NHKの次期会長に、井上樹彦副会長の昇格が決まった。政治部の記者を長くやっていたとのこと。しかも、内部昇格の会長は何と18年ぶりだという。(・o・)
詳しくは後述するが、07年、当時の安倍晋三首相がNHKの運営を支配するため、超保守系の経営委員長を送り込んでから、外部から右寄りの会長が選ばれていただけに、「お~っ」という感じ。(@@)
しかも、アサ芸に『『NHK次期会長は「諸悪の根源」と批判された「高市早苗に嫌われる男」・・・』というタイトルの記事が出ていて、ますます期待感が募ったりして。(・・)
いまやテレビは、すっかりオールドメディア扱いされているのだが。mewはそれでも、政治や社会、災害の報道や特集番組を含め、テレビ、とりわけNHKは大事な存在だと思っている。(・・)
民放はスポンサーその他のしがらみがあるが、NHKは国民の受信料を主に経営されているわけで。その分、政治or経済的な圧力やしがらみ、忖度によって歪められることなく、公正中立な番組作りに努めるのが使命だと思うのだが・・・。
井上氏も就任決定の記者会見で「政治的圧力に屈したり、忖度(そんたく)したりすることは、報道機関の生命線を切り捨てること。(独立性を)記者として一貫して堅持してきたし、今後も守っていく」と語っていたとのことで、さらに期待が高まっている。<ある意味では、当たり前のことなんだけどね。(++)>
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アサ芸12.9の記事によれば、『経営委員会の古賀信行委員長は12月8日夜の記者会見で、新会長の選考について、「根回しなく、全く予定調和のない形で、あえて進めてみた』とのこと。<外部の人に断られた感じもあるのだが。^^;>
『これまでNHK会長人事には、歴代政権の意向が色濃く反映されてきた。その点、井上氏は高市早苗首相から評価されていない。高市首相は総務相時代、NHK理事だった井上氏の仕事ぶりを疑問視していた。』
『その代わりに井上会長の就任を喜んでいるのは、自民党・麻生太郎副総裁だと言われる。麻生氏は同じ福岡県出身の井上氏の昇格を望んでいたとされ、古賀委員長が会見で政治家からの声について「聞こえないこともない」と述べたのは、麻生氏の意向が念頭にあったためとみられている。』
<う~ん。麻生の息がかかっているのか~。でも、麻生氏は日本会議系の超保守派にどっぷりではないので、まだマシかな。^^;>
このブログでもさんざん書いて来たことだが。<とりあえず、ざっと書くなら・・・>
安倍晋三氏らの超保守派は、先の大戦はアジアを欧米列強から守るためのものだったと正当化。従軍慰安婦問題や南京大虐殺や加害責任などを全面的には認めず。極端に言えば、戦争の反省、謝罪も必要ないという立場。
現憲法も米国から押し付けられたものだとして認めず。戦後の教育、社会を批判し、戦後体制からの脱却を目指している。<高市早苗氏もそのひとりだ。>(-"-)
しかし、NHKは現憲法を尊重&平和主義や個人の人権を重視する立場。戦争の惨禍や人権侵害の問題などをできるだけ国民に伝えようとしているところがあるため、安倍氏らの超保守派は快く思っていなかった。^^;
01年には安倍晋三氏と中川昭一氏が、NHK教育TVの戦争と女性への暴力に関するドキュメンタリーに慰安婦問題が含まれていることに問題があるとして、NHK幹部を呼び出し、番組内容を改編させたことがあった。<08年、最高裁もこの事実を認めている。>
そして、安倍氏は自分が首相になったのを機に、07年に超保守派で知られる古森重隆氏(当時は富士フィルムHD会長)を、人事権が強い経営委員(長)に起用。それ以来、外部から保守的or右寄りと思われる会長が招かれるようになったのだ。(~_~;)
<07年には、菅義偉氏を放送行政を司る総務大臣に任命し、NHK国際放送に放送命令を出したこともあった。(-_-)>
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それこそ、安倍二次政権の14~17年にNHK会長に選ばれた籾井勝人氏は、就任の記者会見で、「放送内容は、日本政府と懸け離れたものであってはならない」「日本の立場を国際放送で明確に発信していく、国際放送とはそういうもの。政府が『右』と言っているのに我々が『左』と言うわけにはいかない」などと発言。
NHKがアベさまの放送局になってしまうのではないか、と懸念されたものだ。(>_<)
<実際、集団的自衛権に関して菅官房長官に詰め寄っていたキャスターが、番組降板に追い込まれたことも。サムネの本のタイトルにもあるように、安倍官邸とNHKの報道現場は闘いが繰り広げられていたようだ。(-"-)>
そして、やはり14~17年に総務大臣を務めていたのが、高市早苗氏だ。(@@)
この当時、安倍官邸は、民放局にも干渉を強めており、安倍内閣に不利な内容に文句をつけることが少なからずあったのだ。<23年に立民党議員が、安倍官邸が総務省との間でTV局の放送内容を問題視し、協議していた時の要旨を記した文書を公表。>
しかし、何より恐ろしかったのは、16年に高市氏が総務大臣として、国会で「放送局が政治的な公平性を欠く放送を繰り返し、行政指導しても全く改善されない場合、それに対して何の対応もしないと約束するわけにいかない」と述べ、政府が放送局に対し放送法4条違反を理由に電波法76条に基づいて電波停止を命じる可能性に言及したことだろう。(@@)
これは、いわば「政府の指示に従わないと、電波を停止しちゃうぞ!」とテレビ局に脅しをかけているようなもので。この発言は、国内外のメディアや機関などから、かなり問題視された。(ーー)
こんな問題発言をしていた政治家を、首相に選んでしまう自民党や強く支持する国民の気が知れないのであるが。
高市政権に代わって、日本がどんどんアブナイ方向に進もうとしている中、特にNHKには政府の支配や圧力に屈さず、頑張って欲しいところ。(**)
<ネットはサイトによって報道内容も意見も偏ってしまうので、オールドメディアに頑張ってもらわないと。(・・)>
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その点、井上氏は就任会見で、記者から「政治や政権に忖度した報道」について問われ、このように答えていた。
「私がNHKに昭和55年に入局してからちょうど45年が経ったのですが、かなりの部
分、報道の仕事をしてまいりました。NHKの報道の根幹である、正確で公平公正な報
道というのは、これはNHKに限りませんが、報道機関の生命線というか、根本のとこ
ろだと思うんですね。例えば今質問にあったような、政治的な圧力に屈するだとか、そ
ういったことに忖度するといったこと自体が、この一番根幹の大事な生命線を傷つけ
ることになりますので、そういう報道機関は自らのよって立つところを崩してしまうと
いうことになります。私は、記者から始まったNHKの仕事でしたけれども、そのことは一貫して堅持してきたつもりです。」
「報道がゆがめられるとか曲げられるとか・・・そういうことがないということが、「情報空間の参照点」として、これからもNHKが信頼されるかどうかの分かれ目になると思いますので、そこだけはしっかり守っていきたいと考えています。」
まあ、NHK会長としては、他にも受信料徴収や経営改革の問題など色々な課題があるとは思うが。
日本、そして国民にとって本当に大事な時ゆえ、是非、上の言葉を守って、政権への忖度などせず、信頼できる報道をして欲しいと強く願っているmewなのである。(@_@。
THANKS