長崎市長の怒り。 そして日本、米国に核軍縮・平和への努力を望む
2006年 08月 09日
8月9日は、長崎に原爆が投下された日である。
世界で最初に原爆が投下されたのが6日の広島だったためか、長崎のことはやや軽視され
がちになってしまうところがあるように思うが<長崎出身の知人もよくそう言っていた>。
改めて、犠牲者の方々に哀悼の念を表すと共に、平和と軍縮を願いたいと思う。
本日(9日)行なわれた平和祈念式典では、伊藤一長市長は平和宣言で、「人間はいったい
何をしているのか」という出だしに始まって、核軍縮が進まない現状への怒りをあらわにし、
世界の国々や科学者たちに核兵器開発への協力を拒むよう求め、「2006年を再出発の年と
することを決意し、恒久平和の実現に力を尽くす」ことを宣言した。
さらに、具体的に米国、北朝鮮、パキスタン、イスラエル、イラン、インドの核保有国や核開発疑
惑国を名指しして、核不拡散体制が崩壊の危機に直面していると指摘。「核兵器の威力に頼ろう
とする国々は、被爆者をはじめ平和を願う人々の声に謙虚に耳を傾け、核軍縮と核不拡散に
誠実に取り組むべきだ」と訴えた。日本政府に対しては、非核三原則の法制化と北東アジア非核
地帯化への取り組みに加え、高齢化が進む被爆者支援の充実を要請した。
<「平和宣言の全文」を文末*1に掲載する。具体的な国名や事実も含むようなここまで踏み
込んだ強いメッセージには、ある種の驚きや衝撃を覚えた部分もあるが、それだけ核拡散が
進み、一向に平和への取り組みが進まない状況に、大きなイラ立ちや怒りを覚えていることが、
よく伝わって来た内容であった。>
また、被爆者代表による「平和への誓い」を読んだ被爆者代表の中村キクヨさん(82)は
「戦争を知らない世代が求める強い日本の姿が戦争前の様子に重なり、不安を募らせている」
と危機感を訴えた。
私もまさにこのことを一番憂いている。 <式典の発言内容は朝日、読売等の9日から抜粋>
<つづきは ↓More をクリック>
正直なところ、私は、原爆投下に関しては、アメリカが一番よくないと思っている。アメリカ国内
でも、最後の最後まで核兵器を使うことに対しては、反対論も多かったという。
原爆は、単に一度に大量の犠牲者を出し、完全に町を破壊してしまうだけでなく、放射能の
影響も残り、自然の破壊にもつながりかねないと。また、このような悪魔の兵器を一度公に
実戦で使ってしまったら、多くの国がそれを開発、製造し、やがては地球の滅亡につながる
おそれさえあると危惧する者が少なくなかったからだ。
また、45年7月にはもう日本の敗戦は決定的で、あとはいつ降伏するかという状況になって
いたので、あえてそのようなダメージを与える必要はないのではないか、という声もあったという。
だが、アメリカの首脳や政府幹部たちや、一部の軍部、科学者たちは、多大な費用と労力を
かけて開発、製造に成功した原爆を、どうしても実戦で使ってみたいと思ったようである。
その背景には、いわゆる実験として実戦で使って、その破壊力を確かめデータをとりたいという
考えや、大戦終了後の勢力争いで優位に立ちたいという意図があったと言われている。
果たして、悪魔の兵器は大きな被害をもたらしただけでなく、他の国も次々と開発に乗り出し、
実験を繰り返している。<実験によって、人体や自然にも様々な影響を及ぼしていると言われて
いる。> そして、今や世界中にいくつの核弾頭があるかわからないような状況になっている。
アメリカは、自分たちが使わなくても、近い将来、他の国々も開発しただろうと主張したときく
が、実際に使用したことは、核兵器の開発や依存を大きく加速させたのは事実だと思う。
前回も書いたが、「自国の防衛のため」という大義名分は、このような軍備拡大を招くことになる
のだ。小国だって、大国が持っている以上、自分たちの国を守るためには核兵器を持ちたいと
思っても止むを得まい。
日本が唯一の被爆国として核軍縮、廃絶をアピールすることも重要だが、アメリカも最初の
核兵器使用国として<間違えとまで認めず、核兵器を世界に広めたきっかけになった国として
でもいいから>、自ら率先して核兵器を縮減し、核軍縮に力を注いで欲しいとも思う面がある。
また劣化ウラン弾の検証もきちんと行なって欲しい。もしそうすれば、私は「世界のリーダー」と
