今日8月15日は終戦記念日。戦争が終わって、もう79年になる。(-"-)
mewは戦後、いくらか立ってから生まれたので、戦争そのものも体験していないし、戦後の荒廃した姿も見ていない。
ただ、祖父母や父母、親族、近所の人たち、学校の教師など身近な人が戦争を体験していることもあって、何だか全く自分とは無縁なものとは思えないところがある。^^;
<親族や近所の家に、戦死した家族の遺影があって。「どこどこで爆撃されて戦死した」とか。「南方の島で戦死したという通知が届いたけど、骨や遺品は届かなかった」「骨壺に現地の石が入れてあった」なんて話をきいたりして。
あと知人宅の裏庭の木の下に防空壕の跡があったり、爆撃で焦げた石段が残っている場所なんかもあったり。で、この防空壕で危うく埋まって死にそうになったなんていうリアルの話をきいたりもして。小さい頃は、ちょっと恐怖を覚えたりもした。(・・)>
でも、これが日清戦争とか日露戦争になると話は別だ。今でも1894年、1904年(十年違い)の年号を覚えているが。これらは社会の教科書に記された歴史的な事実に過ぎない。(・・)
新潟にいた曾祖母が「日露戦争の時に、ロシアが新潟を攻めて来るといううわさが出て、こわかった」と言っていたという話をきいたが。正直なところ、現実味を感じなかった。(~_~;)
<この2つの戦争で、国内が何の被害も受けていないことが、尚更に現実味を薄れさせたかも知れない。>
* * *
実は、今の中高生にとっては、日中戦争や太平洋戦争は、私にとっての日清、日露戦争のような感じになっている。
彼らにとっては、あくまでも、社会の教科書に記された歴史的事実なのだ。(-"-)
<しかも、彼らにとって昭和時代のこと=私にとってはるか昔の明治時代のこと、みたいな感じ。>
以前も書いたかも知れないが、いまや終戦記念日や広島、長崎に原爆が投下された日を言えない中高生が増えている。(大人でも、言えない人がいる。^^;)
下手すると、日本に原爆が落とされたことさえ知らない(習ったかも知れないけど忘れた?)中高生も稀ではない。(-_-;)
何分にも、終戦から79年、立っているのだ。_(。。)_
父母はもちろん、祖父母も戦後生まれなのである。<下手すると、総祖父母でさえ、そうかも。>
誰か身近な親族が戦死したとか、戦争で家などを失ったとか、そういう話をきくこともないのである。(-"-)
mewは定期的に中高(大)生などと接する機会があるのだが。戦争のことはピンと来ない子たちと話していて、どうしたらこの子たちが共感するような形で、「戦争は人々の生活も命も奪う恐ろしいものだ」「戦争だけはしてはいけない」ということを伝えられるだろうかと、考え込んでしまうことがある。_(__)_
まあ、年配者がアレコレ言ったところで、彼らの頭や心に残るものはほとんどないだろうし。
誰か彼らが耳や心を傾けることができる俳優、声優やアーティストでも、youtuberでも誰でもいいから、そういう話をしてくれないかな~と。
また彼らが目にする小説でも漫画でも、アニメでも映画でもいいから、戦争の恐ろしさ、哀しさ、虚しさを伝えてくれないかな~と。
何だか他力本願のようだけど。そんなことしか思い浮かばず。それでも、何とかして今の子どもたちに、戦争について伝える機会をどんどん作って行かないと、マジで日本がアブナくなってしまうと憂いているmewなのである。(ノ_-。)
もちろん、学校での教育も重要だ。(**)
mewは、むしろ小学校のうちから、平和教育の時間を増やした方がいいのではないかと考えている。
小学生のうちから、こどもの成長段階に応じて、毎年、日本に戦争があったことを教え、その写真や映像を見せ、戦争の悲惨さ、平和の大切さを頭と心に刻み込んで行って欲しいのだ。(・・)
戦前、教育勅語を含む愛国教育によって、こどもたちを軍国少年少女に洗脳したのと逆に、戦争を嫌い平和を愛する少年少女になるよう教育して欲しいのである。(++)
* * *
実は、安倍晋三元首相&超保守仲間は、「教育再生」の名の下に、戦前のような愛国心教育を行なおうとしていた。(-"-)
このブログにもさんざん書いて来たが、安倍首相は06年、第一次政権の時に教育基本法を改正し、「わが国と郷土を愛する態度を養う」と愛国心教育を行なうことを書き入れた。
そして、第一次政権でも、12年から始まった第二次政権でも、学校の指導要領などを改変。式典での国旗掲揚、国歌斉唱の義務化、道徳の教科化を実現した。また、中高の教科書検定では、政府の見解に合わせた内容が記述されているかチェックすることも決めた。(-"-)
<安倍氏らの超保守派は、いわゆる歴史修正主義者で、彼らの解釈に基づく歴史教育を行おうとしていた。たとえば、南京大虐殺や従軍慰安婦、沖縄での集団強制自殺などなどは存在しなかったと主張。それらを歴史教科書にそれらを事実として載せることに反対。14年には、政府見解に合わせた記述をするように決められ、教科書検定でチェックされるようになった。^^;>
また、幸い、実現には至らなかったが、国会議員から「靖国神社や神社内の遊就館に、遠足や学習見学、修学旅行の訪問先として行かせる」「修正された歴史教育の映像を見せる」などの案も出ていた。^^;<いくつかの小学校では、実際に、英霊に関する映像(DVD)を見せたことがあったという報道も出ていた。>
* * *
おそらく今日も、どの閣僚や国会議員が靖国神社に参拝したというニュースが出るだろうが。もし靖国神社が、戦争のために命を落とした人々を全て祀り、不戦を誓うところであるなら、こんな風にニュースにはならないだろう。(・・)
しかし、靖国神社は、あくまでも国・天皇のために命を捧げたと認められる人だけ英霊、ご祭神として祀っているところなのだ。
<ちなみに、安倍元首相らもそうだが、先の大戦は、アジアを守るための正当な戦いだったという考え方に基づき、いまだに大東亜戦争と呼んでいる。そして、天皇のために命を捧げることを美徳として讃えているのである。>
神社内に立てられた遊就館は、大東亜戦争のものを中心に、国のために死んだ英霊たちを賛美する形で、彼らの活動の記録や映像、手紙、遺品などを展示しているところだ。(-_-)
mewは、小中高生が戦争や原爆などに関わる展示室、資料館を訪ねることは有意義なことだと思っているのだが。遊就館に関しては、かなり偏った思想に基づく展示がなされているので、自分で是非弁別が判断できない年齢の少年少女は行くべきではないと考えている。(-"-)
今の小中高生は、大人が思っている以上に、戦争を他人事だと。歴史的事実やフィクションのようなものだと考えている。
口では「平和は大事」とは言うものの、本当に戦争に対する危機感を抱いて、平和を守ろうという強い思いを持っている少年少女がどれだけいるかはわからない。(-_-)
そして、このまま学校もメディアも平和教育に力を入れずにいたら、本当に日本はアブナくなってしまうと、大きな音で警戒警報を鳴らしたい気持ちになっているmewなのだった。(**)
THANKS