今回の衆院選で、最も注目しているのは、いわゆる裏金不記載議員とされている45人の自民党の候補者たちが果たして何人当選するのかということだ。(**)
これは選挙の争点というより、もっと大前提となること、すなわち国会議員としての資格、資質の問題だ。(・・)
裏金不記載だった議員は、意図的に政治資金収支法違反の行為、つまりは違法行為を行なった人たちなのである。(`´)
残念ながら、日本の検察が過去の例を基準に4千万円以上の不記載を行なった議員だけを起訴したのだが。3千万円だって起訴されて有罪になっても不思議はないし。政治倫理観の高い国なら、100万円でも略式起訴をされるかも知れない。^^;
しかも、後述するように、自民党の処分もアマアマだった。衆院選も非公認が12人いるものの、他は公認候補になっている。(-"-)
ただ、主権者である国民(有権者)は、この衆院選で裏金不記載議員を容認するか否か、判断する権利がある。(++)
もし落選する議員が多ければ、しかも多額の不記載をしていた議員、実績のある大物議員などが落選すれば、自民党の議員たちはもちろん地方を含め全ての政治家が、「裏金不記載はいけない」「国民は政治とカネの問題を許さない」と学ぶことができるだろう。(・・)
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でも、もし当選をすれば、彼らは「これで禊が済んだ」「有権者が理解、許容してくれた」と、(あたかも違法行為など犯してなかったがごとく?)、また衆院議員として政治活動を行なうことになるのである。
来年まで、党員停止、役職停止処分の期間が残っている人もいるが。森山裕幹事長は、当選した議員は要職につくこともあると語っていた。(~_~;)
ということは、もしかしたら、1年後ぐらいには多額の不記載(違法行為)をしていた人が、堂々と党四役や閣僚になっていても不思議ではないし。下手すれば首相になっている可能性だってあるのだ。(ーー)
<後述するように、リクルート事件の時がまさにそうだった。>
そして、自民党+αの議員は、「日本の国民はチョロイ」「こんなものだ」と、国民をナメてかかるのだ。(ノ_-。)
何か問題があって「一時的に強い怒りを示していても、時が立てばすぐに忘れるのだ」と。「もともと政治とカネの問題や不正行為は、さして重視していないのだ」「議員も国民も、それぞれの利益を追及していればいいのだ」と。^^;
mewはひとりの日本国民として、そんな風にナメられたくはない。(**)
昨年12月25日に『リク事件、議員の起訴は2人だけ。株受領者も落選せず、次々と出世。4人は後の首相に』にも書いたのだが。
あの戦後史上最悪の贈収賄事件と言われたリクルート事件(1988年に発覚)では、首相や閣僚を含む40人以上の自民党の議員が、リクルート関連会社の未公開株を受け取っていた。(多額の利益を得るのがほぼ確実だった。尚、公明、社会、民社4人も受領)
しかし、起訴されたのは自民1人、公明1人だけ。
結局、未公開株をもらっていた議員の中で、宮沢喜一氏、橋本龍太郎氏、森喜朗氏、小渕恵三氏、安倍晋三氏の5人は首相にまでなっているし。閣僚、党要職になった人も多数いる。(-"-)
その後、89年の参院選で、消費税導入反対の国民が多かったこともあり、社会党が大幅に議席を増加。自民党は参院で過半数を割ってしまうのだが。90年の衆院選では単独過半数を確保。
大物議員もほぼ落選せずに、次々と出世したことから、リクルート事件に対する批判という意味では、大きな痛手を負わずに済んだ。
これで自民党は国民をナメてしまったのだ。(**)
この後、「カネのかかる政治を改革すべき」だとして小選挙区制を導入することに。<さしたる効果はなく、弊害の方が目立つ。中選挙区制に戻して欲しい。>
また、93年に小沢一郎氏(リ株受領)らが離党&細川政権を作ったことで、自民党は下野するが、1年も立たないうちに自社さ連立で政権を奪還したのだが。
もう自民党の中では、「政治とカネ」の問題を気にする人もなかったし。国民の多くもそうだった気がする。_(。。)_
そして、もし今回の衆院選で裏金不記載議員がさして落選せず、自民党も大きな痛手を負わなければ、また同じようなことが繰り返されるだろう。(ノ_-。)
* * * * *
もちろん今回の衆院選では、大きな争点がたくさんある。物価高が続く中、国民の生活が困窮しているし、社会保障や医療・福祉、安保軍事など重要な問題が目白押しだ。(@@)
ただ、この裏金不記載議員に投票するかどうかというのは、それらの争点を議論する以前の問題だ。彼らにこのような議論を行なう国会議員としての資質があるのかどうか、国政や立法を任せるだけの資格があるのかという問題だ。(ーー)
しかし、残念ながら早くも、裏金の問題を軽視するような声がきこえている。^^;
参政党の神谷代表は。告示日の第一声でこんなことを言っていた。
『「政治とカネ」に国民の関心はあるだろうか。国会議員の政治資金パーティーの問題をクリアにして国民生活の何が変わるか。何も変わらない。争点は、激動する国際情勢の中で日本がどう生き残るかだ。
たかだか50億円の裏金を争点化するのはどうかと思う。自民党は結局「反石破」を粛清しているだけだ。自民に1票も投じる必要はない。(東京新聞24年10月15日)』
タレントのヒロミは13日にフジ系「ワイドなショー」で『「確かに裏金は悪いんだけど、僕らは政権を決めないといけないわけだから、自民党がダメだったらどこなのかという選択がわからないというか、ないというか」・・・「民主党政権になった時のアレルギーが残っている。あれを払拭(ふっしょく)して、野田さんがもう1度やるなら、この人たちに国を任せて大丈夫なのか、どうやるのかを聞きたいんだけど、そこ(裏金)だけを突っついていると、俺はまだこの話やっているのかというのも少しある」と率直な感想を述べた。(日刊スポーツ24年10月13日)』
<決して嫌いではないタレントなので、この意見はチョット残念だったけど。でも、一般国民の正直な思いかも知れないとも思う。実際、mew周辺にも「まだ裏金のこと言ってるの?」「裏金、統一教会問題は飽きた」という人は稀ではない。>
* * *
残念ながら、世の中には、政治とカネの問題にはさしたる関心がないという人も少なからずいるかも知れないのだが。
でも、国民の多くは「利権やカネまみれの政治はよくない」「もっとクリーンな政治を」と考えているのも事実だろう。
まあ、立民党などが「裏金」のことばかりを話すシーンを見ると、ちょっとクドイかなと思う部分もあるし。(てか、TVやネット記事はそういう部分ばかり取り上げるし。)もっと立民党に政権が代わったらどうなるかをアピールすべきだとも思うけど。
各選挙区の有権者が、「裏金議員に投票していいのか」考えてみるきっかけを提供するために、その点を指摘するのは悪くあるまい。(++)
いずれにせよ、今度の衆院選でどれだえ裏金不記載の議員が当選するかで、日本の国民の主権者としてのレベルや、いわゆる「民度」がわかるのではないかな~と思うし。(投票率がどれぐらい上がるかでも、わかるかも。)
できるなら、自民党にかかわらず、不正を行う議員に「こいつらチョロイ」とナメられないような国民であって欲しいと願っているmewなのである。(**)
THANKS