して少しは敬意を抱くかも知れない。
ただ、日本の政府、軍部のTOPの対応が、アメリカに原爆使用の口実を与えてしまったという
ことも否めないと思う。もう7月には敗戦は濃厚で、7月26日には最後通牒であったポツダム
宣言がなされたにもかかわらず、国体維持や国、軍部などの名誉にこだわり、なかなか降伏の
決断をせず、何の連絡もとろうとはしなかったからである。<昭和天皇もそのことを一番悔いて
いたときく。>
私は以前も書いたように、東京裁判や各地で行なわれた戦犯の裁判のあり方には懐疑的な
部分があるので、「A級戦犯」(または「戦犯」)なるものにこだわる気はない。でも、その中には、
結果論かも知れないが、アメリカによる広島、長崎の原爆投下を導いて多くの犠牲者を生じさせ
ることになった要因を作った者たちがいるのではないか、と考える面もある。
犠牲者や遺族の中には、日本がもっと早く降伏を考えてくれていたらと思う者もいることだろう。
先ほど、小泉首相が長崎の式典で、広島に負けないぐらい淡々と原稿を読み上げる形でスピー
チを行なっていた。
<NHKが知事の挨拶に他の映像、音声をかぶせてしまったのはやや少し疑問を覚えたのだが。
その映像の中で、一人の子供が色紙に「核廃絶や平和への思い」を記したメッセージが映され、
読み上げられていた。偶然か意図的か、そのメッセージを書いた子の苗字は(文の横に付され
ていて、アップで映された)「小泉OOO」だった。>
その小泉首相は、昨日(8日)には「(総裁選の)公約は生きている」と発言し、8月15日の
靖国参拝を示唆したという。さらには本日の式典のあとで、そのことをきかれ、「公約は守る
べきものだと思っている」とまで言った。
私は03年の予算委員会で、小泉首相が国債発行額に関してツッコマれ「この程度の公約を
守れなかったことは大したことではない」と答弁したこと、またそれを耳にして唖然とさせられた
思いを忘れることができない。
先日、民主党の小沢代表もTVでこの話をしていた。小泉政権の問題点に関しては、具体的に
どうこうという以前に、「公約を守らなくてもいい」と言うような発言を堂々と公の場でしてしまう
者が日本の首相であったこと自体が、まさしく問題なのだと。
小泉くん・・・公約を守らなくても、大したことはないんだよ。
中国、韓国がどうのという前に、日本の国内にも首相の靖国参拝に疑問を覚える国民、
戦争の犠牲者、遺族がいることも認識して欲しい。
日本のために戦った人たちにも尊崇の念を抱くべき部分はあるかも知れないが、戦火に
巻き込まれ犠牲になった一般市民の霊も同じように尊いものだし、彼らの思いも汲み取る
ことができる人が日本の首相であって欲しいと切に思う。
どんなことを言おうと、おそらくあの人は、自分が行くと決めれば行ってしまうのだろうが・・・。
日本の降伏の間際もそうであったが、国のTOPが、本当の意味で国や国民のことを考えず、
自分の考えや思いに固執して意固地になると、ろくなことはないように思う。
THANKS
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「長崎市長・伊藤一長氏による平和宣言・全文』 (岩手日報9日より)
「人間は、いったい何をしているのか」
被爆から61年目を迎えた今、ここ長崎では怒りといら立ちの声が渦巻いています。
1945年8月9日11時2分、長崎は一発の原子爆弾で壊滅し、一瞬にして、7万4000人の
人々が亡くなり、7万5000人が傷つきました。人々は、強烈な熱線に焼かれ、すさまじい爆風で
吹き飛ばされ、恐るべき放射線を体に浴び、現在も多くの被爆者が後障害に苦しんでいます。
生活や夢を奪われた方々の無念の叫びを、忘れることはできません。
しかし、いまだに世界には、人類を滅亡させる約3万発もの核兵器が存在しています。
10年前、国際司法裁判所は、核兵器による威嚇と使用は一般的に国際法に違反するとして、
国際社会に核廃絶の努力を強く促しました。
6年前、国連において、核保有国は核の拡散を防ぐだけではなく、核兵器そのものの廃絶を
明確に約束しました。
核兵器は、無差別に多数の人間を殺りくする兵器であり、その廃絶は人間が絶対に実現すべき
課題です。
