今なら引き戻せると信じて ~憲法記念日に、改めて日本国憲法の理念の実現を願う~
2006年 05月 03日
アピールを追記しました。>
今日5月3日は、憲法記念日~私の愛する日本国憲法の59回目の誕生日~である。
そこで、今回は久々に憲法に関することを書いてみたい。関連の過去記事<コチラ>
私が、日本の憲法なるものの存在を初めて意識したのは、小学3~4年生頃のこと
だったように思う。たぶん小学生向けの雑誌で見たのではないかと思うのだが、そこに
「憲法って何?」というような感じで子供にもわかるように日本の憲法について解説
をした記事が載っていたのだ。詳しいことは覚えていないのだが、戦後、日本に新しい
憲法が作られたこと、そしてその三大原則である平和主義、国民主権、基本的人権の
尊重(特に自由権、平等権)に関する説明がなされていたように思われる。
私は子供心に、それを見て「日本には、こんなにいい憲法があるんだ~」と妙に感動
したことだけは、はっきり覚えている。何かチョット日本という国を誇らしく思ったり
もしたのだった。そのあと小学校5~6年の頃に、社会の授業でも昭和の歴史や憲法に
ついて学ぶ機会があり、憲法の素晴らしさを再確認したところがあった。<*1>
<つづきは ↓More をクリック>
もちろん実際の社会を見ると、子供心ながらも疑問に思うことが色々あったのだが
<このことはまたいつか書きたいが、自衛隊は軍隊ではないのかとか、男女やその他
の差別が根強く残っているとかなど「あれ?」と思うことは色々あった>。やはり小学
生時代に読んだ何かの本か雑誌の中に、「憲法には日本国民が目指すべき国家の理想像
が記されている」というような記述があったことから、「もし日本人がこの憲法に書か
れたことを実現して行くようにすれば、日本は理想的な国になるのだ」と思うように
なっていた。
その後、中学、高校の社会の授業や受験勉強でも憲法について学び、また社会人に
なってから個人的に憲法を勉強してみて、私はますます日本国憲法を愛するようになった。
<中でも、憲法は国家をコントロールするために存在するとわかった時には、この憲法や
民主主義を本当に大事にしたいと思ったものだった。>そして、今でも憲法の理念や規定が
具現化されれば、日本は私にとって多くの国民にとって理想的な国になると考えている。
そして、私はきっと21世紀になる頃には、日本には真の自由主義(人権面で)、
民主主義が根付き、また日本だけでなく、世界中がもっと平和を目指すようになるのだ
と思い込んでいた部分があった。
日本は約二千年もの間、天皇や将軍(幕府)による支配体制が続いていて、戦後から
国民主権を始めたばかりの国である。だから、国民に民主主義が浸透するにはきっと
時間がかかるに違いないと。しかも私が小さい頃は、まだ政治や経済、社会全般の中心
にいたのは戦前の教育を受けた人だったこともあり(いわゆる「三つ子の魂百まで」で)
なかなか一気に人々が自分の中に根付いている様々な概念を変えるのも難しいであろう
と。またつい十数年前までは、東西冷戦の真っ只中であった上、中東情勢なども安定して
いなかったので、これらの問題が解決しないと、世界中が平和を目指すという形にはなり
にくいのではないかと思っていたからだ。
90年代にはいる頃、私は日本には明るい展望が開きかけているように感じていた。
まず、東西の冷戦が終焉を迎え、懸念されていた中国や韓国との交流も盛んになって
行った。そして長い間続いていた自民党の一党独裁政権と言われた政治が、細川政権の
誕生でたった10ヶ月とはいえ崩れた。古くから続く価値観やある種の序列的な体系が
かなり変容し、男女その他の差別も以前に比べれば随分と改善されているようにも思えた
日本は戦後50年を迎え、21世紀に向かってきっとどんどん変わって行くに違いない
と。ここから憲法の理念もさらに具現化されて行くのではないかと、大きな期待感を抱い
たのである。
経済的にはバブルの崩壊によって打撃を受けていたが、それでも他国や日本の戦後間も
なくの状態に比べれば、決して貧しい暮らしを強いられるような状況ではない。それに、
経済的に浮かれていない時の方が、国民も自分たちの生活や人権、福祉などの社会政策
などについても考えるだろうと思ったりもした。
ところが、実際、21世紀にはいって、私の期待感は大きな失望感と危機感に変わっ
てしまっている。日本は私が思い描いていたものとは全く違う方向に動き始めており、もう
「日本がアブナイ」どころか、「日本はマジにヤバイのかも」とさえ思うような感じになっている。
憲法の理念の中で、過剰とも思えるほどに突出して具現化されたのは、経済的な側面
での自由主義だけであった。日本の憲法は自由主義政策と社会政策の調和を考えて作ら
れているのだが、社会政策はどんどん軽視されている。教育や医療、福祉、労働者の権利
などがどんどんないがしろにされつつあり、経済格差による新たな階層社会化が始まって
いる。生活の中での男女差別意識はかなりなくなっており、女性の社会進出も広がって
いるが、パートや人材派遣などで安く使える人材として利用されてしまっている部分も
あるように見える。しかも生活圏内での治安が悪化し、どんどん暮らしにくくなっている。
そして何より、私から見れば、まだ今の日本国憲法が十分に実現されていないと思われ
るにもかかわらず、21世紀にはいって、次々と憲法改正、教育基本法改正などの話が
具体的に持ち出されて来て、しかも愛国心だの公共の精神だの戦前教育への回帰を思わせ
るような法案が堂々と表に出されるようになった。今、問題になっている共謀罪その他の
国民の人権の抑圧や侵害につながるであろう数々の法律も作り出されようとしている。
それも戦後生まれの政治家やら識者やらが中心になって、コトを進めているのである。
むしろ戦前教育を受け、戦争を体験した人たちの方が、これではいけないと警戒感を示し、
様々な場でアピールを試みている状況である。
政治家や官僚も含め、あんなにナーバスになり抑制して来た自衛隊の活動も、何だか
どんどんおおっぴらになって来ている。90年初頭に自衛隊のペルシャ湾派遣やPKO
活動としてのカンボジア派遣では(ある意味ではまさに国際貢献的な活動であったにも
かかわらず)大きな抵抗感を示す動きも少なからずあったのに、04年には私から見れ
ば国際貢献とは言いがたいイラク派遣があっさりと行なわれてしまい、有事法制なども
次々と通ってしまっている。防衛庁を省に昇格させたり、日米の軍事関係を強化して
行き、ガイドラインの見直しをしたりする話も出ており、憲法9条改正もからんで、
日本の軍事化が進められて行くような方向になっている。<しかも嘆かわしいことに、
わが東京都は式典で国旗、国歌を尊重する態度を強制して、都の職員にチェックさせて
それに少しでも従わない教職員は処罰するような状況になっている。まさか21世紀に
なって、そんなことが行なわれるなど思いもしなかった。>
こういう時こそ、国民が政治や法律に関心を持ち、国家をコントロールするための
機能としての民主主義やそれに寄与するためにマスコミが働かなくてはならないのだが
それがなかなか機能しない。<昨年の総選挙では民主主義やマスコミが逆方向に機能
