自民党の「ポスター岸田」に関する話題がネットを賑わせているようなのだが。実は立民党も、9月に代表選を行なうことになっている。(・・)
泉健太代表は、再選を目指す意欲を示しているのだが。党内では「泉代表の下で一丸となって、政権交代を目指そう」という雰囲気になっておらず。「泉おろし」「ポスト泉」の話題がネットに載るようになっている。^^;
泉氏は21年から3年近く代表を務めているのだが、いまだに知名度や人気が上がっておらず。もし政権交代した場合に、首相を務める力があるのかどうか疑問視する人も少なくないからだ。(~_~;)<*1に、泉氏の認知度クイズの記事を載せておくが、mew周辺でもいまだに泉氏のことを知らない人が多い。^^;>
ちなみに、「ポスト泉」候補としては、(首相もできる器という点も考えてか)野田佳彦元首相、枝野幸男代表(元官房長官)の名が挙がることが多い。
また、幹部クラスからは長妻昭氏、西村智奈美氏、逢坂誠二氏、若手からは重徳和彦氏、小川淳也衆氏などの名も出ている。(・・)
そんな中、先週末、野田佳彦氏と小沢一郎氏が8年ぶりに会談を行なったというニュースが。mewは、「これはちょっとマズイぞ、アブナイかも」と思い始めている。
この2人は、もともと保守二大政党制づくりを目指しており、国民党、維新と連立することを頭に置いているからだ。(-"-)
* * *
少し前までは、野田佳彦氏が最有力候補だと言われていた。というのも、野田氏は首相経験もあり、政治家としての能力が高いし。他党の保守系の議員と連携したり、保守系の有権者からの支持を得たりすることも可能だからだ。(~_~;)
また、自民党議員や行政府官僚などが政権交代が起きた時に一番心配しているのは、日米安保軍事同盟がうまく機能するかということなのだが。<09~10年の民主党・鳩山由紀夫首相の時に、ひと悶着あったので。>
しかし、野田氏が首相だった時には、敢えて自民党系のブレーンだった森本敏を防衛大臣に起用。米側は自衛官の息子である野田氏を信用し、良好な関係を築いていた。<さらに言えば、保守系の人たちは、野田氏が行なった安倍元首相の追悼演説も高く評価している。>
それもあって、主に保守系の識者やメディアの中には、「政権交代するなら野田氏を首相に」という見解を述べる人が少なからずいたのだ。^^;
実際、野田氏&周辺も、少し前まで代表選出馬を検討していたと言われている。(・・) 関連記事 最後部に
立民党は4月の衆院補選で3勝。5月の静岡県知事選でも勝利。あとは7月の都知事選で立民党の候補が勝つか、健闘すれば、政権交代への勢いがつく。
そこで、都連の手塚仁雄幹事長は、蓮舫氏に白羽の矢を立てた。この2人は、野田Gのメンバーだ。<おそらく野田氏も背中を押したと察する。選挙最終日にも、街頭で応援演説をしていた。>
ところが、蓮舫氏が3位という結果に終わったことから、野田氏は責任を感じた様子。また、党内での求心力も低下したため、野田氏は代表選出馬を見送ることにしたと言われている。(-"-)、
都知事選後、野田氏は「自分が出ることは考えていない」と言うようになった。(・・)
『「信用される政治を取り戻すには政権交代しかない。それこそが最大の政治改革だ」と述べた。(略)
9月の立民代表選に出馬するかとの質問に「私が、私がとは全く思っていない。自分がトップになったら引く人も出るかもしれない」と否定的な見解を表明。一方で、自民に政権奪還を許した当時の首相だったとして「政権を取り戻さなければ死んでも死にきれない」と語った。(共同通信24年7月22日)』
ただ、こんなことも語っている。(-"-)
『代表選に関し、野田氏は「(次期衆院選では)政治とカネの問題にあきれて自民党から剥落した保守系の無党派層が大票田だ」と指摘。「そこを視野に入れた考え方を打ち出せる人が(代表に)望ましい」と語った。(時事通信24年7月22日)』
『立憲民主党 野田元総理大臣「自民党から剥落した保守系の無党派層、ここが私は大票田だと思います。そちらに対してきちっとメッセージを出せる人が一番、政権取りのリーダーになり得るのではないか」(ANN7.22)』