昨年、189カ国が加盟する核不拡散条約の再検討会議が、成果もなく閉幕し、その後も進展は
ありません。
核保有国は、核軍縮に真摯(しんし)に取り組もうとせず、中でも米国は、インドの核兵器開発を
黙認して、原子力技術の協力体制を築きつつあります。一方で、核兵器保有を宣言した北朝鮮
は、わが国をはじめ世界の平和と安全を脅かしています。また、既に保有しているパキスタンや
事実上の保有国と言われているイスラエルや、イランの核開発疑惑など、世界の核不拡散体制
は崩壊の危機に直面しています。
核兵器の威力に頼ろうとする国々は、今こそ、被爆者をはじめ、平和を願う人々の声に謙虚に
耳を傾け、核兵器の全廃に向けて、核軍縮と核不拡散に誠実に取り組むべきです。
また、核兵器は科学者の協力なしには開発できません。科学者は、自分の国のためだけでは
なく、人類全体の運命と自らの責任を自覚して、核兵器の開発を拒むべきです。
繰り返して日本政府に訴えます。被爆国の政府として、再び悲惨な戦争が起こることのないよう
歴史の反省の上に立って、憲法の平和理念を守り、非核3原則の法制化と北東アジアの
非核兵器地帯化に取り組んでください。さらに、高齢化が進む国内外の被爆者の援護の充実を
求めます。
61年もの間、被爆者は自らの悲惨な体験を語り伝えてきました。ケロイドが残る皮膚をあえて
隠すことなく、思い出したくない悲惨な体験を語り続ける被爆者の姿は、平和を求める取り組み
の原点です。その声は世界に広がり、長崎を最後の被爆地にしようとする活動は、人々の深い
共感を呼んでいます。
本年10月、第3回「核兵器廃絶-地球市民集会ナガサキ」が開催されます。過去と未来を
つなぐ平和の担い手として、世代と国境を超えて、共に語り合おうではありませんか。しっかりと
手を結び、さらに力強い核兵器廃絶と平和のネットワークを、ここ長崎から世界に広げていき
ましょう。
被爆者の願いを受け継ぐ人々の共感と連帯が、より大きな力となり、必ずや核兵器のない
平和な世界を実現させるものと確信しています。
最後に、無念の思いを抱いて亡くなられた方々のみ霊の平安を祈り、この2006年を再出発
の年とすることを決意し、恒久平和の実現に力を尽くすことを宣言します。
2006年8月9日
長崎市長 伊藤一長
私も,「日本が唯一の被曝国」であることばかりが言われ,「アメリカが唯一の核兵器使用国」であることが言われないことに強い違和感を覚えています。
ただ,それではアメリカが原爆を使わずに本土上陸などを行っていればどうだったか,などと考えると,かなり複雑な思いもあります。
ある意味,「たら,れば」を考えても仕方なく,運命だったと思うしかないのではとも考えてしまいます。
時 8月15日
場所 靖国神社
主催 武部幹事長
「最初はグー」 「アベ・シンゾー」
「最初はグー」 「キン・ショーニチ」
「最初はグー」 「コ・キントー」
「最初はグー」 「ノーム・ヒョン」
やはりこの顔ぶれでは無理っぽいですかね。
ps)単なるシャレです。あまりつっこまないでください。
日本は敗戦が決定的で、特にポツダム宣言以降は
日本側が降伏を前提に協議していることを、
アメリカも知っていました。
アメリカは沖縄、硫黄島で思ったよりも多く兵士
を失ったことから、本土上陸は避ける意向だった
ようです。
降伏を促すために、大都市に空爆をすれば十分だ
という話もあったとききますが。記事にも書いた
ように、いくつかの理由で原爆を使ってみたいと
いう声が強く、そちらを選択したとのことです。
最初に核兵器を使用して、核パンドラの箱をあけて
しまった国として、その箱のフタをしめる役割を
果たそうとしてもいいと思いますし、そうすれば
世界からも敬意を得られると思います。
最初の使用国と、最初の被爆国がタッグを組んで
世界にアピールをして行けば、効果も大きいかも
知れません。
四カ国の代表の名前は、結構、ゴロ(リズム)が
いいですね。(笑)
FKさんの書かれてたものを見て、ふとタモリが
昔やっていた四カ国麻雀を思い出しました。
<ご存知かな~?>
「テポドン、ポ~ン!」
「憲法改正、リ~チ!」
とかやったら、面白いかもです。
嬉しい内容ではないけど。(-_-;)
2. 平和は勝ち取るものであり、 で平和を独立にすれば、良いと思いますが、どうでしょうか?
