米牛輸入に関し、小泉&アメリカ発言に「怒」 + C型肝炎の問題
2006年 06月 23日
今日は4時からWCの日本ーブラジル戦がある。
寝てから見るか、見てから寝るか・・・さんざん迷った末、万一先に寝て起きられ
なかったら一生後悔しそうな気がしたので、試合が始まるまで起きていようと決めた。
今日は、寝不足の人が増えそうである。
さて、今回は当初、21日に地裁判決が出た薬害C型肝炎訴訟の話をメインに書こう
と思って準備をしていたのだが・・・。米牛輸入再開に関して、小泉やアメリカ側の
発言にあまりにもムカついたので、そちらの方がメインになってしまいそうだ。
詳細はまた後日に譲るとして、先に少しだけC型肝炎の問題について書いておきたい。
私がこの問題について取り上げたいと思ったのは、私のごく近しい者が二人、C型
肝炎による肝がんで亡くなっているからである。
C型肝炎は、肝がんや肝硬変になる確率が高い病気である。ただ、近時は、早期に
感染や発症がわかって、適切な対処や治療を行なえば、重症化や死に至るのを防ぐ
ことができるようになって来た。今、国内のC型肝炎の感染者は約150万人いると
言われているが、その大部分は、予防接種の際の注射針の使い回しや、輸血、血液製剤
<出産の時の止血剤なども含む>などによって、ウィルスに感染したと考えられている。
<つづきは ↓More をクリック>
今回、大阪地裁で国と製薬会社の責任が認められる判決が出たのは、血液製剤によっ
て感染した人たちが訴えたものであった。他の薬害やアスベスト問題なども同様だが、
国や製薬会社は危険性を認識していたのに、そのまま薬剤の使用を続けており、それが
裁判で認定されたのだ。
私は国(政府)の最大の使命は、国民の命や健康を守ることだと考えている。そして
危険性を認識しているのに、いわば死に至る毒菌がはいっているかも知れない薬剤の使用
を続けさせることは、(不作為による)殺人に近いものがあると思う部分がある。
そして私にとっては、米国牛輸入の問題も同じように思えるところがあるのだ。
私は米牛を一切輸入するなという気はない。ただ、安全性を確保するように努めて
欲しいと言っているのだ。
だが、現段階では国内外の多くの専門家が、アメリカの肉牛の飼養や、牛の解体、
肉などの加工の仕方では、その安全性に問題があると言っている。またアメリカでは
かなりの数のBSE感染牛やそれが要因で病死した人がいると言われるが、その情報が
明らかにされないままでいる。輸入するからには、日本政府が強く要請し、両国で協力
してそれらをクリアにしてくれないと、国民の命や健康を犠牲にするおそれもあるし、
不安感をぬぐうこともできないと考えるのである。
しかし、日本政府は小泉首相の訪米に合わせるかのように、さっさと輸入再開を
決めてしまった。<こんなに手土産、手土産と非難されても、シャ~シャ~とした顔
で決めてしまうこと自体、厚顔無恥だと思ったりもするのだが。> 私から見ると、
まだ何一つ安全性が確認できていないのに、である。
彼らは、この春、政府の食品安全委員のメンバーを半分入れ替え<コチラ参照>、
形式的に国民の意見をきく集会を全国の何箇所かで開き、結論&日程先にありきで、
米国との協議を進めて、再開の合意を行なった。合意してから、安全性が確保できるか
どうか査察に行くらしい。<去年の暮れに解禁した時にはもっとひどくて、査察に行く
前に米牛が届いてしまっていたのだが。>
今回は以前に増して色々と条件をつけたようだが、安全性なんて二の次なのである。
しかも、この合意を受けての小泉首相の発言は、私には実に腹立たしいものであった。
彼は、再開が早すぎるのではないかとの質問に対し、それを否定した上で、「アメ
リカにとっては遅すぎるのではないか」と答えた。<TVで目撃>
思わず「おまえは一体どこの国の首相なのか」と突っ込みたくなったのは言うまでも
ない。彼は日本の国民のことよりも、アメリカ側の事情が気になるらしい。
<中韓のことには、全く気遣いができないのだが。>
さらに、彼はこのような発言もしていた。
「これだけ時間をかけ、問題点、疑問点を洗いざらい、互いの意見をぶつけ合って
協議し、全国各地でも国民の声を聴きながら、ようやく合意が出来て良かった。」
「米国産牛肉が良いのか、日本産の牛肉が良いのか、それぞれ好みもある。値段も高い
