維新、吉村が代表選に。永田町をぶっ壊すと。松井離れをするか＋橋下主導の馬場おろし

　　

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　日本維新の会が大きな岐路に立っている。(@@)

　

　維新は、今回の衆院選で議席数を４３→３８に、特に比例得票数を３００万も減らしたことから、いわゆる「馬場おろし」に発展。

　結局、１２月１日に代表選を実施することに決まり、馬場伸幸代表、藤田文武幹事長は、今回の衆院選の責任ををとって、出馬しない意思を明らかにした。(･･)

　

　そして、ここから全国レベルで党勢を回復するには、知名度や人気が高い吉村洋文氏（現共同代表・大阪府知事）を代表にするしかないという声が強くなって行った。

　吉村氏は、「自分も共同代表として敗戦の責任がある」と。また大阪府知事の仕事もある（来年は大阪万博を迎える）こともあり、慎重に検討していたのだが、昨日１２日になって、吉村洋文共同代表（大阪維新代表、大阪府知事）が出馬する意向を表明し、会見を行なった。(･･)

　

　吉村氏は、代表選出馬を慎重に検討していたが、衆院選の結果を見て、「国政政党としては消滅の危機」を感じ、立候補することを決意したとのこと。

　

『吉村氏は「日本維新の会の存在意義、国政政党としての日本維新の会のパーパス、存在意義が揺らいでいるのではないか、見えにくくなっているのではないか、という思いを持っている。私自身が考える日本維新の会が、果たしてどういうものかを一般党員、有権者にお伝えしたい」として、代表選で同党の存在意義や必要性を訴えていきたいとした。（よろず～２４年１１月１２日）』

　また、特に永田町の古い政治、文化を「ぶっ壊す」ことを強調。＜小泉、橋下パターンに持ち込もうとしているのね。＞

　

『「永田町文化を変える政党」を強調し、「永田町の、民間じゃ考えられない政治、価値観、古い慣習、やり方をぶっ壊していきたいと思っています。永田町の飲み食い政治もナシです。壊していきます。あんなことをやってても新しいことは生まれません」「領収書のいらないお金は全部廃止にする。あるいは領収書公開するというのを明確にしてくべき」と話しました。（ＡＢＣ２４年１１月１２日）』

＜会見の詳細については、また映像を見ていないので改めて取り上げたい。＞

　ただ、吉村人気も以前ほどは高くないし。吉村氏には、維新の創設者＆代表であった橋下徹氏、松井一郎氏ほどはカリスマ性もない。

　また、近時は大阪陣営と国会議員団、関西以外の議員の対立なども見られ、険悪な状況になっている。

　仮に吉村氏が新代表になっても、国会議員団や全国の地域政党を含め、日本維新の会全体をまくまとめて行けるのか、ビミョ～な状況だ。_(。。)_

　

　　

　

　日本維新の会は、１０年に創設された地域政党「大阪維新の会」を母体とする国政政党。１２年に国政進出した時には石原新党と合流するなど、アレコレあったのだが。１６年からは今の形になり、大阪維新の会の代表であり、大阪府知事、大阪市長を担っていた橋下徹氏、松井一郎氏が国政政党の代表も務めて来た。

　党本部は、大阪維新と同じ大阪市内のビルに置かれており、大阪が本拠地という形を守っている。(･･)

　

　面白いことに橋下氏、松井氏は、国会議員の経験が一度もない。しかし、この２人が安倍晋三元首相、菅義偉元官房長官と懇意の関係を持ち、定期的に連絡、交流して国政にも関与し、維新全体をコントロールしていたのである。

　２人は知名度やある種のカリスマ性があったこと、国会議員団の方は元自民党のベテラン・片山虎之助氏が担当してくれていたこともあり、うまく行っていたところもあった。

　

　しかし、１５年に橋下徹氏、２２年に松井一郎氏が政界を引退し、初めて代表選を行なうことに。この時は、松井氏が強く推す馬場伸幸氏が、初めて国会議員団の方から党代表に選出された。

　　

　馬場氏は元堺市議で、大阪維新の創設メンバー。１２年に衆院選に出馬して当選した。松井氏は同じ日本会議系超保守派で忠実な馬場氏を弟分としてかわいがっており、党幹事長などに起用。次の代表にと考えた。＜自分の言うことをきくので、松井院政に向くと考えたのかも。^^;＞

　松井氏はとりあえず「後継指名はしない」と（空気を読めと？）と言っていたのだが、足立康史氏らが次々と出馬表明。さらに、党内で人気のある東徹氏も出馬の動きを見せたため、突然、態度が豹変。