すると、忠君愛国、八紘一宇、戦陣訓に洗脳された、わたしたちの父母、祖父母の世代の日本人になります。
私は、他の国をそのような呼び方をすることを好ましく思いません。
<仮に何か問題があったとしても。>
そういうことへの配慮ができない限り、また勝ち負けにこだわる限り、
本当に平和な世界は訪れないように思います。
反核や反戦を標榜する平和団体の多くは、アメリカの核や軍隊を指弾する一方で、何故か中国やロシアの核には触れようとしません。
歴史を辿れば、日本の反核運動の中心となった原水協は共産党や社会党がよってたかって作り上げたような組織ですし、原水禁は原水協内の共産党勢力が分裂して出来た物です。そもそも分裂のきっかけは、原水協内の共産党勢力が「社会主義国の核兵器は侵略防止のためのもので容認すべき」と言い出した事だそうですし……。
また、ベトナム戦争時には、世界各国のベトナム戦争反対運動にソ連が様々な援助をしていた事も知られています。
冷戦時代、日本の反核・平和運動はその多くが(運動参加者個々の思惑がどこにあったかは別にして)、核兵器廃絶や反戦平和という美名の陰で中ソの利益を志向した物であった事は厳然たる事実です。そして、その行き着く先は日本における共産主義の勢力拡大であり、最終的には日本の共産化でしょう。
ところが、ソ連が崩壊し冷戦が終結した現在においても、そのスタンスは維持されているのです。結果としてそれは、相変わらず日本からアメリカの影響力を排除して、中国やロシア(特に中国)の利益に資する行為に終始しているように見えてなりません。
だからこそ、私はそういった運動をする人々を似非平和主義者としか呼びませんし、それは無批判にその主張を受け入れて賛同する人に対しても同様です。
>犠牲者や遺族の中には、日本がもっと早く降伏を考えてくれていたらと思う者もいることだろう。
⇒1944年2月には日本政府内で「朝鮮・台湾の放棄を含めた」和平案が真剣に検討されており、少なくとも1945年5月には「連合国側の条件」で降伏の打診をしていることが、米国公式文書に記載されています。(資料:U.S.Strategic Bombing Survey, Japan's Struggle to End the War, p.12)
この打診を、アメリカ政府が公式に無視あるいは拒否し、約3ヶ月も無視し続けた上、ポツダム宣言受託には11日しか猶予を与えず、一般市民約20万人の上に2発の原爆を投下しているのです。(資料:アメリカの鏡:日本 ヘレン・ミアーズ著、p.92)
つまり、「アメリカが悪い」というご意見が、もっとずっと深い部分まで正しいと考えられる情報もあるということです。
少し論点がずれてしまうかもしれませんが、歴史解釈や国際関係というものは様々な見方ができるものの、根拠のある情報をより多く知っていると、より正確で今後の参考になる見方ができるのではないかと思います。
以前も書きましたが、私とらんさんの大きな違いは、
もしかしたら中国に対する考え方なのではないかと
思います。
私自身は、自由民主主義をこよなく愛していますが、
共産主義をアタマから否定しようとは思いません。
ただ私は、中国も既に自由主義経済を取り入れつつあり、
今後さらに自由主義化が進み、徐々に民主化されて行く
のではないかと考えています。<ただし、それは武力や
その脅威によって行なうべきものではないとも思って
いますが。> チベット等の問題も、それに伴って
解決する可能性が高いのではと考える部分があります。
また、中国が今後、国際社会でやって行くためには、
日本を武力で支配下におさめたり、ましてや共産化
しようとはしないのではないかと考えています。
中には、このような考えは甘い、あまりに楽観的だと
思う人がいるかも知れませんが、私は基本的にこの
ようなスタンスで行きたいと思っています。
私は当時の歴史にそんなに詳しくはないのですが。
色々と見ていて思うことは、当時、アメリカも日本も
一枚岩ではなかったのではないか、またお互いの意思
の伝達、疎通がスムーズに行われておらず、双方の
強硬派の都合のいいように運ばれてしまった面があるの
ではないかということです。
それはそれで検証すべきことだと思うのですが、
未来に向かって、日米が共同して核軍縮を働きかける
ことには意味があるのではないかと思っています。
私もスイスのような永世中立国にようになれれば
いいな~と思う部分があります。
ただ、アジア(特に東~東南アジア)の一員として
近隣諸国と良好な関係を築くことも重要な課題である
と思います。
私は、中国、韓国、北朝鮮は、今、過渡期にあると
考えています。日本も同じような道を通って来て、
同じようなことをして来たわけですから、それを前提
としつつ、きちんと状況を見ながら、非好戦的な形で
対処して行くことが必要なのではないかと考えます。