してしまったと言えるのかも知れない。^^;> このブログでも度々書いているように
憲法が保障する表現の自由やそこから派生する報道の自由は、国家をコントロールする
ための民主主義の基盤を作るために重要視されているものなのに、だんだん国家にコン
トロールされつつあるようにさえ見える時があり、情けなく思えて来ることがある。
しかも、私は日本人というのは、非好戦的で平和で平穏な生活を好み、望んでいる
国民なのだと、またそのような方向性で教育も行なわれて来たのだと思っていたのだが、
何故だか若年層も巻き込む形で、右傾化が進んでいるのがひしひしと伝わって来る。
<私はそこからそのような思想が広まったのかその要因がわからないのだが(本やゲー
ムや漫画の影響なのか、ネットの影響なのか)妙に近隣諸国を敵視するような考え方を
持ったり、好戦的であったり、軍事化を支持するような声が少なくない。
私はわが国を愛し、しかも自由&民主主義をこよなく愛しているので(もし左翼が
社会・共産主義を標榜するものなら)決して左翼にはなり得ないのであるが、平和主義
や平和外交を重視して9条改憲に反対する者やアジア外交を重視する者は、何故だか
「反日」「左翼」「アカ」などとして扱われることもある。どうせなら「ハト」とでも
呼んで欲しい。>
また小泉首相ばかりが悪いとは言わないが、私にとってはこの大事な21世紀に、日本の
首相を小泉氏が、アメリカの大統領がブッシュjr.氏が続けており、彼らの周囲に恐ろしく
保守的or新自由主義的なスタッフたちがいたことは、日本にとっても世界にとっても悲劇
だったのではないかと思うところもある。<2人ともタイムズ誌の「世界で最も影響力のある
100人」に選ばれていたようだが、私から見ると、世界に悪影響をもたらしてしまった2人に
思える。>
「歴史は繰り返す」と言われるが、まだ第二次世界大戦が終わって、たったの60年で
ある。その後、東西冷戦が始まり、世界の各地域では東西の代理戦争のような戦いや、
民族、宗教の対立による戦争や内戦はあとを絶たなかったが、一触即発と言われるよう
なことがあっても、さすがに東西が激突して第三次世界大戦を巻き起こすようなことは
しなかった。誰もがわかっているように、今度、まともに世界的な大きな戦争が起き
て、核兵器や化学兵器が大規模に用いられれば、それは地球の大部分の人間や動物や
自然の死滅に繋がることにさえなりかねないのだ。
日本も含めて、世界は軍縮に向かわなければならないと思う。過去の歴史から色々と
学んで、また愚かな殺し合いや壊し合いを起こさないように努めなければなるまい。
ましてや日本は唯一の原子爆弾による攻撃を受けた被爆国なのだから、先頭に立って
核兵器や大量破壊兵器の廃絶を訴えて行って欲しいとも思う。その日本が軍拡を目指す
ようでは、本末転倒であろう。
相手が軍備を強化したから、こちらも軍備を強化しなければというような、軍拡争いを
いつまでも繰り返すのは、もういい加減にやめた方がいい。各国ともそれだけの費用が
あるなら、もっと国民にとって有益なものに使った方がいいとは思わないのだろうか?
私は、たびたび書いているが、絶対的な護憲派ではない。この件もいずれ書きたいが、
現実的に考えて、自衛隊の存在も、専守防衛に徹することを条件に日本の領土(海、空
含む)内の自衛権も認めていいと考えている。<それは9条を改正しなくても可能で
あろう。また9条に厳格に明記した方が、拡大解釈を防ぎ、海外派兵には歯止めがかけ
られるかも知れないという考え方もある。>ただ、いずれにせよ、他国との戦争や軍事化には
絶対反対である。
そして改めて、まずは現行憲法の理念をきちんと実現しなければならないと、平和
主義だけでなく、国民主権や基本的人権の尊重も含めて、国民が主体となって、憲法の
理念を具現化できるような政治や社会を築いて行けるようにと強く強く願う今日この
頃である。今ならまだこの流れを引き戻せると信じて。
*1
あまりプライベートなことは書かないようにしているのだが、私は子供の頃等に外国で
生活をして現地の教育を受けた経験などもあり、日本や日本人なるものを少し外側から見る
ようなところがあったり、逆に自分が日本人であるということや、自分の祖国のあり方という
ものを日本人以上に意識したりする部分があるかも知れない。また、ちなみに私の家は、
両親も祖父母も政治社会問題や憲法、法学等には全く関心がなくほとんど選挙に行くことも
ないような人たちであったので、家庭では全くそのようなことは学べなかった。唯一教わった
のは、社会党があまり票をとると「株が下がる」ということだった?!^^:
THANKS
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「微々小な力しかなくとも、何とか日本を引き戻すためにアピールを続けたい」という思いを
持ち続ける上で、と~っても、励みになるです。(^^♪>
<追記>
3日の憲法記念日に合わせ、各党が談話やアピールを出した。<朝日新聞より>
【自民党】改憲の機熟した
日本史上はじめて国民みずからの手で憲法を選び取る機が熟したのではないか。国民誰もが誇りに思う品格ある国家をめざし、守るべき国柄と伝統をしっかりと見極めた新憲法の制定に取り組む。
【公明党】冷静かつ真摯に
憲法論議をどう実りあるものに集約させるか、冷静で真摯な議論が求められている。憲法三原則を堅持し、時代の進展に伴って提起されるものを加えて現行憲法を補強していく「加憲」の立場だ。
【民主党】必要なら改める
与党の一部からは反立憲主義的な改憲案が示される一方で、相変わらずの護憲論もみられるが、いずれの議論とも一線を画す。現行憲法に足らざる点があれば補い、改める点があれば改める。
【共産党】「改悪」阻止する
改憲勢力の狙いの中心は9条改悪で、中身は「海外で戦争できる国づくり」だ。「九条の会」が5千近く結成されるなど国民のたたかいは広がりつつある。憲法改悪を阻止するため全力で奮闘する。
【社民党】理念実現を誓う
戦後の日本の歩みは日本国憲法とともにあった。憲法の掲げた目標は今なお達成されていない面もあり、改めてその実現を誓う。世界に誇れる憲法が来年栄えある60周年を迎えられるよう粘り強く活動する。
ここ数年の日本は、確かに右傾化しているように感じます。特に、ネットの世界では、ネット右翼と言われる勢力があるようです。
為政者にとって、厳格な憲法は邪魔であり、改正したいものでしょう。また、最近の共謀罪に見られるように、為政者に都合のいい法律が提案されたりしています。権力側としては、確かに「日本を積極的に戦争をするような国にしよう」とか「人権を踏みにじるような政治ができるようにしよう」とか、本気で思っている人は(ほとんど)いないでしょう。しかし、為政者にとって便利な憲法や法律というものは、国民にとっては危険であることが多いと思います。これは、インターネットをはじめとするIT技術におけるのと同じで、「便利」と「危険」は二律背反的であるということなのだと思います。
憲法を便利なものに変えたり、政治をするのに便利な法律を作ったり、そういうことは権力側が考えるのも自然なことかもしれませんが、それらが国民にとって危険なことである、という認識を、国民の一人一人がもっともつべきではないでしょうか。そう思います。