　馬場氏の支持を表明すると共に、会見の場で「東色っていうのは何を出すのか。そこはちょっとよく分からないところはあります。もっと分からんのは足立議員とか。あともう１人いたけど…え？（Q梅村議員？）あっそうそう。分からん」（カンテレ22.8.15）と、他候補をけん制。東氏は出馬をとりやめ、馬場氏が代表選に圧勝した。＞

　

＊　＊　＊　

　

　維新は橋下氏が引退後、１１議席と低迷していたものの、２０年に吉村大阪府知事がコロナ対策に懸命になっている姿が全国で放映され、全国的に知名度＆人気がアップ。その効果もあり、２１年衆院選、２２年参院選で議席を増やすことに。そして馬場氏が代表になった後の２３年の統一地方選で、維新旋風とも言うべき大躍進を果たした。

　

　これに気をよくした馬場代表は、「維新を全国政党化し、自公過半数割れ、野党第一党を目指す」と宣言。他方、改憲に協力しない立民党を敵視し「立憲を叩き潰す」などの暴言を吐いたり、「第二自民党でいい」と発言したりして、馬場代表の勝手な言動や横柄な態度が問題視されるようにもなる。(･･)

　

　維新内では、国会議員団と大阪陣営、関東と関西などが対立することに。そして今回の衆院選で維新が議席を減らしたことから、これまで溜まった不満が爆発したこともあってか、急激に「馬場おろし」の風が吹くことになった。

　　

　

　大阪維新の初代代表である橋下徹氏が、馬場代表の辞任を提言。

「飲み食いで人間関係を作るとか、人脈を作るとか、誰と連絡ができるとか、本当にしょうもないことばっかりやってたのが今までの国会。 政策を作るとかじゃなくて、永田町での大物政治家ぶるそういう生活をしたいのかなって感じてしまったので。」「今、国政維新・馬場執行部が、僕の感覚では一番嫌な政治スタイルになってるんで、ぶっ壊れてもらいたいなと思ってるんですけどね」と批判した。（ＦＮＮ２４年１１月１日）』

　また維新の猪瀬直樹参院議員は『党内のガバナンスとして、東京と大阪で亀裂があるのでは？という指摘には「亀裂といううよりも、風通しが悪いわけよ。今の馬場体制は風通しが悪くなっている体制だから、ここで一新しないとだめ」（略）「馬場体制というのは、ちょっと共産党みたいな雰囲気を作ったと思うね。つまり上意下達みたいなものを作っていってる」』として即辞任を求めていた。（東スポＷＥＢ２４年１１月１日）』

＊　＊　＊

　

　実は、親子で自民党府議（父は府会議長）であり、大阪府ＴＯＰの知事を務めていた松井一郎氏は、上から睨みをきかす上意下達タイプ。府議の頃から菅義偉氏と連絡をとったり、飲食をしたりしており、人脈を作るとか、誰と連絡ができるとかを重んじていたようにも見える。

　松井氏の弟分であった馬場氏も、それを真似た部分があるのかも知れない。＜党代表になって、大阪からコントロールされなくなった分、えろ～なった気分に浸ったとこもあるのかも。^^;＞

　

　松井氏は衆院選後も、馬場代表の辞任は求めておらず。馬場氏を強く批判する橋下氏をけん制。＜次の代表として「橋下さんが頑張ってくれるんじゃないの？」と茶化していたりして。＞

　また代表選の開催が決まった後、馬場氏とＴＶ出演した際には、２人で大阪市長の横山秀幸氏を推す場面があった。

　

＜（松井）「大阪市長の横山さん。彼は2011年の結党時から維新の会の府議会議員からスタートして、今、吉村さんをサポートする大阪の幹事長もやってますよ。だから横山さんも一度、100点満点は誰も取れないんだから、やっぱり若手でやるって言うんなら、吉村さんの負担をちょっと代わるぐらい、横山さんというのもありだと思います」（カンテレ２４年１１月７日）』

　松井氏は、自分の意思に反して「馬場おろし」が実行されたこと、橋下徹氏タイプの吉村洋文氏が代表になることを望ましく思っていないようにも思える。(~_~;)

　

　つづきは、また後日に書くが・・・。もし吉村氏が新代表になった場合、維新は松井離れを指向するかも知れないな～と思うｍｅｗなのだった。(@_@。　

　

　ＴＨＡＮＫＳ

　

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