20日の『兵庫県議の自死に、立花がトンデモ反論。ネットの誹謗中傷、政治活動への悪用を止めたい』の続報を・・・。
昨日は朝~夕はTVを見ることができなかったのだが。きいた話では、今回の元兵庫県県議の誹謗中傷による自殺や立花孝志氏の虚偽情報などについてはあまり大きく取り上げていなかった様子。<フジ中居、トランプ、貸金庫窃盗の方が優先?>
夜11時代のニュースでは3番めぐらいに扱っていたけど。ワイドショーも含めて、もっとTVでもネットでもアチコチで、これらのことをしっかり伝えて欲しい。
1・立花孝志氏の言動やネットの誹謗中傷などにより、元県議が自殺したこと
2・立花孝志氏が虚偽情報した上、家まで行くと脅したこと
3・立花氏の虚偽情報を追随した多数の人々がしつこく誹謗中傷を続けたこと。
4・立花氏が県議の死後、「逮捕を苦に命を絶った」と新たな虚偽情報を出したこと
5・兵庫県警が立花氏の情報は虚偽だと発表し、立花氏が謝罪したこと
6・立花氏は兵庫県警に謝罪したが、元県議や遺族には謝罪せず、批判を続けていること
ニュースなどでは「立花氏が謝罪した」と報じているので、立花氏が虚偽情報に関して自殺した元県議や遺族に対しても謝罪したのかと勘違いしてしまったのだが。動画を見てみたら、そうではなかった。
立花氏の謝罪動画のタイトルは「兵庫県警御免なさい。竹内元県議のタイホは私の間違いでした」。<そもそもタイトルがふざけてる。サムネの白板も問題。>
立花氏は、今回、虚偽の情報を出したことを兵庫県警には謝罪したのだが。自殺した元県議は、以前と変わらず、告発者の捏造に加担したかのように説明。そして、「自分が間違いを犯したから自殺したのではないか」とまで言っているのである。(゚Д゚)
<動画のバックには「デッチあげしてた竹内県議」「このなことで自殺するなら直に政治家やめた方がいい」「本当に自殺なの?」(X2)などと書かれたホワイトボードがずっと映っているのだ。<最後に白板を使って説明。>
もう一度、大きな声で言っておきたい。立花氏は、元県議には謝罪していない!(**)<これこそ拡散希望したいぐらい。^^;>
* * *
もう一つ、気になることがあった。
元宮崎県知事の東国原英夫氏が19日、当初はXに「この死、何とか防げなかったのかな?竹内氏のこれまでの言動に賛否はあれど、これ以上悲劇を繰り返してはならない」と投稿していたのだが。
夜になって立花氏が発信した虚偽情報を受けて、「死に至る直接の理由はご本人しか分からないが、竹内議員は百条委員会で数々の疑惑が指摘されていた事も事実。警察から事情聴取もされていたと聞く」と投稿。
見事に(安易に)立花氏の虚偽情報に引っかかって、拡散役を務めたのである。<有名人、しかるべき立場の人による拡散は、信用性や範囲拡大も含めた危険度が高いということを自覚すべきだろう。(`´)>
東国原氏は20日になって、虚偽であったとして謝罪をしたのであるが。(*1)
このように安易で無責任な虚偽情報の拡散、虚偽情報に基づくネット民の誹謗中傷が、今回も元県議に限らず、様々な人の命を奪ったり、精神や生活を破壊していることを、また民主主義も破壊していくわけで 何か「いかにも」という問題例を見たようにも思えた。
そして昨日も書いたのだが。この件を機に、政治家もメディアも一般ピープルも、ネットの情報提供やいわゆるファクトチェックのあり方、政治活動、選挙活動のネット利用のあり方、誹謗中傷(特に扇動された誹謗中傷)の阻止の仕方などを真剣に考え、早急に実行すべきだと訴えたい!(++)
<学校でも「情報」を必修にした分、ネットリテラシーなどもしっかり指導して欲しい。>
兵庫県の竹内英明県議(57)は、議会で百条委員会のメンバーとして、斎藤元彦知事に関する告発記事を調査していた。