これからもよろしくお願いします。
「外国での生活を経て、日本に帰国した学齢期の子供」とgoo辞書に書いてあるけど、
私は台湾で生まれて3歳に帰国しましたが、自分も帰国子女なのかな?思っていました。違うのだねえ~(笑)
あまりにも関係ない話でした。すみません<(_ _)>^^
私も、現在の日本は危険な方向に向かっていると思います。一昔ほど前から日本社会は右傾化してきていましたが、ここ数年でその傾向がエスカレートしているのではないでしょうか。しかも、現在では平和主義者や協調外交論者、リベラリストなどを「反日」呼ばわりする傾向すらありますね。これは、戦前の日本社会と酷似した風潮にも見えます。
>特に、ネットの世界では、ネット右翼と言われる勢力があるようです。
こういう人たちが多いみたいですね。それにしても、このような「ネット右翼」の人たちはなぜ日本国内の社会問題(「格差社会」など)には目を向けようとしないのでしょうか。少なくとも、かつての右翼や保守勢力の人々はそのような健全な批評精神を持っていたように思います。それに比べると、最近の「ネット右翼」などは単に人種差別や外国人排斥を煽っているだけで、ヨーロッパ諸国のネオナチなどと同類にしか見えません。
少し長くなりましたが、これからもよろしくおねがい致します。
ただ今の権力の法律改正の方向を見ると、日本の将来の為というより権力者が将来、日本をコントロールしやすい為に改正するのではないかと、mewさんのエントリーなどを読んでると思います。
国に対する思いは個人の世界観で様々で「国を愛する」事は教育されて見につけるものではないですし、国の安全保障は万一に備えるだけでは
いつまでたっても達成されないと思います。なんかメチャメチャな文章になってきたのでやめときます。
それとネット右翼と言われる人達に関しては、私も人の事はいえませんが、ネットの中で叫んでいるだけなので問題ないと思います。(ネットの中で嫌がらせをしてくるのには参りますが)
彼らも日本の現状を一方面から考えて怒っているのだと思います。
私は改憲論者のいうことも、多少は理解できるのです。
それは自主独立した国家として、自分たちの手で憲法
を作りたいと思うでしょうし、軍隊を持つのも当然の
権利なのでないかとも思うからです。
そして、本当に民主主義が機能していて、国家を国民
がコントロールできる状況であるなら、それでもいい
と思う面もあります。
ただ、多くの改憲反対の人たちが危惧しているように
今の日本では、まだ時期尚早のように思います。
今の日本国民には、まだ国家を十分に監視して、コント
ロールする体制や能力が備わっていないように思うから
です。<むしろ、低下しているかも知れない?!>
それでは、その時々の政府の恣意で軍隊を使われてしま
いますし、国民もよく状況がわからないままにコントロ
ールされてしまうように思えます。
それゆえ、ともかくまずは民主主義が成熟することが
一番なのではないかと考える次第です。
こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。
帰国子女の定義を考えたことはありませんでしたが。
ニケさんも広義の帰国子女仲間なのですね。(~~)
でも、正直を言うと、この言葉にはあまりいい思い
がありません。昔は、何かもの珍しげに、時に奇異
な目で見られたり、妙な扱いを受けたりなそアレ
コレあって、イヤな思いをしたことが多かったから
です。今となっては、いい経験ができたと思います
けどね。(^^♪
私自身は、右とか左とかにはあまりこだわりはない
のですし。俗に右翼と呼ばれる人たちの見解でも
理解できる部分は、色々あるのです。それに、平和
を望む非好戦的な右翼(保守系)の人もいるのです
よね。私は、色々な考えがあってもいいと思いますし、
それぞれの意見を主張したり、議論したりするのは
むしろいいことだと思っているのです。
ただ近時は、他国の若者にも見られる傾向なのです
が、民族的なものを過剰に意識した言動が多くなって
いる上、自己と合わない者を排斥、敵視しようという
傾向や、辛らつな表現が目立つのが気がかりです。
特に経済、社会の閉塞感が講じると、一部の国に
見られるように、ネオナチの暴力的な活動などに
繋がらないようにと願うばかりです。
上のレスに書いたことと重なってしまいますが、
国民が国家をコントロールできるような状況まで民主
主義が成熟して、国民主導で国民の利益のために憲法
を改正するのならば、私は改憲しても構わないと思っ
ています。
また俗にいうネット右翼に関しても、もちろん自分たち
の思想や考えをアピールするのは自由ですし、お互いに
いい形で議論できればいいとも思っています。
ただ、前のレスにも書いたように、民族や自分たちの
考えを排斥するような言動や、辛らつな表現を多用する
人が少なくないことには抵抗を覚えます。
ネットの中だけで済めばいいのですが、中高大生の中に
は、日常会話の中で(まだ半分、冗談めかしてですが)
それらの用語が出るようになっているのが、気がかり
だったりもします。
ネット上の右翼、というのは世界中にいるようですが、今のところそれがどの程度の影響力を持つかはわかりませんね。実際の政治的行動に移している人はごく少ないでしょうし。
右側から批判されるうちは、まだ自分もまともなことを考えている、と思うようにしています。
私は色々な見解があってもいいと思いますし、ルールにのっとって
批判される分には構わないのですけれど。
少し怖いのは、特に若い人たちの場合、ある種のノリやゲーム感覚で
エスカレートしてしまうケースがあることです。
日本ではまだそれほど直接的な影響は出ていないようですが、
これから少しずつ世論調査や選挙の結果に表れる可能性はあるかも
知れません。私の周囲を見ていると、中高大生の中国や韓国に対する
見方に少し影響が出ているようにも思います。<何でそう思うの?ときくと
たいていがネットで見た、友達が言ってたと答えるです。そして、チョット
面白がっている部分もあるのですよね。。
アメリカあたりでは、ネオナチの若者がターゲットを作ってネット攻撃
を行なうこともあるようで(ややゲーム感覚の人たちもいるようですが)、
ドイツでは若干の暴力行為に発展するケースもあるときいています。
そのような方向に行かなければと願っています。
>特に若い人
私はその点に関しては今のところは楽観的です。
大学生にもなりますと、中国や韓国からの留学生がかなりいますので、交流する機会も多い、と思います。もとより中国・韓国への旅行は相当行っているわけですから、自分の目で判断すればいろいろと考えるでしょう。摩擦も当然あるでしょうが、交流、とはそういうもんでもあります。
>チョット面白がっている
そういう点では、まだ底が浅い、とは思います。これが失業問題や領土問題とストレートに結び付いてきたら、という懸念はありますけど。
私も庶民レベルの交流が盛んになっているのは、とてもいいことだと
思います。ただ、こちらに留学に来ている中国、韓国の人たちは、ある
程度、日本に対して理解のある人たちですから大きな摩擦も起きない