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しかも、先週末になって、いわば天敵である野田氏と小沢氏が、先週末、8年ぶりに会談を行なったという。(@@)
『立憲民主党の野田佳彦元首相と小沢一郎衆院議員は19日夜、東京都内で会食した。9月の代表選を巡って意見交換。次期衆院選で政権交代する必要があるとの認識で一致し、選挙での野党連携の在り方についても話したという。関係者が20日明らかにした。
野田、小沢両氏は2012年、野田氏が民主党政権の首相として取り組んだ消費税増税を巡って対立。小沢氏らが集団で新党を結成し、党分裂を招いた経緯がある。
両氏とも立民内に一定の影響力を持っており、距離がある2人の会談は臆測を呼びそうだ。
2人は16年、野田氏が民進党幹事長、小沢氏が自由党共同代表だった当時にも会食している。(共同通信24年7月20日)』
小沢氏も、12年に民主党が政権を失ったことを嘆き、「もう一度、政権交代を実現しないと死んでも死にきれない」と言っている。
そして、昨年から、維新や国民党と組んで、政権交代を目指すべきだと主張。泉代表がなかなか動かないことにイラ立ち「泉が代表では党が沈没する」と、「泉おろし」に動こうとしていた矢先だった。(~_~;)
でも、考えて欲しい。民主党が12年に政権を失った、しかも惨敗したのは、1・野田陣営と小沢・鳩山陣営が消費税増税で対立。(その前から権力争いをしていた。)結局、小沢陣営が引かずに、党が分裂した。2・党内対立で民主党の支持率がダウンした。3・野田首相がこそっと自民党側と解散の約束をしていて、選挙準備が調っていないのに解散総選挙に追い込まれたからであって。
極端な言い方をすれば、この2人のせいで、民主党政権が壊されたようなものなのである。(`´)
しかも、17年に前原誠司氏が民進党を解体し、小池希望の党との合流を画策。これに加わらなかった枝野幸男氏や長妻昭氏が「立憲民主党」を作って、ゼロから頑張っていた時には、2人は参加せず。<2人は希望の党から排除されたのよね。まあ、立民も参加を拒んだかも知れないけど?^^;>
立民党が20年に政権交代を目指すために、国民党の一部などと合流を決めた途端、(ちゃっかり?)合流して来たわけで・・・。
それで、自分たちのせいで政権を失っておきながら、「もう一度、政権交代をしないと死に切れない」って言うのは、虫がよ過ぎると思いません?(@@)
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それに野田氏や小沢氏、国民、維新、教育会などは保守二大政党制を目指しているのだけど。<与党も野党も保守。第一自民党と第二自民党を作るようなもの。ただ、切磋琢磨すれば国政がよくなる、政権交代すれば、政官財癒着などの問題が起きにくいと主張。>
枝野幸男氏らが創設した立憲民主党は、保守二大政党制を目指してはいない。自民党のような保守勢力と対峙するド真中(やや左右を含む)の平和・リベラル志向の政党を作ろうとしているのだ。(・・)
それを勝手に、保守のリーダーが、保守層を集めるとか、早期改憲を声高に叫ぶ維国と組むとか。この2人の考えに賛同することなど、できまい!(>_<)
この2人が、自分たちの考えに合うようなor言うことをきいてくれるような代表候補として、誰のことを考えているのかわからないが。
mewは恐れているのは、泉健太氏が次の代表選で再選したさに(うまく行けば、首相なりたさに?)、この2人の指示に従ってしまうことだ。(-_-;)
<野田氏は22日、代表選に関して、「僕以外にもいろんな人がいる。昔の名前で出てくるなという人もいる」と言っていたそうだが。枝野氏の出馬をけん制しているようにも、きこえる。^^;>
立民党の代表選については、今後も書くことになると思うが。自民党の支持率がさほど下がっているわけでも、立民党の支持率が大きく上がっているわけでもないし。
何とか立民党をしっかりまとめて、勢いをつけるリーダーに登場して欲しい(再登場も可)と願っているmewなのである。(@_@。
THANKS