亀田、小泉、安倍・・・同じ穴のムジナにならないために(2) +とくらさんの参院選立候補
2006年 08月 14日
安倍氏の総裁選に関して、(1)のテーマにも関連して、報道などでいくつかネタが
出て、他にも色々と書きたいことが生じたので、もう何回か同じテーマで連載すること
にした。亀田選手の件に関しても、その中で触れたいと思っている。>
本文の前に、一つおしらせを。
私が以前から愛読しており、よくTBもつけさせて頂いている「とくらブログ」さん
の戸倉多香子さんという方が、来年の参院選で山口県の選挙区から民主党の公認候補
として立候補することが決まったそうだ。<山口と言えば、安倍氏のお膝元だ。>
私は本人と個人的には全く面識はないのだが、まさに一市民の目線から国や地域の
人々の生活を考える内容の記事を書いておられ、共感する点が多い。特に、彼女のブログ
の冒頭に書かれた「まだ間に合うかも知れない」という言葉に、とても励まされる面があった。
またブログ全体から女性らしい柔和さと同時に、芯の強さが伝わって来るような感じがしてた
のだが、今回、初めて写真でお顔を拝見し、ご自身もまさにそのようなイメージの方だと
思ったところがある。 <民主党・山口HPの戸倉さんの記事はコチラ>
これを読んで下さる方<特に山口にお住まいの方>は、彼女のブログを読んだり、機会が
あれば話を聴いてみたりもして、もし共感できる部分があったら、支持をして頂ければと思う。
<何か安倍氏がメインの記事にとくらさんのことを書くのはどうかと思い、少し躊躇する部分
があったのだが。同じ山口県であるし(しかも山口の現参院議員の一人は安倍氏の弟である。
ただし、来年の選挙で直接対決するわけではないが)、却っていいかも知れないと思って、
こちらに載せることにした。>
<<つづきは ↓More をクリック>
* * * * * *
11日、安倍氏と共に総裁選に立候補する予定の麻生外務大臣が、富山市での講演
で、このような発言をしたという。
「まだ政策も発表していないのに、安倍晋三で決まりと言われる。幕が開いたら芝居が
終わっていたという感じだ。昔の派閥が横行していた時代に戻ろうとしている」
「年間4000円(の党費)を払っている党員には、今から政策を比べてもらわないと
いけない。国の経営者を選ぶのだから、何となくこれかなぁ~とうわさだけで(票が)
流されると具合が悪い」
また12日には、古賀誠氏も安倍氏を支持することを表明したのだが、古賀氏は
講演会等で総裁選に関して次のような発言をしたと報じられている。
<ちなみに、古賀氏は(失礼ながら)ちょっと怖そうな顔をしており、また前・靖国
総代、現・日本遺族会会長の肩書きがあるので、タカ派のように見られがちなのだが。
幼い頃、父親がフィリピンで戦死したこともあって、そのような職についているので
あり、実は、強く戦争反対を唱える平和主義者<ハト派>で、父を早く亡くしたこと
で苦労して来たため、弱者への配慮や対策を重視している人でもある。
それゆえ、何で安倍氏を支持するのかと思ったりもしたのだが・・・。【彼は国立の戦没
者慰霊施設ができて、靖国神社の立場が軽視されることを懸念しているので、その点
では安倍氏を支持する意味はあるのだろうとも思える。】
彼には、できれば、内閣か党の要職について、安倍氏の暴走を止める役割を担って欲しい。>
「マスコミの演出する国民的な支持や人気を得ながら、政治家としてのしっかりした
哲学や理念を国民に説明できる指導者を選ばねばならない」
「本当のリーダーと人気者は違うが、残念ながら国民の人気や支持がないとリーダー
シップが発揮できない状況になっているのは事実。ポスト小泉の選択では、そこが一番
悩ましい」
「予想される候補者は小泉純一郎首相に比べカリスマ的能力、指導力で劣っている。
それなら党内を結束させ、新総裁のもとでその政権をいかに長期に安定させていくかに
私たちが協力していくことが必要だ」(以上、朝日、産経、読売等12日より引用)
<尚、古賀氏は7月の講演では、「国民の人気が後継首相の大きな条件という人がいる
が、全く違う」と述べ、安倍氏に対抗する候補の登場に期待を示していたらしい。>
これらの麻生氏や古賀氏の言葉に、自民党の苦悩や問題点、そして今回、私が現した
かった日本の政治の問題点が凝縮されているようにも思う。
だが同時に、ここには自民党や安倍氏の弱点も示されているように思われる。
また、この件はまた後日改めて取り上げたいが、安倍氏が所属する派閥の長である
森氏が13日の朝、テレビ朝日の「サンデープロジェクト」に出演し、「安倍氏が総裁