ようですが。中国や韓国に仕事や勉強で行っている人たちからは、
まだ敵視されるようなところがあると、向こうの方が日本の首相や大臣
の発言をよくチェックしていて(日本人より知っているかもとのこと)、
敏感に反応するので、ヒヤヒヤさせられることが多いと言っていました。
私もたまたま今年にはいって、一般の(?)若者からそのような話が
出たので少し驚いた上に、国が次々と様々な法案や改正案を出して
来るので、ナーバスになってしまっているところがあるのかも知れません
MEWさんは結構早熟というかしっかりと自分の理念を学んでこられたのですね。私はやっぱり「ベトナム戦争」の悲惨さを知らされてからでしょうか、平和主義に目覚めたのは・・多くの人が言われるように「先生・教科書」からは何も学ぶことはありませんでした。近現代史は完全に授業から抜けてました。
連休・・・この2日間は、ひたすら寝て、ちょっとOOをして、食べて、
また寝ていました~。(^^ゞ
<OOの部分は、CONさまと共通の趣味がはいりますです。>
私は、公民や世界史の先生には恵まれていたかも知れません。
すごく興味を持てるような感じで、わかりやすい授業をしてくれた
です。
戦争に関しては、小さい頃、色々な映像を見たり、話をきいたりして
絶対よくないことだという意識を抱いたように思います。
ちなみに人権思想に目覚めたのは「ベルサイユのバラ」というアニメが
大きかったかも知れません。漫画の単行本もしっかり読みました~。
>今なら引き戻せると信じて
そうだと思います。 日本の草の根からの民主主義は今から主権者が作ることになると思います。 インターネットでこのように一人一人が話し合いをする事はそのために大変有意義なことだと思います。
おっしゃるように日本国憲法の国民主権・基本的人権・平和主義・議会制・地方自治などは素晴らしい民主主義の土台です。 しかも人類理性が歴史の中で命がけで具体化したのものです。
これから私達主権を有する国民の手できっと定着させる事が出来ると確信しております。
頑張りましょう。
心強いメッセージ、嬉しく読ませて頂きました。
日本の憲法はまさに理想として作られている部分があると思います。
その理想の実現に近づくべく、国民がもっと主体的に動いていく
ことが必要だと思います。
インターネットを通じて、そのような声がどんどん繋がって行くといいな~
と願っています。頑張って行きましょう1
で、9条の改正に反対しておられるmew-run7さんにお尋ねしたいのですが、9条の枠に縛られたままの日本は、強く日本を敵視しつつ軍拡路線を取り、さらには現在進行形で他国への侵略を継続している中国と境を接しながら、どうすれば「国民の生命を守る」という国家として最低限の責務を果たせるのでしょうか。
私は、抑止力として充分なだけの軍事力を保持する以外の道は無いと思っています。本来なら自力での国防こそが望ましいのですが、9条という枷に縛られているため不可能です(私は、現状の自衛隊を「違憲の軍隊」と見ています)。そのため、現在の日本は日米同盟によって「世界最強の軍隊」に守ってもらっている訳です。アメリカに守られる以外に自国防衛の手段を持たない日本は、結局アメリカ追従路線を取る以外に選択肢はありません。結局、9条こそが日本をアメリカの腰巾着にしている元凶ではないでしょうか。
国連は(理念はともかく現実は)決して正義の組織などではなく、各国が自国の国益を実現するための場に成り下がっていますし、国際世論なども言わずもがなでしょう。ルワンダ内戦に対する国連や国際社会の対応などは、その現実が形になった端的な例です。
つまり、日本の取るべき道は、
1.改憲と大幅な軍備増強により自主防衛をする。
2.改憲はするが軍備はあまり増強せず対米協調路線を取る。
3.改憲も軍拡もせず対米追従を堅持してアメリカに守ってもらう。
大雑把に分けてこの3つだと思います。それで、私としては理想は1だが現実としては2が最良だと考えている訳です。ちなみに「東アジア共同体」とかは論外です。有史以来一度も民主的な選挙をした事が無い中国との共同体構想など、非現実的の極みでしょう。
との事でしたが、私は別に右傾化しているとは感じませんし、理由も極めて単純な事だと思います。
単に、これまでがあまりにも左に傾いていただけで、それが真ん中に戻りつつあるだけなのではないでしょうか。
以前「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバーが外国人記者クラブでの会見で「皆さんには信じられない事でしょうが、日本の教育現場ではいまだにマルクス・レーニン主義が力を持っている」と発言した事がありますが、私自身が受けた社会科教育を顧みるに、全く持ってその通りだと思わずにはいられませんでした。私が通った中学・高校がキリスト教系の私立校だった事もあるでしょうが、本多勝一の「中国の旅」を生徒全員に読ませて感想文の提出を義務付けるとか、かなり酷いものでした。
更に思い返すと、公立小学校に通っていた頃も、近代日本については否定的な事しか習いませんでしたし、自衛隊は悪いものだと教えられました。
当時はまだインターネットも無く、学校で習った事の真偽を自分で調べる事も難しかったし、マスコミも概ね五十歩百歩の論調でした(中越戦争は日本では殆ど報道されず、ポル・ポト派の虐殺も「アメリカの嘘」という主張がまかり通るなど)。
ところが、現在はネットで様々な情報が手に入るため、教育(というより日教組か)やマスコミの嘘が次々と暴かれます。そうなれば、これまで押し付けられていた左翼的思想に対して反発が起こるのは、ごく当然の事でしょう。
「世の中が右傾化している」と言う人ほど、自身が無自覚に左傾化しているのではと思います。左端から世界を見れば、中道ですら遥か右の方にあるように見えるでしょうから。
>言わなくても判っているでしょうが(笑)
正直なところ、思わずチョコッと笑ってしまいました。(~~)
らんさんと私って、どうしてこんなに考え方が違うのでしょ~?
<私もキリスト教系の学校出身ですし~>
すみませんが、今はあまり時間がないので、また夜にゆっくり
レスを書くことにいたします。少しお待ち下さいね。
(土日はネットで不調だったので。)
まず、私も自衛隊の存在は違憲状態であると考えて
います。ですから、9条で自衛隊の存在を認める
のは悪くないと思いますが、その場合は自国の領土
内の専守防衛に徹することを明記すべきであると
考えています。
らんさんも懸念されているように、残念ながら
今の日本は軍事的に自主独立し得る状況にはありま
せん。そんな中で集団的自衛権を認めれば、米国に
いいように利用されるだけではないかと思います。
また、これは対中防衛に限ったことではなく、
世界中全ての国において、もうお互いに軍拡を競い
合ってその均衡によって安全や平和を維持しようと
する方法は、やめた方がいいと考えています。
東西冷戦の時に、東側諸国の中には軍事のために
国民の生活をかなり圧迫していた国がありました
が、今でもそのような国があるのではないかと
思います。それらの費用や労力を、自国民の生活
や自然環境の整備や、他国への援助に回した方が
いいとは思いませんか?
