加藤氏宅放火事件の反応&何故、小泉・安倍氏はコメント一つ出さないのか?
2006年 08月 19日
それから4日しか経っていないのに、もう世間(TV等含む)では何事もなかったかの
ような感じになっていると思えてしまうのは、私だけだろうか?
その間に小泉首相の靖国参拝に関して、何社かが行なった世論調査の結果が発表された
が、思った以上に高くなった「評価する」の数字に「あちゃ~(>_<)」となってしまった。
また加藤氏宅放火事件に対する政治家やメディア、一般ピ~プルの反応に関しても、
「何だかな~」と思ってため息をついてしまっているところがある。
小泉首相の靖国参拝に関して言えば、16~7日にかけて何社かの世論調査の結果が
発表された。小泉首相が実際に参拝を行なってから、賛成、評価の数字が大きく上がった
ようだ。
国民全体だと支持するのは50%前後だが、内閣、自民党支持層では約8割が「評価
する」と回答。また20代の若者層の支持も過半数を超えているという。
この件については後日触れたいと思っているが、中国、韓国に対する考え方や「行動力」
への評価も含め、加藤氏宅放火事件のとらえ方と関わる部分があるかも知れない。
加藤氏宅放火事件では、17日に焼失した母屋の1階北側の寝室部分から油類がはいっ
ていたと思われる金属缶が2個見つかったという。
また、18日には山形県警が東京都新宿区歌舞伎町にある右翼団体「大日本同胞社」
の事務所など2箇所を家宅捜索した。<*1>だが、これらの続報もTVのニュースなど
ではあまり取り上げられていなかったようだときく。
そして、私はこういうことが起きた時こそ、政治家はもちろん、識者(特に言論人)
やマスメディア、そして私たち国民が毅然とした姿勢で「言論に対する暴力行為は許され
ない」と強く訴えることが必要だと思うのだが・・・。少しずつ政治家の声は表に出始め
ているものの、マスコミではあまり大きく扱われていない。
また夏休み中とはいえ、肝心の日本の首相&自民党総裁の小泉氏や、次期首相候補の
安倍氏からはコメント一つ出されていないのも疑問に思う。
<重大事件だと思われるロシアによる日本漁船銃撃&拿捕に関しても然りである。>
もちろん、まだ加藤宅の横で倒れていた男の犯行だと断定し切れず、状況や背景が十分
に解明されていない段階なので、正式なコメントを出すのは難しい部分もあるのかも知れ
ない。また後述するように、小泉首相&その周辺にしてみれば、自分の靖国参拝や中韓
に対する姿勢に関わる事件かも知れないこと、また加藤氏はいわばその抵抗勢力である
ことを考えると、尚更コメントを出しづらい面があるようにも思われる。
だが、小泉氏は自民党の総裁でもあり、自党の議員の家がおそらくは放火によって
焼失しているのである。他の議員等もそうであるが、「仮に・・・」という形でもいいから、
何か意思表示をしてもいいのではないかと思ったりもする。<大部分の政治家や識者は
仮にという形でコメントしている。>
識者やブロガーたちの中には「自分は加藤氏の見解には反対だが、だからと言って
言論に対する暴力行為は是認できない」という意見をきちんと表明している人もいる。
たとえ意見は異なっても、党内では自分を批判する快くない相手に起こったこと
でも、この問題の核心部分である「言論に対する暴力」ということに関して、きちんと
見解を表明することが、どんなに重要なことかわからないのだろうか。
社会全体でそういう風潮を作って行かないと、そのような行為を容認するムードが
できてしまうし、一般国民の中に「あのようなことを言うやつは、ひどい目にあって
も仕方ないのだ」という受け止め方をしても構わないと思ってしまう人も増えてしまう
かも知れないと強い危惧感を覚える。
メディア等で見た政治家たちの反応を記しておくならば・・・
民主党の小沢代表は18日、岩手県での記者会見で事件について「社会的に嫌な
雰囲気を感じる。日本の社会的風潮がこういう行為を助長するようなら、非常に危険で
遺憾に思う」と語った。
共産党の市田書記長は17日に「自分の気に入らない言動にたいして「問答無用」と
ばかりに暴力に訴えるという卑劣な行為に心からの憤りを覚える。(国民に選ばれた
国会議員の)発言を暴力で封じることがまかり通れば、民主主義の土台が脅かされること