になることを面白くないと思っている人は多い。もし参院選で大敗すれば、すぐに安倍
おろしが始まるかも知れない」という内容の発言をしていた。<私の記憶に基づく>
それがまさに、自民党の現状なのではないかとも思う。
* * * * * *
一方、当の安倍氏は、地元・山口で父の墓参りをしたり、祭りに出たりして、後援
者からは、安倍総理の誕生を前提にバンザイまでされていた。
激励会では後援会長が「長州8人めの首相が誕生する機は熟した」と挨拶し、安倍氏
自身も「父は総裁選に挑戦してあと一歩で病に倒れた。初当選した時に志を受け継ぐ
ことを大きなテーマに掲げた」と遠回しながら、総裁選出馬の意思を表明した。
さて(1)<亀田選手を世界チャンピオンにするやり方と、安倍氏を総裁&首相にしようと
するやり方は、かなり共通した部分があるという話>のつづきだが・・・。
安倍晋三氏は、祖父に岸信介氏、大叔父(岸の弟)に佐藤栄作氏と著名な首相を持つ。
また父親の安倍晋太郎氏は、幹事長、外相などの要職を歴任し、いつ首相になってもおか
しくないと言われており、こちらも有名で評価の高い政治家であった。それが彼が超良血
サラブレッドと呼ばれる所以である。<そのお坊ちゃま的風貌から、政界のプリンスと
呼ばれたりもしていた。父親もそう呼ばれていたようだ。> そして党内、特に彼が所属
している党最大派閥の森派では、いずれ安倍氏を党総裁&首相にという期待を抱く者が
多かったのは事実であった。
ただ、今が彼にとって、総裁&首相になる適切な時期なのかどうか、また彼にその役目
を果たすだけの十分な経験や力があるのかという点については、それこど彼の派閥の長で
ある森氏をはじめ、党内の議員から(彼の後援者の中にも)疑問視や不安視をする声が
少なくなかった。
また世間では安倍氏で決まりのように言われていたが、党内では派閥争いやら様々な
思惑も絡んで、何とか安倍氏以外の者を総裁にしようとする動きが、7月頃まで続いて
いたのである。つまり、安倍氏擁立をはかった小泉首相もそうであるのだが、安倍氏を
本当に支持する議員は党内にはそう多くはないのである。
森氏は、安倍氏を将来の大事な逸材だと考えており、今、万全ではない状況で小泉首相
や若手議員、そして世間やマスコミに乗せられて、総裁になるのは安倍氏にとって望まし
くないと考えていた。それゆえ、ついこの6月頃まで、安倍氏が総裁になるのは時期尚早
ではないかとアチコチで発言し、安倍氏本人への説得も試みていたようである。
安倍氏も当初は、自分がここで総裁を目指すことにとまどいも覚えていたという。だが、
彼は父・晋太郎氏が積極性に欠ける部分があったために、首相になるタイミングを逃がし
てしまったのを見ている。しかも、ようやく「今度こそ」という機会が目の前に訪れた時
に、晋太郎氏は病に倒れ他界したために、結局、首相になれないまま終わってしまったの
だ。安倍氏はそのことを思い、おそらく今、目の前にあるチャンスを掴まなければ、父の
二の舞になることもあり得ると考え、総裁線に出馬することを決意したのではないかと
言われている。<小泉首相or周辺がそのように言って、決意を促したという話もある。>
<つづく> THANKS
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山口県ですか。
燃えますね。
あの方が山口から当選すれば、政党問わず、日本の政治も市民感覚を取り戻す第一歩となると思います。
私も、応援します。
余談ですがここを読ませていただくようになって初めて気がついたのだけど、どうやら僕は平和主義者ではないようです。もちろん平和は大事だと思っているけれど、僕にとって平和はあくまで「目的」ではなく「手段」です。これは少なくとも戦争が無ければ、戦争が起こった場合以上の悲劇は起こらないだろう、とは考えていないという意味です。
いつだって敵は襲ってくるのだ。どのような形でも。だから平和主義者には戦争によらずとも戦争で勝利する以上の戦果を挙げるだけの力が必要だと思っている。
----ブッシュのアメリカと一緒ですね。「日本がアブナイ」です。
チェイニーやラムズフェルトそしてローブに相当する人材は?チェイニー相当男は小泉かな?教育基本法をないがしろにしょうとしている森かな? あるいは、直接指示かな?
小泉首相が今朝靖国神社を参拝しましたね。
これは国民・世界に対する挑戦ですね。
しかし、桜井よしこさんという人も「参拝」を主張してましたが
あの人は相当の思想の持ち主ですね、きっと母としての経験が
ないのでしょうね。
PS.ゆっくり休めましたか?いいことありましたか?