国連の常任理事国やいわゆるG8などの先進国
から、このような政策を積極的に行なって模範と
なるべきだと考えています。<特に米国!>
中国史は学校の授業や受験勉強で学んだ程度です
が。中国は大陸と陸続きの上、面積もかなり広く、
様々な民族の侵入や民族同士の戦いなどがあり
(モンゴルに征服されたこともありましたし)、
ロシアも真上にあり、日本とは異なる考えや
感覚があるようにも思うことがありますます。
(国民も多いので、その統制にも四苦八苦する
ところもあるかも知れません。)
私は個人的には右とか左という概念をあまり持っていないの
ですが・・・。<相対的な部分も大きいのでしょうけど。>
基本は自由民主主義というのは、らんさんも私も同じかな~
と思ったりします。
歴史に関しては、事実を提示して欲しいというのが
本音です。自虐的になる必要もないし、かと言って
何でもかんでも正当化するのもいかがなものかと。
日中韓で(第三国の学者などもまじえて)検証する
のもいいかも知れないと思っています。
これは、むしろ逆ではないでしょうか。集団的自衛権を認めないままでは、日本が攻撃された際はアメリカが守ってくれても、アメリカが攻撃された際には日本は何もしなくて良い事になります。このような片務的な状態を続けていれば、却って他の分野でアメリカの要求を断れなくなるでしょう。
現実に、今の日本は外交政策で対米追従以外の選択肢を持っていません。昨年の総選挙でも、護憲派の社民党などは「自民党はアメリカの言いなりだ」と言っていましたが、ああいった強硬な護憲派こそがその原因だと言う事をもっと自覚すべきではないでしょうか。
>東西冷戦の時に、東側諸国の中には軍事のために(中略)他国への援助に回した方がいいとは思いませんか?
仰る事はその通りなのですが、それ理想論であり、あくまでも努力目標である筈です。加えて、日本一国だけで実行しても意味はありません。ですから、それを「国を縛る枷」である憲法に盛り込んでしまうと、国は現実に対処する事が出来なくなってしまいます。
戦争放棄は確かに素晴しい理想ですが、その理想と目の前の現状との差を見据え、それを埋める現実的な手段を取れない事には、絵に描いた餅でしかありません。
日本だけが戦争放棄を宣言して軍備を縮小し、憲法9条の理想を実行に移したとして、自国の平和を維持できるかは分の悪い賭けでしょう。挙句、賭けられているのは国民の生命です。こんな馬鹿げた話はありません。
ところが、護憲派の主張の多くは、この馬鹿げた賭けを早くやれというものに聞こえます。
ちなみに、スイスは国民皆兵制で世界でも有数の近代化された高度な軍隊を持っていますし、B-52フライングフォートレスは、ジャンボジェットに匹敵する全幅の巨大爆撃機です(^_^;
>らんさんと私って、どうしてこんなに考え方が違うのでしょ~?
これは、これまで教えられてきた事を信じたか、疑いを持ったかの差ではないでしょうか。
私が疑いを持った最初の切っ掛けは、1999年の東ティモール紛争だったと思います。インドネシア在留邦人の救出に自衛隊機を派遣する件で揉めた際に、TV番組で福島瑞穂氏が「自衛隊を海外に出すなんてとんでもない!」とヒステリックに主張したのですが、自民党議員に「だったら在留邦人をどうするのか。今回だけではなく、世界中にいる日本人が今後紛争に巻き込まれた時にどうすべきか、反対ばかりで対案の一つも出さないのは無責任だ」と切り捨てられ、その後番組が終わるまで一言も喋りませんでした。ところが、国会ではその後も強硬な反対論ばかりで対案の一つもありません。
それまで、学校やマスコミには「自民党は悪いことばかりしている」「自民党を攻撃する野党は正しい」と言われて来ましたが、「あ、社民党ってダメだ」と強く感じました。それ以来、何事も疑ってかかり、自分で色々と情報を集めてから判断するようになりました。
>私は個人的には右とか左という概念をあまり持っていないのですが・・・
http://meinesache.seesaa.net/category/719933.htmlこんな物もあります。
ただ、コレだと私は中道やや左くらいになるんですよね。日本における左翼は、海外の左翼とは大きく違うという話は頻繁に聞きますが、どうやら本当みたいですね。だから、往々にして左翼と区別して「サヨク」と呼ばれるのでしょうが。
せん。そんな中で集団的自衛権を認めれば、米国に
いいように利用されるだけではないかと思います。
私もこのことを一番心配しております。 しかも緊急の問題として。
何故ならば、ブッシュ大統領の米国は今覇権主義戦略を中東からアジアにかけて適用しております。 しかも先制攻撃をやり、核攻撃さえやろうとしております。 今の大義なき無法なイラクへの侵攻、またイランへの侵攻計画です。 しかもイランへは核を使う攻撃計画もあるようです。
(続く)
ですからこれ以上海外で無辜の市民を殺傷させないためにも、憲法九条改正には絶対反対しなければならないと思っております。 今日本が海外でアメリカと一緒にアメリカが行う戦争をするような事になったら世界中の人たちの信頼を失い、相手にされなくなってしまうでしょう。
以上が私の考えです。 だけど、この問題にも種々な人の種々な考えもあると思います。 私も異なった意見も勉強して、自分の弱点は補正ししなければならいとも思っております。
(終わり)
最初に、らんさんが教えて下さったテスト、私もやって
みました~。経済40、個人50の中間派でした。
もしかしてらんさんと同じ位の位置かも知れませんね。
まあ、ここには軍事の問題は一つしかありませんでした
し、らんさんは個人の人権は尊重されるタイプだと
思うので、リベラルなの部分があるのではないかと
思いました。
よく使われる例ですが、集団的自衛権を認めれば、
今回のイラク攻撃にも参加せざるを得なかったとは
思われませんか?同じようなことを、生じさせたくは
ないのです。それに、アメリカが日本のいるのは、
単に日本を守るためだけではなく、ロシア、中国を
はじめ中東を含むアジア地域にできるだけ近い場所に
基地を確保したいという意図も大きいので、お互い様
という気もしています。<思いやり予算もあるし。>
もちろん日本だけが軍備を縮小する必要はありま
せん。ただ少しずつでも軍拡競争を抑制して行く
ことは大事なのではないかと思います。向こうが軍拡
をしたからこっちも、ということを繰り返していて
は、いつまで立っても軍拡傾向が止まりませんから。
まずは、米国を中心に核兵器の縮減に努めて欲しい
です。自分が新しい核兵器をどんどん作っておいて
他国に作るなと言っても、説得力がありませんしね。
在留邦人の救出の話は、私も考えさせられました。
戦闘状態にもよりますが、自国民の救出のために
自衛隊またはそれに類す部隊を出すことは前向きに
検討すべきことだと思っています。<他国への災害
救助なども然り。>ここは私の迷いどころです。
私は韓国も中国も政治、経済、社会、軍事等で過渡期
を迎えていると思うので、しばらく様子見の段階です。
韓国もこの間まで軍事政権でしたし、民衆運動なども
起きていましたが、徐々に自由民主主義国家に移行
しつつありますよね。<韓国の中でも、米国追随を
懸念する声があるそうですが。>
中国もこれから大きく変わると思います。ただ、あそ
こは何分にも広大な土地と人口をうまく統制しつつ
変わって行かなければなりませんし、思想や生活の
格差が大きくなるにつれて、一筋縄で行かない問題
が出て来るようにも思います。
スイスは自国防衛のために国民皆兵制をとっています
が、そのかわり他国と交戦しないことを宣言していま
すし、国民投票制度が充実していて、国民が政治や
軍事をコントロールできる体制にあるのは素晴らしい
と思います。
私は政府も、どの政党の言うことも、マスコミの報道
も100%信用して受け取れないな~と思っています。
色々な情報を見聞し、自分なりに判断するしかない
でしょうし、多くの国民がそうして行かないと、思い
