航空自衛隊はイラクの戦闘地域で活動?!by米空軍 (1)
2006年 07月 30日
イラクのサマワに派遣されていた最後の部隊・第10次イラク復興支援群が帰国して
29日に、陸上自衛隊朝霞駐屯地で小泉首相、額賀防衛長官、麻生外務大臣なども出席
して、隊旗返還式を行なった。
しかし、陸上自衛隊のイラク派遣はこれで終わったものの、コチラにも書いたように
航空自衛隊は現地周辺での活動を拡大して続行することになる。しかも、当初はあくま
でも後方支援のはずだったのが、28日からはまだ攻防が続き、死傷者も絶えない首都
バクダッドの空港にも国連や多国籍軍の関係者や物資を輸送することになるという。
<報道記事*1>
28日に民主党の鳩山幹事長が、党本部で記者会見を行ない、イラクで輸送支援に
あたる航空自衛隊について、米空軍の公式ホームページ「エアフォースリンク」が
6月28日付で「航空自衛隊は創設以来初めて、積極的に戦闘地域へ配備される」と
いう記事を掲載していたことを指摘した。
そして、政府が主張してきた「非戦闘地域に自衛隊を派遣する」という論理について
「論理そのものもおかしい」が、自分たちがつくった論理すら「完全に破綻をきたして
いるのではないか」とし、「明らかに憲法に違反する行動が行われようとしている。
このような行動を米国べったりの中で平然と行い、国会で説明責任を果たそうとしない」
と小泉首相を批判し、イラク問題について衆院予算委員会で閉会中審査を行うよう求めた。
<つづきは ↓More をクリック>
これに対し、小泉首相は28日、記者団に「(国会でも)盛んに議論されたことですよ。
自衛隊の活動している地域は非戦闘地域であると。私の答弁、みんなおかしいと言った
けど、全然おかしくないんですよ」と記者団に語った。
長勢甚遠官房副長官も同日、記者会見で「自衛隊の活動は非戦闘地域に限られている、
という考え方で我々は進める方針だ」と述べた。
<朝日・毎日新聞、民主党HPより 28日分より抜粋>
早速、米空軍のHP「Airforce Link」の News 6月28日付けを見てみたら、確か
にそのような記事があり<コチラ>、「Combat zone(戦闘地域)」で活動すると記さ
れていた。
ちなみに、米軍横田基地広報部は「日本とは違う認識だが、日本での(戦闘地域か
否かをめぐる)議論を知らず、広い意味での『戦闘地域』として書いたのではないか」
と説明したという。
だが、バクダッド近郊では、いまだに抵抗を続ける勢力の反撃が続いており、特に
物資輸送をする航空機は狙われているとの話もあることから、広い意味か狭い意味か
は別として、戦闘地域だと言えることに間違いはあるまい。そして後述するように、
この活動はイラク特措法に違反している可能性が極めて高いのだ。
ところが、小泉首相は相変わらず「(国会でも)盛んに議論されたことですよ。
自衛隊の活動している地域は非戦闘地域である」とすっとぼけた発言を繰り返している。
何ですと? 国会で盛んに論議されたことだって?・・・はぁ?