前にも他のレスに書きましたが、私は万世一系にさほど
こだわっていません。それはもっと古い時代に途絶えて
いるかも知れませんし、その場合は調べようもないで
しょうから。
靖国問題は、それと別個に考えたいと思っています。
ただ、無宗教の国立の慰霊施設を作ることには大賛成です。
確かに、私と貴方とでは中国に対するスタンスが大きく違うようですね。少なくとも私には、60年以上前に15年間戦った戦争の責任について繰り返し言及しながら、その一方で50年以上続いている民族浄化を「それに伴って解決する可能性が高いのでは」等という言葉であっさりと流すような、ダブルスタンダードとしか呼べない姿勢は絶対に理解できません。
戦争で人を殺す事は絶対に許せない罪悪だが、民族浄化による虐殺は指弾する程の罪ではない、とでもいうのでしょうか。ともあれ、貴方の命の尊厳に対する考え方が、全く信用できない物であると判断せざるを得ないでしょう。
ちなみに、中国政府に対しては、法輪功のメンバーを対象とした臓器狩りを行っている疑惑があり、ロイターやAFP、BBC等が大きく報じていますが、日本のメディアは全く報道していません。
このような人権侵害国家に対して、
>自由主義経済を取り入れつつあり、今後さらに自由主義化が進み、徐々に民主化されて行くのではないか
等という憶測だけで評価を甘くするような考えは、自由と人権に唾する行為にしか思えません。
反中勢力の多くは、中国の核や軍隊を指弾する一方で、何故かアメリカの核や軍隊には触れようとしません。なぜでしょうか?「アメリカの核兵器は侵略防止のためのもので容認すべき」とでも言いたいのですか?
それと君の言動もアメリカについての言及が無いから問題だと思います。中国ばかり言及しアメリカについて言及しない君のダブルスタンダードとしか呼べない姿勢は絶対に理解できません。
私は、長崎市長やmew-run7さんがアメリカについて言っている内容を別に否定してはいませんよ? アメリカを指弾する一方で、それ以上に非道な事をしている中国については言及を避けている態度がダブルスタンダードだと指摘しているに過ぎません。
その程度は、人並みの読解力があれば充分に判る事でしょうに……。
そういえば貴方は、公式見解と非公式見解の区別もつかない人でしたね。8月4日のコメント欄で、
>相手が何か言うと、非公式であれ、「人事干渉」なんでしょ?(中略)相手が感想を述べると、内政干渉で、麻生外務大臣が言えば、個人の見解っておかしいですよ。
とか仰ってましたが、それは結局中国政府が報道官の定例会見(日本の官房長会見のあたるもの)で繰り返し『日本の時期首相は靖国参拝しない人物でなければならない』等と言っているのに、それを麻生外相の個人見解と同列視しているという事ですからね。
正直なところ、理解力が無い人と付き合うのは面倒なので、貴方を相手にはしたくありません。
以前も書いたかも知れませんが、私はこのブログを
作る際に、そのタイトル通り、日本のことをメインに
考えて書いて行こうと決めました。
別に他の国がどうでもいいとか、日本さえよければいい
という気はないのですが。平和の維持という側面から
考えても、まずは自分の国である日本が、よりよい方向
に進むことが大切だと考えているからです。
中国にも、らんさんが書かれたような問題があるのは
知っていますが。最初に思うのは、日本も過去に同じ
ようなことをやって来たのではないかということです。
ましてや、中国は人口も民族も面積も日本の何倍もある
国なので、統治する際に強権的になってしまう面もある
ように思います。そして、その問題を解決するには、
体制の変化が必要でしょうし、それにはそれ相当の時間
がかかると思います。
また仮に中国にそのような問題があったからと言って、
日本が中国を敵視したり、防衛のため軍備を増強したり
する必要があるとも考えていません。
私は決して反米の立場ではないのですが。
今のアメリカのご都合主義に基づく傍若無人ぶりには、ついていけない
と強く思うところがあります。
日本も含め、もう少し他の国々が<場合によっては手を組んで>
アメリカに対して、きちんとモノを言って、歯止めをかけるようにしないと
いけないのではないかと考えています。
貴方の中国に対するスタンスはよくわかりました。(チベット問題などの記事を改めて読み、貴方のいう中国脅威論もある意味納得できました。)
それを解決する手段として日米関係の重視を主張していると思っています。ただ、他の選択肢は全然無いのでしょうか?
1.コヨウホウ、江沢民、コキントウと近年ですと総書記がいますが、同じ指導者でも日本に対しての取り組み方は差があったのではないかと思います。(私としては一番憎たらしいのが江沢民でした。)もし、中国の指導者が靖国問題で参拝をやめれば、過度な反日教育も改めると言えば、貴方はどうしますか?
