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19日の『岸田、優生保護法の被害者に真摯の謝罪+堀井学に香典で強制捜査。自民を離党+王位戦』の、堀井学氏に関する話の続きを・・・。
スピードスケート選手の時代、特にリレハンメル五輪の時には大注目されていた堀井学氏だが。自民党の衆院議員になってからは、ぱっとせず。後年、二頭流で話題を呼んだぐらいだったせいか、今回の香典疑惑でも、国民やメディアからの反応が薄い感じがしてしまう。_(。。)_
でも、前回も書いたように、この香典問題は、今回のパー券裏金事件も含め、「政治とカネ」の問題の原点だと言えるのではないかと思うのだ。(・・)
堀井氏は、安倍派から受領したパー券キックバック分の裏金を香典費用に充てたのではないかと見られているのだが。
議員たちが、パー券裏金を欲しがるのも、収支報告書に記載できないような問題のある(or違法な)支出がかなりあるからにほかなるまい。(-"-)
少し前に、茂木敏光幹事長にも、香典疑惑が出ていたのだが。その時にも週刊誌に[秘書らが、後援会の関係者のご不幸について新聞の訃報欄をチェックしています。事務員が香典を用意してくれて、それを茂木の代わりに持っていく]などと書かれていた。
議員たちは、選挙区に事務所を置き、選挙区内の有権者の支持確保をするために、少なからずの秘書や事務員などを雇っている。複数の事務所を持つ人もおり、その人件費や賃料、経費だけでも大変だ。(地方で広域移動する必要がある事務所は、ガソリン代もかなりかかるという。)
そして、支援者たちの支持を確保するために、冠婚葬祭などの情報をチェックする。「支援者とのつながり」は大事な要素かも知れないが、これはある意味では「票をカネで買う行為」とも言えるだろう。(-"-)
現金5千円を渡して「次の選挙でよろしくね」と頼めば実質的な買収行為(違法な寄付)になるが。本人が支援者に「次もよろしく」と心で唱えながら、香典を5千円渡すならOKになる。
本人が行けない場合は、代わりに秘書が行く。<Aさんのうちに香典が届いたのに、Bさんのとこには届かなかったとなると、マズイ。下手すると、親族、近隣住民の票も失う。^^;>
本人の名を書くとアウトなのだが。地方議員関係者からの伝聞情報によれば、うまく特定の議員からだとわかるようにしながらも、本人の名を書かなければ、違法にならないケースもあるという。(~_~;)
そんなところに、かなりのエネルギーとカネを使っているのが、彼らの「政治」なのである。_(。。)_
『自民・茂木幹事長「説明責任を」どの口が? 自身にも燻る香典疑惑は堀井学氏とウリ二つ
「極めて遺憾だ。今後、しっかり説明責任をはたしてもらいたい」──。堀井学衆院議員(自民離党)が公選法違反容疑で東京地検特捜部の家宅捜索を受けたことに関し、自民党の茂木敏充幹事長が発表したコメントである。
いったい、どの口が言うのか。茂木氏自身、過去には堀井と同じく地元選挙区内(栃木5区)の複数の有権者に「香典」を渡した公選法違反疑惑が報じられ、国会で野党の追及を受けた張本人だ。
疑惑が噴出したのは、茂木氏が安倍政権の経済再生相だった2017年。週刊新潮は当時「さる茂木事務所の関係者」の話をこう記事にまとめた。
〈秘書らが、後援会の関係者のご不幸について新聞の訃報欄をチェックしています。事務員が香典を用意してくれて、それを茂木の代わりに持っていく。金額は5000円であることが多かったですね〉〈有力者や大物だと東京の秘書を通じて茂木本人に“お伺い”を立て、1万円になることもあります〉
公選法は、政治家本人が持参する場合を除き、有権者への香典提供を禁じている。秘書に選挙区内の訃報を確認させ、香典の金額を決める際に議員本人と協議する手口は、ガサ入れをくらった堀井氏とウリ二つだ。
また、同時期に茂木氏は地元有権者に衆院手帳や線香を無償で配ったとして公選法違反の疑いが指摘された。しかし、国会で追及された茂木氏は「政党支部の活動として使った」「配った物に私の名前は入っていない」などと弁明。あくまで自民党の政治活動の一環で配布したと訴え、「候補者の氏名を表示し、または氏名を類推されるような方法で寄付をしてはならない」と定めた公選法に違反しないと言い張ったのだ。
日刊ゲンダイは当時、茂木事務所が作成したとされる「手帳配布先リスト」のコピーを入手。それをもとに選挙区を歩き、複数の有権者から「茂木さんからの頂き物だと思っています」といった証言を得た。その上、茂木氏の初当選時から知る男性は「当初は配った手帳の最後のページに『茂木敏充』のハンコが押されてあった」と明かしたのだ。(日刊ゲンダイ24年7月19日)』
『香典配布を巡る公選法違反容疑で東京地検特捜部が堀井学衆院議員(52)=比例北海道、当選4回=の関係先を捜索した事件で、堀井氏が元秘書らに自分名義の香典を配るよう指示したことを示す通信アプリ「LINE(ライン)」の記録が残っていることが18日、分かった。産経新聞が記録を入手した。香典に対し領収書が発行されていたことも判明。特捜部はこうした証拠を調べて実態解明を進めるもようだ。
《代理であっても堀井学個人名の香典を持参するようにするとのことです》
記録によると、令和4年3月、堀井氏の複数の秘書らがかかわった連絡用ラインに当時の秘書の一人が堀井氏からの指示として、香典の持参方法を投稿した。
公選法は秘書が政治家名義で有権者に香典を渡すことに罰則を設けており、投稿内容は同法に違反する。だが、ラインに参加する複数の秘書(当時)らは《承知しました》などと応じていた。
ただ、関係者によると、当時、堀井氏の指示に対して懸念を示す秘書も一部いたという。
「本人名義の香典を代理で持参するのは止(や)めたほうがいい」
香典に対する堀井氏の意向を他のスタッフらに伝えた秘書は、複数回にわたって本人にこう進言したという。だが、堀井氏は「地元では当たり前の慣例。口出しするな」と意に介さず、その後も指示を撤回することはなかったという。
やり取りに先立つ4年1月には、堀井氏も加わる別のラインで、香典名義について《堀井学ではダメですよね》とする投稿もあり、事務所内で違法性の認識が共有されていた可能性がある。
別の元秘書は産経新聞の取材に対し、堀井氏が秘書らに代理で葬儀に香典を持って行かないよう注意喚起をしたこともあったと指摘。「堀井氏には、秘書が代理で香典を配ることが違法だという認識はあったはずだ」と話した。ただ、この元秘書は堀井氏名義の香典を代理で持参していたことを否定した。
関係者によると、堀井氏の選挙区にあたる衆院北海道9区(苫小牧市、登別市など)では、香典を持参した際に領収書を発行するのが慣例となっていた。堀井氏の事務所もこうした領収書の一部を保管していたという。
特捜部は香典の配布の実態や指示の状況について調べを進めている。(桑波田仰太、久原昂也、星直人、坂本隆浩)(産経新聞24年7月19日)』
あくまで邪推であるが・・・。自民党の議員の中では、このような行為が常態化している可能性があるのではないかな~と思ったりもするmewなのである。(@_@。
THANKS