がけない方向に持って行かれる危険性もあるように
思っています。
私もまさにhamhamさんと同じような懸念を抱いていま
す。そして、もし日本の政治家や防衛関係者の中に、
アメリカと一緒に世界の警察を気取りたいと思う者が
いるとしたら、ゆゆしきことだと思います。
また、私も日本の軍隊が、他国の人たちを殺傷する
ことは耐え難く思っています。
あとは今の9条のままでいいのか、このままで
むやみに拡大解釈を繰り返すぐらいなら、何かいい
形で歯止めがかかるように改正した方がいいのか
という問題だと思っています。<自民改憲案には
もちろん反対です。>
イランの件への危惧感も高まっています。米国国民
&マスコミもいい加減「NO!」と言って欲しいです。
私は、戦争をする事が「最悪の事態」であるとは思っていません。せいぜい、最悪から3番目か4番目でしょう。私が考える最悪の事態とは民族浄化による虐殺であり、それに次ぐ悪い事態は独裁と共産主義革命です。
民族浄化のための虐殺は、標的とされた民族を根絶やしにする為に、理屈もクソも無く皆殺しにします。歴史上、戦争以外の手段で民族浄化を止めた事例はありません。
また、20世紀の歴史を振り返れば、共産革命や独裁は非常に高い確率で大量虐殺を伴います。スターリン時代のソ連や旧東ヨーロッパで虐殺された人数は1億人を超えると言われていますし、文化大革命の死者数も5000万人以上と言われます。人口700万のカンボジアで起こった共産革命で、ポル・ポトの元で虐殺された人数は170万とも330万とも言われており、人口の25~45%が殺された計算になります。現在の日本に当てはめると、3200万から5800万ほどの国民が殺された事になります。核の絨毯爆撃を受けたって、こんなには死なないのでは……というような数字ですね。
イラクでも、フセイン政権下では数十万人が虐殺されたと言われていますし、そのフセインの独裁を止める為には、戦争も致し方ないと思わないでもありません。フセイン政権が存続した場合に想定された虐殺の被害者数よりも戦争で死ぬ人の方が少ないのなら、戦争の方がいくらかマシではないか……と。
要するに、戦争を毛嫌いして頭から否定しているだけでは、本当の平和などあり得ないという事ではないでしょうか。世の中には戦争よりも悪い事態はいくらでもあって、それを回避なり阻止するための最善ではないにしてもよりマシな選択肢としての戦争は常にあるのに、自称平和主義者達はその事に全く目を向けようとしません。
要するに、日本一国でどうこうという訳ではないという事ですよね? 加えて、あくまでも努力目標である訳です。なのに、戦争放棄を憲法に明文化して(それも努力目標としてではなく)国を縛るのは、やはりあまりにも不合理な事だと思います。何しろすぐに実行できる訳はありませんし、かといって実行できなければ憲法違反ですし。
>私は韓国も中国も(中略)徐々に自由民主主義国家に移行しつつありますよね。
>中国もこれから大きく変わると(中略)一筋縄で行かない問題が出て来るようにも思います。
韓国や中国が過渡期にあるという点では、私も同意見です。しかし、だからといって政権の支持率や党の権力維持の為に日本を敵視し、領土を武力占拠したり内政干渉したりする事は容認できませんし、日本が一方的に機嫌を取らなければならない関係は間違っていると思います。
これは大嘘、もしくは大きな誤りです。他国に侵略しない事は宣言していますが、交戦までは否定していません。そうでないと、自国に攻め込まれた際の自衛戦争ですら出来なくなってしまいますから。
余談ですが、スイスには世界屈指の傭兵輸出国という側面もあります。
憲法9条の戦争放棄を厳密な意味で考えれば、自衛戦争すら出来ないんです。私が改憲を支持する最大の理由は、まさにこの点にあります。
もう一つの理由は、9条があるお陰で、外交交渉において武力行使をブラフとしてすら使えないからなんです。
竹島周辺の海底調査の件でも、国際法を無視して武力で恫喝してきた韓国に対して、結局譲歩する羽目になりました。挙句、交渉の合意内容をあっさり反故にされてしまうようでは……。
ところで、護憲派のブログはどこも、この件については触ようとしないんですよね。やっぱり、9条維持を主張する上では都合が悪いんでしょうか?
帰りに寄ったうどん屋で高校時代の先輩と数年ぶりにばったり再会し、そのままかなり呑んで帰って来たもので、アルコールのせいでアタマが上手く働いてないのかも(汗)
まず、私が共産主義革命と独裁を同列に扱っているのは、共産主義体制下では共産党以外の政党活動が許されず、共産党の一党独裁になるため、結局は独裁政治と同様になるからです。
また、独裁体制下での虐殺被害者数を幾つか並べましたが、その比較対照を提示していませんでした。
15年間の総力戦となった日中戦争での中国側の死者数は1000万人と言われています。ただし、中国共産党による誇張がかなり含まれているとされる数字です。更に、死者の全てが日本軍に殺されたという訳ではなく、中国軍による住民の殺害や、匪賊による虐殺等もあったとされています。
また、日中戦争と太平洋戦争を含めての日本人の死者はおよそ300万人とされています。
「戦争中、日本軍に酷い事をされた」と事ある毎に主張する中国ですが、その5倍も自分達で殺してるじゃないか……と(^_^;
アメリカのイラク攻撃を批判する事は、フセイン政権下で弾圧され、時として虐殺されていたクルド人やシーア派の人々が、今後も殺され続けても構わない、という主張にもなり得る可能性すらあるのです。
こちらのレスには、毎度で申し訳ありませんが、少し時間を下さい。
ただ一つ先に言えることは、私は基本的にはどんな形であれ、人の命
や生活を奪う行為は是認できません。極端な話、国家のあり方とか、
政治思想とか大義名分なんて、どうでもいいのです。
ただ、いわゆる正当防衛はあり、だと思ってはいますが。国際関係でも
国家のあり方としても、この部分の考え方が難しいところなのではない
かとは思っています。
私は民族浄化の殺戮であろうと、宗教や政治思想の対立に
よる殺し合いであろうと、いわゆる国家間による戦争で
あろうと、一般市民の命や生活を奪うような行為は全て
同じように非難する気持ちがあります。
正当防衛的な行為は認めざるを得ない部分もありますが、
それも専守防衛、緊急不正の攻撃がある場合に限定すべき
だと考えています。その前に攻撃や戦いを防ぎ得る策が
あるなら、そのために最大限の努力をすべきでしょう。
さて、ここから先は、らんさんとは相容れないであろう
部分です。
私個人は、自由民主主義の中で生まれ育って、そのよさ
を享受していますので、あえて社会、共産主義の国で
生活したいとは思いませんが。かと言って、社会、共産
主義の思想や国家を否定する気はありません。
確かに共産主義の国では、一党独裁のピラミッド式の
体制が作られやすくなりますし、その中で権力者による
虐殺が行なわれるケースが少なからずありましたが、
それは共産主義のためというよりも、権力者の人格の
問題であり、自分の権力を維持したり、不信感や猜疑心
にさいなまされたりしたための行為ではないかと考えて
います。<しかも、階級制みたいになったり、権力を
集中するのは共産主義思想とは逆行する行為ですよね。>
スイスはもちろん自衛権がありますから、攻撃をされれ
ば戦うでしょう。国民的コンセンサスがあって、やって
いることなので、構わないと思います。
私は日本も国民的コンセンサスがあれば、9条を改憲
して領土内の自衛権を認めても構いません。
ただ、個人的に集団的自衛権には反対なだけです。
中国との戦争に関しては、ここで議論しても答えは出る
ようなものではないように思います。私は人数云々は
わかりませんが、おそらく確かに言えることは、その
理由はどうであれ、日本の兵士は中国や朝鮮の領土内に
いたけど、向こうの兵士はこちらの領土にはいなかった
ということぐらいでしょうか?
