これは11月13日の『維新、吉村が代表選に。永田町をぶっ壊すと。松井離れをするか+橋下主導の馬場おろし』、21日の『維新・吉村が、永田町文化を変えると豪語。これで党勢は復活?+斎藤知事と握手+サッカー』などの関連記事になるのだが・・・。
昨日1日、日本維新の会が代表選を行ない、現・共同代表の吉村洋文氏が8割近い票を得て、当選した。
吉村氏は、これで大阪維新の会の代表、大阪府知事と3つの要職を兼任することになる。(-"-)
日本維新の会の場合、は国会議員、地方議員、地方自治体の首長などの特別党員、党費を2年以上納めた一般党員が代表選に投票できる。今回の有権者は2万5871人で、投票率は41.8%だったという。
何分にも党員の7割近くが近畿圏のため、どうしても大阪系の候補が有利になるのだが。今回は、大阪一極集中の政党運営の問題が大きな争点になっており、非近畿圏の国会議員が3人出馬。<どうせなら、非近畿をひとりにしぼってやり合って欲しかったな。>
獲得票数は、吉村洋文氏(49)が8647票、松沢成文参院議員(66・神奈川)1066票、金村龍那衆院議員(45・九州)635票、空本誠喜衆院議員(60・広島)492票だった。
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吉村氏は、馬場前代表が自民党と接近していることを批判しており、あくまでも野党として戦って行くことを強調。
『吉村氏は代表選出後の記者会見で「自民党と対峙(たいじ)し、ぶつかっていく」と語り、与党との対決姿勢を鮮明にした。共同代表に前原誠司元外相(62)を起用する意向も示した。(略)
党の立て直しを巡り「大阪一極集中」の運営が争点の一つだったが、創設した橋下徹氏から、松井一郎氏、馬場氏に続く「大阪組」がトップを務める流れが継承された。
吉村氏は代表選出後のあいさつで「維新は次世代のためにある政党だということを軸にしたい」と表明。会見では「野党第1党は(すぐには)目指さない。むしろ与党の過半数割れを目指す」とし、来年夏の参院選について「自民とは1人区で1対1の対決をすべきだ。他の野党と協議したい」と語った。(毎日新聞24年12月1日)』
<この件は、またいずれ書きたいが、吉村氏は1人区では野党による予備選を行なうことを提言している。^^;>
まあ、吉村氏が当選することはミエミエだったのだが。<結果がわかり切ってるからか、投票率も低い感じ。>
かなり驚いたのは、吉村新代表が共同代表(=国会議員団TOP)に、10月に維新に合流したばかりの前原誠司氏(62)を起用したいと言ったことだ。(゚Д゚)
いや~、先週、mew周辺では「今、維新の国会議員団で一番経験や実績があるとしたら前原くんだけど、最初から国会議員団TOPを任せたりはしないよね~」「だって、あいつ10月に無償の会から維新に合流した新参者だろう?何か他の維新議員とうまくやれそうにないし」って話をしていたばかりなので尚更に。(@@)
前原氏は93年から衆院11期当選のベテランで、国会経験も豊富だし、民主党政権では外相などの実績もあるし。それだけ考えれば、まさに国会議員団TOPにふさわしい人材だろう。
しかし、この7年だけでも、民進党→希望の党→国民党→教育無償会→維新と渡り歩いて来て、10月に維新にはいって来たばかりの新参者がいきなり党を仕切って来たら、快く思わない議員がかなりいるはず。<維新の衆参議員は個性、自己主張豊かな人たちがそろってるので尚更に?^^;>
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吉村新代表も橋下、松井時代のトップダウン方式を見て来たせいか、自分が前原氏を指名すれば、OKが出るかと勘違いしていたようなのだが。<確かに松井氏だったら、「前原を」「御意!」で終わっちゃうかも知れないけど。>
吉村の勘違いをけん制してか、先週から党幹部が、吉村氏に「新代表が共同代表を指名する権限はない」と伝達。党規約では、国会議員団の両院協議会で代表選挙を行ない、その人が共同代表になると決まっているのである。<吉村氏はその規約は変える必要があると言ったとか。^^;>
しかも、早速、党代表選で負けた松沢成文氏がXに「あすは共同代表選挙。私は戦い続けます」と、出馬を表明していたりして。<松沢氏も県議2、衆3,神奈川県知事2、参3でかなりの実績があるんだよね。>
まあ、それでもおそらくは、吉村・大阪陣営の意向が通って、前原誠司氏が共同代表におさまるのだろうけど。
もうここだけ見ても、大阪陣営と永田町議員団、東西の国会議員同士の関係がうまく行ってないのが伝わって来る気がする。_(。。)_
今回の代表選でも、吉村氏いわく「維新は存在意義が薄れている。存亡の危機にある」ような窮地にあるわけで。
維新には吉村氏以外に全国的に知られている&人気や期待を背負えそうな人はいないことから、もはや吉村氏を「頼みの綱」として代表に担ぐしかないのが実情であるのだが。
ただ、その吉村氏にも賞味期限切れ。思ったより能力不足の声が出てたりして。^^;。
特に吉村氏が、国会議員の経験、国政にタッチした経験がほとんどないし。大阪維新でも政党運営や選挙戦略に苦労しているのに、国政政党国政政党・維新の会をまとめて、引っ張って行く力があるのか、疑問視されている。(-_-;)
九大卒後、弁護士にしていた吉村洋文氏は、やしきたかじん氏の顧問弁護士を務めたことなどが縁で、橋下徹氏にスカウトされ(ラグビー経験者&容姿が魅力だったかな、11年の大阪市議選に出て当選。任期途中ながら14年には衆院選に出て、当選。これも10ヶ月で辞めて、15年に大阪市長選に出て当選。19年から大阪府知事になり、2期めを務めている。<20年から大阪維新代表。>
こう言っては何だが、自分が主体的に何か考えて決めるというよりは、元代表の橋下徹氏や松井一郎氏に言われたままに動いているような気が・・・。
もし20年から始まったコロナ禍で、吉村大阪府知事の会見の様子が全国に放映されなければ、ここまで注目されることはなかったかも知れない。<それもコロナ対策が有能だというより、若いのに懸命に頑張っていることが評価されてた感じだし。^^;。
今の日本維新の会は15年に橋下徹氏を代表として作られたのだが、16~22年に代表を務めてた松井一郎氏も含め、2人とも国会議員になったことはない。
しかし、2人とも安倍晋三元首相や菅義偉官房長官(+元首相)、他の自民党議員とパイプを持っていたこともあり、とても小規模の野党の党首とは思えないぐらい強気の姿勢を保つことができたのである。<それこそ松井くんは今年の衆院選で盟友の萩生田くんの選挙応援に行ってたもんね~。^^;>
また、維新の国会議員団は元自民党のベテランですごく人間ができていた片山虎之助氏が代表として、個性豊かな議員たちをうまくまとめてくれていたので、グループ内でそう大きな対立やトラブルが起きることもなかったのだ。<一部議員の暴言ぐらい?^^;>
吉村新代表としては、自分が足りない部分を前原誠司氏に補ってもらって、うまく国会議員団を任せたいと考えたのかも知れないが。<これは邪推だけど、盟友の橋下徹氏が前原氏を推したかも。この辺りも追々。>
まずは、今日2日の維新の両院協議会でスンナリ前原誠司氏が共同代表に選ばれるかそうか、吉村洋文氏がリスペクトをもって代表として迎えられるかどうか見てみたいmewなのだった。(@_@。
THANKS