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日本がアブナイ!

平和で平穏で楽しい生活が一番!・・・脱アベ・スガからガラガラポンの政界大編成を希望。左右問わずmew基準で、政治や競馬、スポーツなど。写真はトロットスター・・・↓PC画面のリンク1~5は無効

フランシスコ教皇、平和維持と弱者救済を訴え続ける。逝去2日前までガザ地区に連絡、激励

  
 東日本大震災、熊本、能登の大震災をはじめ全国の自然災害の被災地の方々へ 早期復興を願うと共に、前向きにガンバです。o(^-^)o また、阪神淡路大震災を含め、被災地だけでなく全国の人々が、各地の被害、経験、情報などを風化させず、今後の災害の予防、対策に活かすようにして行きましょう!(・・)

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 4月21日、フランシスコ・ローマ教皇(本名・ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ)が亡くなり、26日、ヴァチカン市国の聖ペトロ広場で葬儀が行われた。88歳だった。
 心から哀悼の意を表したい。<亡くなった日と葬儀の日には、「神ともにいまして(讃美歌405番)」を流して、祈りを捧げた。>
 
 教皇庁は「彼は、最も貧しく、疎外された人々を助けることを特に重視し、忠実さ、勇気、普遍的な愛を大事にして生きるように教えてくれた」と悼んだ。

 今年にはいって、肺炎が悪化し入院治療していたのだが、先月、退院。前日の20日には復活祭のミサに参加し、サンピエトロ大聖堂のバルコニーに出て、集まった信者たちに祝福の祈りをしていたのをTVの映像で見て、かなり回復したものと安堵していたところだった。それゆえ、翌日に亡くなったとの訃報に接し、まだ信じられないような気持ちでいる。本当に残念でならない。

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 私はカトリック教徒ではないのだが、小さい頃、海外で生活していた時、現地のカトリック教徒たちと共にミサや行事に参加しながら育ったり、日本でも日曜学校やカトリックの学校に通っていたりしたことから、カトリック教に親しみを覚えている。
 小さい頃から、ローマ教皇(Pope)もずっと見て来たのだが、2013年から教皇を務めたフランシスコ教皇ほど敬愛した人はいなかった。

<私の周囲で、全くキリスト教には関心がない人も、フランシスコ教皇のことは知っていて、その言動を評価していた人が少なくない。> 

* * *
 
 フランシスコ教皇は、アルゼンチンのイタリア系移民の家庭で生まれた。カトリック史上初の中南米出身者であり、グレゴリウス3世(在位731~41年・シリア出身)以来、1272年ぶりに欧州人ではない教皇となった。また、イエズス会からの初の教皇でもあった。
 
 2013年に教皇に就任する際、平和と清貧を尊び、困窮者の救済に尽くして来た13世紀の聖人・アッシジのフランシスコの名を名乗ることに決めた。<イエズス会に属し、日本を含めアジアに布教に赴いたフランシスコ・サビエルに憧れていたとも言っていた。それもあり、訪日を楽しみにしていたという。>
 
 質素な生活を基本とし、法服もできるだけ簡素なものを着用。海外に渡航する際も、エコノミークラスを用いることが多かった。
 また遺書では、お棺やお墓、葬儀などを簡素にすることを要望していた。

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 これまで厳格なカトリック教会は、同性愛者、離婚者などを遠ざけ、女性を内部に入れなかったのだが、フランシスコ教皇はそのような垣根を取り払おうとした。
 
『就任以来、教会を「野戦病院」と位置づけ、戦争被害者や難民に救いの手を差し伸べる「貧者の教会」路線を前面に打ち出した。生命や家族の価値観を巡っては教義の押しつけを戒め、同性愛者や離婚した信徒の苦悩に理解を示し、教義の厳格適用を求める一部の保守派聖職者らの反発を招いた。(毎日新聞25年4月21日)』
 
 フランシスコ教皇は、単に世界平和を祈るだけでなく、積極的に海外に出たり、各国の要人に会ったりして、核兵器の廃絶や平和維持に取り組んだ教皇でもあった。
 
 2019年には来日。『被爆者から体験を聞き取り、各国の指導者に核廃絶の取り組みに注力するよう訴えた。原爆ドームのある広島市の平和記念公園での演説では、「核兵器を保有することは倫理に反する」と訴え、核抑止力論を否定した。日本にキリスト教を伝えた宣教師フランシスコ・ザビエルらが創設した修道会イエズス会の出身で、若い頃には日本での布教に憧れを抱いたこともあった。(同上)』

