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今日はいよいよ自民党の総裁選の告示日。10日に加藤勝信氏、11日に上川陽子氏が出馬表明の会見を行ない、全部で9人の議員が立候補することになった。(@@)
先週末、知人が「え~?まだ今から出馬する人がいるの?・・・いつ、選挙をするの?」と驚いていたので、「来週12日から本番スタートで、27日が選挙だよ」と答えたら、「もういいよ。飽きちゃった」とゲンナリしていた。_(。。)_
<いや、正直言うと、mewもちょっと飽きてる部分があったりして。(^^ゞ>
ところで、今、立民党の代表選候補4人が、日本記者クラブやTV各局、ネット局などの討論会を行なっているのだが。
米大統領選みたいに、与党vs.野党の代表が1対1でバシバシと戦うのも興味深いとは思うのだけど。まあ、4人でもそこそこOKかなという感じ。
ただ、民放TVだと2~30分ぐらいしか確保していないので、あまり多くのテーマについて話せず。それぞれの意見もじっくりきけず。チョット欲求不満が残る。<何か結局、どこでも決まりきったこときいて、表面的なことだけ話をして終わっちゃうし。^^;>
でも、これが9人の討論会になったら、重要な論点についてもほとんど触れられず。形式的で中身がスカスカ、カスカスの討論で終わってしまうじゃないだろうか。(・・)
<裏金不記載事件や政治とカネの問題については、あまり深くきかれない方が、自民党や一部候補にとってはいいかも知れないかな?^^;>
* * *
実際、近年NHKの政治討論会とか、国政選挙の時のTV討論会を見ていても、そうなのだけど。政党の数が多過ぎるので、各党の話がじっくりきけず。取り上げて欲しいテーマも飛ばされてしまうので、イライラさせられることが多いんだよね~。(-"-)
これじゃあ、視聴者には重要なこと、知りたいことがほとんど伝わらないし。ちょっと政治に興味を持って覗いた人も、「???」で終わってっしまうかもと懸念してしまう。(-_-)
<以前、mew&周辺で、「じゃあ、民放はフジ系は『憲法』、日テレ系は『経済、財政』とかテーマ別に討論すればいいんじゃないか」という方法を考えたりしていたのだけど。全てのチャンネルのニュースを見る人がいるわけでもないし。地域によって、全てのニュースを見られるわけでもないからな~。
あとはNHKが毎日、30分ずつテーマごとに討論するとか。>
今日、明日あたりからアチコチでTV討論が行われると思うのだが。TV各局の人は、次の衆院選の討論会のこともアタマにおいて、わかりやすく有益な討論が行えるように知恵を働かせてほしいと思う。(++)
とりあえず、ここまで来たら、全候補者の出馬会見について書こう!(・・)
10日には加藤勝信氏(68)が、出馬表明の会見を行なった。
安倍内閣の官房副長官、菅内閣で官房長官、コロナ禍の時も含め厚労大臣を3回もやっているので、「見たことある」と知られているのだけど。議員としては、よく知らないという人が多いかも。
見た目は穏やかで優しそうな感じもあるのだけど、実は超保守系。茂木派所属ではあるが、安倍晋三氏と懇意の仲で、安倍氏が会長を務める超保守議連「創生日本」でも活躍。かなりの憲法改正推進派で、憲法審査会などでも積極的に動いて、早期の改憲を実現しようとしている。(-"-) <今回の会見+αでも、安倍氏との関わりをオモテに出している。>
加藤氏のスローガンは「協創『新しい日本』」。バックには「日本の強みを呼び覚ます」「一人ひとりの想いを形に」の文字が。
「ニッポン総活躍プラン」を政策目標に、最優先課題は「所得倍増」とアピールした。(@@)
<張り切り過ぎちゃったのか、小難しいフレーズが多過ぎ。それに「所得倍増」ときいて「何時代の話?」「古っ!」の声が。^^;>
* * *
経済政策に関しては、規制改革や予算・税制措置を総動員し、経済成長の好循環を実現すると主張、
