代表に疑問をぶつけると共に、維新が政策活動費を廃止すべきだと主張したからだ。(・・)
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『極秘会議で幹部の「罵倒合戦」が始まり…日本維新の会の大迷走に身内からも苦言の声続出!
7/3(水) 現代ビジネス
閉会後に一転して決まった「政策活動費の廃止」
「岸田政権の最大の助け船になったのが維新と自民の党首会談だった。それを今になって『私たちは政策活動費には反対だ』という。『10年後公開』というとんでもない置き土産はどうしてくれるんだ。もう第二自民党という立場は金輪際やめてもらいたい。政党としてありえない」
立憲民主党の泉健太代表は6月28日の記者会見で、いつも以上に強い口調で批判した。批判の矛先は日本維新の会である。
日本維新の会の迷走が止まらない。先の通常国会で最大のテーマとなった政治資金規正法改正案では、馬場伸幸代表が岸田総理と党首会談を行い、3つの項目において合意したことで自民党提出の法案に衆議院で賛成した。
ところが、そのうちの1つだった旧文通費の改革がこの国会でできないとわかるや、「自民党に騙された」「これからは自民党と大喧嘩する」と騒ぎ立てて参議院では一転して反対に回るというドタバタ劇を演じたのだ。
馬場代表は「二院制なんだから衆議院と参議院で賛否が異なるのはおかしいことではない」と強弁したが、その主張は当然ながら理解されるものではなかった。
他党からの批判にとどまらず、維新の地方議員や支持者からも疑問の声が上がり、6月26日午前10時から国会内に幹部らが集まり、地方議員向けのオンラインでの「説明会」が開かれたのである。
冒頭、馬場代表から挨拶があり、ここでマスコミはシャットアウトとなった。そこから藤田文武幹事長が今回の政治資金規正法改正案についての説明がなされ、遠藤敬国対委員長からは自民党など他党とのやりとりについての経緯が説明された。さらに、音喜多駿政調会長からは「政策活動費の公開はなぜ10年後なのか」など疑問視されている点への説明がなされた。
こうして党幹部からひとしきりの説明があった後、大阪からオンラインで参加していた大阪府知事の吉村洋文共同代表が2つ疑問点をぶつけた。
「結局、(自民党の)誰がどう騙したのか」
「(馬場代表が言う)大喧嘩とはどこまでを考えているのか」
前者については遠藤国対委員長が説明した。
「騙したトップは総理です。それから麻生副総裁、茂木幹事長。3人の意の中で、木原誠二さんに『維新と調整して、自民・公明・維新の枠組みでこの法案を成立させるように』という指示をしている」
5月29日の夜、遠藤氏のもとに困り果てた様子の木原氏から「総理からの強い意向だ」と電話があり、そこから急転直下で自民党と維新の合意文書が作られていった。
ここで遠藤氏は「旧文通費改革を実行することが条件だ」と強く主張し、木原氏が「総理もそれはやる意向だ」と応じたことから合意に至ったものの、その後に約束が履行されなかったため「騙された」と主張しているのである。
後者については馬場代表が「政府とは万博やIRで協力してきた。大喧嘩とは、一言でいうと選挙で自民党に勝って我々の存在を無視できないほど議席を増やすことだ」と語った。
ここで、吉村知事は政策活動費の廃止を強く求める。
「政策活動費がブラックボックスになっている。維新が改革で突き抜けていくためには政策活動費は完全にやめて自民党と戦うべきだ」
政策活動費をめぐっては自民党と維新だけが存続を求め、結果として「10年後の領収書公開」が決まったが、実態は抜け穴だらけであり、大きな批判を浴びていた。
藤田氏が応じる。
「飲食費なんかは上げよう(公開しよう)と思ってます。ただ、例えば専門家や調査会社は名前が出ない前提で契約しているところがあるので、そこは時間がかかる。そうすると、立憲がやっているように、元請けに全部かましてやることになる。それは不健全だと思っていて、直接契約し、それが10年後に公開されるほうがブラックボックスは少ないと思っている」
しかし、国会審議の場では維新の答弁者は「記者の張り込みがあるので飲食店の公開はできない」などと珍説を主張していたはずだ。あれは何だったのだろうか。
また、政党外交の中でも機密性のある支出が必要である旨の主張もしていた。ところが、党で国際局長を務める青柳仁士議員は「今まで政策活動費で国際局の予算を使ったことはない」と明言した。具体的に支出したことはないが、今後は必要になるという意味だったのだろうか。これでは国会の場で議論をしてきた他党が納得できるとは到底思えない。
だが、吉村知事の強い主張もあり、これまでの国会でのそうした経緯はなかったかのように、政策活動費を廃止する方針が決まったのであった。
会議はここから馬場代表と吉村知事の応戦が始まる。
吉村代表が「万博やIRは自民党のためにやっている」というニュアンスで発言したことに馬場代表は怒りが収まらない様子で発言した。
「万博やIRは自民党のためじゃなくて日本のためにやっている。そのために政府とも協力している。大阪から何か政府にものをいうのは当たり前やろ、官邸行けるのは当たり前やろ、と思われたら我々も立つ瀬ない」
「なんでそんなこと言うの?一致団結してみんなで協力しているからええ方向に進んでいっている」
これには吉村知事もやや怯んだ様子で沈静化を図る。
会議を視聴していた維新の地方議員は語る。
「まるで子供の喧嘩のようだった。吉村さんもしつこく蒸し返すようなことを言うし、馬場さんの対応も大人気ない。その後に意見をした地方議員の一人が『橋下徹さんを見て憧れて政治家になったが、今は憧れる人がいない』と言ってましたが、同感です」
会議の最後に馬場氏は「この会議のアドレス(視聴リンク)が外部の第三者に流れている。それが後ろから弾を撃つということだ。政党として何のメリットがあるのか。そういうことはやめてください。少々Xで情報発信をするということについては一定の許容範囲があるが、今日のようなことをやられると政党としての機密性が疑われる」と語った。
しかし、維新の議員秘書はこう嘆息する。
「いくら限定公開とはいえパスワードも設定してないYouTubeライブのリンクを広範に送っておいて、漏れるのを防ぐなんて無理に決まっています。実際に秘書だって普通に見られているわけですから。それでいて機密性がどうのこうのというなんて執行部の感覚はちょっとおかしい」
維新内部でのゴタゴタはまだまだ続きそうである。
小川 匡則(週刊現代記者)』
ここでは維新の国会議員団と大阪維新、馬場代表と吉村代表がぶつかっているのだが。実は維新の会の特に大阪系議員と東京維新もうまく行っておらず、問題が生じている。
果たして、今後、維新の会がどうなって行くのか・・・興味深くウォッチしているmewなのである。(@_@。
THANKS