まず、7日に行われた都知事選の確定得票数と投票率を載せておこう。
確定投票数は、1位の小池百合子氏が2,918,015票。2位の石丸伸二氏が1,658,363票。そして、3位の蓮舫氏が1,283,262票だった。
小池氏としては300万票とりたいと考え、自公にも頼んで組織票をガチガチに固める作戦をとったのだが。石丸氏に浮動票を持って行かれたかも。
蓮舫氏に関しては、本人が一番ターゲットにしたかった無党派層の若者票、若年の女性票はほぼ石丸氏に持って行かれしまい、主に立民党、共産党+αの支持者の票しかはいらなかった感じがある。(-"-)
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投票率は60・62%。小池百合子氏が再選した前回(20年)の55%を5・62ポイント上回った。(・o・)
60%を超えたのは、12年(62・6%)に猪瀬直樹氏が石原慎太郎氏の後継者として出馬した選挙以来。
ただ、この時は衆院選(しかも安倍自民党が政権を奪還した衆院選)と同時投票だったので、投票率が上がりやすい傾向にあった。
それを思うと、今回、炎天下の投票日に+5.6も増加したのは、評価すべきことだろう。(・・)
少し前に、「蓮舫氏が勝つとしたら、投票率が65%ぐらいに上昇して、無党派層の票を多数、獲得できた場合」みたいなことを書いたのだけど。
終わってみれば、多数の無党派層を巻き込んで、投票率アップに貢献したのは、石丸信二だったと言えるかも知れない。^^;
石丸氏も支持者も「選挙はお祭りだ」と言い合って盛り上がっていたのだが。これまではネットで盛り上がっても、実際に投票に反映されるケースはあまりなかったという。
でも、(これは石丸氏を評価したいが)石丸氏は、「実際に投票に行って政治に参加しないと意味がない」みたいな呼びかけを繰り返ししていたようだし。多くの若者が実際に(お祭り気分であっても)選挙に関心を抱き、投票に足を運ぶに至ったことは、望ましいことだと言えるのかも知れない。<今後も、いつも投票に行くようになるといいな。(++)>
総務省も様々な選挙管理員会も政党も、今回の投票率5%アップについては、きちんと分析して、今後の政策に活かした方がいいと思う。(・・)
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確定得票数の話に戻って、有名どころの得票数や順位を見ておくと・・・。
4位は田母神俊雄氏267,699票。(さすがに前回の60万票にははるかに届かず。)
そして、5位にIT関係の人に注目されていた(オードリー・タンにも評価されていた)安野貴博氏が154,638票ではいった。
mewが内心で応援していた清水国明氏は残念ながら、38,054票で10位。<国明の防災や避難所などの案は優れたものがあるので、是非、都でも何かのメンバーにして欲しいな~。>
そして、かっては都知事選レギュラーだったドクター中松(96)は、今年10年ぶりに8度めの出馬を行なった。政治とカネの問題を憂慮し「職業政治家による裏金政治はやめましょう!」と訴えていた。<この人は発明家としてはスゴイ人だから。河野デジタル大臣が、ついに行政庁でフロッピーを使うのはやめると言っていたけど。フロッピーにデータを入れて持ち運べべるようになった時に喜びは、忘れられない。(ノ_-。)
あとこのブログに、維新が石丸伸二氏の支援を申し出て拒まれたという記事をアップしたのだが。維新の音喜多政調会長が、話が違うと説明していた。
石丸伸二氏の方が、維新に支援を要請したというのだ。^^;
『「石丸伸二氏から支援依頼あった」 維新幹部が明かす 都知事選巡り
日本維新の会の音喜多駿政調会長は8日のBSフジ番組で、東京都知事選で次点に入った前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏について「選挙前に2度ほど会い、支援をお願いされた」と明かした。
音喜多氏は知り合いに紹介されて石丸氏と面会したといい、石丸氏側から「維新は政策も近い。支援をお願いできないか。ただ政党色は付けたくない」と依頼されたと説明。音喜多氏は支援の条件として「維新と政策協定を結んで推薦を取ってもらう形」を望み、折り合わなかったという。「(維新側から)推薦を申し入れて断られたという認識はない」と語った。
都知事選は、自民党や公明党の自主支援を受けながら政党色を消した小池百合子氏が3選を果たした。音喜多氏は「(石丸氏は)勝手連的だった自民党のような応援を想定していたのかもしれない」と指摘した。【田中裕之】(毎日新聞24年7月8日)』
まあ、確かに石丸氏は新自由主義経済派なので、その点では維新と考えが合うと思うけど。果たして、どっちがどっちを断ったんでしょうね。
それに、石丸氏もここまで票をとっちゃうと、もう維新の支援が欲しいとは思わなくなっちゃう気もするのだが。一応チェックしておこう。(・・)
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話は変わって・・・。昨日7月8日、安倍晋三元首相が奈良県で遊説中に銃撃を受けて他界してから、三回忌を迎えた。(・・)
8日には山口のお寺で三回忌の法要が営まれたそうだが。何と事件発生した奈良県の現場では、安倍氏が撃たれた午前11時半ごろに、自民党の参院議員が集まったという。
『自民党派閥の裏金事件で処分を受けて離党した世耕弘成前参院幹事長、片山さつき参議院議員、松川るい参議院議員ら約20人の自民党安倍派の有志議員らが訪れ、
黙とうをささげた』という。(日刊スポーツ24年7月8日)』
<世耕氏は自民党から除名処分を受け離党中なのだが。ここに安倍派の参院議員を集める力は十分残っていそうだ。^^;>
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他方、東京では7日に「安倍晋三元総理の志を継承する集い」が催され、岸田首相をはじめ多数の自民党議員が参加。
そして、ポスト岸田に名が挙がっている議員が「我こそは」とばかりに、次々と故・安倍晋三氏に向けて、憲法改正を引き継ぐ意欲を示していた。
『7日の「集い」では、ポスト岸田の座を狙う茂木敏充幹事長も「みんなで力を合わせ、安倍さんがやり残したこと、憲法改正、安定的な皇位継承をやり遂げなければ」と発言した。
前回総裁選で安倍氏の支援を受けた高市早苗経済安全保障担当相は「私たちには安倍(元)総理から残された宿題がある。憲法改正、必ずややり遂げましょう。皇統をちゃんと守りましょう」と訴えた。
集いの後の懇親会には安倍政権で厚生労働相など重用された加藤勝信元官房長官が参加した。月刊誌「正論」7月号のインタビューでは「第2次安倍政権では安倍さんと一心同体みたいな思いで、ずっとやらせていただいた」と述べた。(産経新聞24年7月7日)』
彼らはこういうセリフを吐くことで、超保守派の議員や党員の支持を得ようとしているのだが。憲法改正の前に「政治とカネ」や「生活安定」の問題に取り組むことはアタマにないのか、とツッコミたくなるmewなのである。(@_@。
THANKS