今日14日午前中、突然「岸田、総裁選に不出馬」の緊急続報が出たので、ちょっとビツクリ!
それからほどなく、岸田首相は11時半から総理官邸で会見を開き、次の総裁選に出馬しない意向を表明した。(゚Д゚)
岸田首相は、総裁選に出馬しない理由について「今回の総裁選挙では、自民党が変わる姿、「新生自民党」を国民の前にしっかりと示すことが必要です。そのためには透明で開かれた選挙、そして何よりも自由闊達な論戦が重要だ。その際、自民党が変わることを示す最も分かりやすい最初の一歩は私が身を引くことであります」と説明した。(・・)
mewもこれが岸田氏が総裁選に出馬しないことを決めた最大の理由だと思う。
立民党の泉健太代表が「総理が辞めたとしても、それは自民党の体質が変わったわけではない。党が危機になると総理総裁を変えて、心機一転、過去を忘れてもらうと。そういう手法に国民がいつまでも引っかかっていてはいけない」と言っていたそうだが。(TBS8.14)
最近、当ブログにも何回か書いたように、自民党は「政治とカネ」の問題のことをさほど反省してはおらず。
ただ、裏金問題に幕引きをして刷新感を出すために、新たな総裁の下で選挙を行ないという声が多かった。そして、岸田氏もそのような意見、圧力に抗うことが難しかったのではないかと察する。^^;
<21年に菅義偉首相がコロナ対策の失敗や、東京五輪延期でバタバタしたことなどから支持率が低下。地元の横浜市長選でも負けて、「これでは次の選挙は勝てない」と「菅おろし」が広がったため、9月の総裁選出馬を断念。岸田氏が新総裁になった。今度は、菅陣営が「岸田おろし」を仕掛けており、全く同じようなことが、繰り返されようとしているのだ。(-"-)>
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岸田氏は、自分の3年間の実績について、「30年続いたデフレ経済に終止符を打つ、そのために新しい資本主義のもと、賃上げと投資促進、大規模な少子化対策」「防衛力の強化、G7広島サミット開催、NATO、米国との首脳会談、日韓関係の改善など大きな成果をあげることができた」と自負していると述べた。
<このあとも「私には政治家・岸田文雄として引き続き、取り組まなければならない課題があある」「30年続いたコストカット型、縮小均衡型、そしてデフレ型経済からの脱却を確かなものとするためには新しい資本主義の下での取り組みを強化し、賃上げや投資増の流れを加速する」と語っていた。>
何故、岸田首相のこの政策が評価されなかったのか「???」なのだが。小泉・安倍・菅政権のアベノミクス的なコストカット型(新自由主義型)の経済政策を転換した岸田首相の功績は本当に大きいと思う。
外交もかなりスムーズに行っていたのではないだろうか。(++)
<今日の相場を見たって、円安解消の147円台だし。日経平均も3万6千円台だし。企業、経済関係者の中には、岸田首相のままでいいかもって思っている人が結構いたりして。^^;>
ところが、何だか初期の段階から「増税めがね」などの岸田叩きが横行。よく事実も理由もわからないまま、「岸田はダメ」の烙印がおされて、支持率が低迷。
しかも、安倍・菅政権下で進んでいた&主に安倍派議員が行なっていた「旧統一教会との関係の問題」「パー券裏金不記載事件」が発覚したのも、岸田自民党にとって大きなダメージになった。(-_-;)
『他方でこの間、旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)をめぐる問題や、(自民党の)派閥の政治資金パーティーをめぐる政治とカネの問題など、国民の政治不信を招く事態が相次いで生じました。
私としては被害者救済法の成立や、政治資金規正法の改正など課題への対応や、再発防止策を講ずることが総理総裁としての私の責任である思いで、国民を裏切ることがないよう、信念をもって臨んでまいりました。
特に政治とカネの問題をめぐっては、派閥解消、政倫審出席、パーティー券購入の公開上限引き下げなどの判断についてご批判もいただきましたが、国民の信頼あってこその政治であり、政治改革を前に進めるとの強い思いをもって国民の方を向いて、重い決断をさせていただきました。』
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岸田首相は、旧統一教会と自民党議員との関係について、アマアマのものではあったけど、全議員にアンケート調査を行ない、関係断絶のきっかけを作った。
また、旧統一教会の解散命令を進め、献金が返還されやすいように解釈変更を行なうなど重要な役割を果たした。これは、祖父の時代から旧統一教会にべったりさった安倍晋三氏の政権では不可能or極めて困難なことだったろう。(・・)
<岸田首相が1回、幹部と一緒に写真に写った話とはレベルが違う。>
安倍、二階派の議員がパー券売り上げのキックバックで裏金を受け取り、収支報告書に不記載だった事件だって、岸田氏が首相になる前からずっと続いていたことだし。この各議員の不正行為に関して、客観的に見ると、岸田首相には何の責任もないのである。(-_-;) <岸田派のパー券不記載とは、やってることが別。>
だから、この2つの問題に関して、岸田首相の責任を追及しようとした党内外の議員、メディアには、何だかな~と思うところもあったのだが。<たぶん、岸田首相もそう思っていたのでは?^^;>
岸田首相は、この裏金事件に関して、安倍派議員の役職を外す、派閥解消をはかる、政倫審を開く、関連議員全ての調査をする、党の処分を決めるなど、かなり精力的に動いたと思う。<他の首相では、ここまでできなかったと思う。>
また、本当はもっと厳しく政治資金規正法を改正することを考えていた&実際にそうして欲しかったのだが。9月に控えた総裁選のことが頭にあったのか、自民党に有利なアマアマの改正案で済ませたいとする勢力に押されてしまい、非常に中途半端な改正しかできず。
どうせなら、この時に総裁をやめる覚悟で、大胆な改正案を提言して欲しかったと思う。<支持率だって、もう少し上がったかも。(・・)>
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ただ、党内外や世間では、何故だか「岸田が責任をとってやめないと、裏金事件のけじめがつかない」という風潮が出来上がっており、もうこれに抗うことは困難だと思っのではないかと察する。
岸田氏はこのように語っていた。
『残されたのは「自民党トップ」としての責任です。もとより所属議員が起こした重大な事態について、組織の長として責任をとることにいささかの躊躇(ちゅうちょ)もありません。今回の事案が発生した当初から思い定め、心に期してきたところであり、当面の外交日程に一区切りがついた、この時点で私が身を引くことでけじめをつけ、総裁選に向かっていきたいと考えています。』 <躊躇はしたんじゃないかな~?(・・)>
<あえて一つ邪推をするなら・・・。岸田氏は今日「モンゴル首相と電話会談を行ない、夏の外交日程に一区切りがついた」と言っていた。岸田氏は本当は12~14日にモンゴルを訪問し、北朝鮮との仲介も要請する予定だった’(北朝鮮側と接触する可能性もあった?)のだが、南海トラフ注意報が出て訪問中止に。一発逆転を期待した北朝鮮との首脳会談、拉致故障などが行えないことが明らかになったので、総裁選不出馬のあきらめがついたのかも。^^;>
個人的には、脱アベ・スガ、脱・超保守、脱・新自由主義の路線を進もうとしてくれたことを評価しているので、次の総裁の下でまた逆戻りしないことを祈るばかり。
そして、国民が勘違いしないように「これで自民党の裏金問題にけじめがついたわけじゃない!」ということを、野党もメディアもしっかりと訴えて行く必要があると思うmewなのである。(@@)
THANKS