立民党の野田佳彦代表、維新の前原誠司共同代表、国民党の榛葉賀津也幹事長らは、4日、伊勢神宮参拝後に年頭の記者会見を行なった。(・・)
まず、石破首相が年始のラジオ番組で、「大連立も選択肢にある」と示唆したことに関して、3党は大連立の可能性を否定した。
立民党の野田代表は、『「災害やパンデミックなど大きな危機の時に考えられる選択肢で、今の平時では考えていない」と参加の可能性を否定した。(読売新聞25年1月4日)』
『野田氏は「少数与党に追い込まれた苦渋から生まれてきている発言ではないか」と分析してみせた。併せて「むしろ政権を交代させるため野党の力を結集することに主眼を置いて、今年は取り組んでいきたい」と語った。(毎日新聞25年1月4日)』
国民党や維新の会も『国民民主党の古川元久代表代行も同市での記者会見で、「連立入りするつもりは全くない。政策ごとに与党と協議し、政策実現を目指していく」と強調した。高校授業料の無償化を巡り、与党と協議を行っている日本維新の会の前原誠司共同代表も同市での記者会見で、「政策実現のために与党と話し合いをするが、我々の立ち位置は野党だ」と否定的な姿勢を示した。(読売新聞25年1月4日)』
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立民党の野田代表は、参院選について『改選議席の与党過半数割れを目指しつつ「もっと大きな目標としては、更なる与党の過半数割れに勢いをつけていけるよう頑張っていきたい」とも語った。これらの目標を達成するには32ある1人区で「野党系がしっかり勝利をあげる」必要があると強調。候補者一本化に向け野党各党と「これから調整に入っていきたい」とした。(毎日新聞25年1月4日)』
また国会に関しては、『通常国会の前半では、約115兆円の巨額予算の審議が行われることに触れ、「野党として、納税者の立場から賢い支出をしているのかを厳しくチェックし、何を勝ち取れるか他の野党と協議して進めたい」と話しました。
年度末までに国会で結論を得るとしている企業・団体献金の廃止については「立憲民主党の主張が通るように頑張る」と述べました。選択的夫婦別姓制度は議論ができるように整えるとし、後半国会では「年金が大きなテーマになってくると思うので議論を主導して7月の参院選を迎えたい」と見通しを話しました。』(立民党HP25年1月4日)』
維新の岩谷良平幹事長は『夏の参院選の目標について「現有議席以上」と明言した。改選6議席、非改選と合わせて18議席からの上積みを目指す。同席した前原誠司共同代表は、吉村洋文代表が提唱している改選1人区の野党の「予備選」について「話し合いで一本化を決めれば密室の野合と受け取られる」と述べ、公…(以下、有料。毎日新聞25年1月4日)』
参院では、自民党が113人、公明党が27人。計140人で半数の124人を超えている。
一方、立民党は、参院議員が39人しかおらず。今回、改選となる22人を何とか増やしたいところ。
立民党が単独で政権交代を目指せず、他党との連携を考えざるを得ない最大の理由は、参院議員があまりにも少ないことにある。(~_~;)
ちなみに、維新は21人、国民も10人しかおらず。自公与党、とりわけ自民党の参院議席を大きく減らさないことには、衆参過半数の政権交代は望めない状況なのだ。(-"-)
維新の吉村洋文代表などが、32ある参院1人区で野党候補の1本化をすべきだと呼びかけているのも、そのためだ。^^;
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ただ、立民党の野田代表は参院選の1人区の1本化には賛同しているものの、予備選を行うかどうかについては、発言を控えている。
そもそもどのような形で予備選を行なうのか、費用はどうするのか、それを決めること自体、難しいし。参院選までそんなに時間がないことを考えると、予備選を実行できる可能性は乏しいように思われる。(~_~;)
また国民党は昨年から、野党1本化の話にもあまり関心を示していない。予備選に関しても、4日の会見で、榛葉幹事長が「非現実的だ」「我々の目標は今の政権を倒すことではなくて政策実現することだ」と強調。「党が理想とする政策とまったく違う政策を訴える方が議席を取っても、国のためになるとは思わない」と語ったという。(「 }内、日経01.04)
mewは個人的には、維新や国民党と参院選1人区の1本化をすることには、「う~ん」と考えてしまうところがある。_(。。)_
確かに、自民党の議員数と差がかなり大きいことを考えると、1本化しなければ差が縮まらない可能性が大きいのだが。
仮に私が1人区の有権者だったとして、立民党ではなく、維新か国民党の候補者が擁立された場合、その人に票を投じたくなるかどうかわからないというのがホンネだ。
というのも、維新や国民党には憲法改正推進派の議員が多いからだ。(~_~;)
mewは、憲法改正自体は容認しているのだが。<憲法自身が改憲条項を設けているし。>今。自民党が主体となって、実行に移そうとしている憲法改正には反対の立場だ。
国民の声をきいていない、上からの押し付けるor強引に誘導するような形の改憲だからだ。改憲すべき4つの条項も、理解や共感ができない。(>_<)
それゆえ、もし1人区に立つ維新or国民党の候補が、「改憲推進派」であったら、とてもではないが投票する気になれない。<改憲の国会発議に賛成する人数を、自らの投票で増やすなんて、もってのほかだ。(-"-)>
立民党が維新や国民党と連携して、政権交代を目指すことに反対しているのも、そのためだ。(**)
<維新の前原代表や国民党の玉木代表のように自己主張の強い人たちと、うまく連立政権を運営できるとも思わないし。^^;>
まあ、通常国会で予算審議が続く間は、どうせ国民党は「103万の壁」、維新は「教育無償化」で自公と協議を行ないつつ、予算案に賛成するか否かで駆け引きをすることに懸命になると思うし。
立民党は、自民党と対峙する野党として予算案や政策などをきちんとチェックすると共に、「選択的夫婦別姓制度の導入」、「政党への企業団体献金の禁止」をしっかり法案化することに全力を傾けて欲しいと願っているmewなのである。(@_@。
THANKS