しかし、兵庫県知事選で斎藤知事を支援する立花氏らに、告発者の捏造に関わったなどの真偽不明or虚偽の情報をネットで発信、拡散されて、それに追随した多数の人々から誹謗中傷を受けることに。<立花氏が事務所まで行く予定だと脅しをかけたことも。>
竹内氏は、知事選後すぐに、家族を守るためにも県議を辞職したのだが、その後も誹謗中傷が続いたことから、精神的に追い詰められ、亡くなった。自殺したと見られている。(-"-)
立花孝志氏は元県議が自殺したという報道を受け、動画とX投稿をアップ。トンデモない虚偽情報を流した。
『政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)は19日、自身のユーチューブチャンネルで、竹内氏が兵庫県警から任意の事情聴取を受けていたと・・・(略)
立花氏は19日、X(旧ツイッター)を更新し、竹内氏の死去について「こんなことなら、逮捕してあげたほうがよかったのに」などと投稿。自身のユーチューブチャンネルでは「1月20日に(竹内氏を)逮捕すると県警は考えていたそうだが、それを苦に命を絶ったという情報が入っている。もうこれがほぼ間違いないと思います」などと発言した。(産経新聞25年1月19日)』
* * *
兵庫県警は、メディアの取材に応じて、事情聴取や逮捕の情報は事実ではないと否定していたのだが。
この件に関しては、故人や遺族の名誉のためにも、また誤った情報が世間に広まらないためにも、(虚偽情報を出すやつらを容認しないという意思を示すためにも)、真実を知らさなければならないと考えたのだろう。(・・)
兵庫県警の村井紀之本部長らが20日、県議会の警察常任委員会に出席し、「事情聴取や逮捕予定の事実はない」と答弁。警察が議会などで捜査に関する発言をするのは、極めて異例なことだと思うが、誹謗中傷を止めるメッセージを出したかったという。
『村井本部長は「基本的に個別案件の捜査について言及することは差し控えているが、事案の特殊性に鑑みた」として答弁。「全くの事実無根で、明白な虚偽がSNS(ネット交流サービス)で拡散されていることについては極めて遺憾だ」と述べた。村井本部長は委員会後の取材に「県警のトップとして明確なメッセージを出すことで、誹謗(ひぼう)中傷を止めたかった」と語った。』
『委員会で県警の藤森大輔刑事部長は「知事選では、告訴・告発の形で警察に処罰を求める動きがあるのも事実。受理した事案について迅速に捜査を行うべく、内容や証拠をできる限り早期に把握し順次捜査している」と説明した。』(毎日新聞25年1月20日)』
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立花氏は兵庫県警が同氏が元県議について発信した虚偽情報について公の場で否定したのを受けて、(やむを得ず?)訂正と謝罪の動画を出した。
『「竹内県議会議員が自ら命を絶った理由が警察の逮捕が近づいていて、それを苦に命を絶ったことは間違いでした。これについては訂正させていただきます。そして謝罪させていただきます」
「兵庫県警本部長が県議会で逮捕の事実、逮捕の予定があったこと、任意の事情聴取があったことを全面否定されましたので、その状況を受けて私自身、事実と異なることをインターネットで発信したことについて謝罪させていただきます。申し訳ございませんでした」(MBS20年1月20日)』
しかし、冒頭部分に書いたように、これは事情聴取などの虚偽情報に関して県警に謝罪したもので、竹内県議に関しては、以前と同様に「斎藤知事を陥れるために告発者の捏造に協力し、百条委員会で追及していた」という趣旨の説明をして批判を展開。
その間違いで自分が追い詰められ自殺したかのような言い方をしていたのだ。(-"-)
日常生活でもブログでも、滅多に激しい表現は使わないのだが。この動画を見て、「こいつは叩き潰すしかないな」と、心の奥でつぶやいてしまったmewなのだった。(@_@。
THANKS