立憲民主党は野党第一党ながら、なかなか存在感を示すことができず。国民民主党のイケイケ・モードが止まらないため、ほとんどの世論調査の結果で、支持率が国民党を下回るような状況が続いている。_(。。)_ <昨年の衆院選の当選者は立民148、国民28なのに。勢いは逆だよね。^^;>
6月には都議選もあるし。7月には参院選(or衆参同時選?)もあるし。立民党にとっては、ここから何とか挽回しなければという本当に大事な時を迎えているのだが。
何と同党の創設者である枝野幸男氏が、「減税はポピュリズム」「減税したい人は他党へ」などと発言したことが、党内外から批判を浴びる事態に。メディアからは党内分裂かと書かれるし、国民党の玉木代表からは早速、攻撃されるし。
「もう何やってんのよ~」とハリセンを手にツッコミたいぐらいの気分だ。(**)
『立憲民主党の枝野幸男元代表は、党内で消費減税を求める声が強まっていることに対して「減税ポピュリズムに走りたいなら別の党を作ってください」と強く牽制(けんせい)した。12日にさいたま市内であった支援者向けの会合で語った。
立憲は夏の参院選の公約づくりに向け、消費税の扱いを含めた議論に着手したばかり。野田佳彦代表は慎重な立場だが、江田憲司・元代表代行のグループなどが消費減税を主張している。
枝野氏は、昨年の代表選で決選投票に残った自身と野田氏が現金給付と税金控除を組み合わせた「給付付き税額控除」の導入をそろって訴えたことを引き合いに「党としての決着はついている」と主張。「税金だから安い方がいいに決まっている。でも借金でやったら次の世代にツケを回すことになる。無責任なことを無責任に言ってはいけない」と語り、減税論への批判を展開した。(宮脇稜平)(朝日新聞24年4月13日)』
『立憲民主党の枝野幸男元代表は12日、さいたま市での講演で、物価高やトランプ米政権の関税措置を受けた現金給付や減税主張に関し「参院選目当ての無責任なポピュリストだ」と指摘した。党内で消費税減税を求める意見が広がる現状に関し「減税ポピュリズムに走りたいなら別の党をつくるべきだ」と批判した。
給付や減税を実施するために国の借金を増やす政策はインフレを招くと強調。「私は減税ポピュリズムに走らないまっとうな政党をつくった。野田佳彦代表もそこは大丈夫だと思うので、減税を言う人はあきらめるか別の党をつくるか、どっちかだ」と減税論を牽制した。
今国会での内閣不信任決議案提出について「対米交渉が重要なのに衆院が解散したら政治空白ができる」として慎重に判断すべきだと主張。「どちらにしろ夏の参院選で国民の審判が下る」と述べた。(産経新聞25年4月12日)』
いや~、枝野氏の気持ちはわからなくはないのだ。(・・)
mewも税金は安い方がいいと思ってるけど。何か代替財源もその場しのぎor実現可能かどうかわからない話を持ち出すのも無責任な話であって。何か人気とりのために「猫も杓子も減税、減税」みたいになっている風潮はいかがなものかと感じる部分があったからだ。^^;
ただ、この物価高(+トランプ関税の影響)を考えると、時限的な減税も含めて色々と検討する必要があると思うし。<消費税率全体を下げるというのではなく、立民党の一部みたいに食品の税率をゼロにするという方法もあるわけだし。mew案のように、単品1000円以下なら税率ゼロみたいなやり方だってあるのだし。>
それを頭ごなしに「ポピュリズム」だと批判し、「「私は減税ポピュリズムに走らないまっとうな政党をつくった」とか、「減税を言う人はあきらめるか別の党をつくるか」などと述べるのは、たとえ創設者とは言え、あまりにもゴーマンな言い方だろう。(ーー)
枝野氏のことはさきがけや民主党時代も、立民党結党の時もずっと応援して来ただけに、正直な話、ガッカリだった。(>_<)
<小沢一郎氏が『記者団から枝野氏の発言について問われると「彼の心情的なところは分からないでもない」とした上で「そういうことは言っちゃいけないことだ」と述べた。
続けて小沢氏は「非常に失礼な、無礼な、傲慢な印象を与える。みんなで議論しようという雰囲気の中で、挑発的な喧嘩を吹っかけたみたいな結果になっている。だからこれは言うべきことではなかった。腹の中でどう思おうがね」と指摘した(FNN04.15)』とのこと。(珍しく?)その通りだと思う。>