2.中国も決して一枚岩ではないと思いますが(北京政府と上海財閥の対立、富裕層と貧しい農民の対立、地方と中央政府の対立等)、靖国問題はその対立する勢力が一番結集して反日になれる問題だと思っています。もし、対中国戦略を考えるならわざわざ相手を結集させるよりも、分断させ少しでも日本に友好的なグループと手を組むという考え方はダメでしょうか?
つづく
4.中国の対決のためにアメリカとの関係を重視する立場であると思っていますが、そんなにアメリカを信用していいのでしょうか?アメリカも独自に対中国戦略を持っていると思いますし、私には日本ほど中国を敵視しているとは思えません。東シナ海のガス田開発にはアメリカの企業も参加していたと記憶していますし、中国の巨大な市場確保のために日本よりも中国の意向を重視する場合のありえると思います。
ps)「らんさんへ」さんのコメントを改めて読みましたが、(個人的な意見では)理解力の無い人だとは思えません。しっかりとした主張をしている人だと思います。
私がアメリカよりも中国が遥かに危険だと主張するのは、貴方の言う中国の強権的な統治の下に日本が置かれる可能性を考えての事です。
アメリカは人権思想が強く、イデオロギーを共有できる相手には寛容ですが、中華思想が根底にある上に人権など気にしない中国は、相手が異民族だというだけでいくらでも冷酷になると考えますので。
FKさん>
他の選択肢というか、以前にも申し上げた通り、ASEANやオセアニア諸国、台湾、アメリカらとの緩やかな西太平洋連合を作る協調路線を取るべきだと考えています。その上でインドや中東の民主国家と連携出来れば理想的ですね。海洋国家である日本は、やはりシーレーンを重視した外交戦略が必須でしょうから。
ご質問にお答えします。
1.私も江沢民は大嫌いです(笑) それはともかく、仮にそのような提案があっても、まず私は信じませんね。
これは以降の質問にも大きく関わるのですが、中国が反日の理由にする問題事項はそれこそ山のようにあって、靖国はその中の歴史認識問題(正確には、日中戦争の戦後処理問題なのでしょうが)に含まれる一要素に過ぎません。
中国で行われている反日教育は多方面にわたっており、その全てと靖国問題一つとを交換するなど、とても信用できる話ではありません。
2.上記の通り、靖国は諸問題の中の一要素でしかありませんので、例え中国の一部の反日感情を和らげる為でも、尖閣諸島や東シナ海などなど他にもあれこれと譲歩する必要が出て来るでしょう。そんな事をしていては、日本の主権すら危うくなるのではないかと危惧します。
ご質問に対する回答の続きです。
3.私が靖国問題で譲歩すべきではないと考えるのは、ここで譲歩してしまったら他の問題でも譲歩を引き出せると中韓に思わせる事になると考えるからです。先程も述べた通り、日中間には(日韓間もですが)他にも問題が山のようにあります。中韓に強硬な姿勢で臨めば日本は譲歩すると思わせるよりも、強硬策だけでは日本から譲歩は引き出せないと知らせる方が、対等な友好関係には却って近道だと考えます。
日本側が一方的に言いなりになって友好関係を結んでもらう、朝貢外交の真似事をしたいのならその限りではありませんが。
4.北朝鮮や韓国よりも中国が危険なのは、まさにその点だと私は思います。中国がアメリカにとっての日本の存在価値に比肩し得るだけの利益をアメリカに与える事が出来れば、中国はアメリカを敵に回さずに日本を侵略できる可能性があるのです。
だからこそ、アメリカにとっての日本の存在価値を高める為の対米追従路線な訳です。
将来的には自主国防が出来るだけの軍備を持ち、国際社会や国連での発言力も強めた上で、アメリカをはじめイデオロギーを共有できる国々との同盟関係を維持するのが理想です。
しかし、それには長い時間が必要ですから、それまではアメリカに守ってもらうしか道はありません。そんな状況下で、アメリカを指弾しながら中韓に擦り寄るような平和運動は、却って平和を遠ざけるだけの愚行だと思う次第です。
ともあれ、しばらく母のところに行ってきますので、その間は書き込み出来ないと思います。もし私宛に何かコメントを頂いても、多分数日間お返事できませんのでどうかご了承下さい。