「経済格差」の拡大を庶民に押し付け、それを確固とした権力によって押さえつける仕組み作りが、ヤシクニ参拝です。
現状をひっくり返す行動――アメリカの広島・長崎への原爆投下、北ベトナムへの北爆、北朝鮮のテポドン発射、周辺国が反対しているにも拘らず日本の海外侵略の正当化――は同じです。
私は「経済格差」が様々なところで、表現されていることを明確にしていこうと思っていますが、私はブログだけでは終わらず、行動もするつもりです。
戦没者への追悼、麻生の言っているような「靖国神社への丸投げ」では決してなく、戦後の早い期間は、旧厚生省官僚、天皇と靖国神社で細々と行われていた、といえるようですね。靖国神社の春、秋の大祭には勅使が派遣されていますから。
小泉首相は靖国神社の参拝にそれほどまでに重要視するのであれば、居をそこに移して365日参拝してはどうか。桜井よしこさんも同様か?。あの、---なにやら冬子さんも同様。
郷土愛、郷土意識を持つことは悪くないと思いますが、
個人的には、今の政治を司ったり支えて行ったりする
人たちが、長州から総理、明治維新とかをことさらに
強調するのは「何だかな~」と思う面があります。
また申し訳ないのですが、2つめのコメントを削除
させて頂きました。私はあの「Xね」言葉は、日頃の
発言でも、このような場でも最も使うべきでないものの
一つだと思っているからです。ご了承下さい。m(__)m
まずは、ブログ再開できてよかったですね。
お体&目の疲れに気をつけて、またムリし過ぎない程度に
頑張って下さいね。
ところで、とくらさんのことは、私も驚きました。
市民運動に参加されているようであることは、ブログの
記事からもわかり、行動力のある方だな~と思っていま
したが、国政選挙の候補になるとは思いもしていません
でした。
山口はリベラルの会の平岡氏もいますし、岩国市の市長
も頑張っていますし。日本の政治の流れを変えて行く
きっかけになって欲しいと思います。
私も民主党を支持し切れない部分があるのですが。
自民草案による改憲には反対なので、ともかく民主党に
頑張ってもらわないと・・・というところがあります。
平和が手段か目的か・・・う~ん、難しい話ですね。
私にとっては「結果」として得られる「状態、状況」
なのかも知れません。
つまり、無用な争いを避ける努力をした「結果」
が平和な状態がキープできるのではないかという
ことです。
争いによって、平和はもたらされないように思うのです。
日本が平和になったのは、(降伏&新憲法で)争いをやめた
結果なのではないかと思ったりします。
小泉首相は行くと思っていました。
自分の頑固さと保身のために行ったものと解釈して
います。
桜井さんや上坂さんは、一般人なので何を言おうと、
どこへ行こうと自由なのですが、桜井さんは他の分野
はすごく冷静にていねいに語るのに、靖国や中国の
問題は、ややエキサイトすることがあり、違和感を
覚えています。
<母かどうかという基準で考えるのは、望ましくない
ようにも思います。ちなみに、私も母ではありません。
でも、そうでなくとも、平和や子供たちの未来のこと
を考える人はたくさんいると思います。>
p.s.
何かバタバタしてゆっくり休んだ気になれていません。
あちらの方には行ったりもしていますが、楽しいけど、
結果はイマイチだし~。<イマサンぐらいかな?^^;>
ブッシュの場合は、パパの息がかかった人たちに周りで
支えられて(固められて?)、彼らの影響力が大きいところ
があるように思いますが。
安倍氏の場合は、勝ち馬に乗ってきた実力者たちの多くは
すきあらば彼をおろそうとするでしょうから。本当に
支えてくれる人が、どれだけいるかわからないのではないか
という気がしています。小泉氏ほど、他者のいうことに
耳を傾けないタイプではないようなので、大変かも知れ
ませんね。
コメントに対するご指摘、有難うございました。
もとのコメントを(↑が示す対象)を削除したので、申し訳
ありませんが語るに落ちるさんのコメントも削除させて
頂きました。ご容赦下さい。m(__)m
私は、経済格差も含めて、そのもとになっている新自由主義的な
考え方に問題があると考えています。
私は自由主義を愛していますが、それは経済的な面だけでなく、
人権全体を考えてのことです。
また、ニューリベラリズムによって、社会政策、相互扶助の精神
なども取り入れて、自由主義の問題点、弱者救済などの改善が
行なわれていたのに。<これも人類の叡智の結果だとおもいますが>
それをよからぬ方向に持って行こうとすることに<軍事面も含め>
大きな問題を感じています。
無能な一将のために塗炭の、それ以上の苦しみを、文字通り万骨枯る。
今日の首相のあいさつおよび天皇のおことば(!)で、多分、「戦陣に散る」という文言が入っていると思いますが、おかしい文言ですね。「散華」なる言葉を想起させます。硫黄島の司令官の栗林中将?も多数の兵隊、将校を死地に追いながら、Eastwoodの映画広告でも美化されているようですね。
丸山静雄 『インパール作戦従軍記―一新聞記者の回想』 岩波書店,1984.(岩波新書) があるようです。
「女性」と訂正させてください。
PS.コマトマには感動しました。
いえいえ、決して非難するつもりで書いたことではありませんので、
どうかお気を悪くされないで下さいね。
コトコマ、頑張りましたね~。(~~)
色々ありましたけど、実力的にも精神的にも強いチームなんだな~
と改めて思ったです。