続・安倍晋三氏がハチマキ姿で主張する愛国心の中身は? <教育の憲法に「愛国心」は必要なのか?(3)>
2006年 04月 19日
安倍氏は、日本の教育改革に熱心な議員である。
04年に長崎県佐世保市の小6女児同級生殺害事件があった時にも、「大変残念な事件が
あった。大切なのは教育だ。子供たちに命の大切さを教え、私たちが生まれたこの国、この
郷土のすばらしさを教えてゆくことが大切だ」とコメントした。
今年、ライブドア事件が発覚した際には「ライブドア事件の原因は規制緩和と言われるが、
(お金が全てとか損得を優先する)教育が悪いからだ。教育基本法改正案を出したい」と
語っているのを見た。
この他にも講演会やインタビューなど様々な場で、彼は何かにつけ現在の教育の批判を
して、教育基本法の改正をアピールしているようだ。
今年の3月、安倍氏は森前首相の長男が石川県議選に立候補した際に、応援に駆けつけ
た。その時の街頭演説ではこんな話をしたそうである。
「損得を超える価値、つまり家族のきずなを大切にする、地域のために頑張る、国に貢献
することの尊さを教えるための教育改革を行いたい」と。現在の教育の問題点としては、
「子供が親を殺したり、親が平気で子供を捨てたり、金もうけがすべてという風潮がある。
戦後60年間、損得ばかりを価値の基準に置いてきた結果だ」と指摘し、教育基本法の
改正への意欲を示したのだという。
「子供たちに生命の大切さを教える」「金儲けが全て、損得ばかりを考えない」「家族の
絆を大切にする」・・・この部分だけきくと、「それはいいことだ」と思ってしまう人が
多いであろう。
だが、そのあとについて来る「国や郷土のすばらしさを教える」「地域のために頑張る。
国に貢献することの尊さを教える」という発言の方にも、もう少し目を向けて欲しいよう
に思う。安倍氏にとっては、こちらの方がメインなのである。
「今の教育はよくない、変えた方がいい」と思う人は少なくないと思うが、勘違いして
欲しくないのは、「生命の尊さやお金が全てじゃない」と教えることは、別に今の教育
基本法の下でも、今の教育システムの中でも十分にできることなのである。
全ての議員とは言わないが、教育基本法の改正を訴える議員の多くには、他の意図が
あるということを認識した上で、この問題を考えて欲しいと思う。
教育基本法の改正に意欲的な議員の中には、「平成の教育勅語を作りたい」と公言
する者さえいるのだ。この改正をきっかけに、学習指導要領に国への貢献を意識できる
ような指導内容を入れ込もうという研究もされている。
そして今回の教育基本法の改正に至るまでには、戦後から60年の間、様々な政治家
や識者が日本の自主独立や国防なども念頭に置いた上で、何とか子供のうちから国家を
愛し、国家に貢献する意識を持った国民を育てるような教育をしなければならないという
考えや強い思いの下に、少しずつ少しずつその方向に向けて流れを作って来たことも、
意識しておかなければならないように思う。
この背景には、さらに何十年後の日本を見据えた壮大な計画や国家観が存在するので
ある。
<つづく> THANKS
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他のブロガーの方の表現を借りて恐縮ですが・・・
クリックがあると、「と~っても励みになるです」(~~)
「ミケ」を訂正するのを見られてしまいましたか~(笑)
私はいままで一度投稿したコメントは訂正できないと思い込んでいましたが、全部を一旦削除してあらためて投稿することで訂正できると知りました(笑)
あ、こんなコメント、関係なかったか(爆)
>クリックがあると、「と~っても励みになるです」(~~)
一日一度はふたつともクリックしてます^^
あ、これも記事には関係なかった。すみません(笑)
そして、一日2つの励ましクリックも、有難うございます。m(__)m
excite同士だと、他のブログにつけたコメントも削除できる
みたいですね。
