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昨年からどうも納得行かないことがある。それは小政党の主張に、政権与党や国政、法案などが翻弄されていることだ。何か予算案に賛成してもらうための取引(トラのディールみたい)になっている感じさえある。(-"-)
しかも、政策決定の過程で、他の野党も含めた国会、何より国民の存在がカヤの外に置かれてしまっていることに違和感や抵抗を覚える部分がある。(`´)
昨年の衆院選で自公が過半割れすることに。何とか予算案に賛成してくれる政党を作りたかった自公は、国民党とは「103万円の壁」、維新の会とは私立校無償化を主に話し合う3党協議を開催。結局、維新と合意に至り、私立無償化+αを実行する代わりに、政府予算案に賛成してもらった。(~_~;)
ちなみに、この衆院選で国民党は103万円の壁を訴えて、7人から28人に議席を増やしたことで大注目を浴びていたのだが。衆院全体(465人)の6%の議員数しかいない小政党だ。私立無償化で自公と合意した維新も38人で8%の小政党。<野党は、1位が立民党148人。維新、国民党の順だった。>
でも、国政選挙で少数の得票しかなかった小政党の主張が重視され、実現されることになるのだ。^^;
これらの政策は予算を伴うものだし。国民の生活や収支に実際に関わるものでもあるので、本来であれば他の野党も交えて、国民みんなにわかるように国会できちんと審議して決めるべきものだと思うのだが。3党協議では、3党の幹部が密室で話し合って、重要事項を決定。他の野党や国民はあとから知らされるだけで、ほぼカヤの外状態だったのだ。(ーー)
* * *
今年10月から高市政権が始まって、今度は自民党が維新の会と連立を組むことになったのだが。ここで維新が、何故だか唐突に連立を組むに当たっての最大の条件にあげて来たのが、「衆院議員定数の1割削減」だった。(・o・)
まあ、維新は確かに「身を切る改革」がウリの政党だし。大阪維新は議員定数削減を実現して評価を上げたようなのだが。
直近で行われた国政選挙(25年参院選)の公約で掲げてた4つの改革の柱は「1・社会保険料、2・副首都構想、3・教育・保育の無償化、4・外交安保、改憲」で、議員定数のことは大きくは取り上げられていなかった。
国民の間でも、議員定数削減を強く要望する声はさほどなかったように思う。^^;
しかし、自民党と維新の連立交渉が始まってから、維新の吉村・藤田W代表が「今国会で議員定数1割削減を決めることに合意しないと連立を組めない」と断言。衆参とも過半数割れしている自民党は、了承せざるを得ない状況になった。^^;
<維新の議員数は、参院でも7.6%(19人)しかいない。>
維新は当初、比例ブロックの議員数を1割(45人)減らせばよいと提案したのだが、それには自民党も他の野党も強く反対したため、却下されることに。
自民党の一部や他の野党は、議員定数の削減やそのやり方は、与野党でじっくり国会審議を行なうべきものだと主張したのだが。維新が、ともかく今国会で1割削減を決めないとダメだの1点張りだったため、自民党が折れた。_(。。)_
そして自維は、今国会に奇妙なプログラム法案(今後の方針を示した法案)を提出した。
『自民、日本維新の会両党が衆院議員定数の1割削減に向けて今国会で成立を目指すのは、期限や削減幅など全体の工程を定めたいわゆる「プログラム法案」だ。具体的な対応の検討期限を設け、結論が出なければ自動的に定数が削減される規定を設けた。
法案では衆院定数について、現在の定数465人の1割を目標として削減し、420人を超えない範囲にすると定める。このため、少なくとも45人は減らすことになる。
仮に今国会で法案が成立し、施行されたとしてもただちに定数削減が実現するわけではない。削減方法は、令和7年の国勢調査の結果を踏まえ選挙制度と併せて検討し、1年以内に結論を得て、必要な法改正を行うこととしている。(略)
法案は1年で結論が得られなければ、自動的に現行制度のまま小選挙区で25人、比例代表で20人の削減が決まる規定を設ける。維新が強く求めた法案の実効性を担保するための措置で、削減後の定数は小選挙区264人、比例代表156人で計420人となる。(産経新聞25年12月2日)』
何かすごくわかりにくい、奇妙な法案でしょ?(-"-)
ともかく維新が「衆院議員を1割減らせ」「今国会で法案を作れ」というので、とりあえず「1年以内に1割減らす」ことを法律で決めようと。どう減らすかは来年出る人口の調査結果を見て決めることにするのだが。維新は、自民党がグダグダ言って、なかなか具体的に人数を決めないことを警戒。もし1年以内に結論が出なければ、維新が提示した「小選挙区で25人、比例代表で20人を削減する」と決めておこうと。(@@)
自民党も、こんな法案はおかしい、バカらしいとわかっているのだけど。ここから補正予算+αの議決があるので、維新の言うことをきかざるを得ないのである。^^;
議員定数こそ、議会制民主主義の国&国会議員や国民にとって最も重要なことゆえ、与野党みんなで国会でしっかり審議して決めなければいけないことなのに。ここでもまた、小政党の維新に引っかきまわれてしまっているのだ。(-"-)
しかも、ここに何と参政党が絡んで来ようとしている。(>_<)
参政党は、今年の参院選で大注目を浴びた衆院3人、参院15人の小政党。実は自維は衆院では、無所属3人を会派に入れて、何とか過半数を確保したのだが、参院ではまだ過半数に達していないため、6人以上の味方が必要なのだ。^^;
『参政党の神谷宗幣代表は4日、国会内で日本維新の会の藤田文武共同代表と会談した。条件を満たせば衆院議員の定数削減法案に賛成できると伝えた。日本国旗の損壊行為を処罰する「日本国国章損壊罪」を盛り込む刑法改正案といった参政党が主張する法案への協力などを条件に挙げた。(略)
参政党が議員立法でまとめている法案への協力も藤田氏に要求した。神谷氏は党独自のスパイ防止法案、国章損壊罪の制定、街頭演説の妨害を防ぐための法案を挙げた。(日本経済新聞25年12月4日)』
参政党は、衆院議員が3人とも比例当選。それゆえ比例の人数を減らす削減案には反対の立場で、むしろ「中選挙区制」がいいと言っていたのだが。
ここで自維に協力する代わりに、スパイ防止法案、国章損壊罪の制定など自分たちの主張を実現させられれば、と考えたのだろう。^^;
<また、高市陣営&維新が喜びそうな、いかにも超保守っぽい法案を出して来るから、イヤになっちゃう。(-"-)>
国民党も高市政権下で「103→178万の壁」や、以前から主張していた「ガソリン税廃止」を実現してもらえることになったし。
どの党も次の選挙で「私たちは公約を実現させました」って自画自賛しちゃうんでしょうね。(・・) <で、立民党の存在感がさらに薄れちゃったりして?^^;>
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近年、どんどん多党化して小政党が増えているのだが。少数与党との駆け引きorディールによって、国民そっちのけで「え?それ?」と思うような政策や法案が決まって行くことには大きな疑問を覚えるし。
もっと多数の民意を反映させて行くためにはどうしたらいいのか、選挙制度も含めて、考えて行かなければいけないな~と。今後の議会制民主主義のあり方について憂慮しているmewなのである。(@_@。
THANKS