平和維持の方法に関しても、らんさんのように考え方が
あるのは知っていますが、私は賛同し得ません。イラク
のことにしても、仮にフセインに問題があり、彼に苦し
められた人を救った方がいいと思える部分があったと
しても、そのために罪のない一般国民を殺傷し、今も尚
恐怖の中で生活させることが望ましいとは思いません。、
フセインとアメリカの関係って、イランイラク戦争のときはアメリカがフセインを後押しして(しかもけしかけて?)武器も提供したとの情報を信じているのだけれど、他の歴史があるの?当時はフセインとアメリカは対立してなかったよね?
クルド人への化学兵器を使っての虐殺行為にGOサインを出したのも、アメリカの当時のシュルツ国務長官で「我々は特に問題視していない」と言ったそうだし、「英国メディアによるとこの時期、イラクに向けて化学兵器・生物兵器の原料がアメリカ、イギリスから輸出された」との情報も私は信じるほうだから
アメリカが不正義のフセイン政権を打倒してやった!など偏った一面的な見方になれないねえ~^^
しいて言えば「毒をもって毒を制す」「やくざの抗争で片方のやくざが負けた」ぐらいに捉えられると私は思います。
しかし今行われている戦争(終結宣言した?)で、いまだに「毎日一般人が殺されて死んでいる」ことについてはブッシュに大きな罪があります(合掌)
東側諸国が暴力革命による共産主義を広めようとし、西側諸国がそれに抵抗して軍拡競争に陥ったのが冷戦でした。東側の方が好戦的だったのに、冷戦時代を語ると何故か西側ばかりが批判されるんですよね。
ともあれ、共産主義国が頻繁に虐殺を伴うのは、恐怖によって国民を統制する必要性に迫られるからです。何しろ真面目にやっても手を抜いても給料が同じでは、国民のモチベーションも政権の求心力も維持出来ませんから、恐怖政治になってしまう訳です。歪な共産主義国家は、その構造上虐殺に陥りやすく出来ていると言っても過言ではないでしょう。指導者の個人的資質でどうにかなるレベルの問題ではないと思います。
そして、最悪の事態を避ける為の選択肢としての戦争を、私は頭から否定しようとは思いません。勿論、戦争よりも有効な選択肢が無い場合に限りますが。
「エアフォース・ワン」という映画の冒頭で、ハリソン・フォード演じるアメリカ大統領が、虐殺を繰り返していた独裁国家に出兵し、その戦勝祝賀会でスピーチをするシーンがありました。そこで彼は、「私は祝福に値しない人殺しだ。私が決断を躊躇ったせいで、救えるはずだった何万人もの人々を死なせてしまった。もう沢山だ。次は躊躇わない」と、血を吐くような表情で吐き捨てて、祝賀会のムードを一気にぶち壊してしまいました。
ハリウッドお馴染みの「アメリカ万歳」に終始するお馬鹿なアクション映画ですが、この言葉には確かに、一面の真実を含んでいると思いました。
nike_mildさん>
イラン・イラク戦争時は、アメリカはイラクにある程度の支援をしていました。これは、イラン革命政権が、極めて反米的な姿勢を取った事で、アメリカの石油調達に危機をもたらした為です。敵の敵は味方、という事ですね。しかしフセインは、元々アラブ諸国を(武力を使ってでも)統合して欧米に対抗できる経済圏を建設する事を目標としていたので、イランという共通の敵が倒れれば、当然のように仲違いをします。つ早い話、全体としては援助をしていた時期の方が例外的だったんです。
化学兵器についてですが、アメリカが容認したの事実ですが、それがクルド人に対して使用する事を許したのか、イランとの戦争での使用を認めたのか、それとも対イラン戦での抑止力的な意味で保持のみを認めたのか、その辺は判然としません。イラク側が拡大解釈して暴走した可能性もあり、あまり断定的な事は言えないと思います。
ちなみに、イラク軍の主力がT-72やMig-29だった事でも判るように、イラクに対して軍事的に最も援助したのはソ連です。軍事顧問団も派遣していましたし、フセイン政権中枢の多くはモスクワ留学の経験者だったそうです。
「毒をもって毒を制す」という喩えは、的を射ていると思います。毒をそのまま放置し続けるよりは「マシな」選択だったと私は考えていますが。
>しかし今行われている戦争(終結宣言した?)で、いまだに「毎日一般人が殺されて死んでいる」ことについてはブッシュに大きな罪があります(合掌)
こういう事を仰る方って、何故か一般市民を巻き込んでテロを繰り返しているテロリストの責任や罪には決して目を向けないんですよね。
テロが起こる原因は全てアメリカにあり、テロリスト達はアメリカからイラクを守る為に正義の戦いをしている、という事なんでしょうか? それとも、アメリカ軍さえ撤退してしまえばテロは止み、イラクは平和になると考えているんでしょうか?
>テロが起こる原因は全てアメリカにあり、テロリスト達はアメリカからイラクを守る為に正義の戦いをしている、という事なんでしょうか?
>それとも、アメリカ軍さえ撤退してしまえばテロは止み、イラクは平和になると考えているんでしょうか?
0にはならないでしょうね。
ただ米英はじめ先進国がイラクなど中東やその他の国から退けば、0にはならずとも格段に減るだろうとは思います。
もちろん、今よりずっと平和になるでしょうね。
日本が今これからすべきことは、アメリカの同盟国として、また中国に(いろんな意味で)最も近い国としてこれらの国の持つジャイアニズム精神に歯止めをかけ、
彼らの暴力に荷担しないことだと思っています。
今ならまだそれが出来ると信じています。
なぜなら、この国は先進国の中で唯一被爆を経験しているから。
またそういう文化を永きにわたり築いてきたから。
↑
以上は私が考える「マシ」な選択ですよっとw
本来、法律というものは我々国民に枷をはめるものであるのに対し、憲法はその真逆で国家権力から国民の権利を守るために存在するものだったはず。
この認識は現代の御世においては通じないのでしょうかね?
