昨日19日は、TVのニュース・ワイド・ショーが朝から、兵庫県に斎藤元彦知事の不信任案決議をずっと扱っていた感じ。(@@)
結局、昨日の午後5時半過ぎになって、兵庫県議会は86人全員が賛成の白札を投じ、全会一致で斎藤知事に対する不信任案決議を可決した。
斎藤知事は、今後10日以内に、次の4つの選択肢の中から、今後の対応を決める。
先に言えば、別に斎藤知事の擁護をする気はさらさらない!(**)
ただ、お茶談義で「何故、斎藤知事が自ら辞めようとしないのか」とアレコレ情報交換&邪推しているうちに、斎藤氏のこれまでの歩みを見て、他人からの影響をかなり受けてしまったのかもな~と思う部分があった。(~_~;)
もしかしたら斎藤知事は、祖父の期待に応えたいという思いもあって、自分が兵庫県知事であるべき存在だと、自ら簡単に辞めるわけには行かないのだと思い込んでいる(言い聞かせている)のかも知れない。(・・)
wikipediaその他によれば、そもそも神戸市で生まれた斎藤知事の「元彦」の名は、祖父が自分が応援していた兵庫県知事の金沢元彦の名からつけたとのこと。
斎藤氏は元明石市長の泉房穂に「自分は知事の名前が付いているんだ。だから知事をやるんだ」と話していたそうで。祖父から「将来、兵庫県知事になれ」と言い聞かせられていたのかも知れない。(-_-)
この祖父は旧日本海軍の士官で、多くの孫の中でも特に利発だった斎藤を溺愛し、大学までの学費も捻出したようだ。
また、今週発売の週刊文春には「祖父宅を競売で選挙資金、親族から絶縁されていた」というタイトルの記事が出ていた。<有料記事>
ここで辞職すれば、今まで自分が積み上げて来たものも崩壊するし、家族や親族との関わりなども含め多くのものを失うことになるし。何か新たな問題が明るになるおそれもないとは言えず。本人も、辞職を決断するには、ある種の勇気や覚悟が必要なのではないかと察する。(-"-)
wikipediaには、斎藤氏は、大学時代に、祖父に「兵庫県知事になりたい」と言ったという話も載っていた。<元海軍士官で会社経営者だった祖父は、もしかしたら威厳ありげな(上から目線の?)人だったかも知れず。斎藤氏の中で「人の上に立つ人はこういう人」というイメージが作られた可能性もある。^^;>
実際、斎藤氏は、東大経済卒業後、地方自治などをつかさどる総務省に入省するのだ。
総務省の官僚は、全国各地の自治体に出向するケースが多い。30代ぐらいになると県庁や大きな市役所で役職につき、知事や市長の下で重要な任務を行うことも増えて来る。
斎藤氏は、宮城県の村井嘉浩知事(防衛大卒、元自衛官)や大阪府の松井一郎知事、吉村洋文知事などの下で仕事をしており、彼らの影響を受けた可能性も大きい。<宮城県の官僚時代から、松井知事に評価されていたという。^^;>
斎藤氏は震災復興も担当しており、2011年には自治財政局地域自立応援課課長補佐として、福島県相馬郡飯舘村に派遣。13年には宮城県に出向し、県財政課長を担当。東日本大震災の復興対応に当たったという。
宮城県の知事と言えば、村井嘉浩氏。昨年9月に全国知事会の会長に選ばれた時、このブログで、あまり望ましくないみたいなことを書いたのを思い出す。
村井氏は、防衛大卒で陸上自衛官に。退官後、松下政経塾を経て、大阪府出身ながら宮城県の自民党県議、そして知事になった人で。いかにも保守的だし、チョット上から目線&抑圧的な感じがする人ゆえ、個人的にいいイメージがないのだ。(-"-)
ただ、斎藤氏はここで、威厳ある知事の姿を目に焼き付けてしまったかも知れない。^^;
尚、宮城県に出向している時に、復興関連で兵庫県から派遣された職員(後に副知事・片山安孝氏などの4人組、牛タン倶楽部)と親しくなったという。
また『財政感覚は、維新の思惑と一致した。その当時の活躍と、学生時代からの野心が松井一郎の目に留まるところとなり、後に井戸敏三の後釜を決める兵庫知事選の候補に抜擢されることになる』とwikipediaに記されていた。
<この片山副知事は、阪神・オリックスの優勝パレードの資金集めの際の不正疑惑、告発人探しなどに関わっている。>
そして、2018年、ご指名があったのかどうか、大阪府に出向し、同府財務部財政課長になり、維新府政の「身を切る改革」を3年間担当。ここで松井、吉村知事の影響を受ける。また、兵庫県知事になった後も、大阪府やおおさか維新と強い関わりを持つ(やや言いなりになってた?)ことにもつながった。^^;
21年の兵庫知事選に際して、自民党県連が斎藤氏に立候補を促したと言われるのだが。自民党県連の半分は、井戸前知事時代の副知事を推したため、分裂選挙に。
むしろ井戸前知事と都構想その他で対立していた大阪府&維新が、積極的に斎藤氏を支援したと言われている。(・・)
初当選を果たした斎藤知事は、大阪府で学んだ「改革政策」を実施。昨年までは、県民にも評価されていたときく。(ただ、古い自民党の議員、支持者から反感を買ってた可能性もあり。)
また、斎藤知事は、維新に恩義や親しみを感じてか、大阪府との関わりを強めていた。
大阪万博も強くプッシュ。大阪府が万博の宣伝にもなると考えて提案した「阪神オリックス優勝パレード」も承諾するが、兵庫県側は片山副知事と共に資金集めに苦労する。<機会があれば、改めて取り上げたいが、県内の金融機関に補助金を出す見返りに、キックバックとして寄付金を得たという疑惑が呈されている。>
維新も、今回、ギリギリまで斎藤知事を擁護。9月にはいって、「これ以上、かばい切れない」と、一度は吉村知事が辞職要請の電話をかけたのだが拒まれ、県議会に不信任案を出すに至った。
それでも、昨日の県議会も他の会派とは別に演説。単に辞職を求めるのではなく、「将来のある知事自身のためにも、まずは県民に信を問うことこそが近道であり、県民のためだ」と、辞職と出直し選を求めていた。^^;
ちなみに維新は、23年の兵庫県議選で4人→21人に当選者を増やし、第2会派に上がったばかり。関西圏の県府・市町村議会で影響力を強めたい維新としては、今、ここで県議会を解散されて、当選者が減らしたくないところ。
もしかして斎藤知事は、これだけ大阪府&維新に協力したのに、裏切られたと思っているかも知れず。これは邪推だが、解散回避のために、何か今後のケアをする話などを出していたりして?。(~_~;)
またいずれにせよ知事選が行われるのは確実なので、自民党や維新が、次の選挙の候補擁立をどう対応するのかも気になる。<自民は、斎藤氏を支援しなかった方が中心になって動くかな?>
そして斎藤元彦氏は、兵庫県知事になりたいがあまりに、どんどん自分自身を失って行ってしまったのかも知れないな~と。でも、目標を実現して、自分のペースで動けていた時は幸せだったのだろうかと、クビをかしげてしまうmewなのだった。_(。。)_
THANKS