exciteは使いやすいのですけど、あとは最新記事のタイトルを
横に載せられるようなシステムがつけば、もっといいな~と
思うです。
前回のご指摘にありましたように、安倍氏は内政面では「小泉路線」とは多少違う考えを持っている、と思います。むしろ古い自民党の政治家に近そうです。
問題はタカ派的なスタンスですが、これは公明党と衝突しそうな気配もありますね。もし首相になった場合、支持を維持するために外交での強硬姿勢をあえてとる、というようなことが起こらねばよいのですが。
私は安倍氏の経済政策について見聞したことがありません。
一説によれば、「政治家は外交と安保政策を優先すべき。経済政策は
誰か専門家に任せればいい」と教わって育ったということですが・・・。
安倍氏を見ていると、小泉氏ほどカリスマorアイドル性や言動に関する
センスもないし、小器用に立ち回る能力もないので、彼が首相になった
場合にどうなってしまうのかという懸念が大きいです。<そtれは自民党
内でも同様だという話をききましたが。>
次の総裁選では、自民党が今後、人気優先で行くのか、多少は政策を
重視するのか、そこが見てとれるのではないかという気もしています。
p.s. ☆組としては、もう4月でペナントが終わってしまいそうな感じで
ツライですぅ。(ノ_-。)
しかし、その必然性を論証出来ないでいる。 脳内回路が切れているのでしょうか。
私は今までの政府・与党の教育行政が教育基本法を誠実に遵守してこなかったかったところに、かの問題発生の主たる原因があると思います。
教育基本法を誠実に遵守して、自覚ある主権者を育成して来ていれば、今現在よりは人間性豊かな社会が形成されて来ていると思います。
私も今の教育基本法の目標や理念が悪いとは、思いません。
ただ、これは憲法&教育基本法改正派の人々がよく言うことですが、
彼らは教育基本法が「個の尊厳」を重視する形で作られたことが、
身近なところでは「家族を愛する気持ち」を失わせ、「国や郷土を愛する
心や「公共の精神」を失わせる結果になったと、その結果、治安が悪化
したり、好き勝手な言動をする者が増えたと考えているようです。
そして、中には「これでは有事の際に対応できない」という危惧感を
抱く者も少なくないように思います。
私は家族への愛は大切だと思いますが、それは学校で教えるべきもの
ではないように思います。その他については主観的なものなのであり、
誰かが教えて愛を抱くものではないでしょう。
ただ、他人を思いやる気持ち、相手の立場にも立って考えてみる方法
というのは大事にして欲しいですし、初めてもまともな集団生活を送る
学校教育の中でも、教えたり考えたりする機会を設けて欲しいと
思っています。
>ただ、他人を思いやる気持ち、相手の立場にも立って考えてみる方法
というのは大事にして欲しいですし、初めてもまともな集団生活を送る
学校教育の中でも、教えたり考えたりする機会を設けて欲しいと
思っています。
政府・与党が憲法・教育基本法を誠実に遵守して、子ども達を未来の主権者として育てるためにまともな教育行政を行って来ていれば、このようなnew-run7さんが指摘する教育も定着すると私は考えます。
現実には、政府・与党が憲法・教育基本法を実現するために、子ども達のために、まともな教育行政を積極的にして来なかったところに現在の非行、怠学などの問題が起きていると考えております。
現実には国民の皆様も様々な思いを廻らし、お悩みのこととは思いますが。
しかし、大事なことはこのblogでやっているようにお互いに話し合い、考えていくことですね。
今の教育行政のあり方には、本当に疑問を感じています。
各都道府県の教育委員会も、式典できちんと日の丸、君が代制度を
遵守している学校がいくつあるかなどを調べているヒマがあったら、
もっと実質的な教育をどのようにして行くべきか、考えて欲しいものです。
何か文科省や教育委員会の人たちの大部分が、教育の現場の実態を
ほとんどわからずに、こねくり回しているだけのような気がします。