にもなる」とコメントを出した。<ちゃんと「犯行の動機など、まだ事件の全容が完全に
明らかになっているわけではないが」と断りを入れつつ>
自民党の幹部では、逢沢幹事長代理が記者団に「靖国神社やアジア外交のあり方につい
ての加藤氏の発言に対する悪意を持った行為なら、断固容認できない。そのことは党と
して改めて確認しなくてはならない」と強調したという。
<党の実質TOPの武部幹事長の見解は、私は今のところ見ていない。>
また自民党内で言えば、山崎氏や谷垣氏は16日には事件の行為に対して批判の
見解を述べているのを見た。
さらに18日に加藤紘一氏や山崎拓氏(自民党前副総裁)、船田元氏(党憲法調査会長)
中谷元氏(元防衛庁長官らが開いたアジア外交をめぐる会合では、出席者から「危険な
日本になりつつある」「日本は大政翼賛的になっている。右傾化の流れはよくない」事件
を憂える声が相次いだという。<「首相が事件について何も発言しないのはおかしい」と
いう意見も出たようだ。 朝日新聞18日抜粋>
他の人たちももしかしたら発言しているのに、メディアが取り上げないだけなのかも
知れないし、夏休み中or外遊中だったり、地元に帰ったりする議員が多いこともあったり
するかも知れないのだが、何だか日本の政府、国会議員の姿勢やメディアのあり方に
ますますガッカリしてしまったところがあった。
<ちなみに、こんな発言はしっかり報道されているのである。
カンボジア外遊中の武部幹事長は、プノンペンのホテルで記者団に対して『山崎拓前副総
裁らがアジア外交の勉強会を発足させ、安倍氏をけん制する動きをみせていることに触れ
「総裁選が終わる前から足を引っ張るような特異な動きだ。不純で理解できず、党内の
支持は得られない」と言った(共同通信 19日)』
これじゃあ、アジア外交について発言したり、勉強したりする人は「悪orよくない人
たち」だと言っているように受け取る人がいても仕方ないかも知れない。>
<つづく> THANKS
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山形県警が捜索にはいったのは、「大日本同胞社」という名の右翼団体であった。
『団体の代表者の男性は18日、毎日新聞の電話取材に「一切何も言えない。(加藤氏の実家に放火したとみられる男が構成員かどうかは)想像にお任せする。病状も聞いていないし、当局から連絡もない」と話した。
団体は政治資金規正法に基づく政治団体として82年4月に総務省に届けているが、02~04年の政治資金収支報告書によると、各年とも収支ゼロだった。公安当局によると、幹部や構成員は78年に沖縄県尖閣諸島・魚釣島に上陸し、86年には過激派の事務所を襲撃したが、最近は目立った街宣活動はしていないという。 (毎日新聞18日)』
尚、警察庁の漆間巌長官は17日、山形県鶴岡市の自民党元幹事長、加藤紘一衆院議員
(67)の実家と事務所が放火で全焼し、現場に東京都内の右翼団体に所属する男(65)が倒れ
ていた事件について、「男の所属する右翼団体は警察の監視の対象だったが、事前に(男に
関する)情報は取れなかった」と述べた。
そして「どうして取れなかったか、今後検証すべきだ。靖国神社参拝の問題をめぐる右翼団体の動向は、今後もしっかり情報収集していかなければならない」と強調した。<共同通信18日>
加藤紘一氏とは考え方が異なりますが、一連の行為は決して肯定されるべきではありませんし、断固抗議しなければなりません。ミルトン?は「君の意見は間違っている。しかし、君の意見が封殺されるならば、私は君と共に断固戦う。」と主張しましたが、正にその通りだと思います。
山口県出身として戸倉さんのことは気になりますね。8分方負けると思いますが。勝ちたいなら松岡万寿男氏を復活させた方が・・・。ブログを見てもイマイチですし。
つまり,思想の問題ではありません。本当の狙いは国民に対する思想統制にあり,また暴力団の下部組織である右翼団体の新たな動きなのです。今回の事件は本来暴対法つまり○暴が事前に停めるべき事件だったのに,恐らく公安が上から圧力をかけて放置させたものと考えられます。
みなさん,ちょっとマスコミに洗脳されてはいませんか?