質問に対するお答えありがとうございます。
立場はまだまだ違いますが、きわめて明快な主張、参考にしたいと思います。
らんさんとの最も大きな違いはそこなのですよね。
私は中国がアジアの中でTOPの立場でいたいと考えるかも知れない
とは思うのですが<日本より優位な立場でいたいと>。
ただ、日本を軍事的に支配、占領して統治下に置くことは、今後、
国際社会の中でやって行く気なら、考えないのではないかと思って
います。
アメリカと中国を比べる気はありませんが。
今のアメリカを見ていると、とても人権思想は明らかに後退しており、
フェア&ジャスティスの精神も機能しなくなっているように思えます。
<情報統制や報道への圧力も大きくなっているようですし。>
また、日本への支配を強めようとしている部分も感じ、個人的には
かなり強圧的な国になっているように感じています。
ご実家への旅行、気をつけて行っていらして下さい。
私もランさんの言っている事を否定してませんよ?中国ばかり批判してアメリカの言及を避けている態度がダブスタだと指摘しているのだけです。
>それは結局中国政府が報道官の定例会見(日本の官房長会見のあたるもの)で繰り返し『日本の時期首相は靖国参拝しない人物でなければならない』等と言っているのに、それを麻生外相の個人見解と同列視しているという事ですからね。
何が言いたいのですか?公式でなければ何言ってもいいということですか?言いたいことがよく分からないです。それと現職の外務大臣が、新聞にわざわざ寄稿したり、マスコミのいる前で、中国民主化や中国脅威論を展開する事が個人的見解ですか・・・・
無事に帰ってきました。それにしても暑い(汗)
>日本を軍事的に支配、占領して統治下に置くことは、今後、国際社会の中でやって行く気なら、考えないのではないか
私は、日本全土ではないにしても日本の一部を軍事制圧する可能性は充分にあると考えています。
昨年8月1日の中国誌「世界知識」で、第二次大戦後の沖縄の主権の帰属は未確定だとする論文が発表されています。その前後には中国測量船による沖縄周辺海域の海底地形調査が無断で繰り返し行われていましたし、更に遡れば漢級原潜領海侵犯事件もありました。
言論や報道の自由が無い中国でこのような論文が雑誌に載った事と、一連の沖縄周辺海域での動きとを考え合わせれば、中国が沖縄に対する侵攻の準備をしているのでは……と考える事に一定の蓋然性があるかと。
個人的には、その直後の8月3日に改定、発表された民主党の沖縄ビジョンは、民主党が在日外国人参政権の実現に積極的な事を鑑みれば、まるで「合法的に沖縄を中国領とするため」の案にしか見えなかったりする事が大いに気になりますが(笑)
ェア&ジャスティスの精神も機能しなくなっているように思えます。
私は特にそう感じはしませんが、例えそうであったとしても、人権も公正も平等も、中国よりも遥かに優れている事は疑いようが無いでしょう。
現在の日本がアメリカから受けている強い影響が、将来中国からの影響に変わったとしたら、日本は一体どんな国になるでしょうか。少なくとも、今の日本よりも平和で良い国になるとは絶対に思えません。
らんさんへさん>
>中国ばかり批判してアメリカの言及を避けている態度がダブスタだと指摘している
ココはmew-run7さんのエントリーに対するコメント欄です。エントリーの内容を受けて書くのに、同意権の部分をわざわざ繰り返して言及する必要などないでしょう? ただでさえ文字数制限があるのに、そんな面倒で無駄なアホらしい事を誰がわざわざするもんですか。
もちろん、個人的見解ですとも。公人が報道されるような場所でした発言は、全てが政府の公式見解になるとでもお思いですか? それなら、先日の盧武鉉大統領の「日本とは対決しなければならない」も、韓国政府の公式見解として扱わなければならなくなります。
盧武鉉発言が個人的見解として扱われるなら、麻生外相の発言も個人的見解であり、中国政府の報道官会見「中国政府の公式見解」として発表された物とは明確に区別されなければなりません。それくらい当然の事でしょうに、それすら理解できないのですか?