安いがある。様々な観点から、安全、安心どちらを評価するのか。それは個人の選択の
問題だから」<朝日新聞21日>
私はこれまでも、彼がいかに無知で無責任な首相であるか、かなり認識してはいた
のだが、ここまでのやつとは思わなかった。彼はたぶん、自分がしようと思っている
ことが理解できていないのである。<「理解できない」が得意技ではあるのだが。>
彼は何を見て「これだけ時間をかけて」「問題点を洗いざらい」とか言えるの
だろう。全国各地での国民の不安や反対の声は、すっかり聴き流してしまって。
しかも、私が一番ムカついたのは、彼がこの輸入再開の最も大きな問題点を理解
していないことにあった。
「安全、安心どちらを評価するのか。それは個人の選択の問題だ」と言うのである。
私たち市民が米牛の輸入に関して最も恐れているのは、もし私たちが米牛は安全で
ないと思い、これを口にしたくないと思っても「それを全く口にしない」という選択
をすることが、極めて困難だということにあるのだ。<コチラ参照>
もしスーパー等で米国産牛を買うのを避けるだけで、安全性が確保できるなら、誰も
こんなに文句は言わない。<ただし、それもスーパー等が正しく産地を表示してくれれ
ばの話であるが。> 飲食店での食事も同様だろう。だが、それでは済まないのである。
異常プリオンは、たとえ少量でも、熱されたりしても、人体の中にはいればCヤコ
ブ病などプリオン系の病気の要因になる危険性がある。<子牛を使った実験では、
異常プリオンを0.1g与えれば、BSE感染、発症する例が確認されている。>
つまり、ひき肉状などに細かくしたり、エキスにしたりなど形を変えて、惣菜品や
加工品、ラーメン等のスープ、カレーの素などの調味品に混入されても、その危険性
は残るのである。
特別な境遇にいる人ならともかく、私たち一般市民にそれらを全て避けて、これから
ずっと飲食生活を続けて行けというのは、事実上不可能だと言っていいだろう。つまり
米牛が輸入されてしまえば、私たちには安全性な食生活を守るという選択肢は、与え
られていないに等しいのだ。
だが小泉には、おそらくそれがわかっていないに違いない。「イヤなら、少し高くて
も国産の牛肉を買えばいいでしょう」としか思っていないのだろう。
大丈夫。BSEの人への感染は、まだ研究中の部分が多いのだが。人が異常プリオン
によって病気になる確率は、100万分の1とか500万分の1などと言われている。
単純計算で、1億人中20人~100人だ。実際に発症する確率はもっと低いという
話もある。アメリカとの関係を思えば、10人や20人の犠牲はやむを得ないのかも
知れない。<彼のいう安全性の選択とは、そういう意味なのかも?^^;>
それに、もし感染しても発症までには数年~数十年の潜伏期間があるらしい。5年
後、10年後にならないと結果は出ないし、それまでは彼は責められることはないのだ。
ただ、もし将来、国内でプリオン系の病気による死者が出たら、私はこの輸入再開を
殺人に近い行為だったと非難することだろう。<仮に因果関係が証明できなくとも>
<ちなみに韓国は、3年前に米牛を輸入禁止にしてから、まだ解禁をしていない。
こちらもアメリカからかなりのプレッシャーがあるようだが、ずっと調査や査察を
繰り返しながら協議を続けており、本当は6月に輸入解禁の発表をするはずだったの
だが、直前になって問題があるということで延期を決めた。>
しかも折角、国民に命のリスクを背負わせてまで、輸入再開をして決めてやったのに、
アメリカ側からきこえて来る声が、さらに私を立腹させた。
『【ワシントン21日時事】米貿易政策に大きな影響力を持つグラスリー上院財政委員長
(共和)は21日、米国産牛肉の輸入再開をめぐる日米合意について「喜ぶのはまだ早い」
とする声明を発表した。同委員長は肉牛生産地であるアイオワ州の選出。
委員長は「事前査察の実施の約束が輸入再開を意味するものではない」と指摘。
「引き続き、科学に基づいて日本が実際に輸入を再開するまで圧力を掛け続ける」と
述べた。
一方、業界団体の全米肉牛生産者協会(NCBA)のジョン会長も声明を発表。「日本は
信頼できない貿易相手国だ」とし、8月末までに輸入が再開されない場合に対日制裁を
発動する法案への全面的な支持を表明した。<時事通信 22日 >』
『米上院のコンラッド議員(民主党、ノースダコタ州)やロバーツ議員(共和党、カン
