小泉進次郎農水大臣が21日、大阪万博を視察。維新代表でもある吉村洋文大阪府知事が出迎え、2時間半、視察に同行したという。(@@)
最近、ブログにも何回か書いているように、今、維新が自民党との連立を考えて同党に接近している。
特に小泉進次郎氏のバックについている菅義偉副総裁(元首相)は、維新のバックについている橋下徹、松井一郎元代表と古い付き合いがあるだけに、小泉氏が吉村代表と親しく時間を過ごしていると、メディアもついつい自維連立のことを思い浮かべながら見てしまうようだ。(~_~;)
『大阪府の吉村洋文知事は21日、大阪・関西万博の会場で小泉進次郎農相の視察に同行した。約2時間半の全行程で行動を共にし、記者団の前では「希有な政治家」「改革の魂を持っている」と互いに持ち上げた。吉村氏が代表の日本維新の会には自民、公明両党連立政権への参加容認論もある中、「ポスト石破」の一人と目される小泉氏との蜜月ぶりを印象付けた。
万博会場視察の同行は小泉氏側の要望に対し、吉村氏が応じて実現した。閣僚視察の行程に同行したのは初めてで、会場内で昼食を取った後、食にまつわるパビリオンや府と大阪市が出展する大阪ヘルスケアパビリオンを訪問。大屋根リングにも上った。
2人はそろって記者団に対応。互いの印象を問われ、小泉氏が「批判から逃げず正面から向き合い、世論を賛成多数派に変えられる」と敬意を示すと、吉村氏は「本当に必要だと思うことを実行し、改革を進める希有な政治家の一人だ。信頼している」と応じた。
2025年予算の対応を巡って野党に連立入りを打診すべきだと語っていた小泉氏は「今でもその思いは変わらない」と強調。吉村氏は現時点での連立入りを重ねて否定しつつ「与党であれ野党であれ、同じような考えを持つ皆さんとは協力して政治を前に進めたい」とも語った。〔共同通信25年8月21日)』
<そう言えば、吉村氏と小泉氏は、かつては万博の期間中の交通需要を解消も含め、タクシーの「ライドシェア」の実現に向けて、意気投合したこともあった。
要は、吉村氏も小泉氏も、バックにいる菅、松井氏らも、みんな新自由主義系の改革大好きな人たちなんだよね。(・・)・・・そして、その先にはカジノ付きIR施設の利権が。^^;>
そして、先日も書いたように、この自民、維新の接近にイライラしているのが、国民党の玉木雄一郎代表だ。^^;
玉木代表は、19日の記者会見でも、『日本維新の会について「(自民、公明両党との)連立まっしぐらという感じがする」と指摘。「自民、公明、維新で連立し、他の野党の意見が全く通らなくなると民意の反発を受ける」とけん制』していたほど。(読売8.19)
しかも、国民党の支持母体である連合が、同党が自公与党と連立を組むことに、公の場で反対する意向を表明しているのである。(~_~;)
連合の芳野友子会長は、参院選の終了後間もなくも、立民・国民党の連立入りに関して「あり得ない」と否定していたのだが・・・。
『連合の芳野友子会長は22日の記者会見で、立憲民主党や国民民主党が自民、公明両党の連立政権に入ることは「あり得ない。よしとしない」と述べた。「立民、国民民主を中心に緊張感のある政治体制を求めていくなら、野党として言うべきことを言っていく形が望ましい」と語った。
連合は立民、国民民主を支援している。芳野氏は自民党について「経営者の団体と連携を強めている」と指摘した。「労働組合の連合がそこに協力していくとなれば緊張感ある政治体制が確立できなくなる」と説明した。(共同通信25年7月22日)』
昨日、連合が参院選に関して総括した文書の原案が判明。一方が連立与党入りすることは「容認できない」と記されていた。(~_~;)
『原案は、全国32の1人区で野党系が17勝した結果を踏まえて「連合・立憲・国民民主が力を合わせれば結果を出せると証明された」と強調した。
少数に陥った自公政権の連立拡大をめぐり「立憲、国民民主が与野党に分かれることだけは到底容認できない」とも記した。(朝日新聞25年8月21日)』
こうなると国民党が自由に動くためには、「連合」から離れるしかないのだが。<連合は、国民党の消費税減税の方針や過度な保守政策も懸念しているし。>
何分にも少数議員の「地下アイドル時代」もずっと支えてもらって来ているし(ほとんどが連合系の議員だった時も)。今回の参院選の比例代表も7人中4人は労組系議員が当選しているし。当然、各選挙区でも選挙活動の支援を受けているわけで・・・。
国民党自身、かなり支持率が上がっているものの、支持基盤である連合と関係を断つのは、決して容易ではないだろう。(~_~;)
国民党は、もしマジで自公から連立交渉を受けたら、どうする気なんだろう?(・・)
この連合の総括文書の原案には、立民党に対して、かなり厳しい表現が用いられていた。(@@)
『原案は立民から比例代表に擁立した現職の組織内候補が落選したことについて「痛恨の極み」と記載。非拘束名簿式が2001年に比例に導入されて以降、組織内候補の1人当たりの得票が最低だったとし、「この現実は深刻だ」と指摘した。
比例得票で国民民主と参政党の後塵(こうじん)を拝した立民には「党存続の危機であるとの認識の下、早急に対応を図る必要がある」と促した。ただ、この部分には「厳しすぎる」との意見が出ており、文言を修正する方向で調整している。(時事通信25年8月21日)』
まあ、党存亡の危機と言っても、実は衆院議員は148人と、自民党の196人に次ぐ数がいるし。(維新38,国民27、参政3ね。)
参院議員の数も、自民党の100に次いで、42人いるんだけど。(国民25、維新19、参政15)
こうして議員の数を見ると、今でも本来なら重い存在であるはずの野党第一党であることに変わりはないのだけど・・・。
でも、まさに「立民スル~」って感じで、この存在感のなさは何なんだ~。(゚Д゚)
昨日は、立民党で両院議員懇談会には、衆参あわせて89人が出席。およそ2時間半、議論が交わされたそうなのだが・・・。
『執行部はこれまでに「野党第一党としての存在感が低下する選挙結果となった」などとする参院選の総括案をまとめていますが、出席した議員からは、「党の情勢が厳しい状況であることを認め、もっと強い危機感を表すべき」などの意見が相次ぎました。
終了後、大串代表代行は「事実上の敗北であったという認識を持たなければならない」と述べ、総括案を修正する考えを示しました。(TBS25年8月22日)』
こんな調子じゃ、秋の臨時国会までに党の立て直しをするのは難しいのではないかと。(急に解散総選挙とかあったら、衆院で100人割れちゃうかもよ!)チョット「喝」を入れたい気分のmewなのだった。(@_@。
THANKS