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『対外的には米国とキューバの関係改善を仲介し、15年7月の国交回復に道を開いた。シリア内戦では米国などによるアサド政権への軍事攻撃に反対する一方、過激派組織「イスラム国」(IS)からのキリスト教徒保護を国際社会に要請するなど「信徒の安全優先」を掲げたバチカン(ローマ教皇庁)外交を繰り広げた。15年6月には、気候変動や生態系の破壊が「深刻な結果を招きかねない」と警鐘を鳴らす信者向けの公式文書「回勅」を発表。同年12月の気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」の採択を後押しした。
 バチカンが51年以来、断交していた中国との関係改善にも努めた。中国政府の公認教会と地下教会が分裂状態にあった中国のカトリック教会の統一を目指し18年9月、中国政府との間で司教の任命方法で歴史的な和解を果たした。(同上)』

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 フランシスコ教皇は、イスラエルのガザ地区侵攻を懸念しており、侵攻が始まった23年10月から亡くなる2日前まで、ガザ地区にある教会にビデオ通話をして励ましていたという。
 
『「元気ですか。ご飯は食べましたか」。ビデオ通話に映った優しい表情の教皇は、いつも人々が置かれた状況を尋ね、祈った。連絡を受けるのは午後8時だ。次第に「教皇の時間」と呼ばれ、窮状や思いを伝えたい信徒の住民らが集まるようになった。教皇は住民の名を一人ずつ呼び、話を聞いたという。

 教会は住む場所を失った住民らの避難所となっており、他宗派も含めて約500人が身を寄せる。周囲の建物などが激しい攻撃にもさらされる中、教皇は神父を「勇気を持って、子どもと人々を守りなさい」と励まし続けたという。(読売新聞25年4月26日)』
 
* * *  

 26日の夕方(日本時間)から行われた葬儀には、アメリカのトランプ大統領やウクライナのゼレンスキー大統領、フランスのマクロン大統領やイギリスのスターマー首相といった各国の首脳をはじめ、160の外交使節団が出席した。(日本からは岩屋外務大臣が出席。)
 また、40万人以上の信徒や人々が葬儀が行われた広場やその周辺に集まり、祈りを捧げていたという。<亡くなってから連日20万人以上の信徒が祈りに訪れていた。>
 
 ロシアのプーチン大統領は葬儀には出席しなかったが、亡くなった時に「賢明な宗教家及び国家指導者として、人道主義と正義という崇高な価値観の一貫した擁護者として、大きな国際的権威でいらっしゃった」と、哀悼のコメントを出していた。
 
 葬儀に出席していた米トランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領は、短時間ながらロシアとの停戦合意に関して会談を行なったというニュースも出ている。
 
 教皇が最期に行なった20日の復活祭のミサで、代読されたメッセージにも、世界各地で苦しむ弱者の救済を求め、各地の平和を祈る言葉が並んでいた。
 
『神の御目にはすべてのいのちは大切なものです。母親の胎内にいる子のいのちも、高齢者や病者のいのちも、ますます多くの国々で切り捨てられるべき存在と考えられています。
 世界各地の様々な紛争の中で、どれほど多くの死が望まれていることでしょうか。どれほどの暴力が、家庭内や女性や子どもに対して、しばしば見られることでしょうか。最も弱い立場の人々や、疎外された人々、移民に対して、どれだけの軽蔑がはびこっていることでしょうか。』
 
『平和は可能だという希望に、わたしたちが立ち返ることができますように。今年カトリック教徒と正教徒が同じ日に復活祭を祝った聖墳墓・復活教会から輝き出でる平和の光が、聖地の全土と全世界を照らしますように。』(ヴァチカン・ニュースより)

 イスラエルのガザ侵攻、ロシアのウクライナ侵攻、レバノンやシリア、ルメニアとアゼルバイジャン、アフリカ各地の紛争などを一つ一つ名を挙げては憂い、『真の軍縮なくして、平和はありえません。各国民の自国防衛に備える必要が、一般的な軍拡競争に変容することがあってはなりません』と語りかけた。
 
 どうかフランシスコ教皇の逝去をきっかけに、各国の指導者をはじめ、世界中の人々が改めて平和維持や軍縮、そして弱者救済の大切さを再認識して欲しい。それがPope本人が一番望んでいることではないかと思うmewなのである。
  
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by mew-run7 | 2025-04-27 08:23 | 政治・社会一般

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