ザス州)ら超党派議員は同日午前(日本時間同日夜)、対日制裁法案を提出した。八月
三十一日までに日本が輸入を再開しなかった場合は米国に輸入される日本製品に懲罰
関税を課すという内容だ。
法案が可決されれば自動車など基幹産業の通商への影響は必至。日米摩擦再燃に直結
しかねない厳しい内容だが、今年十一月に中間選挙が控える中、日本政府への「ブラフ
(脅し)」は畜産・食肉業界などの支持固めにもつながるものだった。
<東京新聞21日>』
一体、どっちが信頼できない貿易相手国なのか・・・。何かを輸入して欲しければ、
相手国に合わせて安全性に配慮するのは、当然のことだろう。
しかも彼らは、今度の査察で何か問題が見つかった場合に、日本が輸入を延期して
しまうことを警戒して、8月末を期限に対日制裁をちらつかせているのだ。もうOOO
に近いやり方としか思えない。
「何でこんなやつらのために、これから牛肉のことでイヤな思いをし続けなくてはなら
ないのか」と思うと、小泉首相をはじめ、日米の関係者に対して本当にムカついて来る
私なのであった。
THANKS
p.s. さあ、始まるぞ! 何とFWは巻と玉田だ。この布陣だとヒデもかなり前でやる
かも知れない。<前でやりたがっていたしね。> 頑張れ、ニッポン!
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まず、今日の挨拶代わりに…残念でしたね。サッカー日本代表。結果は結果として、ここから伸びていくだけです。個人的には、巻を見られてよかったです。
さて本題。前記事の安倍氏の発言といい、このアメリカの物言いといいて…○○は強いですね。何を聞いたって馬耳東風だから。小泉氏が首相になってからの政治論船、一つずつ積み上げて積み上げて質問しても「お宅とは考え方が違う」の一言でパー。その結果が人の命に無頓着な今の現状ですか。一言語ればふざけんな、です。
こういう奴らを駆除(←おいおい)するには…やっぱり選挙で、ああいう連中追い出すしかないですね。まずは、それが第一歩です。(そこから官僚等を変える、という難題もありますが)こうやって、地道に意見を上げていこうと思います。
今日は言葉激しい自分ですみません。失礼します。
レスが遅くなってすみませんでした。
ヒデ同様に、ピッチに寝転がったまま動けないような精神状態になって
いる私でございます。_(._.)_
巻にも出場のチャンスがあって、よかったです。
本当に、OOには困ったものですが・・・そのOOが首相やら要職に
選ばれてしまうのも困ったものです。
しかも私は2世議員が全て悪いとは言いませんが、政界イケスで
養殖されたようなOOな2世議員ばかりが首相候補になっていて
目も当てられませんです。
これがどん底で終わるように、コツコツいい方向へ這い上がっていきませう!
どうやってレスを書こうかと思いましたが・・・。
考えたら、あそこに非公開でレスをすればいいんですね。
というわけで、あとで参ります。
気が向いたら、私のトピにも来て下さいね~。(~~)
私も遊びに行きますです。
いい加減「ぶったたき」一辺倒の扱いにも疲れてきましたので、自分なりに語ってみました。
これからあと5、6人に回ってきます。
今日はおじゃましました。
記事に関する意見はそちらに書きたいと思いますが。
近時、ブログなども含め、いくつかの犯罪や裁判に
関する色々な見解を見聞して。私自身も刑事裁判や
犯罪抑止に関する記事を書きたいな~と思い始めて
います。
ただ、これは本当に難しい問題だと思うです。
牛には草を食べさせて育てたらよいだけの話しを、工業製品でもあるかのような感覚で牛が大きくなればよいのだという発想自体がおかしいのだと思います。
牛は草食 牛は草食
草食牛はBSEにならなかったはずなのに・・・
私も、BSE問題が生じた時に、初めて牛のエサに肉骨粉なるものが
混ぜられていることを知って、ビックリしました。
<家畜のエサにおそらくカルシウムとかたんぱく質を強化する粉などを
使用しているのは知ってたのですが、まさか自分たちの仲間の肉や骨
を粉にしたものを食べているとは・・・・。>
農家によっては、いわゆる栄養補助剤のようなつもりで与えていたところ
が多かったようですが。<成長促進、乳の出がよくなるなど>
廃品利用という点ではいいことかも知れませんけど。
ずっと草を食べていれば、本当に問題はなかったのだな~と改めて
思いました。