私は、03年に行なわれたイラク特措法の審議の際の、小泉首相のふざけた答弁を
一生、忘れることはないだろう。
私には、何故、あの時に議員や国民たちが、このような重要な法案に関して、あんな
おちゃらけた答弁をすることを許すのか理解不能であったし、このような人間が自分の
国の首相であることに、大きな怒りと失望を覚えたものだった。同時に、こんないい
加減な首相の下で、危険地域に派遣される自衛隊員もかわいそうに思えたりもした。
<そもそも、アメリカがイラク攻撃の根拠とした大量破壊兵器が見つかっていない
ことに関して、「今、フセイン大統領が見つからないといって、フセイン大統領が存在
しなかったなどといえないでしょう。それと同じだ」とかふざけたシラを切ってたし~。
ちなみにフセインは見つかったが、結局、大量破壊兵器は見つかっていない。しかも、
米英の首脳はその点での過ちを認めたが、小泉首相はいまだに認めようとしないのだ。
まあ、ブッシュの言いなりになってるだけで、本人が判断したわけではないもんね?!>
自衛隊のイラク派遣の根拠となるイラク特措法2条3項にはでは、その派遣先は
「非戦闘地域」<現に戦闘行為(国際的な武力紛争の一環として行われる人を殺傷し
又は物を破壊する行為をいう。)が行われておらず、かつ、そこで実施される活動の
期間を通じて戦闘行為が行われることがないと認められる地域>に限られるという
規定がある。
そこで、国会ではどこが戦闘地域で、どこが非戦闘地域だと言えるのかが、どの
ように判断するのかということが大きな争点になったのだ。
しかし、その質問に対し、小泉首相はこのように言い放ったのである。
「どこが戦闘地域で、どこが非戦闘地域か、今、私に聞かれたって分かるわけがない」
「自衛隊が活動する場所が、非戦闘地域だ」と。
<つづく> THANKS
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*1
イラク復興特措法に基づく活動をイラクで続けている航空自衛隊のC130輸送機が、28日に
初めてバグダッド空港入りする方向となった。政府は陸上自衛隊の撤退を受け、空自の活動
拡大を決めていたが、その第1弾となる。同空港周辺では航空機を狙った銃撃が続いており、
安全確保が大きな課題となる。
28日は国連職員数人をクウェートのアリアルサレム空軍基地からバグダッド空港まで運ぶ
予定。当初は27日に予定されていたが、外務省と国連の間で便宜供与に関する文書の作成
に手間取り、1日延期したという。
今後はクウェート―バグダッド間で、多国籍軍物資・人員を中心に輸送する。国連事務所の
ある北部アルビル空港にも職員などを運ぶ。 <毎日新聞 26日>
1.「自衛隊が活動する場所が、非戦闘地域だ」ー(イラク戦争、小泉首相)
「わが軍隊のいる所が国境線だ」-(ノモンハン事件、辻参謀)
2.政府の意志を無視して独断専行する関東軍とそれを追認する政府
憲法の意志を無視して独断専行する自民党とそれを追認する国民
3.天皇の平和への意向を無視して戦線拡大をする杉山参謀総長
天皇の平和への意向を無視して靖国参拝をする小泉首相
4.戦前の国民への言論統制ー治安維持法
現代の国民への言論統制ー共謀罪
5.軍に対して殆ど批判的な記事を書けなかった戦前のマスコミ
政府に対して殆ど批判的な報道をしない現代のマスコミ
6.戦前の東條首相の人気と現代の小泉首相の人気
mewさんとは立場は違いますが、私も「日本がアブナイ!」と思います。
ps)記憶があいまいなので誤りがあればお許し下さい。
わかりやすい例示を有難うございます。
こうして見ると、日本が本当にアブナイ方向に進みつつあるのが、
よくわかりますね。
しかも、戦前、戦中に比べて、こんなに自由、民主主義化が進み、
国民がこれだけ様々な情報に接したり、自由に意見が言える時代に、
同じような状況が起きているということが、不思議でもあり、情けない
ところでもあります。
国民それぞれには、色々な考え方があると思いますが。
ともかく国民が主体となって、国のあり方を決めるためには、政府は
きちんと説明責任を果たさなければいけないと思いますし。
マスコミも、きちんとその役割を果たさなければと思う次第です。