いい加減に、下らない揚げ足取り(にもならないような言いがかり)は止めにしていただけませんかね。もう貴方の相手をする気はありませんので。
お帰りなさい。ほんと暑いですね~。
先にアメリカについて言えば、現に日本が軍事だけでなく
政治、経済的にも大きな影響を受けているだけに、その
問題は憂慮すべきではないかと思います。
これは「現実」の問題ですから、「懸念による推測」に
基づいて、中国から影響を受けるよりマシという考え方
をすることには疑問を覚えます。
らんさんのように、中国による脅威や懸念を覚えている
人は少なからずいるとは思いますが、小さな動きや推論
に基づく危険性を前面に出し過ぎているところもある
ように思えるところがあります。
ちなみに沖縄はもともと独立国だったのに、日本が強引
に自国に組み入れてしまい、その長年の文化を破壊しよ
うとしたのですよね。日本も同じようなことをやって
来たわけです。中国も国の体制が変わるには時間がかか
るでしょうが、歴史から学びながら、いい関係を構築
することを考えて行ければと思っています。
アメリカを指弾するときに貴方が用いた論法を、中国に向ける事は許さないとでもいうのでしょうか。そんなダブルスタンダードな態度を平然と取るようでは、貴方は論議するに値しない人物だと判断せざるを得ません。
>中国による脅威や懸念を覚えている人は(中略)前面に出し過ぎているところもあるように思えるところがあります。
中国は現実に、国際世論の批判を無視してチベットや南沙諸島を武力で侵略しました。その矛先が日本に向かないと、どうして言えるのでしょうか。
核を日本に向けている中国の危険性を根拠も無く過小評価する一方で、アメリカの核や軍事力を非難するばかりの反核・平和主義は、反核・平和を装っただけの反米主義以外の何物でもありません。
結局貴方は、アメリカや親米政権を貶す事ができれば、核や平和などどうでもいいのでしょうね。
貴方とは話しても無駄でしかないようですね。ここに書き込むのもこれで最後にします。
軍事面で言えば、私のスタンダードは、ただ一つ。
日本に戦争をさせないこと<他国への攻撃を含む>
・・・それだけです。
私は反米ではありませんが、今の米政権や米国の
あり方には疑問を覚えています。
また、日本が米国の要請に応じて、イラクに自衛隊
を派遣し、今も空自が危険な地域で米軍を助けて
活動をしているのを見れば、懸念に基づく推論では
なく、現実的な危険であることがわかるのでは
ないでしょうか?
中国の脅威については、らんさんとは当初より
大きく見解が異なるところだったので、致し方
ありません。私は中国を敵視していませんし、
中国との親密な交流を望んでいます。それは日本
の国や国民にとっても、様々な面で大きなメリット
につながるのだと信じています。何よりも平和を
維持するために。
mew-run7さんや長崎市長もそうなんじゃないですかね。中国よりも、アメリカの方が公然と核拡散をやっているのだし、広島、長崎に原爆を落としたのはいったい誰か?と考えればアメリカに厳しくなるのは当然ではないですか。中国を非難したいばかりに不確かな話を強引に持ってくる事に何か意味があるのですか。
>もちろん、個人的見解ですとも。公人が報道されるような場所でした発言は、全てが政府の公式見解になるとでもお思いですか?
貴方の言いたい事がよく分かりました。責任者が何を言っても「政府の方針ではない」。といえばいいのですね。そのあり方こそダブスタというのですが。
ありえない。中国海軍などまだまだ日本の自衛隊には勝てませんよ。大規模な上陸部隊の侵攻など、制海権や制空権を取る事ができない状態では不可能です。それに軍事侵攻することによって失うものが多いのだから、理由がない。妄想的空想ですな。
>言論や報道の自由が無い中国でこのような論文が雑誌に載った事と、一連の沖縄周辺海域での動きとを考え合わせれば、中国が沖縄に対する侵攻の準備をしているのでは……と考える事に一定の蓋然性があるかと。
まったくない。言論の自由などというが、政府批判を許さないというだけのことであって、沖縄の帰属云々をのせたからといって、政府がそれを認めているなどと考えることはできない。それに貴方の好きな「公式見解」ではありませんから。もっと具体的に軍隊を集結させる行為がない以上、侵攻の準備をしている蓋然性などどこにもない。事実をかってにつなぎ合わせたくだらん妄想です。
どうも世の中には、らんさんのように中国に脅威や
不信感を抱いている人は少なくないようなのですが。
私は不勉強のせいか<勉強する気もない?!>、
そういう人たちほど、中国に対して現実的な脅威や
危機感を感じていません。
そういう面を強調するよりも、多少の問題や違いは
あれど、いかに中国とうまく付き合って行くかを
考えて行きたいと思っています。
アメリカの場合は、現に政治、経済、軍事などあら
ゆる面で深い関係にあり(ベッタリくっついており)
アメリカ政府の考えや言動に日本が左右されるケース
が少なくないので、私としては、やはりこちらの方に
現実的な危機感や、様々な危惧感を覚えてしまう面が
あります。早くブッシュ政権(ネオナチ・スタッフ
込み)が終わって欲しいと、また日本が危険な方向に
進んで欲しくないと、だただ願うばかりです。
こちらの記事のコメント欄もかなり長くなってしまったので、
コメントの受付を終わりにしたいと思います。
よろしくお願いいたします。m(__)m
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