はじめまして。ブログを読んで下さって有難うございます。
防長っ子さんのように、意見が同じでも違っても、言論に
対する暴力は否定するという声がもっとたくさん出れば
いいのにと願っています。
私はご本人は存じ上げませんが、ブログを拝見していて
戸倉さんに共感する部分が多くあります。
滋賀の知事選もそうでしたが、自民党との対抗軸を作る
ためには、市民目線を持った女性の方がいいかも知れない
と思ったりもしています。
赤尾敏氏は東京で行なう選挙にはほとんど立候補されて
おり、小さい頃から、何だかいっぱい書き込まれたビラ
があちこちの電柱に貼られていたりもしたことから、
妙に馴染み深く感じるところがありました。
その演説も、何だか妙に納得行く部分が多かったように
思います。彼は右翼の中でも、独特な世界観を持って
いたような気がします。
私はこのような分野の知識はほとんどないのですが。
これは暴力団にも右翼団体にも言えることかも知れま
せんが、団体の運営や経済活動、政治との関わり方も含め、
活動の仕方が色々と変わって来たり、複雑化している面が
あるかも知れないな~と思う面はあります。
そして、この手のことについては、マスコミや警察の
発表はほとんどアテにならないだろうな~とは思いますが。
私たち一般市民は、それしか情報を手に入れる手段が
ないのが実情ですので。勇気あるメディアの登場を待ち
望んでいます。
---参拝とか祈りは、一人心静かに致すべきなのに、どこかのオカルト野郎と同じで『行くぞ、行くぞ』と劇場をセットすれば、降りしきる雨の中の小泉首相の参拝姿に、わが国民の特に若年層の方々はシビレちゃうのでしょうか。
若年層の方々が、より年長の世代の人たちの無責任な考え方、スタイルに欲求不満になっていて、伝統的なまともなに考え方、スタイルに懐疑的になるのでしょうか。ただ単に、ウットォーイと思う自覚のない人達も居るのではないでしょうか。
また、世論調査の実態(選択の基準、回答率、調査する人との何らかの信頼)についても追跡する必要がありますが、それら結果からは、小泉首相と政策参与グループの勝ちィーということでしょうか。
強姦2回というのは訴訟された回数であって,慶応ボーイ時代のご乱交は2ケタに達するというのが三浦半島での常識です(笑)
# んで,口封じのために親の手下のヤクザが処理した……というわけ。
つまり,もともと「友人」なんていう一般人の常識が通じない人間なんです。「相手は利用するためにある」,これが彼らの一貫した哲学です。大学から慶応へ入った人ならば,私のこの話の意味が良く分かるかと……。
# 個人的には朝敵の山口県など長門と周防に引き裂いて道州制を適用するべきだくらいに思ってますが(笑) もちろん長門は九州へ,周防は石見へくれてやるのです。
笑い事じゃない。信じられません。
慶応時代の作文・抱負は立派だと思いましたが。
何か他国や周囲の反対に屈さずに、自分の意思を貫い
たことをカッコイイと思う人もいるみたいですね~。^^;
世論調査の数字はあまりアテにはできませんけど。
それぐらいしか世の動向を知る手立てもないんですよね。
実際、加藤氏の件でマイクを向けられたら、
答えにくい部分はあるのでしょうけど。
せめて「テロに屈してはいけない」って、
力強く言って欲しかったです。
情などとは別に、首相or総裁の立場の者としてコメントする
のがふつうかな~と思うのですけどね~。<ロシアの件も>
靖国参拝でエネルギーを使い果たしちゃったのでしょうか?
学生時代や若い頃の話はウワサではききますけど、
事実か否かはわからないので、その件に関してはスル~
させて頂くことにします。
彼は相手の立場に立ってものを考えるというのは
得意ではないかも知れませんね。
だからこそ、唯我独尊的な言動ができるのでしょう。
でも、そんな彼が国民に支持されてしまう・・・
そこが問題なのかも知れません。
学生時代の遊びについては、私は真偽のほどはわからない
ので何とも言えませんが・・・。
大学時代の「作文」というのは一度読んでみたいものです。
何を書いているのですか?
きいた話では、小泉くんは高校、大学時代、学校ではあまり目立たない
人だったそうです。
でも、何か歴史やオペラやプレスリーなどの知識はかなりあるみたい
ですし、記憶力も悪くないし、言葉の使い方が上手いな~と思うことが
ありますよね。
「一回性の人生」・・・何となく、去年の衆院選前の「殺されてもいい」と
いう言葉を思い出しました。
彼のスキャンダルがほとんどマスコミに出ないのは不思議ですよね。
首相をやめたら、ドドドと出て来るでしょうか?
小泉は先ず総理になって最初にやったのが個人情報保護法でした。つまりこれで自分の過去にアクセスすることを禁じたわけです。マスコミは皆知っていましたし、政党人も知っていました。知らされていなかった田中真紀子で、総裁選でこの男を支持しまくったのですが、自分の首を切られて初めて悟り、小泉を欠陥商品と称しています。誰かが非合法でも小泉の犯罪記録を手に入れて公表しない限りそのままでしょう。沖縄の密約をばらした西山記者みたいな人がいなければ闇に葬られるでしょう。後やれることは噂でも良いから、皆あちこちで話し合うことです。それが和になって広まっていけばいつの間にか大きな波となって彼に返っていくでしょう。
田中真紀子さんは、その手の情報はたくさん握っている
のかと思っていました。
その手の情報はネットでもかなり出回っていますが、
結局はネットの中での話で終わってしまうことが多い
ので、やはりマスコミがきちんと調べて表に出すという
勇気が欲しいです。
<へぼい週刊誌でも、活字で出版されるか否かでは
大違いですから。>
次期首相に関しては、マスコミもしっかりその役割を
果たして欲しいと思っています。