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党内で「食料品の消費税ゼロ」を議論しているグループを率いる江田憲司氏も、枝野氏の言い方には驚くとと共に反発を覚えた様子。言論の自由の封殺とまで言い出した。(-_-;)
『江田氏は「元党首から消費税の問題は代表選で決着ずみなんだとか、消費減税を言うなら別の党をつくってくれというような大変残念な発言があった。私もニュースを見て、目や耳を疑った」と不快感を示した。 その上で「党内民主主義や、党是である多様性を尊重する理念にも反している。なによりも、政策論議、政策提言、言論の自由をこういう形で封鎖しようというのは看過できない。大変遺憾に思う」と批判した。
また「こういったどう喝や圧力に屈することなく、正々堂々と、党内の政策論議を深めて、粛々と党内手続きにかけていくことが大事だ。それで党の公約に盛り込んでいきたい」として、「消費税の問題は、過去の(党内分裂などの)反省から、絶対に政局にはしない。党内一体でまとまって選挙に臨めるような、国民の胸に響く政策をという思いでやってきた」と強調。今後まとめる提言の報告書を「先頭に立って(党内に)しっかり説明していきたい」と述べた。(日刊スポーツ25年4月15日)』
野田佳彦代表は、かなり困っている感じ。^^;
『野田氏は「他のポピュリズム的な意見を言う勢力は、間違いなくある」としつつ、立憲内の議論については「物価高の問題や街頭でいただく声を踏まえた真剣な議論をしていただいている」と話した。野田氏は減税論に対して慎重姿勢を示してきたが、一定の配慮を見せた。(毎日新聞25年4月14日)』
『立憲民主党・野田代表:党の分裂を私はしたいとは全く思っていませんので、そこはよく色んなことを包含しながら決断をしていきたい。
野田氏は13日、神奈川・相模原市で記者団に、「重要なテーマで意見の相違があることを踏まえながらも、決まったらまとまって行動する政治文化をつくらなければならない」と強調しました。(FNN25年4月14日)』
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そして、ここで「キターーーー!」(懐かしいでしょ)とばかりに、国民党の玉木代表が大批判を展開した。
『国民民主党の玉木代表は13日の記者会見で、立憲民主党の枝野元代表が消費税の減税を求める党内外の声を「ポピュリズムだ」と批判したことについて、消費減税は「政策としてポピュラーだ。国民のニーズを反映して政治が動くのはポピュリズムでも何でもない」などと反論した。(略)
玉木代表は「ポピュラーな政策をやってくれという国民のニーズを反映して政治が動くことはポピュリズムでも何でもない、それが本来の民主主義だ」と述べた。
さらに消費税の減税について、「参院選があるから新しいことを思いつきのように言っているのではなく、去年の衆院選で言ったことの中で十分実現できていないことを改めて強調しているだけだ」と強調し、「景気に合わせて増減税することは極めてオーソドックス、マクロ経済政策の教科書にも書かれている。政策としてポピュラーだ」との考えを示した。
さらに、「暫定的な政策には暫定的な予算でいいというのが私たちの考え」とした上で、「消費税の減税をするということであれば暫定的な措置であるべきだということを考えていたので、必ずしも恒久財源を用意してやるべきものでもない」と述べ、一時的な財源でも消費税の減税を行うべきだとの考えを示した。(FNN25年4月15日)』
ちなみに英ナビによれば、ポピュラーは「人気のある,大衆的な,受けがよい」。そういう政策に走ることをポピュリズムと呼ぶんだけど。何か玉木くんが「ポピュラーは国民のニーズ、民意の反映」とか言っちゃうと、「なるほど~」となっちゃいそうな感じが。^^;
いずれにせよ、この枝野発言は立民党にとってマイナスになる可能性が大きいと思われ・・・。ここからますますイライラ&ユーウツな日々が続きそうなmewなのだった。_(。。)_
THANKS