自衛隊の活動している地域は非戦闘地域であると。私の答弁、みんなおかしいと言ったけど、全然おかしくないんですよ」-----小泉は「Bushのアメリカとその文化・思想」に洗脳されため、こんなことが言えるのでしょうか。「事の理非」がないではないですか。この国を危うくする、この男の正体を見破ろう。 この男はまた、自身を織田信長に擬しているとか(信じられませんが)、時代錯誤もはなはだしく、為政者としては失格です。 この男が居座り続けると害毒が撒き散らされるのは、前首相の森と同様であるが、将来にわたる災厄については計り知れない。 強い調子になってしまいましたが、寛恕下さい。
まさに白痴的世界 これがファシズムの世界でないなら。いったい何だ
生卵の十個も投げつけてやりたい。
この期に及んで、ああいう発言をするのですから、
本当に何でこんな人が自分の国の首相なのかと・・・
情けなくなってしまいます。
でも、与党内でも彼に文句を言える人がほとんど
おらず、彼を支持する国民もなかなか減らず。(-_-;)
次の政権からは、このような理のない無責任な発言
は許容されないように、マスコミも含めてしっかり
ウォッチして行かなければいけないと思います。
このような発言をする首相は論外ですが、それを
放置している自民党議員、マスコミ、国民にも
あきれるところがあります。
<ファシストでも、もう少しマシなことを言わない
と周囲がついて来ないかと思いますが。^^;>
新政権では、もう一回、日本の政治のあり方を
立て直せるようになれば、と願っています。
行動で まず 紙つぶてを蒔くしかありません。面従腹背 山猫ストライキ サボタージュ 米騒ぎ ええじゃないか ともかく 小沢まで含めて
その先に希望をつなぐ やるだけやらなくちゃ人生終わるしねえ。
教育までさんざんな目にあってるし 先方は着々だもの。
鳩山悠紀夫?氏、こちらも政治家の家柄では第一級。しかも、東大出の秀才。一皮剥けられているようですから、また、与党の方にチャレンジしてほしいと思います。 同じ東大出の、時の人である谷垣さんは何かちょっと頼りないような気がして来ました。 本当は(衆目の一致する筈の)加藤さんも再チャレンジしてほしいものです(加藤の乱なるものをよく理解していません)。
犠牲者の方々には、心からお悔やみを申し上げたいですが・・・。
近時のレバノンでの惨状を見て、私の周囲の人たちも、やはり戦争は
望ましくない、一般市民や子供たちが犠牲になるようなことは許されない
と改めて認識する人が増えているように思います。
安倍氏が国家や教育のあり方について、どのような考えを持っている
のか、もっとマスコミなどでも取り上げて、よく知って欲しいものです。
鳩山の由紀夫氏は、東大でも理系の出身なんですよね。
元・学者で、もう少し理論的かと思っていたのですが、政治家になって
からは、そうでもないような感じも受けています。
谷垣氏は、もしかしたら加藤紘一氏に近いものがあるかも知れません。
言ってることは正しく論理的でもあるのだけど、アピール力や政治手腕
に乏しくて、リーダーシップが弱い感じが・・・。^^;
加藤の乱は、注目して見ていた私も、結局何だったんだろう思うところが
ありますが・・・。wikipediaなどに説明があるようです。
ただ,政治家としての技量と,学者としての技量はぜんぜん別ですよ(笑) 皆さん,諸葛孔明と一緒にされてませんか?(^^;)
大体,政治家になれば,学者としての仕事もキャリアも全部パーになりますから「二世のお坊ちゃま」という側面の方が大きくなります。一応,後輩として弁護(笑)
私は個人的には、鳩山兄より鳩山弟の方が、人間的には好きなん
ですけどね~。 彼が民主党に残ればよかったのに・・・。
弟さんは、周囲の大反対を押しのけて、高見エミリーさんと結婚した
ことでも有名だったそうですが。
お料理も上手そうでしたし。自然を愛しているみたいですし。
総裁選に出馬したいようでしたけど、20人の推薦人を集めるのは
難しかったのかも知れませんね。
鳩山家は、議員さんたちを呼んでお花見もできますからね~。
学者というのは、基本的には政治家には向かないかも知れませんね。
政治家には理論が通用しませんから?^^;
<学会や大学の派閥なんかもドロドロではありますけど。まともな
学者ほど出世できませんし。>
# 昔,「科学朝日」でそんな記事を書かせてもらった記憶がある。