本人も会見で「安倍首相と一緒にアベノミクスを推進してきた。私の中にその精神が染み込んでいる」と言っていたが、新自由主義的な部分が強い。(-"-)
また超保守派として、憲法改正に関し、自衛隊の明記と緊急事態条項の創設について「方向性を同じくする政党と連携し、改正を実現する」と強調。
選択的夫婦別姓には反対し、家族同姓制度は維持しつつ、旧姓を通称使用にとどめず、法律上の姓として認める『旧姓続称制度』もありうる」とした。(~_~;)
評価できたのは、少子化対策に力を入れるとして、「給食費」「子ども医療費」、「出産費」の負担をなくす「3つのゼロ」を打ち出していたこと。
また、いわゆる裏金不記載議員について、「国庫返納を検討すべきだ」と主張していたのもよかった。(・o・)
加藤氏は茂木派の№2だった人。以前なら同じ派閥から2人立つことは、ほぼあり得なかったが。本人も一度は総裁選にチャレンジしたい気持ちがあったのだろう。 もしかしたら、同じく懇意の菅氏が推薦人集めをアシストしたかも。加藤氏が出馬することによって、同じ派閥の茂木敏光氏、超保守系の高市早苗氏の支持者を減らすことにつながるからだ。(~_~;)
そして11日には、上川陽子氏(71)が出馬表明の会見を行なった。(・・)
上川氏も、当初は支持すると言っていた人が推薦人を断るという裏切り(Sブロック?)に何回もあって、推薦人を20人集めるのに最後まで苦労することに。
それでも「日本初の女性総理になってほしい、たくさんお声をお寄せいただいた」と最後まであきらめずに奔走。当初から支援してくれていた松島みどり氏らが、最後は麻生太郎氏に掛け合って、推薦人を集め切った。<前夜、推薦人が集まったと発表した時には、周囲の議員と抱き合って大喜び。女子会のノリになってた。^^;>
<麻生氏は今年1月、上川外務大臣の有能さを讃える発言を行ない、それが上川氏が首相候補として認識されるきっかけにもなったのだが。麻生氏の「このおばさんやるねえと思った」「そんなに美しい方とは言わんけれども」などの表現が批判されることに。上川氏は非難せず、貸しを作ったかも。(~_~;)
しかし、上川氏が5月の静岡知事選に応援に行った際、「一歩踏み出していただいたこの方を、私たち女性がうまずして、何が女性でしょうか」と演説した表現が問題視され、周囲からの期待がちょっと低下してしまっていた。^^;>
* * *
上川氏は冒頭、「総理大臣として難問から逃げず国民と新たな日本を築きたい」と決意を述べた。
そして、「政治と縁のない家庭に生まれ育ったからこそ国民目線でその声に耳を傾け応えていきたい。声なき声や届きにくかった女性や子どもたち、あるいは犯罪被害者の声をしっかり受け止めてきた。『日本の新しい景色』をぜひ一緒につくりたい」と強調。
外務大臣としてウクライナなどを訪れた経験に触れ「あらゆる厳しい現場を訪れ、難しい決断もしてきた。私以外にはできない重い決断もあり、わが国の法の支配を守り世界にその大切さを伝えた」と述べた。<発言内容はNHK9.11より>
もともと平和・リベラル志向の宏池会(岸田派)所属派ゆえ、極端な政策は主張せず。ただ、岸田内閣の方針は尊重。
憲法改正は「丁寧に対応しながら進める必要があるが、国会での議論は加速させていきたい」と。また、裏金不記載議員についても「党の規則にのっとって処分をしているので、しっかりと受け止めなければならない」とした。^^;
当ブログでは、上川氏の外務大臣としての活動を評価すると共に、ポスト岸田として強く推して来たので、是非、頑張って欲しいところなのだが。こちらも同じ岸田派から林芳正氏が出るし。候補者があまりに多いので、議員、党員票を集めるのは難しいかも。
それでも元・宏池会系の議員&いい意味で「女性代表」として、言うべきことをしっかりと言って欲しいと願っているmewなのだった。(@_@。
THANKS