私はそう教わってきたので、この度の改正案が『国家権力』側から出てくることにとても違和感があるのですが。
いつか日本人であることを誇れる自主憲法を制定したいですけれど、今の空気感では改正即権力暴走が予見できてしまいます。
>ただ米英はじめ先進国がイラクなど中東やその他の国から退けば、0にはならずとも格段に減るだろうとは思います。
>もちろん、今よりずっと平和になるでしょうね。
現在イラクで活動しているテロ組織の大部分は、イラク国外から入って来たイスラム原理主義過激派だとされています。そして、先進各国の軍隊よりも、むしろイラク新政府やその支持者を標的としています。つまり、彼らテロ組織の目的は、イラクをタリバン政権下のアフガニスタンのようにイスラム原理主義国家にする事だと考えられています。
今各国が手を引けば、テロ組織と正面から戦えるだけの力を持たない新政府はたやすく打倒され、テロリストたちの目的は達成されるでしょう。
タリバン政権による虐殺や人権弾圧の報告は、これまでにも多数寄せられています。それと同様の事が、イラクでも再現されるでしょう。
私には、その状態を「平和になった」と評する事は出来ません。どうやら、私と貴方では「平和」という概念が大きく違うようですね。
そのまえに
>こういう事を仰る方って、何故か一般市民を巻き込んでテロを繰り返しているテロリストの責任や罪には決して目を向けないんですよね。
テロが起こる原因は全てアメリカにあり、テロリスト達はアメリカからイラクを守る為に正義の戦いをしている、という事なんでしょうか? それとも、アメリカ軍さえ撤退してしまえばテロは止み、イラクは平和になると考えているんでしょうか?
「こういう方って」というのが気に障りました。あなたは何時私が「テロリストの責任や罪には決して目を向けない」と結論付けたのですか?今まで私の発言に無かったからというのですか?その話題に今まで触れていなかったからですか?明日にでも書くかもしれないではないですか。しかもあなたと同じような見方で・・
ま、ちょっと違うかもしれませんがねえ~
テロリストの中でもアルカイダとブッシュとの過去のつながりも聞いたりするので簡単にいえないのですよ。グルかも知れない。騙されるのは出来るだけ避けたいから(笑)
ひとつ言っておきましょうか?アルカイダは破壊だけが目的の集団だ!と
つづく
日本も戦争中は鬼畜米英でアメリカとは今のような「仲良しこよし」ではなかった。
この先永遠にアメリカと仲がいいのか?そんなことはわかりません。
私は中国と戦うときは戦います(ちょっと歳がぁ~^^)アメリカと戦うときは仲が良かったなんて関係なく戦います。
過去の歴史については、ここを覗いている方たちは、らんさんと同じぐらい知識は持っています。同じ事実でもどちらから見ているかは違うでしょうがまるっきり無知な方は意見も言えないからね。
名指しだったので返答させていただきましたが、もし私とのやり取りがお望みなら私のブログへおいでください。
ここはmewさんのブログなので私は遠慮しなければなりませんので・・
気分の悪いコメントはすぐ削除する方針の私ですが、決して削除せずお相手させていただきます。では~~~^^
良いことなのか悪いことなのか判断が難しいですが、ちょっとコメントの
数が多くなりすぎた様に感じませんか?
議論が少し広がり過ぎて来ている感もありますし、きっと全て丸く収まる
結論は得られないでしょう。そうすると、このまま永遠にコメントが増えて
しまうような気が・・・
ニケさんが仰るように「ここはmewさんのブログなので・・」
mewさんがどうしたいかが一番尊重されるべきだと思っています。
その部分は特にニケさんを名指ししたつもりはなく、TV番組のコメンテーターや某政党や宗教関係者、自称平和活動家や自称市民団体などを想定して、一般論として言ったつもりでしたが、確かに言葉が足りませんでしたね。不快な思いをさせて申し訳ありません。
アルカイダとブッシュの過去の繋がり、との事でしたが、アルカイダもタリバンも元々はソ連のアフガン侵攻に抵抗したゲリラ組織に端を発していおり、その当時はソ連という共通の敵を持つアメリカから援助を受けていました。パパ・ブッシュがレーガン政権下で副大統領をしていた頃ですね。例によって、共通の敵が倒れたら仲違いを始めましたが(笑) 歴史は繰り返す、という事でしょうか。
B4さん>
仰る通りですね。コメントが増え過ぎた原因はほぼ私にあるでしょう。このコメントを、このエントリーに書き込む最後にしたいと思います。
大部分とか多数とか、具体的な数字や文献もなしに語られてもなぁ…
参考にした文献を教えてくださいませ。
『まず疑って』かかりますので。
>イラク国外から入って来たイスラム原理主義過激派だとされています。
なぜ国外から入れてしまうんでしょう?
イラクに派遣された16万人(のべ人数。念のため注釈)の米兵は何をしてるんだ?w
>むしろイラク新政府やその支持者を標的としています。
兵士たちに罪はない、権力者にこそ罪があるのです。
だからそれは当たり前とも言えます。
イスラム国家の中のことはイスラム教を信仰する人々に任せておけばいいじゃないですか。
他の宗教が割って入るからこそ、紛争が絶えないのだしテロが頻発するんじゃないの?
つーか、なんでウソっぱちで戦争おっぱじめてまで民主化を進めようとするのだ?
米英による民主化の押しつけよりも、イスラム原理主義の主導による国家運営のほうが『中東に住む人々』にとってずっと平和だと思いま~す。
たいへん失礼しました。
有難うございます。
け~さん、折角いらして下さったのに申し訳ないの
ですが、少し異常な状況になってしまったので、
レスは控えることにいたします。憲法や米英に関して
は私も同じ考えです。今後も憲法について書きますの
で、是非、またいらしてコメントして下さい。
B4さん、お気遣い有難うございます。確かに、ここ
まで伸びてしまうと、ブログへのコメントというより
議論掲示板という感じになってしまうように思います。
ご忠告に従いたいと思うです。<鬼さんの所にp.s.>
らんさん、・・・というわけで、申し訳ありませんが
この記事のコメント欄での議論は終わりにしたいと
思います。ただ、らんさんがコメントして下さるのは
いつも有難く思っていますので、どうかまたいらして
下さいね。お互い手短に議論するようにしませう。
<お互いにコメント欄をいくつも使ってやりとりする
のは控えるという意味で。>
nikeさん、すみません。あとで、そちらに伺うです。
まだ自民党素案の段階ですが、私はこの法案は違憲の可能性がある
のではないかと考えています。
でも、自民党はそういう法案も、どんどん通して来ましたものね。
当ブログでも、近いうちに取り上げたいと思います。
これからもよろしくお願いします。
昨日はHNのスペルミスをしてしまいました。すみません。
私もまずは今の憲法をよく知って、実践する方が先だと思います。
今でもあまり憲法のことを知らない人も多いですし(首相や議員の中に
も?^^;)、まだ統治も人権も憲法が理念していることを、まだ十分に
実践できていないように思うからです。
派兵恒久法の安倍氏のコメントは新しい記事に追記しました。
彼は自分の政権になったら法律化に熱心に取り組みそうですね。